ガンダムSEED DESTINY REVENGEシリーズ
機動戦士ガンダムSEED CRISIS

概要

運命に抗うのが人の業なら、自由を選び未来をつかむのも人の業であるはず。
そして選ばれた未来に対する自由の代償は、そして人の命、いかに生きるべきか、

これこそが本来のガンダムSEEDに、
そしてガンダムそのものに託された物語ではあるまいか。

かつて21世紀のガンダムをと制作された『ガンダムSEED』及び『ガンダムSEED DESTINY』
ことにDESTINYのストーリーに半ば憤慨して書き上げたのが、先の『ガンダムSEED DESTINY REVENGE』だった。
その後『OO』から『鉄血のオルフェンズ』とリリースが成されていく中、ある意味忘れたころにSEEDの映画化が起動する運びとなった。
たしかにあの原作DESTINYをそのまま継続するのはやむを得ないとして。
今となってはREVENGEもSEEDにおける一つの可能性ということでのリメイク企画ということだけれど。
こうなったら前々から構想していたいわゆる『DESTINY REVENGE』シリーズということでその後の物語も書いてみようということで立ち上げた次第です。

はたして勇者なき世界での英雄足りえる若者たちの活躍やいかに、そしてのちに続く“命のものがたり”への架け橋足りえるや。とまずは記すことにして。

プロローグ

CE95年、かつての“革新戦争”及び“運命戦争”後の混乱がようやく収まりつつあるなか、世界は再び混乱の渦に陥ろうとしていた。
先の戦いにおいてプラントの指導者たるべきラクス=クライン、オーブの指導者たるべきカガリ・ユラ・アスハ、
そしてその二人の守り手たるキラ=ヤマト、アスラン=ザラいずれもすでに亡く、
運命戦争の最後の当事者たるシン=アスカも姿をくらましたままだった。

そんな中、革新、運命両戦争の英雄と目されたイザーク=ジュールが先年プラントの国防委員長に選任され、
地球連合にてはサイ=アーガイルが大西洋連邦の下院議員となり、
経済界ではジャンク屋上がりと揶揄されながらもカズイ=バスカークがナノ技術を引っ提げて産業界の後押しを執り行うにいたる。
いずれ彼らを中心に新たな秩序が形成されるかにみえた。

だが、争乱の陰は、徐々に世界を覆いつつあった。

ストーリー

PHASE1~7
PHASE8~13