無双エムブレム・紋章編ストーリーその4
(MAP16〜MAP18)

MAP16:飛竜の谷の戦い

(アリティア軍VS異界の軍勢)
勝利条件:異界将の撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走、ミシェイルの敗走

異界との死闘(ムービー)

死闘を演じるミシェイル。しかし対するは明らかに人とは違う異界の兵士だった。
ミシェイル「やはり囲まれたか、だが地獄に比べればまだぬるい」
異界の兵士たちをなぎ払い、巨獣兵の棍棒を素手で受け止め投げ飛ばす。しかし戦ううちミシェイルの体力も限界に近づいた。
ミシェイル「ここで斃れるわけには、いかぬな、ちょうどハーディンも討たれたところだ、あれを、渡さねば・・・・・」
そこに一頭の飛竜が現れ、ミシェイルを掴み飛び去っていく。
ミシェイル「やはり、お前に助けられるとはな」
「逃がすな、射て射て!」
異界の兵士たちが弓矢を放つ。ミシェイルに無数の矢が襲いかかるも彼が放つ光の障壁に跳ね返される。
ミシェイル「俺に矢は効かぬよ」
こうしてミシェイルは飛び去っていく。


オープニング

 大賢者ガトーにみちびかれ、マルス達はマケドニア北部にある、<飛竜の谷>へと足を踏み入れた。
そこは野生の飛竜が飛びかうまさに未開の地であった。

 だが、立ち止まることは許されない。世界の運命は今、マルスの手にゆだねられたのだ。

インターミッション

マルス「ジェイガン、ここはどのあたりだろう」
ジェイガン「ちょうどマケドニアとドルーアの国境にあたります。そういえばマケドニアの飛竜はこの辺りが産地だということですが。
     もともと凶暴な野生の飛竜を捕まえるは難事ゆえ、マケドニアの兵士も決して奥地までは足をふみいれないそうです」

マルス「とにかくジェイガン、先を急ごう。姉上達に何があったのか、何かとてもいやな予感がするんだ」


・戦闘開始

マルス「あれは、普通の人間じゃない、まさか、あれがガトー様の言っていた異界の兵士」
ガトー「ううむ、おそらくそうであろう、やはり遅かったか、マルスよ、手遅れになる前に竜の祭壇にたどり着き、メディウスを封印するのじゃ」

・このMAPの地形としてはちょうどN字型の地形となっており、各エリアの守備隊を攻略してそれぞれのエリアを進出して行く。

・南東エリア攻略後

マルスたちのもと、一人のマムクートが近付いてきた。
「お待ちしており申した、マルス王子、アンリの末裔よ」
マルス「うん、あなたは」
バヌトゥ「貴殿も我らの同胞、それもかつての戦にてメディウス殿とともに戦ったるものですかな」
「いかにも、今にして思えばあの時は無益な戦いであった。また先の戦、そしてこたびまさにメディウス様は邪悪に染まりつつある。
 王子、その剣と楯の輝きをもって、メディウス様を再び眠りにつかせて下され。そして我らを戦いの日々から解放されんことを」

マルス「分かりました、出来る限りのことをいたしましょう」
「かたじけない、そういえばちょうど北のあたりに一人の騎士が降り立っており申す。何かに追われておるようなので、行って助けてやって下され」

・南東エリアを攻略後、北東エリアの門が開く。

・北東エリア攻略後(アニメーション)

マルス「ミシェイル王子、どうしてこんなところに」
ミシェイル「マルスか・・・、待っていたのだ、お前を」
マルス「どういうことですか、あ、まさか、これは・・・・・」
ミシェイル「そう、スターライトだ。ガーネフにはこの魔法しかきかぬ。
     アリティアが落とされた際に王宮から奪われたものを、奴がパレスに赴いているすきを狙い、奪ってきたのだ。
     もっとも、本当はマリアたちを助けたかったが、奴めがメディウスが眠っている祭壇の最奥部に移したのだ。
     奴を倒さぬ限り、最奥部の扉は開かぬ、奴が持っているファルシオンとともにな」

マルス「そうだったのですか。でもこれさえあれば」
ミシェイル「フッ、無様だな、俺ともあろう者が散々暴れ回った結果、これ一つとは。
     こうなったら致し方ない。この場はお前の力となろう。いくらかの露払いはできるだろう」

マルス「わかりました、そういうことならばお力を貸してください。でも、ことが終わったら、あなたはどうするんですか」
ミシェイル「さあな、夢は破れ、こうして生き恥をさらしている。ならば思うがままに生きてみよう。あの空のように・・・・・」

 空を見上げるミシェイル。そこには雲ひとつない青空が広がり、1頭の飛竜が飛び交っていく。

・北東エリア攻略後、中央エリアの門が開く。

・異界兵、飛竜を手なずける。

「ふう、ようやく数がそろったか、奴らを馴らすのに我らも幾人か犠牲になった。
 だがこの地を収めるにそれもかまわぬ。さあ、あの人間どもを討ち取りに行くぞ」

マルス「ああっ、飛竜たちが飛んでくる。乗っているのはやはり異界の者たち」
ミシェイル「まさに奴らはガーネフと結託したのだ。奴らの介入を許さぬために叩かねばならぬ」

・飛竜、異界兵を撃破後、南東エリアの門が開く。

・南東エリア攻略後、北東エリアの門が開く。

マルス「あの山が竜の祭壇。そしてそれを取り巻く回廊は」
ジェイガン「ふむ、あれこそ我ら人間では築くことは不可能な代物ですな。ともかく参りましょう」

・祭壇前門に突入、異界将と戦闘

異界将(登場)「我が力、存分に味わうがいい」
異界将(撃破)「ぐうぅ、貴様ごときに・・・・・」

・異界将撃破後

ガトー「見事じゃマルスよ、もはやわしも見守るばかりではいられぬ。ここから先はわしも力になろう」
マルス「はい、ありがとうございます」
ミシェイル「フッ、今更だな、しかしここは好意に甘えるか」
ガトー「うむ、そなたも武人としての心を取り戻したようだ」

(MAPクリア)


インターミッション

マルス「ここが竜の祭壇、神竜ナーガによって地竜族が封印された所。でもメディウスももともとは祭壇の守り部をしてきたなんて」
ガトー「そもそもメディウスも誇り高き男。この地の存続のためにあえて誇りを捨て同胞の護りを担ったのだ。
    しかし他の竜族をマムクートとさげすむ人間の行いにやがてこらえきれずに、他の竜族を集めてドルーア帝国を作り人間を滅ぼそうとした。
    そして一度目はアンリが倒し、二度目はそなたが倒した」

マルス「そこでまた復活すると」
ガトー「確かに絶大な生命力を誇る地竜族だ。そう簡単には滅びることはない。今もこの祭壇で眠っている。
    しかしいかにメディウスとて一度眠りにつけば百年ほどは目覚めないはずだ。
    そこでガーネフめはかつてのエリスのように高貴でけがれなき乙女たちを集めてメディウスを復活させんとしておる。
    さすればメディウスも目覚めの際に恐ろしい暗黒竜と変貌を遂げる。何としても完全に封印せねばならぬ」

・この時点で全戦士が仲間になっている場合
マルス「うっ、封印の盾から黒い光が」
ガトー「よもやあれは闇の皇子、はるか昔、ユグドラルの光の皇子に封じられたと聞くが」
マルス「そういえば、フレイムバレルに現れた彼がまさか」
ガトー「何、何故それを早く言わなかったのだ。まあともかく、いずれ彼も鎮めねばならぬが」
マルス「はい、メディウスを倒した後ですぐにでも」
ガトー「うむ、頼んだぞ」


・クリア後MAP17:闇の胎動が追加

・フリーバトルとして飛竜の谷の戦いが選択可能

・ミシェイル、ガトーがプレイヤーキャラとして使用可能

MAP17:闇の胎動
(竜の祭壇の戦い)

(アリティア軍VS異界の軍勢・ガーネフ軍)
勝利条件:ガーネフの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走

オープニング

高くそびえ立つ岩山に、石の橋がかけられている。
そして、はるか天空にまで届くかと思われるような石の回廊が、ラセン状に取り付けられている。
荒れた岩肌は不気味なうなりをあげて、まるで生きているかのようにときおり大きく息をする。

竜の祭壇
古代竜族の遺跡。神竜王ナーガが、地竜族を封印した場所である。
それが今、600年の時を、さまざまな戦乱を経て地竜がめざめつつあるという。
邪悪な悪魔が、無数によみがえりつつあるというのだ。

インターミッション

ガトー「ふう、本来ならこの回廊を歩まねばならぬが、今は一刻もないからのう」
マルス「これが竜の祭壇。まさに太古の竜族でこそなし得る業か。
    それにしてもなんだろう、この異様な空気は。何か 邪悪な魂がひしめいているようだ」

ジェイガン「確かに、わたしも体が凍り付くようです。これも地竜族の怨念でしょうか。
     いずれにしても苦しい戦いになるでしょう。くれぐれも油断なきよう」

ガトー「うむ、今この祭壇を守っているのは理性を失った竜族たちがガーネフの魔力に操られ、
    そなた達を襲ってくるだろう。それにガーネフのしもべたちの闇の司祭たちとおそらく異界の軍勢も待ち構えている。
    いずれ侮れぬ力を持つ者たち。戦いが長びけばそれだけ苦しくなるだろう。
    立ち止まってはならぬ。一気にかけぬけるのじゃ!
    そしてガーネフを倒し、奴がアリティアから奪い去った神剣ファルシオンを取り戻さねばならぬ。
    ファルシオンがなければメディウスを倒すのはまず無理であろう」


MAP構成:全体として『無双OROCHI』の古志城に近く、周りの外庭から内庭、そして祭壇内部に攻め込み、攻略とするということで。

・戦闘開始

マルス「まずは外庭にひしめく敵を排除し、内部への扉をこじ開けるんだ。
    苦しい戦いになるけれど、今まで流した血に報いるために。何としても勝たなきゃいけない」

・ミッション発生『外庭の敵を殲滅せよ』

・内庭部からの敵の砲撃と魔法攻撃に注意しながら、敵を倒さなければならない。

異界兵「それ、人間どもを吹き飛ばしてやれ」
暗黒司祭「ガーネフ様のため、そなたたちの血と魂をいただこうか」
ガトー「うむ、あれらの兵器は内側でしか排除できぬか。ここは耐えて目の前の敵に対するしかない」

・異界将と戦闘

異界将(登場)「貴様はここで朽ち果てよ」
異界将(撃破)「せいぜいあがくがいい」

・悪鬼将と戦闘

悪鬼将(登場)「消す・・・・・」
悪鬼将(撃破)「まあ、よかろう」

・巨獣将と戦闘

巨獣将(登場)「魂ごと、ブッ潰してくれる」
巨獣将(撃破)「そのツラ、覚えたぞ」

・すべての異界兵と竜族を排除したあとで、内部への扉が開く。

ジェイガン「王子、扉が開きましたぞ」
マルス「よし、全軍突入。周りの兵器に気をつけながら立ち向かうんだ」

・ミッション発生『内庭部の敵を殲滅せよ』

・内庭部では兵器群とやはり敵を排除した後で祭壇部の扉が開く。

ミシェイル「守りを固めても無駄なことだ。俺一人でもてこずったのに、今や力を付けたマルスたちに貴様らが敵うわけもなかろう」
マルス「そう、皆が力を合わせてこそ。ここまで頑張れたんだ」
ミシェイル「フッ、その言葉も痛いな」

・プレイヤー、祭壇部に突入(アニメーション)

ガーネフ「来たか小僧、またしてもわしの邪魔をするか。今度ばかりは許さぬぞ」
マルスガーネフ、姉上達をかえせ、みんなをどこにやったんだ」

ガーネフ「ふぉふぉふぉ、エリスたちは暗黒竜復活のため祭壇の奥、メディウスが眠っている間にいる。もうもとには戻らぬよ。
     メディウスはまもなく真の姿に生まれかわる。さすればあれらは
     その心をメディウスにささげ魂はくだけるであろう。そうなればもはやどうにもならぬ。

     いかに封印の盾がよみがえろうとも、暗黒竜は目覚めたあやつには、もはや盾の力もおよぶまい。
     さて名残惜しいがお前たちはここまでだ、せめてわしの力で地獄へと送ってやろうぞ」

・ガーネフと戦闘(☆:アニメーション付き)

ガーネフ(☆登場)「我が暗黒の力、受けてみるがよい」
ガーネフ(☆撃破)「ふふ、もはや遅い、所詮どうにもならぬよ」
ガーネフ、暗黒の気に覆われてそのまま消えてしまい、地面に突き刺さったファルシオンが遺される。

・ガーネフ撃破後

マルス「ついに、ガーネフを倒したか」
ジェイガン「残るはメディウスのみ、しかし先のガーネフの物言いでは」
ガトー「メディウスが完全によみがえればエリスたちも本当に取り込まれるであろう。手遅れになる前に急ぐのじゃ」

・MAPクリア


インターミッション

シリウス「よろしいか、ジュリアン殿」
ジュリアン「おっ、これはシリウス様、どんな御用向きで」
シリウス「先に聞いた話では、メディウスの復活のためさらっていった、けがれなき高貴なる乙女。
     それらを取り戻すには近しい者の呼びかけによって為されるとか」

ジュリアン「ということは、レナさんも戻るってことか」
シリウス「そうだ、まずレナ殿を呼び戻すには貴公の力が必要だということだ。次にエリス王女、マリア王女、そして・・・・・」


・クリア後MAP18:祈り、そして愛にすべてをが追加

・フリーバトルとして竜の祭壇の戦いが選択可能

最終MAP:祈り、そして愛にすべてを
(竜の祭壇中枢の戦い)

(アリティア軍VSメディウス配下の龍族)
勝利条件:メディウスの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走・ジュリアン、ミネルバ、マリク、シリウスの敗走
(プレイヤーキャラにいる場合は除外)

オープニング

 ついにマルスはメディウスが眠る流の祭壇中枢にたどり着いた。
しかしその周囲にはメディウス復活のためのいけにえとしてのけがれなき高貴なる乙女たちが捕われていた。

果たしてマルスたちは乙女たちを救出しメディウスを倒すことが出来るだろうか。

インターミッション

マルス「あの巨大な竜は、まさか、あれがメディウスだというのか」
ジェイガン「この巨大で禍々しい姿、これこそ暗黒竜」
ガトー「うむ、そのメディウスの周りの祭壇。あれらにエリスやニーナたちが捕われているのだ」
マルス「でも祭壇は5つか、姉上やニーナ様、そしてマリアとレナ。あとひとつは、やはり」
ジェイガン「ふむ、あわよくばグルニアのユミナ王女もいけにえにされんとしたわけですな」
オグマ「その前に我々が助け出したことが救いになりましたな」
ガトー「うむ、それだけ時間が稼げたというわけじゃが、それもまた長くはない。何としてもメディウスの復活を阻止するのじゃ」


戦闘開始

マルス「ついにここまできた、周囲の祭壇の結界を破り、姉上たちを救い出すんだ」
ガトー「まずは南東の空の祭壇を制圧するのじゃ」

・ここでのステージ構成は、5つの祭壇と中央祭壇で構成され、ほとんどが竜族の敵である。
 それぞれの祭壇を護る地竜を退ければ祭壇を制圧できる。

・南東の祭壇制圧後

マルス「これで他の祭壇の結界も弱まったか。ここに4つの部隊を配置して救出と制圧にかかるんだ。
    いずれの部隊も欠けてはだめだ。それでは、気をつけて」

・残りの祭壇に部隊を差し向け、プレイヤーとともに制圧に当たらせる。その際にプレイヤーから外れたキャラの部隊の敗走に気をつける。
・南西の祭壇制圧後

 祭壇に立ちつくし茫然としているレナに駆け寄るジュリアン。
ジュリアン「レナさん、ああ、無事だったんだ、俺だよ、ジュリアンだよ。いったいどうしちまったんだ。
     俺、なんにもとりえのない男だけどさ、レナさんのためならなんだってできる。
     今は何も望まないけど、レナさんの笑顔を見ていたいんだ。だから、目を覚ましてくれよ、レナさん・・・・・」

レナ「ああ・・・ジュリアン・・・やっぱり来てくれたのね。きっとあなたが助けてくれるって信じてた。
   だから、どんなに恐ろしくても耐えることができた・・・・・。
   ジュリアン、ここまで無理をさせてごめんなさい、私は、今まであなたにあまえてばかりで・・・・・」

ジュリアン「いや・・・俺もレナさんにそんなふうに言ってもらえるだけで十分さ」
レナ「うん、ジュリアン、今だから言えるけれど、一つだけお願いを聞いてくれる」
ジュリアン「うん、なんだって言ってみなよ俺に出来ることなら」
レナ「・・・私、決めたの、あなたのために、シスターを辞めてもいいって」
ジュリアン「何だって、それじゃあ・・・・・?」
レナ「ううん、シスターの仕事はやめるわけじゃないけど、これからのおつとめはあなたと一緒にしたいの。
   だからあえてシスターのお立場から離れて・・・・・」

ジュリアン「ああ、分かったよレナさん。これからはどんなことがあっても君を護るよ」
レナ「ああ、ジュリアン・・・・・」
マチス「やりやがったなあジュリアン、とうとうレナのハートを盗み取りやがった。幸せになるんだよ、レナ、うっうっ・・・・・」

・西の祭壇制圧後

 祭壇に立ちつくし茫然としているマリアに駆け寄るミネルバ。
ミネルバ「マリア、目をさましなさい、私です、ミネルバです」
マリア「う、うん、はっ、ああ、ミネルバ姉さま」
ミネルバ「うん、もう大丈夫、安心しなさい」
マリア「今まで、私こわかった。でも、姉さまや兄さまが助けに来てくれるって、信じてたから、今まで我慢できたんだよ。
    ああ、そういえば、ミシェイル兄さまは今どこにいるの」

ミネルバ「・・・うん、ミシェイルは、大丈夫。だから心配は、いらない」
マリア「ほんとう、この戦いが終わったら、また昔のようにみんなで暮らせるよね」
ミネルバ「・・・ええ、さあ、今はここを離れなさい」
マリア「はい・・・・・」
ミシェイル「これで、俺の役目も終わったな」

・東の祭壇制圧後

 祭壇に立ちつくし茫然としているエリスに駆け寄るマリク。
マリク「エリス様、僕です、マリクです。どうか目をさまして。
    僕はあなたをお守りしたくて一生懸命学問と魔道を学んできたのに。
    僕はまた、あなたを守りきれなかった。あなたのそばにいてあげられなかった。
    エリス様、お願いです、どうか、どうか目をひらいて下さい」

エリス「マリク、ああ、マリク、どうしてあなたが、夢ではないのですね、マリク・・・・・」
マリク「エリス様、よかった、気がついたのですね。もう大丈夫です。僕はここにいます。
    あ、でもマルス様が、みんなも見てるから、そんなに寄られても。困ったな」

マルス「・・・う、うん、大丈夫だよ、マリク、それに本当に無事でよかった、姉上」
ジェイガン「うむマリク、いやさマリク卿、すみやかにエリス様をお連れするのだ」
マリク「あ、はい・・・・・。エリス様、もう僕は、二度とおそばを離れません。たとえどのようなことがあろうとも、いいですね」
エリス「ええ、マリク・・・・・」
エルレーン「愛ゆえにか、その心を、エクスカリバーは選んだんだな。負けたよ」

・北の祭壇制圧後

 祭壇に立ちつくし茫然としているニーナに駆け寄るシリウス。
シリウス「さあ、ニーナ王妃、目をさますのだ、しっかりなされよ」
ニーナ「ああ・・・私は罪をおかしました。私の愚かな未練のために、ハーディンを苦しめて、あそこまでおいつめてしまった。
    ああ・・・私は、いったいどうすれば・・・・・」

シリウス「王妃よ、ハーディン公の苦しみはマルス王子が解放された。
     ハーディンは最後まで貴女を愛し、自らの罪をわびられていた。
     もうよいのです、もうそれ以上苦しむことはない。貴女は悪い夢を見ていたのです」

ニーナ「・・・あなたは・・・・・?」
シリウス「ニーナ、負けてはいけない。貴女はそれほど弱い人ではないはずだ」
ニーナ「ああ、まさか、あなたは、私は、まだ夢を見ているの、あなたが生きているなんて・・・・・?」
シリウス「・・・いや、わたしは一介の騎士、シリウス。今はそれしか申せない」
ニーナ「・・・それは、一体、どういうこと・・・・・」
シリウス「すまない、すべてが終われば、本当のことを貴女に話す。今はこの場を離れましょう」
ニーナ「分かりました、感謝します、シリウス卿・・・・・」
ロシェ「これで、よかったのですね、ハーディン様」

・4つの封印が解かれ、中央祭壇の扉が開き、何とメディウスが覚醒する。

メディウス「我が、復活は、成った。今より、愚かな、人間どもを、一人、残らず、コ・ロ・ス・・・・・」
ジュリアン「うわっ、何でよみがえったんだ。レナさんたちはもう助けたはずなのに」
ガトー「いや、これは周りの地竜たちの怨念を吸い取り、無理やり実体化したにすぎぬ。
    乙女たちの祈りを断ち切ったはよいが、よもやここまで暴走するとはのう」

ジェイガン「これは一体どうすれば」
マルス「ここまでくればもう後には引けない。前にも言ったけど、メディウスの復活は完全じゃない。必ずほころびはあるはずだ。
    ここでメディウスを倒さなきゃ今度こそ大陸はもちろん世界も終わりなんだ。みんな苦しいだろうけどこれが最後の戦いだ」

ガトー「やはり祭壇からは動けぬか。こちらの体勢を整えればうまくいくはずじゃ」

・プレイヤー、祭壇中央に突入

剣を構えるマルス。目の前にメディウスが立ちはだかる。
マルス「メディウス、今こそ地の底に永遠の眠りにつく時だ」
メディウス「・・・オ、オオ、またしても、アリティアの、王子。またしても、アンリの、血筋、
     今度こそ、ジャマハ、サ・セ・ヌ・・・・・」

・メディウス撃破後

咆哮をあげ倒れ伏すメディウス。
メディウス「グ、ゴゴ、この、わたしが、敗れる、とは、いかに、ナーガの、力とはいえ・・・・・。
     だが、選ばれし、者たちよ、いつかまた、人の、いやしき、心が、顕れし時、
     盾は、再び、失われ、我らは、また、蘇るで、あろう。その、コトヲ、ワ・ス・レ・ル・ナ・・・・・」

倒れ伏したメディウス、塵となって一陣の風とともに消えていく。
マルス「これで、終わった・・・・・」
ガトー「うむ、この祭壇も崩れていくか。ひとまずはこの場を離れよう」

MAPクリア


ムービー:戦いの終わり

 崩れゆく祭壇。やや離れての高台でそれを見守るマルスたち。
ガトー「よくやった、マルスよ。そなたたちのはたらきで暗黒竜メディウスは地の底に永遠に封じられ二度と現れることはないだろう。
    確かに此度の戦乱は人のいやしき欲望がそもそもの縁源であった。しかし人の悪意ゆえの争乱はもはや人の手で乗り越えられるであろう」

バヌトゥ「マルス殿、もはや我らは戦いから解放され、ようやく静かに暮らすことができますな」
チキ「うん、もうさびしい思いをしなくてすむんだね」
マルス「・・・もちろんさ、チキ、チキと僕たちはいつでも会えるんだ。だからもう心配はいらないよ」
チキ「・・・うん・・・・・」
シーダ「これで、終わったんですね、マルス様」
マルス「うん、でもこの戦乱で荒れ果てた国々を一日も早く建て直さなきゃいけない。そのためにシーダ、僕を、支えてほしい」
シーダ「はい、マルス様が望まれるなら・・・・・」
 手を取り合うマルスとシーダ、そしてそれを見守る仲間たち。そして広がっていく飛竜の谷。上空を数頭の飛竜が飛んでいく。


グランドエピローグ

 かくして、後の世に『英雄戦争』と呼ばれる、永く哀しい戦いは幕を閉じた。
 メディウスの封印とともに多くの竜族はもとのおとなしい種族に戻り、残った竜人族とともにひっそりと暮らすことになった。
 戦乱に明け暮れた国々は新たにアリティア王となったマルスのもと
アカネイア連合王国としてあらたな一歩を踏み出し、永く平和な時代を築くに至る。

 そしてマルスたちの戦いの記録は一冊の英雄叙事詩『アカネイア英雄戦記』に記され、多くの人々の感動と涙を誘った。
それは、人と竜族の悪しきさだめから解き放ち世界に光をもたらした英雄たちの、愛と勇気の物語である。

(スタッフロールへ)

特別MAP:竜の回廊

(アリティア軍・異界からの戦士VS異界の軍勢)
勝利条件:魔皇子ユリウスの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走

オープニング

竜の祭壇入口に差し掛かったマルスたち。突如紋章の盾から冥き光がこぼれ落ちる。
ガトーが言うにはかつて光の皇子、聖王セリスに封じられた魔皇子ユリウスの魂だという。
折しも回廊は異世界の干渉を特に受けていた。
果たして回廊に足を踏みいれるマルスたちを待ち構えるのは何か。

インターミッション

マルス「それにしても、メディウスの他にも暗黒竜がいたなんて」
ガトー「それを語る前にひとつ、そもそも魔竜というのは竜族でありながら魔道の暗黒面に陥ったものたちで、
    そんな中でもロプトゥスは暗黒道を極め暗黒竜の称号を得た。
    しかしユグドラルから来たガレという男が彼を倒し、その血肉を食らったのだ。己の更なる力を得るためにな」

ミシェイル「しかし人間に倒されたロプトゥスの無念と怨念をも食らったガレは、ユグドラルに戻り数々の災厄を引き起こした」
マルス「それを後に勇者バルドが倒し、さらに後に甦ろうとしたのを、聖王セリスが封じ込めたと聞きます」
ガトー「しかし悪いことにセリスと対した魔皇子ユリウスは、ロプトゥスの力を受け継いだはよいが、
    彼自身がロプトゥスの意思を呑み込んでしまったのじゃ。
    ユリウス自身もガレの血とともにバルドの血も受け継いだが故に成せる業ということだな」

マルス「何としても、メディウスとともにユリウスとロプトゥスも封じねばなりませんね」
ガトー「それし異世界の扉も閉じねばならぬ。ともかく急ぐのじゃ」


・プロローグ

マルス「うっ、実際足を踏み入れたら、これほど複雑な迷宮になっているなんて」
ジェイガン「これも、竜族の文明のなせる業でしょうか」
ガトー「いや、これほどまでに歪められるとは、やはり異界の力が大きく及んでおる。
    そこかしこに異界の罠が張り廻られているやもしれぬ。くれぐれも気を付けてな」

・MAP構成:基本的には戦国無双の無限城に近い構成となっていて、
 最初と最後の部分を除いてチャレンジごとに部屋と回廊の配置が違っている。

・戦闘開始・第1層

マルス「やはり異界の軍勢がここまで張りついているなんて」
ガトー「数押しといえど油断は出来ぬ。ここは着実に押し返すのじゃ」

・一方、上部では異界の兵を若武者が杖らしきものでなぎ払う。
若武者「くそっ、牛若も鬼若も何をしておる。政子ともはぐれてしまったわ、ええい、誰かおらぬか」
・若武者のもとに一人の巫女が現れる。
巫女風の女性「頼朝さまですか、ここは助力奉りましょう」
頼朝と呼ばれた若武者「何と、静か、この異界の兵どもは一体何なのじゃ」
静と呼ばれた女性「はい、我らの世界が彼の地へと呑みこまれた際に、我らはこの地へと陥りました。
     しかし、兵が下方へと向かっており、ひとまず手薄となりましたが」

頼朝「うむ、ここはほとぼりが冷めるまで待つとしようぞ」
・更には一人の北方の武将も現れる。
武将「おお、久しぶりに人間を見かけたな、敵か味方かは分からぬが、一つ力を貸してはもらえぬか」
頼朝「何、牛若、いや、お主は何者だ」
武将「うむ、俺はテムジンという者でな、最近はチンギス・ハーンという御大層な名を送られたが。
   ともかくお主ら、ここは協力してくれるか」

頼朝「うむ、よかろう。しかしほとほりを冷めるを待つというが、さてどうしたものかのう」

・マルス、頼朝の一団と合流する。

マルス「大丈夫ですか、見れば僕たちと同じ人間の方と見受けますが」
頼朝「するとお主、ここの世界の住人か、しかしこの覇気は、俺や牛若をはるかに超える」
チンギス「ううむ、若いながら見事な覇気だ。それに惹き付けられる感も見るべきか」
マルス「あ、ありがとうございます。ともかく、僕たちはその奥の不穏分子を封じんとするために参ったのですが。
    もしよろしければ、お力をお貸しいただけますか」

静「頼朝さま、ここは一つ」
頼朝「う、うむ、よかろう」
チンギス「俺も異存はない、お主ほどの若き勇者ならば、喜んで助力しよう」
マルス「はい、ありがとうございます」

・第1層:MAPクリア

・クリア後に竜の回廊・第2層が追加

・源頼朝、静御前、チンギス・ハーンがプレイヤーキャラとして使用可能


・戦闘開始・第2層

・上層部にたたずむ2人の妖魔

長身の妖魔「まったく、悟空もお師匠もどこへ行ったのよ。でもあたしたちも迷い込んじゃったわね」
巨漢の妖魔「オイラ、腹減ったんだな。どこかに饅頭落ちてないかな」
長身の妖魔「まったく、こんなところにあるわけがないでしょ、でもこんな何もない所にいつまでもいられないわね」
異界兵「もし、貴殿らは悟空どののお知り合いですかな」
長身の妖魔「あら、悟空ならあたしたちの仲間よ、あたしは沙五浄、彼は猪八戒よ」
猪八戒「腹、減った・・・・・」
異界兵「ははっ、よろしければ糧食をお分けいたしましょう。どうかお力をお貸しできないでしょうか」
沙五条「まあ、ひとまずはいいわよ。一時も早く状況を打破しないと」
異界兵「ははっ、お任せください、ふふふ・・・・・」

マルス「今度の異界兵も攻撃が激しいな」
ジェイガン「されどここでも数押しでしょうが、着実に押し返しましょう」

・猪八戒と戦闘

猪八戒(登場)「あんたらに恨みないけど、これも一宿一飯のご恩なんだな」
猪八戒(敗走)「も、もう叩かないでほしいんだな」

・沙悟条と戦闘

沙悟条(登場)「無益な殺生は好まないわ、さっさとやられなさいよ」
沙悟条(敗走)「別に手加減したわけじゃないわよ」

・沙悟条、猪八戒撃破後

沙悟条「あなた、普通の人じゃないわね、あたしたちをここまで追い詰めるなんて」
猪八戒「ほんと、強いんだな」
シーダ「マルス様、この人たちは悪い人じゃなさそうですよ」
沙悟条「分かってるわねお嬢ちゃん。あたしたちはある人を探しにこの地に迷い込んだけれどね」
猪八戒「成り行きであんたたちと戦うことになったんだな」
マルス「どうだろう、君たちでよければ僕らの力になってほしいけれど」
沙悟条「そうね、ひとまずはこの方がいいかも」
猪八戒「オイラ、また腹減ったんだな」
ジュリアン「そうだな、足りなさそうだけどまずはこのパンを一つ」
猪八戒「うん、ありがとうなんだな」

・第2層:MAPクリア

・クリア後に竜の回廊・第3層が追加

・沙悟条、猪八戒がプレイヤーキャラとして使用可能


・戦闘開始・第3層

・同じく異界の者に追われている姫君

姫君「何ということじゃ、このような異界へ紛れ込んで、皆にはぐれてしもうたとは、玄以、何とかならぬのか」
茶坊主「いやはや、何とかせよとは申せ、わたくし一人の力ではなんとも、されどこの先に安全な場所がありますゆえ、ひとまずはここに」
姫君「うむ、分かった、さて、あれは、千代どのではるまいか」
奥方「ああ、これは淀さま、私もここへと陥り、さらには一豊さまとはぐれてしまいました」
淀君「何と、そなたもであったか、さてこうなってしまったら、ここでひとまずは待つしかあるまい」
千代「ああ、そういえばおまつ様の姿を目にかけましたが」
淀「うむ、無事合流出来ればよいのだが」

・一方プレイヤーサイドでは

マルス「うん、あっちに異界兵に襲われている女の人が」
ジェイガン「ちょうど侵攻のただ中、直ちに救援に向かいましょう」

・マルス、婦人と合流

マルス「大丈夫ですか、しかしあなたの棒術の冴えはお見事です」
婦人「あら、あたしだけでも良かったけれど、一応は礼を言っておくよ。どうもありがとうね。あたしはまつ。これでも武将の女房さ」
頼朝「うむ、そういうお主は初めて会うた気がせぬがどうしたことかな」
まつ「そういうあんたも、どこかであった気がするんだけれどねえ」
マルス「はい、とりあえず上へと進軍いたしますが、よろしければご一緒に」
まつ「それもいいねえ、そういえば、あたしの友達のお千代が先にいるはずだ。もしよかったらあの子も助けてくれないかい」
マルス「はい、分かりました」

・マルス、淀君の一団と合流

マルス「あなたがお千代さんですね、僕はマルス、この世界に住まうものです。ひとまずあなたがたを保護いたしましょう」
千代「ああ、ありがとうございます。それから、おまつ様もこちらにおいでですね」
まつ「ああ、無事でよかったねえお千代」
玄以「えー、これなるはさるお方のご息女、淀さまにあらせられます」
淀「よい、玄以、妾は淀、ご貴殿の保護は受けねばならぬな」
マルス「我々はこの先の上層へと赴かねばなりませんが、皆さまはよろしいでしょうか」
淀「よいよい、これも何かの縁、我らもひとかどの武は心得たる身、いくらか力になりましょうぞ」
マルス「そうですか、いろいろと申し訳ございません」

・第3層:MAPクリア

・クリア後に竜の回廊・第4層が追加

・淀君、千代、まつがプレイヤーキャラとして使用可能

・前田玄以が護衛キャラとして使用可能


・戦闘開始・第4層

・異界の軍勢に襲われている若い武将

武将「くっ、こんなところで異界の者どもに追われるとは、せめて千代に会うまでは、討たれるわけにはいかぬ」
「逃がすな、姫のありかを突き止めるため、何としても捕らえるのだ」

マルス「うん、あの武将が追われているようだ」
千代「ああ、一豊さま」
マルス「何だって、それではあの人がご主人の」
千代「はい、心苦しいながらお救い頂けないでしょうか」
マルス「もちろん、すぐに兵を出せるか、ジェイガン」
ジェイガン「仕方ありませんな。全力を尽くしましょう」

・マルス、異界兵を退け、一豊を救出

千代「ああ、一豊さま」
一豊「おお、千代、会いたかったぞ。このお方々が尽力なさったのか」
マルス「はい、ひとまずは我らとともに」
一豊「かたじけない、このうえはわたしも尽力いたしましょう。あの先に異界兵を率いし者が。聞いた話ではうら若き乙女の将とか」
マルス「いずれにせよ、速やかに対さねばいけませんね」

・この先、異界の軍勢を一つずつ撃破し、第4層の本陣へと進軍する。

・第4層本陣に突入

姫武将「ぬう、とうとうここまで来たか、爺(じじ)の天下のため、どうしても姫を捕らえねばならぬというのに、
    うむ、あれらにも姫がたくさんおるわ。なれば妾自身が捕らえてくれようぞ」

マルス「何と、あなたは人間のようだけど、一体どういうことだ」
姫武将「ふむ、そちはなかなかの美男子、そちが将なれば是非とも妾の手元に置きたきもの。
    我が名は董白、我が祖父董卓の天下“酒池肉林”のためにそなたらの姫をもらいうけようぞ」

・董白と戦闘
董白(登場)「爺の酒池肉林のため、覚悟ししてもらうぞよ」
董白(撃破)「爺より先に討たれるは、妾は三国一の不孝ものじゃ」

・董白撃破後
董白「ふぬう、妾がここで捕われるとは」
頼朝「さてどうしたものか、俺としてもいかに敵とはいえ、首を落とすわけにもいくまい」
チンギス「まあしばらくの間は我らのもとに置くもよかろう。見れば大人しそうだからな」
沙五条「これも何かの縁ってわけね」
淀君「それしそなた、ただの甘やかされた娘でもなさそうじゃからのう」
マルス「そうですね、ひとまず我らとともに」
董白「う、うむ、それも致し方ないて。しかしそなた、爺を煩わせたあの男に、まっことそっくりじゃな」
マルス「と、ともかく先に進みましょう」

・第4層:MAPクリア

・クリア後に竜の回廊・第5層が追加

・董白がプレイヤーキャラとして使用可能

・山内一豊が護衛キャラとして使用可能


・戦闘開始・第5層

マルス「敵の陣容も厚くなってきたか、いよいよ敵の本拠に近いということか」
ガトー「うむ、目指すは闇の皇子ユリウス。それに対するはまず彼の者の力となった
    ロプトゥスの分霊たる十二魔将と呼ばれる戦士たちを退けねばならぬ。
    そしてさらにはいまひとつ、光の大神が降り立ってしまったのだ」

マルス「光の大神、ですか」
ガトー「左様、しかしそれが故に易々とはそなたたちを受け入れてはくれぬだろう。
    しかしそなたたちがその持てる力を尽くせば、あるいは」

マルス「いずれにしても、行かねばなりませんね」

・MAP構成は無数の部屋で構成されていて、その中のいくつかに十二魔将たちが陣取っている。
 プレイヤーはそれらをすべて倒し、敵将の待つ中央の部屋に入らなければならない。

・すべての十二魔将を撃破したら、中央砦の門が開く。

マルス「これで、闇の皇子への路が開けるな」
ガトー「うむ、しかしながらやはり降り立ってしまったか、光の大神よ」

・プレイヤー、中央砦に突入すると、光の大神、天照が出現する。

天照「汝も人の身で光を抱くか、なれば汝の光、この世を守るに値うか、今大いなる胸を貸さん」

・天照と戦闘

天照(☆登場)「汝の力、指し示すがよい」
天照(☆撃破)「見事、汝の光、受け入れよう」

・天照を退けると、中央砦への扉が開く。

・プレイヤー、中央砦に突入

ユリウス「やはり参ったか、光の王子よ、いつの世も、戦乱の世は絶えぬものだ」
マルス「ユリウス皇子、あなたの闇がこの世界を覆うならば、僕たちはそれを鎮めなければならない」
ユリウス「やはりわたしを封じんか、かつてはロプトゥスをこの身に受け、我が兄と刃を向けた我が身。
     しかしながら御身は我が兄とは似ているが異なる身。例えるならば、かつてメディウスを封じた者同士、
     今度はその者同士が相争う。その友の血をその手に受け、御身はまだ戦わんとするか」

マルス「確かに僕はあなたから見れば、あなたを封じる資格はないかもしれない。
    それでも、ハーディンはあえて僕らの剣を受けながらも、最後には僕たちを信じてくれた。
    それに報いるためにも、あと一つ、乗り越えなければならない」

ユリウス「やはりそれこそ、兄上に似ている・・・・・」

・ユリウスと戦闘

ユリウス(☆登場)「御身らの光、我が闇、今こそ合わせる時・・・・・」
ユリウス(☆撃破)「これが、御身らの光か・・・・・」

・ユリウス撃破後

マルス「これでひとつの闘いが終わったか・・・・・」
頼朝「これでこの忌々しい世界ともおさらばだな。いやお主との別れはやはり名残惜しいぞ」
チンギス「そうだな、俺も武人としてお主のような強者と戦えたことを誇りとしたい」
沙悟浄「ヒトのなかにもアナタみたいな人がいたのね、改めて気に入ったわ」
猪八戒「これも一宿一飯のご恩なんだな」
淀君「確かにご貴殿も真の強者。おお、まるで我が父君とそっくりじゃ」
一豊「わたしもマルス殿のような器量を持ちたいものです」
千代「まあ、旦那様も佳きご器量をお持ちですよ。ですがマルス様のご器量もおうらやましいものです」
マルス「みなさん、本当にありがとうございます」
ガトー「それでは皆の者、達者でな」

第5層:MAPクリア