無双エムブレム・暗黒竜編ストーリーその1
(MAP1〜MAP5)


MAP1 マルスの旅立ち
(タリスの戦い)

(アリティア軍VSガルダの海賊)
勝利条件:ガザックの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走・タリス王の敗走

ムービー・遥かなる祖国

 丘の上にたたずむ一人の少年。彼の眼前には蒼き空と広い海原が広がっていた。
少年の名はマルス、アリティアの王子だった。
マルス「空も海も、あのときと変わらないな。今頃、アリティアはどうなっているだろうか・・・・・」
 ふと、マルスの脳裏は2年前の出来事を思い出す。

 アリティアはドルーアの大軍に攻められ、今や陥落寸前であった。
城内の回廊を走る3人の男女、マルスと姉エリス、そして老騎士ジェイガンであった。
マルス「まさか、グラが裏切るなんて、ジオル候は何を考えておいでなんだ」
ジェイガン「今は落ち延びることだけを考えましょう。あと少しで城の裏口です・・・うっ!」
 裏口に至る扉の向こうに敵兵の誰何の声が上がる。
「後はここだけだ」
「残りは王子と王女だけだ、捕らえれば恩賞は思いのままだぞ」

マルス「くそっ、塞がれたか・・・・・」
ジェイガン「ならばここは老骨めが切り抜けましょう、最後まであきらめてはなりませ・・・む、エリス様、何を」
マルス「姉上、まさか・・・・・」
 エリスが印を結ぶとマルスとジェイガンの足元に魔法陣が張り巡らされる。
エリス「生きるのです、マルス、あなたは、最後の希望なのです・・・・・」
マルス「あねうえー!」
 マルスとジェイガン、魔法陣の光に包まれ姿を消す。

ジェイガン「・・・マルス様!」
 ジェイガンの声にマルスは回想から覚める。
マルス「ああ、ジェイガン・・・・・」
ジェイガン「また、ここにおいででしたか」
マルス「うん、早いもので、もう2年になるね。でも、いつまで待てばいいのだろう」
ジェイガン「ふむ、いつかは立たねばならぬ時が来ますな。しかし、あせってはなりませぬ」
マルス「うん、そうだね・・・・・」
ジェイガン「さあ、もうすぐ陽も落ちましょう。早く戻らねば・・・むう!」
 マルス、ジェイガンはふと西の街から黒煙が上がるのを見る。
ジェイガン「何と、タリスが、燃えているか」
マルス「急ごう、ジェイガン、そしてみんなを集めるんだ」
ジェイガン「ははっ!」
 と、マルスとジェイガンは急ぎ東の砦へと戻る。


オープニング

復活した暗黒竜メディウス率いるドルーア帝国によって祖国を追われたアリティアの王子マルスは、
老騎士ジェイガン率いるわずかばかりの騎士たちとともに東方の島国タリスにまで落ち延びた。
 タリス王は彼らに東の砦を与え、出来うるかぎりの援助を惜しまなかった。
 そんなタリスの人々の優しさに守られてマルスはこの国で二年の日々を過ごした。
 そんなマルスが間もなく16歳になろうとしたある日のこと・・・・・、

インターミッション

ジェイガン「マルス様、タリス城からシーダ様が来られました」
マルス「どうしたんだ、シーダ、一体何があったんだ」
シーダ「マルス様、会えてよかった。ガルダの海賊が突然 襲ってきたの。
    今、街は海賊たちに荒らされて、大ぜいの人も殺されたわ。
    それに城もいつ落ちるか分からないわ。おねがい、お父様を助けて」
マルス「だいじょうぶだよ、シーダ。この砦にはアリティアの勇かんな騎士達がいる。
    海賊なんかに負けることはないさ。さあ、ぼくと一緒にタリス城へ行こう」


・戦闘開始

ジェイガン「いよいよこの時が来ましたな、しかし辺境とはいえ一国を攻めるとは、
      海賊とはいえ、くれぐれもご油断なきよう」
マルス「うん、一刻も早く海賊たちを倒し、タリスを守るんだ。まずは北東の砦を制圧する」

タリス王「じきにアリティア軍が来る、それまで持ちこたえるのだ」

・北東の砦を制圧(アニメーション)

ジェイガン「何とか落としましたな、こうして砦を落とせば敵も増援を出すことも叶いますまい」
マルス「これで後背を気にせずに闘えるわけだね」
ジェイガン「さあ、次はタリス市街へと急ぎましょう。一刻も早く王をお救いいたさねば」

・市街地進入

ジェイガン「何と、奴ら騎馬隊まで用意しているとは、この軍装は、まさかグルニア軍が関与しているのか」

・タリス王宮開門

「お頭、城門をこじ開けることが出来ましたぜ」
ガザック「案外手間取ったな、よし、王をひっ捕まえろ」

・プレイヤー、リフに近づく

リフ「ほう、助かりました、わたしはリフという僧籍に身を置く者です。よろしければわたくしめも御同行願えますか。
   戦うことは敵いませぬが、いくらかの傷をいやすことはできましょう」
マルス「そうですね、ではひとまず後ろに下がって下さい、ここも激戦となることでしょうから」

・城内突入(マルス)

マルス「タリス王、ご無事でしたか」
タリス王「おお、マルス王子か、よくぞ参られた、お礼を申しますぞ」

・城内突入(シーダ)

シーダ「お父様、大丈夫ですか」
タリス王「おお、シーダか、わしは大丈夫じゃ、マルス王子を守ってあげなさい」

・マルス、ガザックと対峙

マルス「お前たちももはやここまでだ、おとなしく降伏しろ」
ガザック「何を言ってやがる、返り討ちにしてやるぜ」

・ガザックと戦闘(☆:アニメーション付き)

ガザック(☆登場)「お前らになめられちゃあ、このガザック様の名がすたるぜ」
ガザック(☆撃破)「す、すまねえ、ゴメスの兄貴・・・・・」

・ガザック撃破

ジェイガン「海賊どもは何とか退けることが出来ましたな。我らもいよいよ発たねばならぬときが来ました」
マルス「そうだね、ジェイガン。僕たちの戦いはこれから始まるんだ」

・MAPクリア


インターミッション

マルス「タリス王、わたしたちはこのタリスを発ち、ドルーアと対せねばなりません」
タリス王「うむ、時ここに至れりというわけですな。なればこのわたくしめからご忠告申し上げる。
     これから王子が行かれる先々にはドルーアを憎む多くの人々がいるはずだ。彼らとともに戦うことが大切なのじゃ。
     さあ、時は来た。決して無理をなさらぬよう、心して旅立たれよ」


・クリア後MAP2:ガルダの海賊が追加

・フリーバトルとして“タリスの戦い”が選択可能

・カイン、アベル、ゴードン、ドーガ、オグマ、バーツがプレイヤーキャラとして使用可能

・リフ、ザジ、マジが護衛キャラとして選択可能

MAP2 ガルダの海賊
(ガルダの戦い)

(アリティア軍VSガルダの海賊)
勝利条件:ゴメスの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走

オープニング

 ついにマルスは、タリスを発ち祖国解放の第一歩をしるす。
 アカネイア辺境に位置するガルダはもともと貧しくとも平和な港町であった。
それが突如現われた海賊の襲撃を受け今や彼らの巣窟となってしまった。
そしてドルーアの意を受けたグルニア軍の援助を受けマルスたちを迎え撃とうとしていた。

インターミッション

オグマ「マルス王子、発たれるに当たり、タリス王の命によりこのオグマも王子の軍に参加いたします」
シーダ「ありがとう、オグマ」
マルス「あなたがついてくれれば心強い。実際の戦はともかく、これからの戦いについても教えていただきたい」
オグマ「それは恐縮、なれば一言、一度制した戦は何度でも試すことが出来ます。
    省みて戦略を練り直すもよし、純粋に腕試しをするのもよし、先に進む前に己を磨くには最適と思います」

ジェイガン「ふむ、ここはわたくしめからも一言申し上げねばなりませんな。戦場において前線に立つものは自由に選ぶことが出来ますが、
      戦場によっては王子自らが立たねばならぬこともありましょう。
      ほう、まもなくガルダに到着しますな。そろそろ準備の方を」

マルス「うん、いずれにしても戦いは始まったばかりだ」


・戦闘開始

オグマ「やはり海賊どもだけでなく、グルニア軍までも幅を利かせています。進むにしても注意が必要です」
マルス「うん、でも戦いは始まってしまった。戦うからには勝たなければならない。僕たちの、そして、皆のために。
    アリティア軍、出撃! まずは各地の砦を落とし、戦端を開くんだ」

(初回のみ)
ザジ「マルス様、今回から俺たちがマルス様のお手伝いをいたします」
マジ「俺たち護衛も自由に取り替えることが出来ますので、是非試しといて下さい」

ダロス「おっ、あれはまさかアリティア軍か、だったら俺も出ねえとな」

・ダロス、海賊軍と戦闘開始

ジェイガン「む、あちらで海賊と戦っている船乗りがおりますな」
マルス「うん、敵じゃなければ僕らの味方になるかもしれない。機を見て助けに行こう」

・ミッション発生「船乗りダロスを救援せよ」

・各エリアに進出ごとに海賊部隊かグルニア軍騎馬隊が現われる。

「出撃だ、我がグルニアの誇りを見せ付けるのだ」
「野郎ども、ガルダの海賊の恐ろしさ、存分に見せつけてやろうぜ」

・プレイヤーがダロスに近づく(アニメーション)

 マルスの眼前に海賊どもをなぎ払う船乗り風の男が立ちはだかる。

ダロス「うおおおおっ! てめえら海賊どもにこの村は荒らさせねえぞ!」

そこへマルスが近づく。

マルス「おかげで助かりました、あなたは船乗りのようですね」
ダロス「へい、あっしはダロスという者で、このガルダの生まれでさあ。しばらくぶりに帰ってきたらこのガルダは海賊どもの棲家にされ、
    おまけにアカネイアまで滅んじまうって始末で」

マルス「そのアカネイアを僕たちは救い出すんだ。そのためにあなたの力が必要です」
ダロス「へ、へい、このダロス、一生懸命働かせていただきやす」
(以後、ダロスがプレイヤーキャラとして参入する)

・シーダがプレイヤーキャラにいるとき、カシムに近づく。(アニメーション)

シーダ「カシム、あなたはカシムね、あなたまでどうして」
カシム「ああ、シーダ様、すみません、母が病気なのです。薬を買うためどうしてもお金がほしくて」
シーダ「それで海賊に雇われたのね・・・分かりました、少しなら私も持っています。これを持ってお母様の元へ帰っておあげなさい」
カシム「・・・国を裏切ったわたしにこんなにまで優しくしてくれるなんて、
    シーダ様、許してください。わたしは、あなたのためにこの命を捧げます」

・シーダがプレイヤーキャラにいない場合(カシムと戦闘)

カシム「シーダ様お許し下さい、僕にはどうしてもお金が必要なのです」

・カシム撃破後(アニメーション)

マルス「君は確か、カシムだったね、どうして海賊の仲間なんかに」
カシム「はい、母が病気でどうしてもお金がほしくて、弓の腕を買われて海賊に雇われたのですが」
マルス「そうか、やはり君はこんな所にいちゃいけない。後ろに下がって手当てを受けて」
カシム「・・・あなたに弓を引いたわたしにこんなにまで優しくしてくれるなんて、
    マルス様、許してください。わたしは、あなたのためにこの命を捧げます」

・敵本拠突入

ゴメス「くっ、ここまで来やがったか、こうなったら出来るだけ多く道連れにしてやるぜ」

・ゴメスと戦闘(☆:アニメーション付き)

ゴメス(☆登場)「さあ、どっからでも、かかってきやがれ!」
ゴメス(☆撃破)「なんて奴らだ、この俺がかなわねえとは・・・・・」

・ゴメス撃破後

マルス「海賊の長は倒した、逃げる者は追わなくていい。今はこの街の治安を確保するんだ」

・MAPクリア


インターミッション

村長「アリティア軍のみなさま、このガルダを救っていただき、まことにありがとうございます。
   これでわたしたちも安心して暮らしていけます。
   ここからオレルアンに向かうにはこの先のサムスーフ山、今はデビルマウンテンと呼ばれる彼の地を越えるしかありません。
   そこはサムシアンと呼ばれる山賊どもがおります。彼らは付近の村を荒らしたり旅人を襲ったりと大変恐れられております。
   特にナバールと呼ばれる用心棒はかなりの腕を持っているとか、くれぐれも油断なさいませぬようお気をつけてください」

マルス「うん、人々を苦しめる輩は放っては置けないな」
ジェイガン「いかにも、いずれにせよ彼奴らとの戦いは避けられぬとすれば、覚悟を決めねばなりません。ここで次の戦の準備を整えましょう」
オグマ「・・・ナバール、か・・・・・」


・クリア後MAP3:デビルマウンテンが追加

・フリーバトルとして“ガルダの戦い”が選択可能

・ミッションクリアでダロスがプレイヤーキャラとして使用可能

・討伐または説得後カシムが護衛キャラとして選択可能

MAP3 デビルマウンテン
(サムスーフ山の戦い)

(アリティア軍VSサムシアン盗賊団)
勝利条件:ハイマンの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走・ジュリアン、レナの敗走・本陣の陥落

オープニング

 辺境地帯からアカネイア本国に抜ける最大の難関は、半島を南北に貫くサムスーフ山の険しい山並みであった。
いつの頃からかこの山に山賊が巣食い、近くの村々や旅人たちを襲うようになった。
 略奪、誘拐、放火などの破壊活動、彼らの悪行はとどまるところを知らず、
人々は恐れを込めてこの山を悪魔の山、デビルマウンテン、彼ら盗賊団をサムスーフ山に巣食う悪魔サムシアンを呼ぶようになった。


・戦闘開始

ジュリアン「なあ、レナさん、はやく逃げねえと本当にやばいぜ。麓にはアリティアの騎士団が来てるっていうし、
      今がチャンスなんだ。もう少しの辛抱だからがんばってくれよ」

レナ「ごめんなさい、せっかくあなたに助けられたというのに、身体がもう動かない。
   ジュリアン、私のことはもういいからあなただけでも逃げて」
ジュリアン「そうはいかねえよ、それじゃ何のために俺が奴らを裏切ったのかわかりゃしねえ。
      とにかく今は逃げることだけを考えろよ。
さあ、行くぜ」

ジェイガン「むう、あれはまさかシスター・レナ。どうやら山賊どもから逃げているようですな」
マルス「早く助けよう、ああ、お供の人も同じくね」

・ミッション発生(必須)「シスター・レナ、コソ泥ジュリアンを救出せよ」

・プレイヤー、ジュリアンかレナに近づく(アニメーション)

マルス「あなたがシスター・レナですね。我々はアリティア騎士団、あなたを保護します」
レナ「ああ、あなた方がアリティア軍の方ですね」
ジュリアン「おっ、ありがてえ、おかげで助かったぜ」
マルス「え、えーと、君は」
ジュリアン「俺はジュリアン、しがないコソ泥さ。助けてくれたお礼に俺も力を貸すぜ。さあ、一緒にドルーアをやっつけようぜ」
ジェイガン「こら、勝手に仕切るでない」

(以降、敗北条件にジュリアン、レナの敗走が除外される)

・ジュリアン、レナ合流後

ハイマン「何だと、アリティア軍だと。くそっ、こうなったらナバール、お前の出番だ。お前には高い金を払ったんだ。よろしく頼むぜ」
ナバール「承知した・・・・・」

(ナバール、真北の砦から出撃、北東から南へと進軍してくる)

・シーダがプレイヤーキャラにいるとき、ナバールに近づく(アニメーション)

シーダ「剣士ナバール、あなたほどの方がどうしてこんな山賊達の用心棒をしているの?」
ナバール「・・・なんだ、お前は? 女子供には用はない、早々に立ち去るがいい」

シーダ「おねがいです、無意味な戦いはやめて、どうか私たちに力をかしてください。
    もしそれがダメというのなら、その剣で私を好きなようにして」

ナバール「・・・フッ、俺は女を斬りつける剣は持ってはおらぬ。お前が命をかけてまで
     俺を欲しいというのなら、仕方がない、力を貸してやろう」

・オグマがプレイヤーキャラにいるとき、ナバールに近づく。

オグマ「やはり貴様かナバール、このような処で戦えるとはな」
ナバール「そういうお前も、アリティアに雇われたか。ならばその戦いを見極めることにしようか」

・ナバール撃破後

ナバール「この国の民衆は救いの手を求めている。それに応えることは正義にかなう。
     ならばお前たちの正義、ここに見届けさせてもらおう」

(以上2つ達成後、ナバールがプレイヤーキャラに参入する。なおシーダ、オグマが同時にいる場合、シーダのイベントを優先させる)

・ナバールと戦闘(☆:アニメーション付き)

ナバール(☆登場)「近づくな、今宵の剣も血を求めている」
ナバール(☆敗走)「フッ、馬鹿な話だ」

・敵本拠侵入、ハイマンと戦闘(☆:アニメーション付き)

ハイマン(☆登場)「お前らそんなに死にてえのか、なら望みどおりにしてやらあ」
ハイマン(☆敗走)「くそっ、おぼえていやがれ」

・本拠制圧後

ジェイガン「何とか山賊どもを退けられましたな、これで近隣の村々も安心して暮らせるでしょうな」
マルス「うん、明日からのオレルアンへの進軍に備えて、今日はゆっくりと休むことにしよう」
ジェイガン「ははっ」

・ナバール未参入時

ナバール「マルス王子、お前たちは気に入った。いずれ再びこの地を訪れることがあろう。その時までゆっくり待っていることにしよう」

・MAPクリア


・クリア後MAP4:草原の戦いが追加

・フリーバトルとしてサムスーフ山の戦いが選択可能

・ジュリアンがプレイヤーキャラとして使用可能

・ミッションクリアでナバールがプレイヤーキャラとして使用可能

・レナが護衛キャラとして選択可能

MAP4:草原の戦い
(オレルアン平原の戦い)

(アリティア軍&オレルアン市民VSマケドニア騎兵隊)
勝利条件:ベンソンの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走・本陣の陥落・マリクの敗走

オープニング

 悪魔の山サムスーフの苦しい戦いの末、アリティア軍はようやくオレルアン国境の平原に足を踏み入れた。
それに対し、オレルアン侵攻軍司令官ミネルバ王女は配下の騎馬隊を差し向ける。

 遠く草原の彼方から軍馬の足音が聞こえる、マルスたちにとっては恐怖の足音であった。
 しかしここオレルアンを守るハーディン公率いる騎士団と合流するためには、彼らとの戦いは避けられないのであった。

インターミッション

マルス「これがオレルアン平原か」
ジェイガン「王子、いまここを攻めるはマケドニア軍、ミネルバ王女率いる騎兵隊にございます」

マルス「確かミネルバ王女といえばミシェイル王の妹のはず、竜騎士団を直接指揮しないのはどういうこと」
ジェイガン「恐らく何らかの事情があるものと思いますが、いずれにせよかなりの兵力と存じますのでお気を付け下さい」


・戦闘開始

ジェイガン「マルス様、どうやら斥候が一人突出しているようです。さしあたり彼を捕縛し敵の出鼻をくじきましょう」
マルス「うん、ここで気取られたらいろいろと不利だからね」

・ミッション発生「斥候兵マチスを捕縛せよ」

・北東の村

マリク「なにやら騒がしいようですが、また戦ですか」
「はい、どうやらアリティア軍がガルダからここまで進軍してきたようでして」
マリク「そうですか、では少し様子を見ることにしましょう」

・マチスと戦闘(☆:アニメーション付き)

マチス(☆登場)「レナ、お前は今、どこにいるんだ」
マチス(☆撃破)「レナ、馬鹿な兄ちゃんを許してくれ・・・・・」

・マチス捕縛後(アニメーション)

 撃破演出の後、倒れ伏すマチスにレナが近づいてくる。
レナ「兄さん、マチス兄さんでしょう、私です、レナです」

マチス(レナに気づいて起き上がる)「あっ、レナ!? お前、どうしてこんなところに・・・・・」
レナ「サムスーフで山賊にさらわれたところをアリティアの人達に助けてもらったの。兄さんこそどうして軍隊なんかにいるの?」
マチス(そのまま座り込みながら)「お前がミシェイル王子を嫌って国を出てからマケドニアもひどくなる一方さ。
    俺も王子にうらまれたのか、無理やり軍隊に入れられてここに連れて来られた。戦は好きじゃないけど、
    逆らったら首が飛んじまうからなあ。まあ、しかたないよ」

レナ「ダメよ、兄さん、勇気をもって信じる道を進まなきゃ。マケドニアはまちがっているわ。
   ドルーアに加担して人々を苦しめるなんてとてもはずかしいことよ。ねえ兄さん、今からでも遅くないからアリティアの同盟軍に力を貸して。
   きっとみんな、あたたかくむかえてくれるわ。みんなとてもすてきな人達ばかりだから」

マチス「・・・そうか、わかったよ。どうせ死ぬならかっこよく死にたいもんな。
    だけどさ、王子のプロポーズをはねつけるようなしっかりした妹をもったばかりに俺もいろいろ苦労するよ」
ジュリアン「結構調子いいな、これでレナさんの兄貴なんだからなあ」
マルス「どうだろう、ジェイガン、この際彼を引き取っては」

ジェイガン「ははっ、ともかくお主にはしばらく監視を付ける。くれぐれもおかしな行動は取らぬよう」
マチス「へいへい」

・マチス、敵本陣に逃走(ミッション失敗)

マチス「ふう、何とか逃げ切れたぜ」
ベンソン「何をしている、とっとと配置に着かんか」
マチス「へいへい」
 マチス、一時姿を消す。

ジェイガン「マルス様、どうやら斥候は敵本陣まで逃走したようです」
マルス「遅かったか、仕方がない、敵の攻勢に備えてくれ」
ジェイガン「ははっ」

・ミッション終了後(成功、失敗問わず)

「隊長、アリティア軍が侵入してきました」
ベンソン「予定どおりだな、全軍出撃、本隊は敵軍に当たれ、別働隊は北東の村を制圧せよ、カダインから反逆者を捕らえよとの密命だ」
「はっ!」

・北東の村

「魔道士さま、こちらにマケドニアの騎馬隊が近付いてきます」
マリク「何ですって、どうやら僕を捕らえにやってきたのでしょう。ここは僕が食い止めますので、みなさんは安全な場所まで」
「いえ、我々も加勢いたします。この村を渡すわけにはいきません」

・北東の村にマリクとオレルアン市民軍が出現する。

マルス「兵の一部が東のほうに向かってるみたいだ」
ジェイガン「あそこには村がありますが、よもや襲撃する気でしょうか」
マルス「危害を与えさせるわけにはいかない、何とか助け出せないか」
ジェイガン「危険を伴いますが、いくらか兵を割けば。ともかく参りましょう」

・ミッション発生(必須)「北東の村を守護せよ」

・プレイヤー、マリクに近付く(アニメーション)

 風の魔法で敵兵士をなぎ払うマリク。そこにマルスが近付く。
マリク「ああ、マルス王子、お久しぶりです」
マルス「えっ、君はマリク、マリクなのか」
マリク「はい、カダインで修行をしている時に戦争がはじまり、ここまで落ち延びました。
    王子が発たれたと聞いてここでお待ちしておりました」

マルス「そうか、ありがとう。きみが加わってくれれば心強いよ」

マリク「もちろんです、今まで培った修行の成果をここで役に立てて見せましょう」

・敵本陣突入、ベンソンと戦闘(☆:アニメーション付き)

ベンソン(☆登場)「一瞬で一突きだ、痛みはそう感じないだろう」
ベンソン(☆撃破)「何と、これほどの人を得ていたとは、見事だ、マルス王子」

・本陣陥落後

マルス「ふう、ようやく抜けられたね」
ジェイガン「ここまで来ればあと一息ですな、オレルアン城下には抵抗を続ける騎士団、そしてニーナ王女がおわします」
マルス「うん、行こう、オレルアンへ」

マチス(ミッション不履行時)「前線部隊も全滅か、こうなったら逃げちまうか、あ、まてよ、あれは、レナ・・・・・」

・MAPクリア


インターミッション(ミッション不履行時)

ジェイガン「マルス様、敵軍の中に投降してきたものがおりますが」
マルス「うん、とにかく会おう」
レナ「マチス兄さん、どうしてこんなところに」
マチス「いやな、部隊がやられちまってこのまま帰っても首が飛びかねないので困っていたところお前を見かけてな、ここでかくまってもらおうと思って」
レナ「ねえ兄さん、私たちに力を貸して。今のマケドニアは間違った道を歩もうとしているわ。マルス王子なら私たちも救ってくれるはずだから」
マチス「そうか、ここはアリティアに協力した方が俺も救われるってわけか」
ジュリアン「結構調子いいなあ、これでレナさんの兄貴だからなあ」
ジェイガン「まあとにかくだ、お主はしばらく監視をつける。くれぐれもおかしな行動を取らぬよう」
マチス「へいへい」


・クリア後MAP5:オレルアンの戦士たちが追加

・フリーバトルとしてオレルアン平原の戦いが選択可能

・マリクがプレイヤーキャラとして使用可能

・マチスが護衛キャラとして選択可能


MAP5:オレルアンの戦士たち
(オレルアン城下の戦い)

(アリティア軍&オレルアン軍VSマケドニア侵攻軍)
勝利条件:マリオネスの撃破
敗北条件:プレイヤー(マルス)の敗走、ハーディンの敗走、本陣の陥落

・オープニング

 マルスたちアリティア軍は平原のマケドニア軍を退けついに侵攻軍が立てこもるオレルアン城下へと足を踏み入れんとしていた。
そこにはオレルアン騎士団を指揮する王弟ハーディン公がニーナ王女を擁して抵抗を続けていた。
しかし、ミネルバ王女の指揮のもと、マケドニア侵攻軍の猛攻に一旦は城を明け渡さざるを得なかった。
そこにアリティア軍が加勢し、戦局は転がるかに見えた。

・インターミッション

ハーディン「ニーナ王女、アリティア軍がオレルアン平原を抜け、今、川向うに近づいてくると報せがありました」
ニーナ「えっ、ハーディン、本当ですか。マルス王子がやっと来てくれたのですね・・・」
ハーディン「そうです、これでようやく戦力が立てなおせます。今しばらくの辛抱ゆえ、本陣の中で吉報をお待ちください。
      我らはアリティアと共に城をとり戻してまいります」
 ニーナ、ひとまず退がる。

ハーディン「よし、全軍出撃する。まずはアリティア軍の到着まで持ちこたえるのだ」


・戦闘開始

ジェイガン「騎馬隊を退けたとはいえ、オレルアン城下にはいまだ多くの兵が待ち構えております。
      まずは南方の砦にいるオレルアン軍と合流いたしましょう」

ムラク「ウェンデル司祭、カダイン本国の密命によりあなたを拘留させていただきます」
ウェンデル「ううむ、わたしは争いは好まぬ。好きにしなさい」
「ムラク様、先ほど場内に忍び込んだ賊を捕らえましたが、見たところただのコソ泥のようですが」
ムラク「何ぃ、まったく、この忙しい時に、牢にぶち込んでおけ」

ミネルバ「あれがアリティアのマルス王子か、ここはその力を、見極めるか」

・ミネルバ、パオラ、カチュア、エストが出撃する。

・ジュリアン、マリクがプレイヤーキャラにいる場合(この章以降随時)

ジュリアン「へえ、あんたが魔道士さんか」
マリク「君は魔道士を見るのは初めてなのですか」
ジュリアン「まあね、風や炎を使ってすごい力を出すからなあ」
マリク「これも自らの資質や何よりも長年の努力のたまものなのです。でも、君の技術もいつか役に立つ時が来ますよ」
ジュリアン「そうかなあ、まあ俺もできる限りやってみるさ」

・ジュリアンがプレイヤーに、マチスが護衛キャラにいる場合(この章以降随時)

マチス「そういえばレナを助けたって盗賊はお前か」
ジュリアン「だったら、どうなんだよ」
マチス「まあ俺たちもマケドニアの貴族のはしくれだからな、お前みたいなコソ泥に妹が言い寄られちゃ困る」
ジュリアン「お、俺はそんなんじゃねえよ、ただレナさんの力になりたいって思ってさ」
マチス「へっ、分かってるじゃないか、でもやっぱお前みたいなのは嫌いじゃないぜ、よし兄弟、こうなったら一緒にマケドニアを解放しようぜ」
ジュリアン「先に、アカネイアだろう、まあ、いいか」

・マルスがミネルバに近づく

ミネルバ「貴方がマルス王子、やはりこの世界を救わんがために動かれたか」
マルス「あなたがミネルバ王女か、この目、やはり似ている」

・ジュリアンがプレイヤーにいる場合ミネルバに近づく。

ミネルバ「そなた、マケドニア人か、なるほど、いい目をしている」
ジュリアン「おいおい、マケドニアの王女さまだぜ、俺なんかが相手になるかな」

・マチスが護衛キャラにいる場合ミネルバに近づく

マチス「ええっ、ミネルバ様!?
ミネルバ「そなたやはりアリティア軍に降ったか、あるいはそれも懸命かもしれぬな」

・アベルがプレイヤーにいるときエストに近づく

アベル「へえ、結構かわいい娘じゃないか、そんな君と戦わなきゃいけないのかなあ」
エスト「え、何言ってるの、こ、こないならこっちから行くわよ」

・パオラと戦闘(☆:アニメーション付き)

パオラ(☆登場)「女だからって、甘く見ないでね」
パオラ(☆敗走)「やっぱり、甘くは見られなかったわ」

・カチュアと戦闘(☆:アニメーション付き)

カチュア(☆登場)「私も騎士の端くれです、行きます」
カチュア(☆敗走)「これ以上は、足手まといになるわね」

・エストと戦闘(☆:アニメーション付き)

エスト(☆登場)「うわー、なんか強そう」
エスト(☆敗走)「うーん、やっぱ強すぎるよぉ」

・ミネルバと戦闘(☆:アニメーション付き)

ミネルバ(☆登場)「そなたの強さ、見せていただこう」
ミネルバ(☆敗走)「見事だ、潔くここは退こう」

・プレイヤーがハーディンに近づく

マルス「オレルアンのハーディン公ですね、僕はアリティアのマルスです」
ハーディン「おお、そなたがマルス王子か、よくぞ参られた。これで戦力が整った」
マルス「はい、城内には未だ多くの敵兵がいるとか」
ハーディン「なれば勝手知ったる我らが城、ここは先陣仕ろう」

・ムラクと戦闘(☆:アニメーション付き)

ムラク(☆登場)「わが槍にかけて、ここは通さぬ」
ムラク(☆撃破)「これで勝ったと思うなよ・・・・・」

・城内進入

マリオネス「何、反乱軍が城内に侵入しただと、ひ、一人たりとも近づかせてはならぬ」

・ウェンデルと合流

ウェンデル「おお、アリティア軍か、どうやら助かったのう。だがこのままでは何なのでわたしも力になりましょう」

・リカードと合流

リカード「おっ、助かったぜ、お礼にあんたらの味方になるぜ」

・玉座の間に突入、マリオネスと戦闘(☆:アニメーション付き)

マリオネス(☆登場)「もはやここまでか、こうなれば全力でお主らを打ち砕く」
マリオネス(☆撃破)「お、思いあがるな、わたしなどは、まだまだ・・・・・」

・制圧

マルス「ついにオレルアンを解放したか」
ジェイガン「マルス様、残敵を掃討した後南の村からニーナ王女が参る運びとなります」
マルス「そうだね、丁重にお迎えしよう。これで僕らも戦力が整うね」


インターミッション

マルス「そういえば、あなたがカダインのウェンデル司祭ですね、ご無事で何よりです」
ウェンデル「恐れ入ります、我らがカダインは平和を愛する者の願いもむなしく、ガーネフに支配されてしまいました。
      今や多くの者たちがガーネフに率いられてドルーアの悪事に加担しております。
      マルス王子、どうかガーネフの野望を打ちくだくために力をお貸しください」

マルス「分かっております、ガーネフはわが父を斃した憎き敵。まして司祭さまのようなお方のご協力を仰げるならば光栄です」
ウェンデル「うむ、わたしも戦いは好みませぬがともに力を合わせましょう」

ジュリアン「なんだお前、リカードじゃねえか、こんなところで何やってんだ」
リカード「あっ、ジュリアンのアニキ、お久しぶりです。へえ、なさけない話ですが、この城に盗みに入ったらドジふんで捕まっちまったもんで。
     でもアニキこそどうしてここへ?」

ジュリアン「俺はさ、もう盗賊稼業から足をあらって今や正義の味方さ」
リカード「へえー、どうせまたどこかの女にだまされたんでしょう。アニキは美人に弱いから」
ジュリアン「ば、バカいえ、俺はじゅんすいに正義感に目覚めてだな、まあそんなこたあ どうでもいいや。お前も今日から俺たちの仲間になれ」
リカード「まーたそんな勝手に、まあいいか、おいらもヒマだし、アニキの頼みとありゃしかたないか。
     わかりやした、アニキのお力になりやしょう。そのかわりおいらにも分け前よろしくね」


・紋章授与(ムービー)

オレルアン城・玉座の間、両脇にハーディン、マルスらが揃っていた。やがて入口からニーナの入来が告げられる。
「アカネイア王女、ニーナ殿下、ご入来!」
 入口からニーナが現れ、一同はニーナに膝を落とす。やがてニーナはマルスに近づき話しかける。
ニーナ「マルス王子ですね、よく来てくれました。私がアカネイアのニーナです。
    この世界を守るべき我がアカネイア王国は、ドルーア帝国によって滅ぼされ、世界は荒れ果てています。
    そこでマルス王子、あなたには私に代ってドルーア帝国打倒の軍を進め、ドルーアによって占領された国々を解放してあげてほしいのです」
 ニーナの呼びかけにマルスは顔を上げ応える。

マルス「もちろんです、ニーナ様。アリティアは昔からアカネイアに忠誠をちかっておりました。
    それにドルーア帝国の地竜王メディウスを倒すことは、アリティア王家に生まれたわたしのさだめでもあるのです」

ニーナ「ありがとう、マルス王子。それではあなたに、このエムブレムを託しましょう」
 と、ニーナの脇にいた文官が恭しく紫の布に包まれた盾をマルスに差し出す。
ニーナ「このファイアーエムブレムは、開祖アドラ王が神より授かったと謂われる王家の至宝。
    アカネイア王家の代理として世界を救う者に与える覇者のあかしなのです。

    これからの戦いは苦しいものになりましょうが、この世界が再び光をとり戻す日まで、どうか がんばってください」
 こうしてマルスは紋章の盾、ファイアーエムブレムを受け取る。


・クリア後MAP5:レフカンディの罠が追加

・フリーバトルとしてオレルアン城下の戦いが選択可能

・ハーディンがプレイヤーキャラとして使用可能

・ウェンデル、リカード、ロジェが護衛キャラとして選択可能