無双エムブレム・紋章編ストーリーその3
(MAP11〜MAP15)


MAP11:氷の大地
(氷竜神殿の戦い)

(アリティア軍VS氷の部族)
勝利条件:氷竜神殿への到達
敗北条件:プレイヤーの敗走

オープニング

フレイムバレルの溶岩山脈を抜け、マルスたちは北の氷竜山脈の頂にたどり着いた。それはまさに、想像をこえた道のりであった。
まさに天を越えたとも錯覚する。雲を眼下に見下ろし、凍てついた山肌を上る。息苦しさとめまい、彼らの体力ももはや限界に近付いていた。
しかし、目の前に荘厳な神殿を見る。それこそがマルスたちが目指す氷竜神殿であった。

インターミッション

マルス「でもおどろいたな、チキはともかく、ガトー様やきみまでが神竜族だなんて」
チェイニー「ああ、地竜族との戦いでほとんど倒れたけどね。幼かった俺とガトーは戦いの後竜石をすてた。だからもう二度と竜に戻れない。
     それでも人間にはない知識や能力は持ってるけど。
     ガトーはナーガの言いつけを守って人間のためにはたらいてる。だけど俺は人間が好きになれなかった、
     それにメディウス達が人間をにくむ気持ちも分かるんだ。
     地竜の長の息子だったメディウスは、部族に逆らってただひとり人となった。
     そしてナーガに命じられて竜の祭壇を守っていた。だが、おとなしかった人間がやがて力をつけて横暴になり、
     おとなしく暮らす竜人族にまで危害を加えはじめると、人間の裏切りに激怒してドルーアの地に仲間を集め、
     竜人族の王国をつくって人間征服の戦いを始めたんだ。
     ガトーは人間を助けるために、アンリにファルシオンを与え、カダインに学院をつくって魔道まで教えた。
     だがあの時俺は、どちらが勝とうと関係ないと思って、ただ黙って見てただけさ。でもやはりあの時のアンリのことを思うと、
     まあガトーの言葉じゃないけど、人間もやはり捨てたものじゃないと思ってね、ちょうどマルス、お前さんのように。
     それに何か見てると危なっかしく思ってさ、ガトーに頼んで案内役を買って出たってわけさ」
マルス「そうだったのか、ありがとう、チェイニー」
チェイニー「へっ、いいよ、別に、さあ、ここを抜けたらもう氷竜神殿さ。急ごうぜ」


・戦闘開始

マルス「うう、なんという寒さだ、でも、あの神殿までたどり着ければなんとかしのげるはず、みんな、最後まであきらめないでくれ」
チェイニー「ようやく神殿が見えてきたか。あと一息と言いたいけれども、その神殿への道のりがまさしく遠回りだからな」
マルス「それに、何なんだ、あの唸り声は」
チェイニー「やはりこれは、いよいよガトーが懸念したことが現れたか。こいつはちょっときつくなりそうだ。
     俺も出来るだけ手助けする。しっかりとついてきな」

・プレイヤーはマップ北西部から時計回りに渦巻き状の通路を中央の神殿まで進軍しなければならず、各エリアの部族兵や氷竜たちを退けなければならない。

・あと体力が少しずつ削られるので、体力に気を配って進めなければならない。

チェイニー「あれは北の部族だな。しかし氷の部族はそれぞれの巫女である族長の力で守られているはずだけどな」
マルス「なんとか、通してもらわなきゃね」

・ミッション発生「北の部族を撃破せよ」

※北の族長:二本の砕棒を手に舞う巫女。炎の族長とは親交が深い。

北の族長(登場)「我が舞を、味わっていただきます」
北の族長(撃破)「見事です、青き勇者よ、我らにかかる闇を祓うため、どうしても戦わねばならなかったのです」
マルス「いくらか解き放たれたのですね、よかった」
北の族長「あなたがたは神殿の賢者に会われるのですね、なればついでに他の三方のことを」
マルス「分かりました、何とかやってみましょう」

・北の族長撃破後、外周南エリアへの嵐が晴れ、外周南エリアへと侵入可能。

・プレイヤー、外周南エリアへ侵入後、氷竜と南の族長と副族長が出現

チェイニー「今度は南の族長か、氷竜に襲われてるのか」
マルス「何とか助けてみよう」

・ミッション発生「南の族長夫妻を救出せよ」

副族長「大丈夫か母ちゃん、くそっ、こいつはきりがねえぜ」
南の族長「こんだけ一斉に暴れられるとねえ、どっかの奴がまた悪さしてるんじゃないか」

※南の族長:巨大な手裏剣を手に戦う。夫の副族長とともに部族を治めている。
 副族長:両手に竜の頭の手甲を装備して戦う勇猛な闘士。

・氷竜の群れをすべて撃破後

副族長「おめえが助けてくれたのか、ありがとよ」
南の族長「助かったよ、でもこいつらもいつもはおとなしい奴らなんだけどさ」
マルス「ともかく、ガトー様に会えば多少は分かるかも」
副族長「おう、よろしく頼むぜ」

・内周への嵐が晴れ、内周エリアへと侵入可能。

・神殿外周部通過後(アニメーション)

マルス「でもチェイニー、あの神殿にガトー様が光のオーブとともにいるんだね。それに、チキも・・・・・」
チェイニー「ああ、まあチキについては知る限りのこと教えてやるさ、でも後から聞かなきゃよかったなんて言うなよな」
マルス「う、うん・・・・・」
チェイニー「チキは神竜王ナーガによって産み落とされたことは言ったよな。その際にナーガの意思によってこの神殿で眠りにつかなきゃいけなかったんだ」
マルス「えっ、それはどういうこと」
チェイニー「チキはナーガの子としてナーガ以上の力をもつといわれていた。そんな恐ろしい力を秘めたチキが目覚めると、
     いずれ世界を滅すことになろうと考えた。まあそれも、ナーガのせめてもの親心ってところだな。
     そこで当時の竜の子の中であのバヌトゥが守役に選ばれた。だけどチキを見守って数百年をすごすうちに情が移って、
     目覚めさせて連れ去ってしまったんだ。だからチキには、人間として生きてきた10年の記憶しかないんだよ」
マルス「そうだったのか。それでガトー様は再びチキをこの地に眠りにつかされたのか。かわいそうに、チキ・・・・・」
チェイニー「まあ、それもこれも、みんなあんたの肩にかかっているのさ、マルス王子。さあ早く、ガトーの元へ急ごうぜ」

・内周西エリア侵入後、西の部族兵が出現

・ミッション発生「西の族長を撃破せよ」

※西の族長:笛と鞭を操る巫女。

西の族長(登場)「おいでですわね、では早速戦っていただきますわ」
西の族長(撃破)「口惜しいですが、いくらか吹っ切れましたわ」
マルス「そ、それはどうも、僕らは先に急がねばなりませんので」

・西の族長撃破後、内周東エリアへ侵入可能

・内周東エリアへと侵入後、東の部族兵が出現

・ミッション発生「東の族長を撃破せよ」

※東の族長:細剣と氷の魔法を操る巫女たちの筆頭。氷竜の長の化身の噂もある。

東の族長(登場)「よくぞ参った、我らが戦いで悪しき気を祓うのだ」
東の族長(撃破)「やはりそなたは青き勇者、今こそ大賢者がお待ちだ」

・神殿到達(すべての星の欠片未回収)

ガトー「マルスよ、よくぞここまでたどり着いた。されど星の欠片は未だ集まらぬ。
    我が導きをもっていまいちど調べあげるがよい。さすれば星の輝きも蘇るであろう」

・神殿到達(すべての星の欠片回収済み)

ガトー「マルスよ、よくぞアンリの道を経てここ氷竜神殿へとたどり着いた。 それでは中に入るがよい」

・MAPクリア


・条件達成クリア後MAP12:王都奪還が追加

・フリーバトルとして氷竜神殿の戦いが選択可能

・クリア時チェイニーがプレイヤーキャラとして使用可能。

・条件達成クリア時にチキがプレイヤーキャラとして使用可能

・なお条件未達成の場合、次回ステージ選択時に欠片未入手ステージのウインドウが白い光で表わされる


インターミッション:明かされた謎

「ここから次のステージまでの間に大きなストーリーがあります。今すぐご覧になりますか?」

(“はい”を選択したら以下ストーリーがインターミッションで流れる。“いいえ”を選択してもギャラリーモードで閲覧可能)

マルス「ここが氷竜神殿。アンリが最後にたどり着いたところ・・・・・」
ジェイガン「そうです、勇者アンリはここでファルシオンを得てメディウスを討ち倒され、アカネイアは平和を取り戻しました。
     そしてアリティアの人々に望まれてアカネイアから独立し初代の国王となられたのです」

マルス「でも、結局アルテミスとは一緒になれなかった。なぜだ、そんなに愛しあっていたのに」
ジェイガン「アカネイアの貴族達は平民であるアンリ様が自分達の王になることを望まずに、
     何より解放軍を率いて戦ったカルタス伯との婚礼を王女に強くすすめられ、アルテミス王女もまたそれを拒むことができなかったのです。

     “炎の紋章を行使する者、その全てを王家にささげるべし”それがアカネイア王家に伝わる変わらざる掟なのです。
     王女はアンリ王には何も告げずカルタス伯との婚礼を受け入れられた。
     その後王女は御子をもうけられてすぐに亡くなられたといいます。そしてカルタス王は後にアンリ王を恨み続け死んでいったとか。
     一方のアンリ王も生涯妻をむかえることはなく、死後、アリティア王国は弟君のマルセレス王、
     つまり王子のひいおじい様に引き継がれたのです。ちなみにグラは妹君のシエル王女が嫁いだ腹心のグラン将軍に引き継がれました」

マルス「・・・悲しい話だね。それがアルテミスのさだめ。このファイアーエムブレムにまつわる悲しい伝説なのか・・・・・」

ガトー「マルスよ、よくぞここまで来た。流石は勇者アンリの血を引く者。その勇気に応えて、光のオーブはそなたに託そう。
    これさえあれば闇のオーブは力を抑えられ、ハーディンを打ち破ることも不可能ではない。
    それから星の欠片、総て集まったようじゃな、むうんっ!」

 一瞬光に包まれ、星のオーブがよみがえる。
マルス「ああ、星の欠片が」
ガトー「マルスよ、この星のオーブもそなたに授けよう」
マルス「え? ガトー様、こんな大切な物をどうして僕に?」
ガトー「封印の盾を完成できるのはそなたしかおらぬ。盾がそなたを選んだのじゃ」
マルス「封印の、盾、ですか」
ガトー「分からぬか、そなたが持っておるその紋章の盾こそが奪われた封印の盾なのだ。
    うかつにも、わしも最近まで気づかなんだ。まったく形を変えていたからな。

    つい最近分かったことなのだが、かつてラーマン神殿から盾を盗んだアドラという盗賊は聖玉をぬきとり宝玉として売りとばした。
    そしてその金で兵をやとい、同じく盗んだ三種の武器を使って大陸を統一したのだ。

    アカネイア王となったアドラは自分に幸運をよんだ盾を王家の紋章とし、今に至ったということじゃ。
    わかったか、マルスよ、それがそなたが持つアカネイアの炎の紋章ファイアーエムブレムなのじゃ」
マルス「・・・なんてことだ・・・・・。アカネイアを建国したアドラ王が、もとは盗賊だったなんて。
    そうか・・・そうだったのか。それでエムブレムにまつわる悲しい伝説も わかるような気がします・・・・」

ガトー「じゃがの、もはやニーナやハーディンだけの問題ではない。この地の生きとし生けるものすべての問題でもあるのだ」
マルス「それで、ガトー様・・・ぼくが五つのオーブを全て手に入れれば封印の盾は完成されるのですね」
ガトー「うむ・・・じゃが急いでほしい。異界の渦がこの世界を呑み込もうとしておる。もうすでに多くの世界が呑み込まれておると聞く。
    こうなればさらに苦しい戦いを強いられることだろう。

    それからチキもそなたに託そう。神竜としての力をえた今のあの子なら十分に戦えるだろう。
    ただし言っておく。封印の盾が完成されねばチキとて滅びねばならぬぞ」

マルス「えっ・・・それはどうして・・・・・!?
ガトー「あの子はまだ成長しきっておらぬから、封印の盾がなければ退化が始まる。やがてけものとなって人をおそうだろう。
    だからわしはかわいそうだとは思いながらもチキを封印させることにした。だが封印の盾が完成すればその心配もなくなる。
    盾がチキを守ってくれるのだ。
マルスよ、チキをたのむ。あの子を破滅から救いだしてやってくれ」

マルス「ここにチキが眠っているのか、うん・・・・・」
チキ「う、うーん、あれ、マルスのおにいちゃん・・・・・」
マルス「チキ、僕だ、マルスだよ。よかった、ようやく目が覚めたんだね」
チキ「あっ、おにいちゃん、来てくれたの、チキに会いに来てくれたんだ」
マルス「そうだよ、チキ、久しぶりだね、元気だったかい」
チキ「うん、だけど、ガトー様がね、またねむらなきゃダメだって言うの。
   でも、あたしもう、イヤ。だって、ずっと長い間、一人でねむってたんだよ。
   何度も、こわいゆめを見た。あの、かわいそうな火竜や氷竜のように、あたしも獣になって、人間をおそってしまうの、
   それで心の中で叫んで目がさめるの。でもまっくらな部屋で一人ぼっちで・・・気がおかしくなるくらいこわかった、おそろしかった・・・・・。
   でも、部屋からは出してもらえなかった。あたし、何度も泣いたの。バヌトゥのおじいちゃまはそのたびにあたしをなぐさめてくれた。
   それである日あたしを連れだして、人間の村に連れて行ってくれたの。村のくらしはたのしかった、みんなとってもやさしくしてくれて・・・・・。
   ガーネフに見つかるまでのわずかな間だったけど、ほんとうに幸せだった。
   あたしもうねむるのイヤ。今度目をとじたら、もう二度とめざめないような気がする。
   そんなのイヤだよ、あたしみんなと一緒にくらしたいの。もう眠るままで過ごしたくはないの・・・・・」
マルス「チキ、もうだいじょうぶだ、僕がきみを守ってあげる。だからもう泣かないで・・・・・」
チキ「ほんと?あたしもうこわいゆめを見なくていいの!?」
マルス「ああ、そうさ。盾を完成させればチキはぼく達とくらせる。だいじょうぶさ。僕を信じてついておいで」
チキ「うん、うれしい、ありがとう、おにいちゃん!」

ガトー「チキよ、さぞや辛かっただろう。そなたを守るためとはいえ、さぞやわしをうらんでおろうな・・・・・」
チキ「ううん、マルスのお兄ちゃんがこれから守ってくれるって」
ガトー「おお、そうか、ではマルスよ、もう行くがよい。お前達はわしの術でアリティアに送ってやろう。
    本来ならばわしもそなたらとともに行くべきだが、今一つ調べておくことがあるのでな。実は、ガーネフが動いておるのじゃ」

マルス「ガーネフ、でも奴は死んだはずでは!?」
ガトー「たしかに先の戦で斃され肉体は滅びた。だが、奴の魂は闇のオーブにとりこまれ邪悪な怨念となって生き続けている。
    先にそなたたちに立ちはだかった氷の部族、本来この地を守るべき者たちを操ってこの神殿を襲わんとしたのだ」

マルス「それで、先はぼくたちの手助けができなかったのですね」
ガトー「うむ、今までも同じくよみがえらせたしもべの司祭たちを差し向け何やらよからぬことを企んでおるようだ」
マルス「そうですか、いえ、いろいろとお力添えをありがとうございます。後は我々にお任せ下さい」
ガトー「うむ、何かが分かればわしも後から行こう。たのむぞマルス、すべてはそなたの手にかかっておる。
    竜族と人類を、呪わしき運命から、破滅の道から救ってくれ」

MAP12:王都奪還
(アリティア城下の戦い)

(アリティア軍VSアカネイア軍&グラ軍)
勝利条件:ウイローの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走・義勇兵の全滅・本陣の陥落


王子の帰還(ムービー)

 高い砦が建てられた村、しかし、幾多の戦闘によって砦の壁はボロボロになっていた。砦の中は疲れ果てた村人たちが力なくうずくまっていた。
そんな村の広場に一筋の柱が射し、それがみるみる大きくなっていく。
怖れ慄き、その場を逃げ惑う村人たち、だがそこに現れたのは、マルスをはじめとするアリティア軍だった。
ガトーの導きによってここまで運ばれたのだ。
マルス「ここは、いったい・・・・・?」
ジェイガン「・・・ふむ、わたしの記憶に間違いがなければ、ここは外れの村にございますな」
 マルスたちに村人たちがおそるおそる近付いてくる。それに応えマルスはゆっくりと手を上げる。
村人たちは歓喜の声をあげてマルスを迎えるのだった。


オープニング

過酷なアンリの道を踏破したマルスたちは、ガトーの導きにより祖国アリティアへと舞い戻った。
アリティアではマルス不在の間、アカネイアの過酷な支配をよしとしない民が郊外の村へと落ちのび、抵抗を続けていた。
そんな中、マルスの帰還は絶望に打ちひしがれた民衆に希望の光を取り戻したのだった。


インターミッション

(初回のみ)

マルス「まさか、ロレンス将軍、生きておられたなんて」
ロレンス「うむ、わたしの身体も多少は丈夫に出来ておったようです。あれからがれきの中で呻いていたところを
     残った兵に助け出されてより傷ついた体を癒し、王子の力にならんとアリティア赴いたところ、北の地へと旅立たれたと聞き、
     今までこの村を守ってきたところでした」
マルス「そうですか、ご無事で何よりでした。それから将軍の頼みに反し、王女たちにいらぬ苦労をかけ、申し訳ありません」
ロレンス「いやいや、今まで守っていただき、本当に感謝に堪えませぬ。それし見た目たくましくなられた。
     この上はこのロレンスめも王子の力になりましょうぞ」

・ロレンスがプレイヤーキャラとして使用可能

ゴードン「マルス様、母がどうしてもお目通り願いたいとまかり越しましたが」
マルス「うん、母君がか、一体何の用だろう」
母「マルス様、戦うに当たって少しお耳に入れたい儀がございますが」
マルス「うん、何か変わったことが」
母「はい、王都落城の折、アベルとエスト殿が敵に捕らわれたことは今しがた申し上げましたが、実は敵陣の中にアベルの姿を見かけたとのことです」
カイン「何だって、まさかアベルが、どういうことなんだ」
ミネルバ「落ち着かれよカイン卿、おそらくエストを人質に取られ、やむなく従っているものだろう」
マルス「そうだね、いずれにしても、エストとアベルを助けなければ」
「申し上げます、敵陣に剣士アストリア殿の姿を確認しました」

ジョルジュ「アストリアか、おおかたミディアから放してこのアカネイアにて我らを迎え撃つように命じられたのだろうが」
マルス「何とか、説得出来ないかな」
ジョルジュ「はっ、ここは俺が何とか出来ましょうが」
マルス「うん、いずれにしても戦いの準備は滞りないように。王都アンリを、そして我らが祖国を取り戻すんだ」


・戦闘開始

「閣下、永らく所在が不明であったアリティアの残党が戻って参りました」
ウイロー「ほう、来おったか、ではかねてからの手はず通り奴らを引きこんで一気にけりをつける。エイベル将軍、あの者の件はいかがかな」
エイベル「アベル卿のことならは抜かりなく、人質の娘がいる限り我らを裏切ることはないでしょう。
     ともかくあ奴らがアベルを敵に回してどう戦うか、これは見ものですな。あと念のためアストリア卿も投入いたします」
ウイロー「うむ、頼んだぞ」

マルス「まずはエストの所在を調べ、助け出すんだ。それまで出来るだけ時間を稼いでくれ」
母「マルス様、ご帰還の報を聞きつけてグルニア、マケドニアから義勇兵が駆けつけてくれましたよ」
ジェイク「お早いお帰りで驚いておりますが、これでご恩返しができます」
ロジャー「まあアカネイアはともかく、先陣のグラ兵も付き合わされているところでしょう、
     そうそう激しい攻めではないでしょうが、ここはひとつ踏ん張っていきます」
リフ「ここはこのわたくしめも老骨に鞭を打って頑張らねば」
母「みんな、少しでも手傷を折ったら、迷わずに撤退するんだよ。ここで死んだらつまらないからね」
マルス「おそらくは東の砦あたりがあやしいだろうから、まずはそこを落とすんだ」

・ミッション発生「エストを救出せよ」

・ミッション発生「アベルを説得せよ」

・東の砦の守備頭を撃破すれば砦の扉が開く。

エスト「ああ、マルス様、助けに来てくれたのですね」
マルス「うん、今まで苦労をかけたけれど、もう大丈夫だ。急いでアベルのもとに行こう」

・エスト救出後、アベルに近づく(アニメーション)

マルス「アベル、よかった、無事だったんだ」
アベル「マルス様、こうなってしまったのも、エストを人質に取られ、結果マルス様たちを裏切ってしまいました」
マルス「うん、それなら大丈夫、エストなら今しがた助け出した」
エスト「アベル、ごめんなさい、今まで辛かったでしょう」
アベル「エスト、よかった、無事だったのか」
エスト「もう私は大丈夫だから、これ以上言いなりになることはないわ」
アベル「そうか、でも俺はマルス様になんとおわびしたらいいのか」
マルス「これも僕自身のふがいなさからだ。本当に詫びたいのは僕の方だ」
アベル「いえ、今までの分までこれからも闘いたく思います。何なりとご命令を」

・アベルと戦闘(☆:アニメーション付き)

アベル(☆登場)「みんな許してくれ、俺はエストのために戦わなきゃいけないんだ」
アベル(☆撃破)「エスト、無事でいてくれ」

・2回目プレイ時にアベル攻略後、西部エリアにマリス、ダイスが出現。

マリス「ようやく間に合ったか、今度こそオレたちの出番だぜ」
ダイス「まったくだ、こんな時に二日酔いだなんて示しがつかねえからな」
マリス「とにかくマルス様に恩返しだ。そうすりゃご褒美もたくさんありつけるからな」

・アベル討伐または説得後、グラ兵たちが撤退を開始する。

エイベル「何だと、アベルとグラ軍が敗れたと申すか」
ウイロー「うむ、こうなれば第二陣に出撃命令を出せばよかろう」
エイベル「はっ、分かり申した」

・北西部からアカネイア軍第二陣が出現する。

ウイロー「さてアストリア卿、貴公もアカネイア騎士の端くれとして十分に働いてもらおうぞ」
アストリア「承知した」
マルス「敵の第二陣か、やはりアストリアが来たか。みんな、何とか耐え抜いてくれ」

・ジョルジュがプレイヤーにいるときにアストリアに接近する(アニメーション)

ジョルジュ「久しぶりだな、アストリア」
アストリア「ジョルジュか、今更何の用だ」
ジョルジュ「いやな、戦う前に一つ聞きたいことがあってな。おそらくはハーディンの口車に乗せられてのことだろうが、
     お前は今でもマルス王子が野心を抱いていると思って、討ち取らんとしているだろう」
アストリア「・・・それは・・・・・」
ジョルジュ「しかるに、このアカネイアが今アリティアに対する仕打ちを何と思う」
アストリア「・・・確かに、だが、俺はアカネイアの戦士として最後まで戦わなければならない」
ジョルジュ「それがニーナ様の、それにオーエン伯の、そしてミディアが望んだことなのか」
アストリア「・・・うっ・・・・・」
ジョルジュ「それにだ、かつてニーナ様は王子がグルニアに発たれるにあたり、リンダを遣わしてエムブレムを託されたのはお前も聞いているだろう」
アストリア「ああ・・・・・」
ジョルジュ「詳しい話は後で話すが、もともとエムブレムは世界の破滅を防ぐために聖なるオーブとともにあった。
     それがある理由で、分かれてしまったのだ。そして最後の一つというのが・・・・・」
アストリア「ハーディン皇帝が、か」
 そこにマルスが近づいてくる。
マルス「そうだ、僕たちはこの大地に住むすべての人々を救うために戦ってきた。今のアカネイアが間違っているならば、それを正さなければいけない。
    そのために何としてもハーディンから闇のオーブを取り返し、このエムブレムを元の姿に戻さなければいけない。
    それに、これからの戦でもし僕に野心ありと見るなら、いつでもいい、遠慮なく斬ってくれ」
アストリア「・・・わかりました、ならばこのアストリア、すべてを見極めるため、王子に力をお貸しいたしましょう」

・上記以外でアストリアと戦闘(☆アニメーション付き)

アストリア(☆登場)「俺も戦士の端くれ、最後まで戦わせてもらう」
アストリア(☆敗走)「俺の実力は、こんなものなのか」

・アストリア撃破(アニメーション)

アストリア「俺の負けだ、斬れ」
ジョルジュ「ならば最後に一つ聞こう。お前は何のために闘う、やはりハーディンのためか」
アストリア「違う、あんな男のためではない。俺は、ニーナ様のため、そしてアカネイアのためにだ」
ジョルジュ「ならばお前も気づいているだろう。今のアカネイアはかつての誇り高きアカネイアではないということを」
アストリア「・・・それは・・・・・」
ジョルジュ「それにだ、かつてニーナ様は王子がグルニアに発たれるにあたり、リンダを遣わしてエムブレムを託されたのだ」
アストリア「何だと、ニーナ様が、それは一体どういうことだ」
ジョルジュ「詳しい話は後で話すが、もともとエムブレムは世界の破滅を防ぐために聖なるオーブとともにあった。
     それがある理由で、分かれてしまったのだ。そして最後の一つというのが・・・・・」
アストリア「ハーディン皇帝が、か」
 そこにマルスが近づいてくる。
マルス「そうだ、僕たちはこの大地に住むすべての人々を救うために戦ってきた。今のアカネイアが間違っているならばそれを正さなければいけない。
    そのために何としてもハーディンから闇のオーブを取り返し、このエムブレムを元の姿に戻さなければいけない。
    それに、これからの戦でもし僕に野心ありと見るなら、いつでもいい、遠慮なく斬ってくれ」
アストリア「・・・わかりました、ならばこのアストリア、すべてを見極めるため、王子に力をお貸しいたしましょう」

・アストリア攻略後、城下の門が開く。

マルス「残るは城下に駐留する部隊のみだ、この機に乗じて一気に攻め込むんだ」

・エイベルと戦闘(☆アニメーション付き)

エイベル(☆登場)「何ということだ、我らアカネイア軍がいともたやすく」
エイベル(☆撃破)「お、お前たちのどこに、こんな力が・・・・・」

・エイベル撃破後、城門が開く。

・プレイヤー、城門に侵入、城内は常に火の玉が降り注いでいる。

マルス「これは、メティオの魔法なのか」
マリク「情報によれば城内を守るはウイロー卿だとか」
マルス「うん、火の玉に気をつけつつ本陣に向かうんだ」

・この時点で義勇兵が一定以上健在なら、宝物庫の扉が開き、貴重品発見の報がもたらされる。

・宝物庫にて貴重品の箱が出現。その宝箱を開けて貴重品、大地のオーブを入手。

・ウイローと戦闘(☆アニメーション付き)

ウイロー(☆登場)「何と、ここまで敵の侵入を許すとは」
ウイロー(☆撃破)「甘く見ていたのは、わたしの方だったか」

・ウイロー撃破後(ミッション未クリア)

アベル「これでアリティアも救われる。しかし、俺も少し無理をしすぎたかな」
マルス「すまない、もう少し早くエストを助けられたら」

・ウイロー撃破後(ミッションクリア後)

マルス「これで、アリティアはひとまず救われた。みんな、僕を信じてくれて、本当にありがとう」
マルスの言葉とともに大きな歓声が上がる。

・アンナが仲間になっていない場合

ジェイク「さて、俺たちの役目は終わったな、でもアンナがいないのは寂しいな」
ロジャー「それというのも、俺たちがオルベルンでもっと頑張っていれば、あとマルス様の助けがあれば、かな」

・大地のオーブ未入手時

ガトー「マルスよ、市民にいらぬ傷を負わせるはそなたらしくない。だが今一度の頑張りで大地の力はそなたに力を貸すであろう」

・1回目クリア時(マリス・ダイス未参入時)

母「これでアリティアも一安心だね、でもあの父娘(おやこ)、どこほっつき歩いてるのかねえ。まあいいさ、いずれ顔を出すからねえ」

(MAPクリア)


インターミッション

マルス「これでアリティアは我らの手に戻ったんだ。でも姉上の姿は見つからなかった」
ジェイガン「ははっ、話によれば、エリス様の姿は黒き影のようなものに連れ去られたとか。おそらくはガーネフが関与していると愚考いたしますが」
マルス「おそらくは、そうだろう」
ガトー(念話)「・・・マルス、マルスよ・・・・・」
マルス「ああ、ガトー様、お声のみということは、何か手掛かりの方は・・・・・?」
ガトー「うむ、エリスのみならず、レナ、マリアの件もたしかにガーネフの仕業と見て間違いはないだろう。
    彼奴はしもべたる闇の司祭たちに命じ、高貴なる血筋の穢れなき乙女を集めて何やらを企んでいるようじゃ。
    おそらく次に狙うはアカネイアのニーナであろう」

マルス「なんですって、ニーナ様が、そういうことならば我々は今すぐにパレスに参ります。
    ハーディンを闇のオーブの支配から救うのはもちろん、ニーナ様を守り、姉上たちを救いださねばなりません」

ガトー「うむ、頼んだぞ」
マルス「ジェイガン、みんなに伝えてくれ。明日にでもアリティアを発つ。出陣の準備と、あと出立までゆっくりと休んでくれと」
ジェイガン「ははっ、ただちに」

・アンナが仲間になっている場合

ロジャー「ふう、やっとアリティアも解放されたことだし」
アンナ「ほんと、ご苦労さん二人とも」
ジェイク「まだまだ、これからアリティアにはいろいろ恩返しをしなきゃなあ」
ロレンス「ふむ、そなたたちはグルニアの復興を担わなければならぬ身ではないのかな」
ロジャー「いえいえ、これからの戦、将軍はともかくユベロ様たちが発たねばならぬのに、我々だけ後方に下がるわけにはまいりませぬ」
ジェイク「そうです、ここで立たねば男がすたるというものです」
ロレンス「やれやれ、そなたたちも言い出したら聞かぬタチだのう。くれぐれも無理はならぬぞ、もっともわたしもそうだがの」

・2回目クリア後

マルス「あれ、君たちは・・・・・」
マリス「マルス王子、少し遅れましたが、これからオレたちもお味方したく思います」
ダイス「まあ、先の戦じゃあ、ならず者たちに雇われちまったが、その罪滅ぼしってことで。
    それに今のアカネイアのやり方も気に入らねえんで、まあ王子様が何とかしてくれると踏んだんでさあ」

マルス「うん、でもこれからはただの戦じゃないんだ、それに」
マリス「ええ、今は恩賞より戦いたい気分ですからね。気が向いたらお願いしますよ」
マルス「うん、よろしく頼む」


・クリア後MAP12:グラの落日が追加

・フリーバトルとしてアリティア城下の戦いが選択可能

・クリア時アストリアがプレイヤーキャラとして使用可能。

・ミッションクリア時にアベル、エストがプレイヤーキャラとして使用可能

・アンナ参入時にクリア後ジェイク、ロジャーが護衛キャラとして使用可能

・2回目クリア時にマリス、ダイスがプレイヤーキャラとして使用可能

MAP13:グラの落日
(グラ城下の戦い)

(アリティア軍&グラ軍VSアカネイア軍)
勝利条件:サムソン、シーマの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走

オープニング

 マルス達は再びアリティアを発ち、アカネイアの王都パレスをめざす。だが、その行く手には、今やアカネイアの同盟国となったグラがあった。
グラは、先の戦いでドルーア帝国に加担して、ジオル候は戦死し、一度はアリティアに併合されたが、後にハーディン皇帝の仲介により、再独立と相成った。
ハーディンは、ジオルの娘であるシーマをさがしだして太守の地位につけ、グラを支援したのである。
 シーマは、グラの民に熱狂的な支持を受けた。彼らにとっては、シーマこそが唯一の希望だったのだ。
若者達は、こぞって兵に志願した。そして、宿敵アリティアをこの手で倒すのだと喜んで出陣した。
だが ゆめは破れた。迫り来るアリティアの精鋭を前にして、グラの兵士はもはや戦う気力もなく、ただ逃げまどうだけであった。

インターミッション

マルス「これからアカネイアに向かうにあたって、やはりグラに当たらなければいけないね」
ジェイガン「はっ、ちなみに今城にいる兵士のほとんどが市民からなる志願兵だとか。あとアカネイアの駐留軍もそれ以上に駐留しております。
     おそらくグラ兵が裏切らぬようにハーディンが差し向けたものでしょう」

マルス「何とか助けられないかな、それにシーマ公女も結局はアカネイアに祭り上げられただけだから」
ジュリアン「申し上げます。グラ兵の中に剣士サムソンがシーマ公女の護衛にあたっており、
     ちなみに情報によれば、剣士サムソンとシーマ公女は幼馴染だということでグラに協力しているとのことです」

ジェイガン「うむ、そういえば先のカダインにての追撃も本気ではなかったかと。まあ、我らが誠意を見せれば何とかなりましょう」

 グラ城内、対岸のアリティア軍を眼前にたたずむサムソンとシーマ
サムソン「さてと、アリティア軍のお出ましってところだな」
シーマ「そうか、もはやグラも終わりだな。サムソン、おまえにはいろいろと面倒なことを押しつけた、
    私はこのグラの最期を見届ける義務がある。だからおまえはもう行ってくれ」
サムソン「シーマ、もういいんじゃないか。もともとお前はジオル候が一人の女官を無理やりものにして生まれた子だとか。
     だからパレスの郊外で人目を避けて母子とともに暮らしてきた。
     後にお袋さんが亡くなられ、その後もつつましく暮らしていたところ、ハーディンにそそのかされるままにグラの太守になった、
     まあ利用されただけだということだろう」
シーマ「そうかもしれない、だが、グラの復興を願う人々のためといわれて心が動いたのも確か。
    だが実際、我々を利用するだけ利用して用がなくなればゴミのように捨てていった。だが、私は放ってはいけない。
    私のために戦ってくれたあの者達を、どうして捨てられるものか」
サムソン「無惨だな、精鋭を誇るアリティア軍にあんな新兵ばかりで向かわねばならぬとは。まあそれもいいさ、
     お前が残るというなら俺も最後まで働いてやるぜ。まあ、それも楽しかろうよ」
シーマ「サムソン、なぜそこまでしてくれる。確かに隊長のポストを与えて、兵士たちもそれに従っているとはいえ、

    傭兵であるおまえにもう、やる金すらないというのに」
サムソン「さてと、俺にもわからないさ、ただ、男にはそうせねばならぬ時がある。今はそうとしか言いようがないがな。
     それに俺は、マルス王子の戦いぶりを今一度見てみたい。もしあの王子さまが真の英雄に足る器なら、お前も踏ん切りがつくかもしれないかな」


・戦闘開始

マルス「ここでの目的はあくまでもシーマ公女に会い武装を解除することにある。くれぐれも無駄な血は流したくはない。
    だが何としても、公女のもとにたどり着かなければならない」
「大変です、グラ兵の一部が脱走をはじめ、アカネイア兵に追われています」
マルス「そうか、まずは彼らを救うんだ。それで公女が受け入れてくれるかもしれない。ともかく急ぐんだ」

・ミッション発生「グラ兵を救援せよ」

(※1回目クリア後、フリーモードの他にスペシャルモードが選択可能。
 スペシャルモードにてはグラ、アカネイア両軍ともどもプレイヤーの敵に回り襲いかかってくる)

・まず北西部の村に駐留するアカネイア兵を撃破して、城の跳ね橋が下りる。

村長「おお、アリティアの方よ、我らを救っていただき、感謝にたえませぬ。つきましては城にたてこもったグラの兵士たちを助けてくれませぬか。
   彼らもアカネイアにそそのかされて戦っていたにすぎませぬゆえ」
マルス「分かっております、アリティアにとってグラは同胞。必ずやグラ兵と、そしてシーマ公女を救ってみせます」

・城中央の兵を退けて城北西部の扉が開く。

・各エリア、各部屋ごとにアカネイア兵とグラ兵が戦闘を繰り広げており、グラ兵を全滅させずにアカネイア兵部隊を排除する。

(救出時のグラ兵のセリフ)
「お、俺たちを助けてくれるのか、もう戦わなくていいんだ」
「て、敵の施しは受けねえ、って、もう敵じゃないんだよな」
「本当に悪いのはアカネイアだ、あいつらはケダモノだよ」
「俺たちはいいから、シーマ様を助けてくれ」

・グラ全部隊を半数以上敗走させずに玉座の間侵入

マルス「シーマ公女ですね、よかった、ご無事だったのですね、我々はもうグラに敵意はありません。
    グラとわが国はもともと一つの国だった。アンリ王が亡くなるとき二つに分かれてしまったけれど、ずっと同盟国として仲よくしてきたのです。
    それが、前の戦いではあんなことになって、ぼくも辛かったのです。シーマ殿、もう一度やりなおしましょう。もうグラとは戦いたくないのです」
シーマ「マルス王子、貴方が逃げまどう兵達を助けるとはまさか思わなかった。貴方はやはり、アンリ王の生まれかわりかもしれない。
    あなたを、信じよう。どうか、グラの民を、アリティアの民として受け入れてほしい。この国の全てを、マルス王子に託します」

・条件不履行時にシーマと戦闘(☆:アニメーション付き)

シーマ(☆登場)「私もグラの太守として最後まで戦わせていただく」
シーマ(☆敗走)「マルス王子、本当にあなたを信じていいのか」

・条件不履行時にサムソンと戦闘(☆:アニメーション付き)

サムソン(☆登場)「彼女を守るためだ、あえて剣を向けさせてもらう」
サムソン(☆敗走)「俺もまだまだ、踏ん切りがつかないか」

・スペシャルモード時にシーマと戦闘(☆:アニメーション付き)

シーマ(☆登場)「私もグラの太守として最後まで戦わせていただく」
シーマ(☆撃破)「マルス王子、グラの民を、なにとぞ」

・スペシャルモード時にサムソンと戦闘(☆:アニメーション付き)

サムソン(☆登場)「さて、楽しませてもらおうか」
サムソン(☆撃破)「男としての、本懐というやつだな」

・玉座の間征圧(サムソン、シーマ未参入)

ジェイガン「王子、これ以上の戦いは無意味です」
マルス「そうだね、でも僕も彼らを敵として終わらせたくはない」

・玉座の間征圧(サムソン、シーマ参入後)

サムソン「よかったな、シーマ、これで俺も心おきなく立ち去れる」
シーマ「サムソン、行ってしまうのか・・・・・」
サムソン「もう俺の役目は終わったからな。あとは王子が守ってくれるさ」
シーマ「行くな、行かないでほしい」
サムソン「うん、なんだ、引き留めるなんてお前らしくもないな。まあいいだろう、俺が必要と言うのなら、どこまでもお前を、守ってみせるぜ」

・MAPクリア


インターミッション

マルス「なんとかグラは抑えられたけれど、ここから先このままメニディへ進めば、また 無用な血を流すことになるだろう。
    だから思いきってルートを変えてみようと思う。
    メニディから南へ向かいアドリア峠からパレスに抜けるのはどうだろうか」
ジェイガン「あのけわしい山道をこの大軍で抜けるのですか。しかしそれは危険が伴いますな」
マルス「危険は覚悟している。でもぼく達はあの険しいアンリの道ですら制覇したんだ。それにくらべれば」
ジェイガン「たしかに、それにうまくいけば敵の裏をかけるかもしれませぬな。わかりました、やってみましょう」


・クリア後MAP14:峠の戦いが追加

・フリーバトルとしてグラ城下の戦いが選択可能

・シーマ、サムソン参入時にクリアした場合、スペシャルフリーバトルが選択可能

・ミッションクリア時にシーマ、サムソンがプレイヤーキャラとして使用可能

MAP14:峠の戦い

(アリティア軍&アカネイア反乱軍VSオレルアン軍&サムシアン残党&エレミヤ暗殺団)
勝利条件:エレミヤの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走・アカネイア反乱軍の全滅

オープニング

アリティア軍は、無用な争いをさけるため、
大軍でこえることは不可能と言われた中央山脈の突破を決意した。
アドリア峠をぬければ、そこはもうパレス市街である。
敵に気づかれずに一気に駆け抜けるのだと、マルス達は祈るような気持ちで、細い山道を進軍する。
だが そんな願いもむなしく、峠の中ほどで、思わぬ敵の攻撃を受けてしまう。
アカネイアを助けるべく南下してきた、北の大国オレルアンの精鋭部隊「狼騎士団」であった。

ロシェ「みんな、本当にこれでいいのか、いくらアカネイアのためとはいえ、こんな不意討ちみたいなことをして」
ウルフ「ロシェ、まだ言ってるのか、見ろ、アリティア軍は狭い山道で隊列が延び切っている。撃破できるチャンスは今しかないんだ」
ビラク「そうだよロシェ、俺達はハーディン様のためなら死んでもいいって誓ったはず。
    
我ら草原の民を奴隷の身分から解放してくれたのはハーディン様なんだ。
    今、アリティア軍をたたかなきゃ、パレスは守りきれない。ハーディン様がやつらに倒されてもいいと言うのか」
ザガロ「そうだよ、マルス王子はアカネイアを滅ぼして、世界をわが手にと企んでいるんだ。
    そのためにマケドニアと手をくみグルニアを制圧し、そして今またグラをも占領したというじゃないか。
    このまま放っておけば、世界は王子の思いのままになってしまうんだぞ」
ロシェ「でも、僕にはまだ信じられないんだ。マルス王子がそんな野望を持つなんて」
ウルフ「じゃあ、お前はハーディン様がうそをついていると言うのか」
ロシェ「そ、そうは言っていないよ、ただ最近のアカネイアの行いに少し考えたいところがあるんだ」
ウルフ「もういい、みそこなったぞ、ロシェ、俺達を裏切りたいなら勝手にしろ。
    ザガロ ビラク 行こう。グズグズしてたらまんまと通りすぎてしまう」
ロシェ「あっ、待ってよ、僕も行くよ・・・でも、こんなことでアリティアを止められるとは思わない。それに陛下はどう思われるか」


戦闘開始

王「何者じゃ、わたしをオレルアン王にしてアカネイア皇兄と知っての狼藉か」
「うるせえな、あんたを閉じ込めればなにかとやりやすいんだよ」
「これでアリティアとオレルアンがぶつかりゃ、俺たちもたんまり褒美がいただけるぜ」
王「なんということだ、マルス王子、我が国の騎士たちよ、決して早まってくれるな」

「大変です、9時の方向に騎影群が。あれは、オレルアン軍と思われます」
ジェイガン「なんと、やはり感づかれましたか。これは戦わねばなりませぬな」
マルス「何てことだ、しかしここで時間を取られてはいけない。何としても切り抜けなければならない。でも出来るだけ傷付けずに抑え込むんだ」

・ミッション「オレルアン騎士団を捕縛せよ」

・ビラクと戦闘

ビラク(登場)「我らがいる限り、パレスには行かせない」
ビラク(敗走)「俺では、止められないのか」

・ザガロと戦闘

ザガロ(登場)「お前たちの野心、この俺が打ち砕く」
ザガロ(敗走)「ここまで強いとは、無念だ」

・ウルフと戦闘

ウルフ(登場)「アリティア軍よ、ここから先は1歩も通さん」
ウルフ(敗走)「くそっ、手も足も出ないのか」

・ロシェと戦闘

ロシェ(登場)「本当はあなたたちとは戦いたくはないんだ」
ロシェ(敗走)「まさか、手加減をしてくれたのか」

・オレルアン騎士団を撃破後

ウルフ「俺たちの負けだ、さあ思いきってとどめを刺せ」
ジェイガン「そう早まるでない、何ゆえにお主らを傷付けずに捕縛せしめたか分からぬか」
マルス「僕たちはかつてメディウスの圧制を打ち破るためともに戦ってきた仲だ。それを今、剣を交えるなど哀しいことだ」
ザガロ「うっ、しかし・・・・・」
マルス「それに、僕たちが本当に野心を持って進もうなら、君たちをこうして捕縛したりはしない」
ビラク「それは・・・・・」
「大変です、オレルアン王がこちらに向かう途中、何者かにさらわれたよしにございます」
ロシェ「何だって、まさか、陛下が」
マルス「王がここまで赴かれたことは、この戦いを止めるためかもしれない。ならば僕たちが助けなければならない。
    その上で僕たちが信じるに値するか、見極めてほしい」

・オレルアン軍撤退、それと同時に西の村の門が開く。

・ミッション「オレルアン王を救出せよ」

・プレイヤー、盗賊団を撃破後オレルアン王を救出

王「おお、これはマルス王子、助けていただき礼を申しますぞ」
マルス「オレルアン王、ご無事でよかった」
王「うむ、我ながらふがいないものだ。我が軍の騎士たちを止めるべく赴いたところこのざまだ。重ねてお詫び申し上げたい」
マルス「ええ、我々もこれ以上の戦いは望みません。今までに多くの騎士たちを傷つけたこと、どうかお許しください」
王「おお、あなたはやはり噂どおりの方だ。わたしはハーディンの言葉を信じてアカネイアに従ったのだがそれは間違いであったようだ。
  先にニーナ様から届けられた密書によればハーディンは正気を失うたとか。
  この上は我が国は中立を保つことにいたす。今すぐにでも我が無事を伝え騎士たちを退かせることにいたしましょう」
マルス「はい、ありがとうございます」
王「わたしは身体が弱い上に後継ぎの子供もおらぬ。たのみとした弟のハーディンもあのようなことになってしまった。
  ハーディンのことなら気になさるな。騎士に生まれた以上戦いで死ぬのはやむをえぬ。それがあれの運命だったのだ」
マルス「陛下・・・・・」
王「ではマルス王子、わたしはこれで失礼する、どうかご無事で」
 オレルアン王、マルスのもとを去っていく。

一方戦いに敗れ、逃亡する賊徒たち。
「畜生、まさかアリティア軍がこれほど強いとは、これじゃ割が合わねえ」
 賊徒たちの前に仮面の男が現れる。
ローロー「ウケケ、お前らの役目、終わった」
「げえっ、お前らは、ぐわっ!」
 仮面の男ローロー、賊徒たちを斬り捨てる。その背後から三人の女性が歩み寄る。
エレミヤ「まったく、使えない人間は人形にも劣るわね。まあいいでしょう。
     さあ、私のかわいい人形たち、あの世間知らずのアリティアの坊やを討ち取り、その首(しるし)をあの方に捧げるのよ」
ローロー「ウキキ、かしこまりました、エレミヤ様」
エレミヤ「さあ、貴女たちも」
クライネ「はっ!」
カタリナ「・・・はい・・・・・」

・アカネイア反乱軍、アドリア峠に到達

トーマス「ホルス将軍、間もなくアドリア峠です」
ホルス「そうか、ならばアリティア軍と合流できるな」
トムス「申し上げます、アリティア軍は先刻オレルアン軍の襲撃を受けるも、それを退けた模様」
ミシェラン「オレルアン軍は多少の負傷者を出したものの全員撤退したよしです」
ホルス「そうか、どうやらマルス王子は彼らを説き伏せたみたいだ。それで王子たちは」
トーマス「はっ、調停のために赴いたオレルアン王が、賊徒にさらわれるも、たった今救出され、本国へと帰国の途につかれたとのこと」
ホルス「そうか、それなら一安心だ。我らの一刻も早く合流せねば・・・むう、何者!?

・山道東部にアカネイア反乱軍、エレミヤ暗殺団が出現する。

・ミッション「アカネイア反乱軍を救出せよ」

・ミッション「エレミヤ暗殺団を撃破せよ」

・クライネと戦闘(☆:アニメーション付き)

クライネ(☆登場)「さあ、逃がさないよ」
クライネ(☆撃破)「あ、あたしはまだ、負けてはいない・・・・・」

・カタリナと戦闘(☆:アニメーション付き)

カタリナ(☆登場)「ここでみなさんと戦わなければいけないなんて」
カタリナ(☆撃破)「私の居場所は、ここにも、なかった・・・・・」

・クライネ、カタリナを撃破後、東部関所の門が開く。

・エレミヤと戦闘(☆:アニメーション付き)

エレミヤ(☆登場)「貴方も、私の邪魔をするのですか」
エレミヤ(☆撃破)「私の、私の人形たち・・・・・」

・エレミヤ撃破後(大地のオーブ未入手)

マルス「うっ、パレスへの道が落石で閉ざされている」
ホルス「これは、取り除くのに時間がかかりますな」
マルス「せめてアリティアにて大地のオーブを手に入れられたら」

・エレミヤ撃破後(大地のオーブ入手後)

マルス「ホルス将軍、おかげで助かりました」
ホルス「いえ、大して助力できず、申し訳ありません」
マルス「将軍が手助けなさるならば心強いです、ひとまずは兵を立て直しましょう」

・MAPクリア


インターミッション

ジェイガン「マルス様、オレルアンのロシェがオレルアン王の使いとしてお目通りを願い出ております」
マルス「うん、ロシェが、とにかく会おう」
ロシェ「マルス王子、先だっての無益な争いを繰り広げたること、あらためてお詫び申し上げます」
マルス「うん、それはいいよ。でもオレルアン王の使いとして来たというけど」
ロシェ「はい、陛下のお許しを得てわたしもアリティア軍に合流したく思い、あと王からこれをマルス様にと」
マルス「これは、赤く光るオーブ」
ロシェ「はい、陛下が言うには、これは持つ者に命の力を与える魔法の宝玉と、旅の商人から大金を出して手に入れた物だとか。
    マルス様の持っているエムブレムに共鳴したのを感じられ、役に立つだろうと贈られたものです」
マルス「これが、ガトー様が言われた命のオーブなら、謹んでお受けしよう。そして最後の闇のオーブを、必ずやハーディンから取り戻そう」

ホルス「しかしエレミヤ聖女が暗殺団を率いていたとは」
マルス「将軍は何かご存知だったのですか」
ホルス「そもエレミヤ様はアカネイアの女性司祭としての勤めの傍ら、孤児院を開くなど、人々の尊敬を受けていたのですが。
    十数年前の略奪で孤児院を焼かれて以来姿を隠したとか」
マルス「それで何者かにたぶらかされて暗殺団を、この人の罪は罪だけど、その陰こそを糺さねばならないな。それはそうと」

マルス「マリーシア、彼女の様子はどうだ」
マリーシア「はい、手当てをすませてだいぶ落ち着いたようです」
マルス「そうか、今彼女と話せるかい」
マリーシア「それは、大丈夫ですが」
マルス「・・・カタリナ、君がアリティアを去って以来、こんな形で会おうなんて」
カタリナ「はい、私ももとはエレミヤ様のスパイとしてアリティアに派遣されました。こうして生き恥をさらす身ならば、いかなる処断も覚悟の上です」
マルス「いや、君も利用されただけろうし、エレミヤを陰で操った者の見当もついている。
    それし君に罪があり、それを償いたいなら、これからの生を全うすることだと思う」
カタリナ「分かりました、今更ですがこのカタリナにも、何なりとご命令をお与え下さい」

アストリア「してホルス将軍、ミディアの行方は」
ホルス「アストリア殿、ここで貴殿に斬られるのを覚悟で申すが、我らは反乱を企て、ニーナ様をお救いせんとしたが、
    皇帝配下の兵に圧されそれも叶わず、敗走にあたりミディア殿は我らを逃がすため自らすすんで殿(しんがり)をつとめられたのだ」
アストリア「やはり、将軍、斬られるのはこの愚か者だ。その前に俺もアカネイアを糺すために、将軍や王子とともに闘いたい」
マルス「そしてミディアと、ニーナ様を助けるため。二人の力を貸してほしい」
「はっ!」


・大地のオーブ入手時にクリア後MAP15:最後の決戦が追加

・フリーバトルとしてアドリア峠の戦いが選択可能

・ホルス、カタリナがプレイヤーキャラとして使用可能

・ロシェが護衛キャラとして使用可能

MAP15:最後の決戦
(アカネイア城下の戦い)

(アリティア軍VSアカネイア軍)
勝利条件:ハーディンの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走・ミディア、ベックの敗走

オープニング

帝国歴3年、2の月
アカネイアの聖都パレスは、不思議なほどしずかな時間の中にあった。
アカネイアは内乱によって、騎士ミディアが捕らえられ、ホルス将軍をはじめ多くの有能な騎士が離反するにいたった。
だが、それでもアリティアに倍する戦力をもって、パレスの街を埋めつくしていたのである
グルニアへの遠征からすでに一年近くの時が流れ、今まさに両国の運命をかけた最後の戦いが始まろうとしていたのである。


インターミッション

・城内に引き出されたミディアを見下ろすハーディン

ハーディン「ミディアよ、かなわぬと知ってなお立ち向かわねばならぬとは、騎士道とはげに哀しきものだな」
ミディア「私の命など一向に構わない、だがハーディン、貴公のつまらぬ嫉妬でどれだけの人々が苦しんだと思う」
ハーディン「つまらぬ嫉妬か、ふふ、そうかもしれぬな。この世界は腐りきっている。つまらぬ人間ばかりだ。
     こんな世界に何の価値がある。いっそ滅んだほうがよいかもしれぬぞ」
ミディア「馬鹿な、本心でそれを言っているのか、貴公は、それよりニーナ様をどうした」
ハーディン「ニーナか、あれもわたしのもとにいればいいものを、結局はわたしを裏切った。
     あの小僧にエムブレムを託したばかりにな。いずれにしてもあの小僧もこれで終わりだ。
     お前にはその様をじっくりと見せてやろう。連れて行け!」

・一方のアリティア陣営にては

マルス「してホルス将軍、現在のアカネイアの様子は」
ホルス「うむ、くわしくは先だって救出申し上げたボア司祭に」
ボア「おお、マルス殿、お待ちしておりました」
マルス「ボア司祭、ひどいけがをされて、いったいどうしたのです」
ボア「うむ、まったく恐ろしいことだ。アカネイア王家は呪われておるのかもしれぬ」
マルス「呪い、ですか・・・・・」
ボア「ふむ、総ては二年前、ドルーアとの戦の後のハーディン公とニーナ様の婚礼よりはじまったことですが。
   アカネイアは国を再建するために継承するべき王を迎えねばならなかった。
   そしてそれにふさわしいお相手は、オレルアンの王弟ハーディン公と、マルス王子、あなただった。
   そこで我々はニーナ様に選択をゆだねんとした。ニーナ様はもうしばし待てと申されたが、わたしがどうしてもとお願いすると。
   まずマルス王子はシーダ姫のことを思い、候補から外され、結局ハーディン公にと決められたのだ」
マルス「ええ、アカネイアが王を必要としているのはわかりますが」
ボア「ニーナ様はアカネイア王家の血を受け継ぐただ一人の王女。もちろんその御心にはグルニアのカミュ将軍のことがあることは存じております。
   だがそれは表には出すことは許されぬこと。わたしとて辛かったが国のためにはやむをえなかった。
   だがハーディン公はよろこばれた。アカネイアの王位などよりニーナ様に選ばれたことがよほど嬉しかったようでした」
マルス「ええ、僕もハーディンの心は分かっております。彼はニーナ様のためなら命もおしまない。だけどカミュのことまでは知らなかったのでしょう。
    知っていれば絶対に承知しなかったと思います」
ボア「そのことについてはニーナ様にも内密にと申しました。だがハーディン公はニーナ様のお心が自分にないのではと気がつかれ、
   自室にこもりがちになり、ついには・・・・・」
マルス「ガーネフが現れ、ハーディンに闇のオーブを」
ボア「左様、奴は商人に化けて公に近づき闇のオーブ渡した。失意の中にあった公は、たちまちオーブに心を支配され、
   そのあとは王子の知る事態となり申した」
マルス「そんなことがあったのですか。それでニーナ様はいったいどうされたのですか」
ボア「ニーナ様もあれ以来、私室へと閉じ込められ、我々も何とか助け出そうとしたところ、察知した公により手傷を負わされ、
   ミディアにより助け出された」
マルス「では、今でも城内に」
ボア「うむ、聞けば姉君のエリス王女、マケドニアのマリア王女、そしてシスターレナもさらわれたとか。
   かつてガーネフがエリス殿をさらった際にけがれなき高貴な乙女の血が必要と聞きました」
マルス「何てことだ、もはや一刻の猶予もないようです」
ボア「うむ、国のことを思った行為が、このようなことになるとは、もはやこの国がどうなろうと構わぬが、
   せめてニーナ様にはご無事であってほしい。今のわたしは動くこともままならぬ身だが」
マルス「分かりました、このマルスも全力を尽くしましょう。ジェイガン、ホルス将軍、直ちに軍議の支度を」
ジェイガン「ははっ!」


・戦闘前、マルスが全軍に向かい告げる。

マルス「みんなよく聞いてほしい。まもなく戦いが始まる。無益な闘いだが、それだけに勝たなければ意味がない。
    僕も、出来ることなら戦いたくない。でも今となってはどうにもならない。
    これはこの国の未来のための最後の戦いだ。この僕に、みんなの力を貸してほしい!」
 マルスの激に全軍歓声で応える。

・村に到る道は常に砲弾が降り注いでくる。

・各防壁ごとに小隊が配備されて、その司令官を撃破すると防壁を破壊でき、次のエリアに進出が可能。

・プレイヤー、ノルダの村に到達

マルス「何とか村にたどり着いたな。まずは一息つけるか」

・突然、パレス城に配置された迫撃砲群が爆発する。

ベック「何とか間に合ったかな、これでマルス様も楽になるだろうな」
ミディア「助かったわ、でも私ではニーナ様を助けられなかった」
ベック「今マルス様が来られているから、我らも合流しましょう」
ミディア「そうね、まずはここを切り抜ければ」

・北東部の街道にミディア、ベックが出現。

・それと同時にネーリング率いる追撃部隊も出現する。

ジェイガン「おお、ミディアが追われているか」
マルス「何としても助けなきゃ、いくらか兵を割けるか」
ジェイガン「ははっ、準備は万端です」

・プレイヤー、ミディアに接近

マルス「ミディア、無事だったか」
ミディア「マルス様、ご迷惑をおかけしました」
マルス「うん、無事でよかった。アストリアも待ってる。ひとまず体勢を建て直して」

・プレイヤーにアストリアがいる場合

ミディア「ああ、アストリア」
アストリア「すまん、俺がもう少し早く決断していれば、お前にいらぬ苦労を」
ミディア「いいのよ、アストリア、あなたとマルス様が来てくれると信じていたから」
ジェイガン「これ二人とも、再開の喜びは戦の後じゃ」
「はっ!」

(以降、敗北条件にミディア、ベックの敗走が除外される)

・ネーリングと戦闘

ネーリング(登場)「ぬうぅアリティア軍か、ついにここまで来たのだな」
ネーリング(撃破)「もう少し、戦の修行をしておくべきだったか」

・ネーリング撃破後、城下の門が開き、城下に竜の大群が出現する。

マルス「何だって、パレス城下に竜が」
チキ「マルス様、あのかわいそうな竜たちを鎮めてあげて」
マルス「うん、分かったよ」

・プレイヤー、城下の竜たちをすべて倒すと城門に地竜が出現する。

マルス「あれは地竜、メディウスよりも一回り小さいが、ここは全力で倒すしかないな」

・プレイヤー、地竜を倒すとパレス城門が開く。

・パレス城内のエリアごとの司令官を撃破し、玉座の間の扉が開く。

・プレイヤー、玉座の間に投入(アニメーション)

ハーディン「マルスよ、今までの忠義の結果がこれとは、それが運命とならば真に滑稽で哀しきものだな」
マルス「ハーディン、あなたは闇のオーブに心を奪われ、正気を失っている。どうか目を覚まして」
ハーディン「ふふふ、あいかわらず甘いな、マルスよ、こんなオーブなど関係なく、お前とは決着をつけたく思っていた。
     先の戦いではアンリの子孫であると言うだけでニーナからエムブレムを託され、盟主にまつりあげられた。
     光の王子だと、つまらぬな。ただの未熟なだけの小僧に何ができたか、今からそれを分からせてやろう。
     そしてこのちっぽけな大陸には英雄は一人で十分だ」
マルス「・・・ハーディン・・・・・」

・突然、マルスの脳裏に謎の声が響く

「マルスよ、もうよい、今こそそなたの優しさを強さに変える時だ。この哀れな男を、救ってやってくれ・・・・・」
マルス「・・・これは、分かった、行くぞ、ハーディン!」

・ハーディンと戦闘(☆:アニメーション付き)

ハーディン(☆登場)「無駄だ、お前たちではわたしは倒せぬ」
ハーディン(☆撃破)「・・・これで、いいのだ・・・・・」

・ハーディン撃破後

ハーディン「マルス王子、わたしはようやく永い夢から覚めたようだ。たしかにわたしはオーブの力とはいえ、己の闇に呑み込まれてしまった。
     心苦しいながらも、そなたに討ってほしかったのだ。王子、今更ながらこの愚か者の最後の願いを、
     ニーナを、救ってほしい。そして伝えてほしい、わたしは、貴女を、愛していたと・・・・・」

・MAPクリア


インターミッション

マルス「これが闇のオーブか」
ジェイガン「マルス様、うかつに触れるは危のうございますぞ。しかし前よりも透き通った輝きですな」
マルス「うん、他のオーブも反応している、ならばこのエムブレムで」

・マルス、エムブレムを掲げると五つのオーブが吸い込まれ『封印の盾』が完成する。

マルス「これが、封印の盾、なんと強く暖かい光なんだ。あっ、ガトー様」
ガトー「マルスよ、よくぞ封印の盾を元通りに戻してくれたな。しかしハーディン、彼の者も最後には騎士の心を取り戻したか。
    彼の心を無にせぬためにも、メディウスを封じねばならぬ」
マルス「はい、今すぐにでも彼の地へと赴かねば」
ジェイガン「マルス様、地下牢からニーナ様のお姿が」
ニーナ「マルス王子、よく助けてくれ、まし、た、ね・・・・・」
突然、封印の盾から光が放たれる。
マルス「うっ、この光は!?
 その光に照らされ、ニーナの姿がガーネフに変わる。
ガーネフ「くうぅ、我が幻影を破るとは、これぞまさしく封印の盾、やはり完成しておったか」
 そんな時、配下の暗黒司祭が姿を現す。
暗黒司祭「ガーネフ様、祭壇内に賊が侵入したよしにございます」
ガーネフ「何じゃと、ええい早く始末せんか。マルスよ、ニーナやエリスの命がおしくば竜の祭壇に来るがいい、そこがお主の墓場となろう」
 ガーネフたち、姿を消す。
ジェイガン「なんと、あれはガーネフではありませぬか、まさかニーナ様がたになりすましていたとは」
マルス「うん、どういうつもりなんだろう。今しがた竜の祭壇とか言っていたけれど、そこに姉上やニーナ様が」
ガトー「やはりな、ガーネフの目的はそのメディウスの復活じゃ。そのためにニーナやエリスたちをさらったのだろう。
    彼女らを救うはもちろんのこと、メディウスら地竜どもを封じなければならぬ。あやつらは間もなく永い眠りから目覚める。
    地の底からはい上がって人々を焼きつくし、この世をまさに地獄と化してしまうであろう」
マルス「はい、今すぐにでも彼の地に赴き、彼らを封じることにいたします」
ガトー「頼んだぞ、彼の地からはわしも力を貸そう。そしてあやつらを再び闇に葬るのだ」


・クリア後MAP16:飛龍の谷の戦いが追加

・フリーバトルとしてアカネイア城下の戦いが選択可能

・ミディア、ベックがプレイヤーキャラとして使用可能