無双エムブレム・紋章編ストーリーその2
(MAP6〜MAP10)


MAP6:紅の剣士
(ラーマンの森の戦い)

(アリティア軍VS盗賊団&アカネイア軍)
勝利条件:ジョルジュの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走、ナバール、フィーナの敗走


オープニング

オルベルン城にてラングを討ち果たしたマルスたちは、一路アリティアに帰還すべく疲れた体を押して兵を進める。
その途中ウェンデル司祭の求めに応じ、失われたオーブを求めてラーマン神殿にたちよることにした。
だが、ナーガ神を祭る古の神殿は、うち続く戦乱によって荒れはて、今では盗賊達の巣窟となり果てていた。

インターミッション

ジュリアン「伝令、ここよりラーマンまでの道は盗賊の一団が巣食っており、
      あとカシミアあたりでアカネイアの一個大隊が集結しているとのことです」
マチス「それからラーマンの森で旅の踊り子が迷い込んだとのことです」
マルス「うん、大体のことは分かったよ。一刻も早くラーマンでの用を済ませ、アリティアに戻りカインたちと合流しないとね」
ジェイガン「左様ですな、それにエリス様のこともあります。急ぎ出発のほどを」


・戦闘開始(アニメーション)

 森の中を走る踊り子フィーナ。その途中、剣士ナバールにすがろうとする。
フィーナ「お、おねがい、たすけて、この人たちが・・・私を・・・・・」
ナバール「・・・・・」
 そうこうしているうちに2人の周りを賊徒たちが取り囲む。
フィーナ「・・・どうして、なぜ、だまっているの・・・・・? あっ、まさか、あなたも、この人たちの・・・・・」
ナバール「・・・俺の後に、ついてこい」
フィーナ「えっ、助けてくれるの? あなたはこの人たちの仲間じゃなかったの」
ナバール「そのつもりはない、俺も追われている立場だ、それにアリティア軍には縁がある、それだけだ」
フィーナ「ふーん、でも、ほんとはあたしがかわいいからでしょ、あたしフィーナっていうの。
     あたしの踊りをみればみんな元気がでるっていうわ、あとであなたにも見せてあげるわね」
ナバール「・・・おしゃべりはいい、森の南にアリティア軍が来ている。死にたくなければ、俺のそばを離れるな」
フィーナ「・・・あ、は、はい、ごめんなさい・・・・・」
ナバール「西の一角を切り崩す、突っ切るぞ」

・プレイヤー、ナバール一行に近づく

マルス「やはりこんなところに、剣士ナバール、だね・・・・・」
ナバール「・・・なるほどな、確かに俺は、ナバールだ、マルス王子。こうやって今、生き恥をさらしている」
マルス「また、僕たちに力を貸してくれないか。シーダもそれを望んでいるから」
ナバール「承知、また力を尽くそう。あともう一人・・・・・」
フィーナ「はーい、フィーナでーす、あら、あなたがマルス王子ね」
ナバール「まあ、いくらかは役に立とう・・・・・」
オグマ「なるほどな、お前との決着はまだまだ先になりそうだ」
ナバール「うむ」

(以降、敗北条件にナバールとフィーナの敗走が除外される)

・サムトーが護衛キャラにいる場合にナバールに近付く、もしくはサムトーが護衛にいない場合にインターミッションにて

ナバール「ほう、お前は・・・・・」
サムトー「げっ、本物だ」
ナバール「お前が誰かは知らないが、噂だけは聞いている。心がなまくらでは己すら守れない」
サムトー「・・・・・」
ナバール「いずれにせよ、お前もマルスの戦士だ。彼の名に傷をつける真似だけはするな」
サムトー「やはり俺も、この人の足下に及ばないな」

・東部の賊徒部隊を撃破するとラーマン神殿の扉が開く。

・ラーマン神殿に突入、ダールと戦闘

ダール(登場)「何だ、アリティア軍だと、となればラングの旦那がやられたってわけか」
ダール(撃破)「これも天罰ってやつか、ざまあねえな・・・・・」

・ダール撃破後

ジェイガン「なんとか盗賊は追い払いましたがやはり神殿は荒らされてもう何も残っておりません」
マルス「そうか、神殿まで荒らされるとは、まったくひどい世の中だ」
ジェイガン「まあそれはともかく、そろそろカシミアに向かわねばなりませぬ。急がねば敵に包囲されて身動きがとれなくなりますぞ」
マルス「うん、たしかにあの橋がいちばん危ないね。よし、全軍に伝えよう。カシミア大橋を一気にわたる。みんな、遅れるな」

・ダールを撃破すると北西部の本陣近くにアカネイア軍部隊が出現する。

・西の洞窟付近に接近すると火竜が出現

・火竜を倒すと貴重品発見の報告がもたらされる。

・火竜の洞窟付近にて貴重品の箱が出現。その宝箱を開けて星のスコーピオを入手。

・北西部のアカネイア軍を撃破すると本陣の扉が開く。

・ゴードンがプレイヤーにいる場合、本陣のジョルジュに近づく(アニメーション)

ゴードン「ジョルジュさん、待って下さい!」
ジョルジュ「ん、ゴードンか、久しぶりだな。少しはたくましくなったようだが、弓の腕は上がったか?」
ゴードン「はい、今ではぼく、アリティア一の弓の名手と呼ばれています。ぼくがここまで上達できたのも、みんなジョルジュさんのおかげです」
ジョルジュ「それで、俺と勝負がしたくなって、ここまで来たのか」
ゴードン「え、ええと、そうじゃなくて・・・無理かもしれないけど、また一緒に、戦ってほしいんです」
ジョルジュ「・・・・・」
ゴードン「お願いします、ジョルジュさん」
ジョルジュ「俺はニーナ様には忠誠を誓っているが、ハーディンは好きになれない。
      力で他国をおかし、反抗する者は有無を言わさず処刑する。
      今のアカネイア軍は金でやとわれたゴロツキの集まりだ、騎士の誇りなどカケラもない。
      もう一度昔のアカネイア王国をとり戻すために、俺はあえて祖国に弓をひく。ゴードン、マルス王子にそう伝えてもらいたい」
ゴードン「ありがとうございます、ジョルジュさん」

・上記以外で本陣に突入する。

ジョルジュ(☆登場)「命令とはいえ、気に入らんな、この闘い」
ジョルジュ(☆敗走)「やはり、ここらで潮時か」

・ジョルジュ撃破後

マルス「ジョルジュ、もう弓を引いてくれないか、僕たちはもう君と戦いたくはない」
ジョルジュ「うむ、戦いに敗れた以上とやかく申し上げることはないが、この俺に祖国を裏切れとでも」
マルス「それは違う、かつてはこの世界を救うためにともに戦った僕たちが何故敵対しあわねばならなかったのか、
    そのことだけを確かめたい、ただそれだけだ」
ジョルジュ「確かに、今のアカネイアはかつて王子が知っているアカネイアではない。
      力で他国をおかし、反抗する者はうむを言わさず処刑する。
      今のアカネイア軍は金でやとわれたゴロツキの集まりだ、騎士の誇りなどカケラもない。
      マルス王子、俺はもう一度、昔のアカネイア王国をとり戻すために、あえて祖国に弓をひく、今後ともよろしく願いたい」

・MAPクリア


インターミッション

ジェイガン「マルス様、今しがたバヌトゥ殿がたずねてまいりました」
バヌトゥ「ほう、マルス王子、お久しぶりですな」
マルス「あっ、バヌトゥ、こんなところで会えるなんて、チキは元気ですか」
バヌトゥ「うむ、チキはもうわしのもとにはおらぬよ。ガトー様が再び、氷竜神殿へ連れて行かれた」
マルス「氷竜神殿? それは一体どこにあるのですか、ぼくは聞いたこともありませんが」
バヌトゥ「ふむ、それはずっと北の氷の大地にある。しかしそこは人は行くことはできぬ死の大地。
     勇者アンリのほかはいまだ誰も訪れた者はいない」
マルス「アンリ!? ではそこが勇者アンリの伝説にある「神の国」なのですか」
バヌトゥ「はて、わしからはこれ以上何も言えぬよ。ここから先を知りたければ、ガトー様に直接お聞きすればよい。
     わしはただそなたたちをガトー様のもとへと導くために遣わされたのだからのう」


・クリア後MAP7:ソウルフルブリッジが追加

・フリーバトルとして“ラーマンの森の戦い”が追加

・ナバール、フィーナ、ジョルジュ、バヌトゥがプレイヤーキャラとして使用可能

MAP7:ソウルフルブリッジ
(カシミア大橋の戦い)

(アリティア軍VSアカネイア軍)
勝利条件:バーツ、アストリアの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走


オープニング

アリティアの帰途、ラーマンの森を抜け、カシミア大橋に差し掛かったのもつかの間、彼らの目の前に新たな敵が立ちふさがる。
北よりアカネイアの1個大隊が接近してきたのである。
絶体絶命の危機に果たしてマルスたちはこの状況を切り抜けられるのだろうか。

インターミッション

バヌトゥ「そういえば、先日カイン殿がここへと落ち延びてこられたとか」
マルス「え、カインが、で、彼はどこに・・・・・」
カイン「マルス王子、ご無事でしたか」
マルス「カイン、きみこそ大丈夫なのか」
カイン「ええ、なんとか敵をふりきって、逃げて来ました。しかし奴らはもう橋の北にまで迫っております。
    それに、アリティア陥落の際に、恐ろしい光景を目にしました」
マルス「え、どういうこと」
カイン「それが、アリティア占領の際、先陣を切ったのは、あのハーディン皇帝だったのです」
マルス「な、なんだって」
カイン「・・・はい、ハーディンはたった一人で数百の兵士をたったの数分でなぎ倒し、まるで悪魔が乗り移ったかのごとき戦いでした。
    それにいくら攻撃を加えてもハーディンには不思議な力に守られているようでまったく当てることができないのです」
バヌトゥ「ふむう、まあいずれにしても今はアカネイアの本隊と戦っても勝ち目はない。
     ここは北西の船着場から、船でカダインへと逃げ延びるのが得策ですな」
マルス「そうか、悔しいけれど仕方がないね、でも、敵の方はどうなっているの」
ジョルジュ「ジュリアンたちが調べた結果、それぞれの砦を守っているのはバーツとアストリアの2人か。
      まあバーツはともかくアストリアはおそらく本国のミディアがいる手前、今は王子のもとに参じることはないだろう。
      さしあたりバーツを何とかしよう。またシーダ王女のお力を借りねばならぬが」

・カインがプレイヤーキャラとして使用可能


・戦闘開始

・戦闘開始直後(アニメーション)

 マルスたちの目の前に漆黒の鎧を身に纏った異形の騎士が現れる。
「ふふふ・・・マルス王子よ、久しぶりだな」
マルス「まさか、ハーディンなのか、ぼくは今でも信じられない。あなたは本当に変わってしまったのか。
    教えてほしい、どうしてわが国を攻める、なぜこんなことをするんだ」
ハーディン「マルスよ、わたしはこの大陸の支配者、アカネイア帝国の皇帝なのだ。わたしにはむかう者は誰とても容赦はしない。
      マルス王子、たとえお前とてな。
      この汚らわしい世界を叩き潰さねばならぬ。何もかもが間違っているのだ。
      しかし今はお前たちといつまでも遊んでいる暇はない。本国の反乱分子を始末せねばならぬのでな。
      全軍出撃、反乱軍を一人残らず始末せよ!」
 と、ハーディンは姿を消す。

・南岸の敵を撃破すると南橋の南門が開門する。

・南橋に侵入すると増援が現れ、それを撃破すると南橋北門が開門する。

・中島に増援とともにバーツが出現する。

・シーダがプレイヤーにいる場合、バーツに近づく(アニメーション)

シーダ「バーツ、あなたまで、どうして・・・・・」
バーツ「ああ、シーダ様、やはりマルス様の軍におられたのですね。アリティアにオレルアンとグラ軍が攻め込み、
    俺も本国からマルス様の軍を討伐せよとの命が下り、参加することになってしまいました。しかし・・・・・」
シーダ「お願い、もう一度私たちに力を貸して、アリティアを救うだけじゃなく、アカネイアを、この世界を救わなきゃいけないの。
    力を貸すのが嫌なら、せめてその斧を引いて、戦いをやめて」
バーツ「・・・シーダ様、俺は出世のために、祖国を、シーダ様を裏切ってしまいました。そんな俺をここまで思ってくれるなんて、
    この上は罪滅ぼしとしてアリティア軍、そしてシーダ様に力をお貸しします」

・シーダがプレイヤーキャラに加わっていない場合、バーツと戦闘(☆:アニメーション付き)

バーツ(☆登場)「まさか、あんたらと闘うことになるなんてな」

・バーツ撃破(アニメーション)

マルス「バーツ、もう斧を引いてくれ」
バーツ「王子、出来れば俺もそうしたいです。ですが俺は、出世のためにアカネイアに仕官し、その結果王子に刃を向けました」
マルス「それも仕方がないことだ。でも君が死んだらシーダが悲しむ。今のアカネイアは間違っている。出来ればもう一度、僕たちに力を貸してほしい」
バーツ「一度はタリスと、あなたを裏切ったこの俺をここまで思ってくれるなんて、この上は罪滅ぼしとしてアリティア軍に力をお貸しします」

・中島の敵を撃破すると北橋の南門が開門する

・それと同時に貴重品発見の報がもたらされる。

・中島の東側に貴重品の箱が出現、その宝箱を開けて貴重品、星のレオを入手。

・北橋に侵入すると増援が現れ、それを撃破すると北橋北門が開門する。

・北岸の敵を撃破すると本陣の門が開門する。

・それと同時に貴重品発見の報がもたらされる。

・スタート地点に貴重品の箱が出現、その宝箱を開けて貴重品、星のサジタリスを入手。

・ジョルジュがプレイヤーにいる場合アストリアに近づく。

ジョルジュ「久しいな、アストリア」
アストリア「ジョルジュか、まさかアリティアにつくとは、この裏切り者め」
ジョルジュ「裏切り者か、お前は今のアカネイアについて何も思わないのか」
アストリア「いまさら何を言う、行くぞ」

・本陣突入、アストリアと戦闘(☆:アニメーション付き)

アストリア(☆登場)「これも命令のうちだ、やらせてもらう」
アストリア(☆敗走)「やはり、甘くは見られないな」

・アストリア撃破後

ジョルジュ「ここまでだな、もはやお前たちには勝ち目はない」
アストリア「ここは潔く退こう、だがもしマルス王子が野心のために兵をあげたとしたら、そのときはお前たちを許しはしない」
ジョルジュ「・・・・・」

・MAPクリア


インターミッション

ダロス「王子、こっちです」
マルス「ああ、ダロス、この船に乗ればいいんだね」
ダロス「へい、アリティアの一大事と聞いてこちらで待っていたんでさあ。みんな、船はたくさん用意してある。あわてずに乗ってくれ」

ザジ「ああ、バーツのアニキ、こっちに乗って下さい」
バーツ「ああ、俺を待っていたのか」
マジ「ええ、たまたま赴いてこのザマでさあ。旦那、これで全員ですぜ」
ダロス「よーし、全船出港、追手が来ないうちにここを離れるんだ」


・クリア後MAP8:魔道の聖域が追加

・フリーバトルとして“カシミア大橋の戦い”が追加

・バーツ、ダロスがプレイヤーキャラとして使用可能

・ザジ、マジが護衛キャラとして使用可能

MAP8:魔道の聖域
(カダイン砂漠の戦い)

(アリティア軍VSカダイン魔道軍&グラ追撃隊)
勝利条件:エルレーンの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走、マリク、ミネルバの敗走、ウェンデルの敗走

オープニング

辛うじて脱出に成功したマルスたちアリティア軍は、カダイン砂漠に上陸し。ここで機をうかがうことにした。
魔道都市カダインは本来は他国の支配を受けない独立した自由都市である。
だが、先の戦いでガーネフがカダインの全権を支配しドルーアに加担した。
その結果、戦乱にまきこまれ、主だった高司祭をすべて失う大きな被害を受けた。
後に、ウェンデル司祭が最高司祭に選ばれ再建の道を歩まんとする。
だが、ウェンデルはガトーの使命をはたすために旅にでた。
そして、二人の若者が後事を託されることとなった。
一人はマリク、もう一人は英才の誉れ高きエルレーン。
ともに将来を期待された優秀な若者達であった。

インターミッション

マリク「エルレーン、どういうことなんだ、いきなり呼び出されたかと思ったらこんなことに、
    まさかアリティアがアカネイアの侵略を受けたというのは本当だったのか」
エリレーン「そんなことなどどうでもいい、要は俺とお前、どちらが優れているかをはっきりとさせるためだ」
マリク「何故だ、何故僕たちが戦わなければならないんだ」
エルレーン「俺は貴様よりはやくウェンデル先生の弟子になり貴様より力もあったはずだった。
     そう、俺は下っ端といえどアリティアの貴族の出である貴様をは違い平民の出だった。だからこそ人一倍努力をして今の地位を手に入れた。
     だが、マリク、先生は俺よりも貴様を認めはじめた。このままでは俺のやったことがすべて無駄になってしまう」
マリク「それは違うよ、僕がここまで修行に励んだのは、国を護るため、そして守りたい人のためなんだ。
    ウェンデル先生の後を継ぐのは君を置いて他にいない。だから無駄な闘いはやめてくれ」
エルレーン「いまさら何を言うか、もはやお前たちアリティアはアカネイアの敵。我がカダインはその討伐のために密命を受けた。
      その手始めにまずはマリク、貴様から・・・くっ、何だ」
 突然、1頭の飛竜が飛び込んできてマリクをすくい上げる。

エルレーン「な、何だと」
マリク「え、あなたは、どうして」

ミネルバ「大丈夫かマリク卿、ひとまずは中央のオアシスに向かおう」


・戦闘開始

ジェイガン「なんと、カダインの魔道軍が我らに対して攻撃を加えてきました。まさかカダインまでもがアカネイアと手を組んだということか」
ウェンデル「何ですと、このわたしめがあずかり知らぬ間に、いや、まさか・・・・・」
ジェイガン「こうなれば、致し方ありません。多少の犠牲は覚悟してこの場を突破いたしましょう。
     グズグズしていると背後からアカネイアの追撃部隊が現れ、身動きがとれなくなりますぞ」
マルス「うん、やむを得ない。でも無用な争いはできるだけさけるんだ」

・南西の敵の詰所を全て制圧すると南東への砂嵐の壁が晴れる。

・南東の敵を全て退け、砦の扉が開く。

・南東の砦の突入、ヨーデルと戦闘

ヨーデル(登場)「あいにくですが盟約に従いここを通せませんよ」
ヨーデル(敗走)「エルレーン、本当にこれでよかったのか」

・ヨーデルを撃破後に南西部にサムソンらグラ傭兵隊が出現する。

サムソン「本陣はもぬけの空か、流石素早いな、マルス王子」
「どういたしますか、隊長」
サムソン「もちろん追うさ、アカネイアはともかく、公女の立場もあるからな」

・傭兵隊、南東部に進軍する。

「申し上げます、南東部より追撃隊が現れました。これは、グラ軍です」
ジェイガン「何と、そのグラ軍を指揮しているのは剣士サムソン」
マルス「何とかアストリアのように退けられないかな」

・サムソンと戦闘(☆:アニメーション付き)

サムソン(☆登場)「さて、楽しませてもらおうか」
サムソン(☆敗走)「一応の義理は果たした、ここは退くぞ」

・サムソンを撃破後、傭兵隊が撤退開始、同時に北東部への砂嵐の壁が晴れる。
それと同時に貴重品発見の方がもたらされる。

・スタート地点に貴重品の箱が出現、その宝箱を開けて貴重品、星のバルゴを入手。

・北東部にマリク、ミネルバが現れ、それと同時にカダイン軍も出現する。

マルス「あれはマリクとミネルバ、どうしてあんなところに」
ジェイガン「いずれにしても助けねばなりませぬな」

・ミッション発生「マリクとミネルバを救出せよ」

・プレイヤー、マリクかミネルバに近づく。

マリク「ああ、マルス様、ご無事でしたか」
マルス「マリク、君も無事だったんだね。それにミネルバ王女も」
ミネルバ「マルス王子、ご迷惑をおかけした」
マルス「でもこれは、一体何が起こったんだ、マリク」
マリク「はい、エルレーンがアカネイアからの盟約ということで、このような事態に」
ウェンデル「何と、やはりとは思いましたが、マルス様、ここはわたくしめにお任せいただけないでしょうか、何とか説得をいたしますゆえ」
マルス「わかりました、ひとまずは僕たちとともに。何としてもエルレーン卿を止めることにいたしましょう」

・北東部の村を攻略後、北西部の砂嵐の壁が晴れる。

・ウェンデルが護衛キャラにいない場合、北東部からウェンデルが出現する。

・北東部の部隊を撃破後、寺院の扉が開く。

・プレイヤー、カダイン寺院に突入する。

マリク「エルレーン、もうやめるんだ、僕たちが戦う理由なんてどこにもないはずだ」
エルレーン「何だと、外の部隊が皆敗れたというのか」
ウェンデル「やめなさいエルレーン。よもやそなたがアカネイアにそそのかされるなど」
エルレーン「何だと、まさかウェンデル先生が、くそっ、こうなったらこの俺だけでも」

・エルレーンと戦闘(☆:アニメーション付き)

エルレーン(☆登場)「我が正義のため、お前たちには消えてもらおう」
エルレーン(☆敗走)「この俺の正義は、こんなものだったのか」

・エルレーン撃破後

マルス「何とか鎮まったけど、エルレーンは」
ウェンデル「はい、手傷を負ったものの無事にございます」
マルス「そうか、それはよかった」

(MAPクリア)


インターミッション

マルス「してウェンデル司祭、エルレーンについて何か分かりましたか」
ウェンデル「ははっ、先ほどヨーデル卿に問い合わせたところ、やはりアカネイアのウイロー卿から書状が届きまして、それで盟約といたしました」
リンダ「ウイロー卿といえば、やはりラング将軍ともつながってお父様と敵対していた人でしたが」
エルレーン「くっ、俺は、一体・・・・・」
ウェンデル「おお、エルレーン、気がついたか。聞きなさいエルレーン、確かにそなたは魔道士としての資質に優れ、日々精進を怠らなかった。
     それゆえにわたしの教えを必要とせずにそなた自身の努力に任せたのだ。
     たしかにそなたから見ればマリクのみをひいきにしていたかにみえたが、
     彼はそなたに及ばぬまでもやはりそなた以上に努力を惜しまなかった。
     故にわたしはマリクの資質を伸ばすために親身になって教えを与えたのだ。
     それをそなたの嫉妬につながったとは、しかしそなたもこれではあのガーネフと同じになってしまう」
エルレーン「あの、魔王ガーネフと同じですと、それは一体」
ウェンデル「かつてガーネフは、ミロア司祭と共にガトー様の最もすぐれた弟子であった。
     だがガトー様はガーネフの心の弱さを見ぬき、オーラの魔道書とカダインをミロア司祭にゆだねたのだ。
     嫉妬に狂ったガーネフはガトー様のもとから闇のオーブを盗みだしマフーをつくりあげた。
     その結果、心を闇のオーブにとらわれてしまったのじゃ。
     ガーネフとて、もとは正義感の強い立派な若者であったという。ちょうどそなたのようにな。だが嫉妬や妬みがなどの弱い心が彼を破滅にみちびいた。
     たしかに正しき道、義しきことをなすは人として大切なこと。しかしひとつ間違えれば大いなる災いとなる。
     そなたにはまだまだ学ばねばならぬことがあるはずじゃ。そう、生きることそのものが修行なのだよ」
エルレーン「それが、人としての心、ですか」
ウェンデル「たしかにわたしも言葉が少なかったことは認めよう、このままそなたがあのガーネフの二の舞となるのはやはり忍びない。
     その力を正しきに使うために、常に人々の役に立つことのみを考えるのだよ」
エルレーン「・・・分かりました、このエルレーン、もう一度自らを見直し、修行をやり直したく思います。
     マルス王子、今まで迷惑をかけたが、この俺を必要とするならば、兵の一端に加えてはくれないか」
マルス「もちろん、もともと君はマリクの親友だったから。これからは友として一緒にこのアカネイアを正すために戦おう」

マルス「ところでミネルバ王女はどうしてこのカダインに」
ミネルバ「兄が、ミシェイルが助けてくれたのです。そしてひとまず傷をいやすためにこのカダインにてほとぼりを冷ましておりました」
マルス「そうだったのですか、あの時何者かに連れ去られたと聞いて心配していたのです。
    まさか彼が生きていてあなたを助けたなんていったい何があったのですか」
ミネルバ「はい、実はひそかにマリアが傷ついたミシェイルを助けたのです」

 ミネルバの回想〜ミシェイルの決意に入る。

ミシェイル「そうだ、あの戦いにて傷つき、俺は生死のはざまをさまよった。
     気がついたとき、俺の前には涙をいっぱいにうかべて神にいのりをささげるマリアの姿があった。
     ひそかに助けだし、必死で介抱して疲れ果てたマリアの涙にぬれた顔が横たわっていたのだ。
     俺は神などは信じぬが、あの時ばかりはあれの姿が天使に見えた。
     俺とても国のためと思い父上にも手をかけたが、せめてマリアだけはと思い、カミュに預け、この命を捨てる覚悟であった。
     そんな俺のためにマリアは涙を流してくれたのだ」
ミネルバ「して兄上、これからどうするのか」
ミシェイル「俺は、マリアを守るどころか、かえってつらい目にあわせてしまった。だから何としても救わねばならぬ。
     それが俺の、せめてもの罪ほろぼしだ」

 回想が終わり、再びマルスとミネルバの会話へ。

マルス「そうだったのですか、やはりマリア王女が、ミシェイル王子を」
ミネルバ「はい、確かに私としても、兄を憎み切れなかった。だからこそ私なりに国の秩序を守りたかったのです」
マルス「王女、元気を出してください。マケドニアのことならば信頼できる者を残し再建につとめさせています。
    あなたにはまたあの時のように一緒に戦ってほしい。今のアカネイア、そして世を本当の意味での秩序あるものとするために、
    マケドニアとあなたの力をかしてほしいのです」
ミネルバ「わかりました、この上は全力をもってお力になりましょう」


・クリア後MAP9:アンリの道が追加

・フリーバトルとして“カダイン砂漠の戦い”が追加

・ミネルバ、マリク、エルレーンがプレイヤーキャラとして使用可能


ムービー「開かれた道」

マルスの脳裏にある声が響く
「・・・マルス、マルスよ・・・・・」
マルス「・・・この声は・・・・・」

 声の気配を頼りにマルスは聖堂の礼拝室に踏み入る。そこにあの大賢者ガトーの姿が現れる。

ガトー「マルスよ、わしがわかるか・・・・・」
マルス「ああ、ガトー様、これは一体、やはり魔道のお力なのでしょうか」
ガトー「そうじゃ、ようやくここも落ち着いてたことだろうと思い、こうやって呼びかけたのだ。
    ここにいたり、そなたは今、わしの力を借りたいと望んでおるが」

マルス「はい、ガトー様、まずお教えいただきたいのはハーディンのことです。
    何故に彼は変わってしまったのか、そして彼を守っている力とは一体何なのです?」
ガトー「うむ、それはおそらく闇のオーブじゃ。ハーディンは闇のオーブに守られておる」
マルス「闇のオーブ、それはいったい何なのです?」
ガトー「うむ、そなたにも話しておかねばならぬな。この世界には不思議な力を秘めた五つの聖なる宝玉(オーブ)が存在する。
    そなたの知っている光と星と大地のオーブのほかに命のオーブ、そして闇のオーブがある。
    闇のオーブは光のオーブと対をなす聖玉で心の力を高めることができる。所持する者に勇気を与え苦しみからときはなち野心や欲望を増幅させる。
    また戦いにおいては相手の心に働きかけ動きを封じてしまうのだ。だが、その反面、その強力すぎる力により、
    持つ者の怒りや嘆き、妬みなどに反応してその感情を増幅し、最後には人格を破壊して悪魔にする。
    ハーディンはどこかで闇のオーブを手にいれた。そして、心を闇に奪われたのじゃ」
マルス「まさか、そんな、いったいどうして。それに。彼はそんな弱い男ではないはずです。
    愛していたニーナ様と結ばれ幸せだったはず、そんな彼が妬みや嫉妬だなんて」
ガトー「うむ、だがのマルスよ、闇というものは僅かなる小さき点から人の心に入り込み、やがては心を侵しつくすものなのじゃ。
    いずれにしてもハーディンに闇のオーブがあるかぎり、そなたに勝ち目はない。だがその闇のオーブに打ち勝てるのは光のオーブだけなのじゃ」
マルス「そうなのですか、その光のオーブさえあれば、ハーディンを闇から救えると」
ガトー「ふむ、おそらくはの」
マルス「して、その光のオーブの居所はいずこに」
ガトー「うむ、かつてスターライトを創りしとき光のオーブもいずこかへと飛んでしまったが、それは幸いそのままの形を保ちえた。
    先にことを終えた後すぐさまに探し求め、今わしの手元にある。さて、このオーブを求めるのならば一つ条件がある。
    そなた自らがわしのもとへと訪れれば光のオーブはそなたに預けよう。だが、それは容易なることではないぞ。
    人の身でその地、ここよりはるか北、氷の大地の氷竜神殿まで来れたのは今までにわずか一人だけ、そう、勇者アンリだけなのだ」
マルス「勇者、アンリ、ああ、だからバヌトゥは僕たちをガトー様の元へといざなうためによこされたのですね。それにウェンデル司祭も」
ガトー「うむ、もしそなたがアンリと同じく真の勇者にふさわしき者ならばな。どうじゃ マルスよ、そなたにアンリが進んだ道をためす勇気があるかな」
マルス「わかりました、光のオーブが本当に必要なものならば、どうしてもガトー様がおられる彼の地へと行かねばなりません」
ガトー「うむ、ならばまずそこから北へ進み、マーモトードの砂漠をこえるのだ。そしてテーベの塔を目指すがよい。
    そこに迎えの者を待たせておく。己の運命を、今こそ切り開くのじゃ」
マルス「はい、わかりました。必ずまいります」

 ガトー、姿を消す。そしてマルスの後ろにはジェイガン、シーダをはじめとするアリティアの騎士たちや多くの仲間たちが立っていた。

マルス「ジェイガン、みんな・・・・・」
ジェイガン「ははっ、マルス様、わたくしどももガトー様のお言葉をお聞きいたしました」

カイン「マルス様が行かれるとあらば、ご命令があり次第、すぐにでも出立いたす所存です」
マルス「・・・みんな、これから向かうアンリの道、おそらくは生きては帰れないかもしれない。
    でも、先にウェンデル司祭やバヌトゥから聞いた事情から、こうした事態に至ったのもまた必然だと思うんだ。
    これから先、行くことを望まない者はここに残ってもかまわない。でも、一緒に行こうという者は、僕に力を貸してほしい」
ジェイガン「命に代えましても」
シーダ「マルス様が赴くなら、どこへでも」
オグマ「阻むものすべて、この剣で斬り開きましょう」
ナバール「行くからには、生きて帰らねばならないな」
バヌトゥ「これも運命(さだめ)なれば、どこまでもついていきまするぞ」
シリウス「運命(さだめ)か、いやさそれを乗り越えんがために」
ミネルバ「いずれは戦なき世を築かんがために」
ジュリアン「俺たちもできる限り」
マリク「マルス様とともに」
その他一同「マルス様とともに」

 一同の応えに、マルスも深くうなずく。

マルス「みんな、ありがとう、よし、行こう、はるか北の氷竜神殿へ」

MAP9:アンリの道
(マーモトード砂漠の戦い)

(アリティア軍VSテーベ残党&近隣部族兵)
勝利条件:暗黒司祭の撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走

オープニング

 光のオーブを求めて、マルス達はテーベの塔が建つマーモトードの砂漠をめざした。
かつてガーネフとの戦いにおいて大賢者ガトーの力を借り彼の地にいざなわれたが、
今まさにマルスたちは自らの足でこの死の砂漠へと踏み入ったのであった。

インターミッション

マルス「ここがマーモトードの砂漠、その入り口か、この広大さはカダインの比じゃないな」
ジェイガン「まさに死の砂漠ですな。伝承の通り“はるか彼方にまぼろしの街をあおぎみながら、我らはただ立ちつくすのみ”ですか」
マルス「そうか、かつてはアンリもこの道を来たんだね。そして今、僕たちがその道を歩まんとしている」
ジェイガン「ともかく、参りましょう。われらの旅は始まったばかりですから」


・戦闘開始

・フレイとノルン、砂漠にて敵に取り囲まれてしまう。

フレイ「なんということだ、カダインへと落ち延びたと思えば、追われてこんな砂漠に迷い込むとは」
ノルン「ど、どういたしましょう、フレイ様」
フレイ「うむ、せっかくそなたを託されたというのに、我ながらふがいないものだ」
ノルン「はい、ですが私もアリティアの戦士の端くれです。戦う覚悟ならできてはいますが」
フレイ「そうか、だが今は生き延びることだけを考えよう。くれぐれも俺のそばから離れるな」

マルス「まずは周囲の状況を見極めながら少しずつ進むんだ。みんな、くれぐれも無茶はするな」
ジェイガン「おお、あれはフレイにノルン、何故彼らがここに」
マリク「おそらく先の騒乱に巻き込まれたのでしょう。早く助けないと」

・ミッション発生「フレイ、ノルンを救援せよ」

・プレイヤー、フレイまたはノルンに近づく。

マルス「ああ、フレイ、それにノルン、どうしてこんなところに」
フレイ「おお、マルス様、まさかこのようなところでお会いできるとは。申し訳ありません、アリティアが落とされて後に
    ノルンとともにカダインへと逃れましたが、そこでも争乱に巻き込まれた次第です」
マルス「そうか、そういえばアリティアの様子はどうだ」
ノルン「はい、お城が落とされてからしばらく村の方でがんばったのですが、マルス様たちがグルニアを脱出されたと聞き、
    私もフレイ様とともにカダインに合流するようにと向かったのですが」
マルス「それでここに迷い込んだのか」
フレイ「はっ、ここでマルス様と合流したからには、我らもおともさせていただきます」
マルス「うん、よろしく頼むよ」

・プレイヤー、賊徒の頭目を撃破後

「ま、待ってくれ、もうあんたらと闘う気はねえ」
ジェイガン「うむ、正気を戻ったと見えるな。なれば武器を置き、申し開くがいい」
「あ、ああ、俺たちはこの近隣の村の者だ。先に何か不気味な声が響いて、気が付いたらあんたらと剣を交えていたんだ」
ジェイガン「何と、何者かに操られたとな。ううむ、これは一体」
「ここは死の砂漠の入り口か、俺は一足先にずらかるぜ。あんたらも早く帰った方がいいぜ。それから、仲間たちも出来れば正気に戻らせてくれよ」
ジェイガン「あい分かった・・・しかし、われらは後戻りはできぬがな」

・プレイヤー、南部の部隊を撃破後に南東部の砂嵐が晴れ東部に進出可能。

エッツェル「騒がしくなったと思ったらこういうことか、まさかな」

・東部にエッツェルと賊徒部隊が出現する。

・プレイヤー、エッツェルに近づく

マルス「あれ、エッツェル、どうしてこんなところに?」
エッツェル「うむ、修行のためにここにおもむいたが、このザマだ。これは何やら嫌な予感がするのだが」
マルス「僕もこれからガトー様のもとに赴くんだ。よければ力を貸してもらえますか」
エッツェル「ああ、それも面白いかもしれない。何なりと言い付けてくれ」

・プレイヤー、東部の部隊を撃破後に中央東の砂嵐が晴れ中央部に進出可能。

アテナ「村長、必ず探し出す」

・中央部にアテナと賊徒部隊が出現する

・プレイヤー、アテナに近づく

アテナ「あっマルス王子、どうしてここにいる」
マルス「あれ、アテナじゃないか、ここで君に会えるなんて。僕たちはここからはるか北に赴かなければならないんだ。
    そういえば君こそどうしてこんなところに」
アテナ「うん、村の長が突然姿消した。手がかりからこの死の砂漠来た。王子、この先行くなら、ついでに村長探す。アテナもついて行く」
マルス「そうだね、ここは力を合わせよう」

・アテナと合流後、中央北の砂嵐が晴れ、北部に進出可能、同時に賊徒部隊が出現する

・その際アテナを敗走させずに村長を撃破する必要がある。

・アテナより先に北部に進出すれば貴重品発見の報がもたらされる

・北部村長の陣近くにに貴重品の箱が出現、その宝箱を開けて貴重品、星のアリエスを入手。

・村長と戦闘

村長(登場)「近づく者は、皆斬る」

・村長を撃破(アテナ敗走時)

アテナ「くっ、これしきの傷で、アテナ、今動けない。でも傷治ったら、いつでも仲間なる」

・村長を撃破(アテナ健在時)

村長「むう、ここは一体」
アテナ「村長、やっと正気戻った」
村長「おお、アテナか、そうか、俺は悪しき声聞いて、気がつけばここにいたが」
アテナ「村長、これがマルス王子」
村長「おお、貴殿がマルス王子か、ご迷惑おかけした」
マルス「いえ、ご無事で何よりです。これから僕たちははるか北の地に赴かなければなりません」
村長「そうか、ならばせめてものわびとして力を貸したいが、少し無理をしすぎたようだ。すまんがアテナ、王子のこと任せた」
アテナ「うん、アテナ、もう一度王子に恩返しする」

・プレイヤー、村長を撃破後、中央西、北東の砂嵐が晴れ、西部に進出可能、同時に賊徒部隊が出現する。

・プレイヤー、西部の賊徒部隊を撃破後、西部北、北部西の砂嵐が晴れ、北東部に進出可能。

・その際にフレイ、ノルン、エッツェル、アテナが無事なら貴重品発見の報がもたらされる。

・中央部に貴重品の箱が出現、その宝箱を開けて貴重品、星のカプコーンを入手。

マルス「星の欠片か、だいぶ集まったな。ここから先、忘れ物はないかな」

・プレイヤー、テーベの塔に侵入、暗黒司祭と戦闘(☆:アニメーション付き)

暗黒司祭(☆登場)「ふふふ、マルス王子、よくここまで参ったな」
暗黒司祭(☆撃破)「いずれ、わが主も甦ろう・・・・・」

・暗黒司祭撃破後

マルス「これは、ガーネフの残党か、まさかこれを見計らってのことかもしれないな」
ジェイガン「いずれガトー様にお会いになれば分かることと思いますが」
マルス「そうだね、今は先に進むしかない」

・MAPクリア


インターミッション

マルス「これがテーベの塔か、ひどい荒れようだな、ガーネフが根城にしていた頃とは大違いだ」
チェイニー「そもそもテーベの塔は神竜王ナーガが眠る墓石みたいなものだ。もっとも、その亡骸は魂となって異界にいるけどね」
マルス「あっ、チェイニーどうして君が」
チェイニー「ああ、ガトーがいる氷竜神殿までの案内役を買って出たまでさ。まあ詳しい話は先に進んでからゆっくりとするからさ」


・クリア後MAP10:火竜の墓場が追加

・フリーバトルとして“マーモトード砂漠の戦い”が追加

・それぞれ救出し、敗走させずにクリアした場合フレイ、ノルン、エッツェルがプレイヤーキャラとして使用可能

・ミッションクリア時にアテナがプレイヤーキャラとして使用可能。

MAP10:火竜の墓場
(フレイムバレルの戦い)

(アリティア軍VS炎の部族)
勝利条件:族長の撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走

オープニング

マルス達は チェイニーの導きにより北へと進む。
高く連なる山々をこえた先に突然、突きさすような熱気が彼らを襲う。溶岩が河となってごうごうと音をたてて流れ出、彼らの行く手をさえぎっていく。
それはまさに、悪夢を見ているような恐ろしい光景であった。

インターミッション

マルス「すごい、なんて所だ、じっとしてるだけで、身体が燃え尽きそうだ」
チェイニー「フレイムバレル、火竜の墓場さ。退化してけものになった火竜たちが死を待つところだ」
マルス「火竜の墓場、か。でも退化って、いったい何のこと」
チェイニー「そもそも竜族ははるかな昔からこの大陸に住み着き文明を築き上げてきたんだ。今の人間には及びもつかない知恵と能力があったんだ。
     だけど 突然滅びの日がやって来た。まず子供が生まれなくなり、次には理性を失い、野生化してあばれだす者が続出した。
     当時の長老たちは竜としての種の終わりが近づいてきたのだと言った。こうなればもうどうすることもできぬ。
     残された道はただ一つ、竜であることを捨て、人間として生きることだけだと。当然多くの者が混乱に陥った。
     長老の言葉を信じた一部の者は竜としての本性を石に封じて人間となったが、
     誇りを捨てられず最後まで人間になれなかった者は、やがて 理性を失いけものになった」
マルス「それがあの火竜たちだというのか」
チェイニー「ああ、そうさ、でも確かそこにはこの地に居を構えている火の部族がいる。まずは彼らを頼って行こう」

長老「おお、青き勇者の末裔よ、よくぞ参られた」
マルス「青き勇者、ですって。まさか、あなた方はアンリのことを・・・・・」
長老「左様、青き勇者のことは我が父祖から幼き頃より聞かされ申した。そして今、とある賢者が我が心に語りかけ、
   その言葉に従い御身を待っていたのですが」
ジェイガン「何か問題でも起きましたかな」
長老「ははっ、ふがいないことに村の若い者が正気を失いあの山道にたてこもってしまいました。
   勇者よ、心苦しいながら、彼らの目を覚ましてやってはくれまいか。多少叩いても大丈夫と存じますゆえ。
   あと、彼らを止めようと族長が足を踏み入れたのですが、これもいっこうに・・・・・」
マルス「分かりました、我らもここから先進まなければなりませぬゆえ、できる限りのことをいたしましょう」


戦闘開始

ステージ概要:全体の構成はちょうど下から上、左のL字型となっていて、
 戦国2の『長谷堂の戦い』の山道部と『山崎の戦い』の北西部を合わせたような構成になっている。

マルス「まずは山道を一気に登りきるんだ。それから火山弾に気をつけて」

・南東部から北東部の山道を部族兵を退けつつ登りきる。

・常に火山弾が降り注ぎ、時折落石も転げ落ちてくる。

・部族兵長を撃破後、山道エリアの部族兵は撤退を始める。

「すまねえ、ようやく正気戻った」
マルス「これ以上の争いは好まない。道を開けてほしい」
「ああ、ここを登りきって奥に進めば、北への道がある。だがそこにも仲間や族長が」
マルス「うん、何とかしよう」

・山道頂上部に火竜が出現する。

「か、火竜だーっ!!
チェイニー「おいでなすったか、あいつらも今はただ本能のままに襲いかかってくる哀れな奴らさ。いずれにしても倒さなきゃいけないな」

・火竜撃破後、北西エリアの門が開く。

・北西エリア侵入時に部族兵が出現する。

・北西エリアの部族兵長撃破後、南部エリアの門が開く。

「誰だ、俺殴ったのは、おお、あんたらが助けてくれたのか」

・南部エリア侵入時に飛竜の群れが出現する。

・飛竜をすべて撃破後、西部エリアの門付近に火竜が出現する。

・火竜撃破後、西部エリアの門が開く。

・その時点で星の欠片を11個入手していれば貴重品発見の報がもたらされる。

・中央部に貴重品の箱が出現、その宝箱を開けて貴重品、星のピスケスを入手。

・西部エリアに族長が出現する。

族長「来たか、この頭に響く鬱陶しい声に従ってみたが、なるほどあの小僧が青き勇者とやらか。
   まあ俺ごときに敗れるのであればその器なしということだ。ともかく楽しみだな」

・西部山門に侵入、族長と戦闘(☆:アニメーション付き)

族長(☆登場)「ここから先、この俺を倒してから行くがよい」
族長(☆撃破)「見事だ、貴様らの武を称え、ここを通そう」

・族長撃破後

マルス「山門の洞窟が、これが氷竜神殿への道か」
族長「そうだ、我らの父祖が数百年かけ掘り抜いた。これを自らの運命(さだめ)と課してな。
   今やお前たちを青き勇者の末裔と認めん。さあ、行くがよい、そして己が運命(さだめ)を切り開くのだな」

MAPクリア


インターミッション

チェイニー「ふう、ようやく火竜の谷は抜けたようだな。まったくここらは熱くてかなわないよ、でもこれで一息つけるな」
マルス「ところでチェイニー、あの野生化した竜族は他にもいるっていうのかい。たとえばマケドニアの飛竜やら、ラーマンで会った火竜やらと」
チェーに―「ああ、ほとんどの竜族が長老達の意見に従わず、竜のまま野生化して絶滅していった。
     もう生き残っているのは一部の限られた場所をのぞいてほとんどいない。そこの他にここから先の氷竜神殿や竜の祭壇やら」
マルス「竜の祭壇・・・・・」
チェイニー「ああ、マケドニアの山奥にある魔竜や地竜の墓場だ」
マルス「地竜、メディウスの他にも地竜がいるのか」
チェイニー「そうさ、竜族の中でも神竜についで強大な力を持つ地竜族は長老達の意見に従わず集団で逃亡した。
     やがて地竜族は同じく野生化した魔竜や飛竜と共にけものとなって人間におそいかかった。
     地竜たちの攻撃になすすべもない人間たちを竜族最高の力を持つ神竜族の長ナーガが一族を率いて守ったんだ。
     やがてナーガが勝利して地竜たちをドルーアの地下ふかく封印した。
     そしてその封印の力が衰えることのないように『五聖玉の盾』を作ってラーマン神殿に残したのさ。もう千年ほども前の話だけどね」
マルス「そうか、つまり神話でえがかれている守護神ナーガとは人間を助けた神竜族の長のことなんだね。
    その出来事が神話となって現在に残った。でもそれなら、神剣ファルシオンを人間に残したのも・・・・・」
チェイニー「ああ、身を守るすべを持たない人間たちのために、ナーガが自分の牙を切り出して創った、いわば竜を制する剣さ。

     それを盾とともにラーマン神殿に封印し、神竜以外の竜族を近づけなくした強力な結界を張ったんだ。
     やがてナーガは残った一族の者に人間を見守るようにと言い残し、子供であるチキを産み落とした後にその五千年にもおよぶ命を終えた。
     だからガトーはいまだにその言いつけを守ってがんばってるのさ」
マルス「えっ、ガトー様が、まさか・・・・・」
チェイニー「ああ、ガトーは神竜族なのさ。もっともこの俺もだけど」
マルス「ま 待ってチェイニー、これは一体どういうことなんだ」
チェイニー「さてと、今日はここまでにして、次の氷竜神殿への進軍までゆっくりと休むことにしよう」

・星の欠片をすべて入手後

 マルスの目の前に漆黒の衣をまとった貴公子が現れる。
「光の王子よ、お初にお目にかかる」

マルス「うっ、君は、何者だ」
「星の欠片か、すべて集まったか、ならば御身にこれを授けよう」
マルス「何だ、この黒い光は」
「これは星のサーペント、星の光に照らされたるいわば影。星の光と、御身らの光が集えば、新たな路が開けよう、これは、その契約の証・・・・・」
マルス「・・・消えた、しかしあの闇の欠片は・・・・・」


・クリア後MAP11:氷の大地が追加

・フリーバトルとして“フレイムバレルの戦い”が追加