ベースストーリー・オープニング

先年の事件によってＢＩＧ一派に誘拐されるも、一派から裏切ったキングにより救出される。
その反省から護身程度に習っていた極限流空手をより実戦的に習い、みるみる上達していった。
今回はその精進を確かめようと大会に参加をしたのだが。

リョウ＝サカザキ

ユリ「ひとつお兄ちゃんに今までの精進を見てもらおうかな」
リョウ「あまり調子に乗ってると怪我するぞ、まずは手合わせだな」

「少しはやれたけどそれだけじゃダメかな、もうちょっと修行してみよう」

ロバート＝ガルシア

ユリ「ここはロバートさんにもあたしの腕みてもらおうかしら」
ロバート「まいったな、まさかユリちゃん相手じゃ本気出せへんからなあ」

「まだまだ、手加減されてもきついなら、あたしも修行が足りないなあ」

ユリ＝サカザキ

ユリ（プレイヤー）「むう、これであたしのつもり、なんか失礼しちゃうなあ」
ユリ（ＣＰＵ）「ふふん、見かけだけじゃないのは分かってるはずだよ」

「まあよく分からないけれど、自分に負けちゃだめだってのは理解できるからね」

如月影ニ

ユリ「なんか忍者の人、ちょっと目がぎらついているし、ちょっと怖いなあ」
影二「ふふ、ぬしごときでは面倒だが、お手合わせ願おう」

「結構容赦なかったなあ、まさか本当の戦いってのもこんなものかなあ」

テムジン

ユリ「うん、何だか面白そうな人、それにちょっと強そう、かな」
テムジン「ふふん、お譲ちゃんも出来そうダスね、ちょっくら腕試しダス」

「結構地味だけど本当に強いんだ、次ももっと強くなってるかもね」

ジャック＝ターナー

ユリ「うわ、大きくて強そう、闘うだけでもちょっときつそうだなあ」
ジャック「お前、リョウの妹か、しかし軽くあしらうくらいなら出来るだろ」

「やっぱり強かったなあ、次についていけるよう頑張らなくちゃ」

リー・パイロン

ユリ「えっと、リーのお爺ちゃんだったらお父さんとどっこいかな」
リー「まあ、生半端な精進では儂にはかなわぬぞい」

「もう少しで見切れるところなんだけど、これじゃあまだまだかなわないな」

ミッキー＝ロジャース

ユリ「ボクサーさんだったらスパーリングにちょうどいいかな、いざ勝負」
ミッキー「結構いい度胸じゃねえか、俺相手じゃスパーリング程度じゃ済まねえぜ」

「やっぱり本当のボクサーさんだったね、拳の腕前だったらお兄ちゃんとどっこいだな」

ジョン＝クローリー

ユリ「むう、軍人さん相手だったらあたしも真剣勝負でいかなきゃね」
ジョン「これはかわいい挑戦者だな、こちらもお手柔らかに頼むかな」

「軍人さんも結構技多彩なんだね、あたしも一つくらい覚えられるかな」

藤堂竜白

ユリ「そういえばお父さんが言っていた古武術の人はおじさんのことだったのね」
藤堂「お主がタクマの娘か、そういえば娘には永く会っていないのう」

「何か元気なかったようだね、調子戻ったらまた仕合して下さいね」

キング（第７回戦）

ユリ「こうやってキングさんと仕合して、あたしの精進を確かめないとね」
キング「私の方こそ楽しみだね、どこまでやれるかかかってきな」

「次に備えてもっと強くならないとね、その時はまた闘ってくれるかな」

タクマ（第８回戦）

タクマ「ユリよ、まさかこれだけの間にここまで上達するとはな」
ユリ「うん、毎日お兄ちゃんたちの修行の様子を見てきたから、コツをつかんできたってところかな」
タクマ「うむ、だからといって無闇にいい気になって修行をおろそかにしてはならぬぞ。せめてわしと闘えるようにならぬとな」
ユリ「うん、それじゃ、お手合わせ、お願いします」

「まだまだかなわないな、一本取れただけでも精一杯だからね」

Ｍｒ．ＢＩＧ（第９回戦）

・仕合前

　勝ち残ったユリの前に黒服の男たちが近づいてくる。
「優勝おめでとうございます」
ユリ「むう、あなたたちは」
「待てよ、今のあんたに俺たちがかなうわきゃない。ただ、ちょっとついてきてもらいたいんだが」
ユリ「いいわ、どこにでも連れてってもらうわよ」

　とあるビルの地下駐車場内、そこにＢＩＧが待ち構えていた。
ＢＩＧ「久しぶりだな、お嬢ちゃん」
ユリ「あ、あんたはあの時のハゲ男」
ＢＩＧ「誰がハゲだ、まあとにかく、ここでお前にうろつかれては俺の計画に支障をきたすのでな、
　　　　また少しの間おとなしくしてもらおう」

・アンコンプリート（条件未達成時・そのままゲーム終了）

　倒れ伏すＢＩＧを足元に立つユリ。
「かくしてユリ＝サカザキは、Ｍｒ．ＢＩＧを倒し、最強武闘会・ＫＩＮＧ　ＯＦ　ＦＩＧＨＴＥＲＳを制した。
　しかし、その裏には何か漠然とした何かを感じずにはいられなかった」
ユリ「なーんかまた大変なことになりそうだな、次に備えてまた修行しなきゃ」

ギース＝ハワード（第１０回戦）

・仕合前

　ＢＩＧを退けたユリのもと、１台のリムジンが近づいてきた。
「お待たせ致しました、ユリ＝サカザキ様。コミッショナーがお待ちです。ご同行お願い致します」
ユリ「うーん、また大変なことにまきこまれそうだな」
　アップタウンのとあるビルの一室に連れてこられたユリ。
「ユリ＝サカザキ様をお連れ致しました」
ギース「ようこそ、ユリ＝サカザキ君、お会いできて光栄だよ」
ユリ「えっ、あなた、誰？」
ギース「わたしの名はギース＝ハワード、この大会の主催者といえば分かりやすいだろう。
　　　　確かにこの大会にＢＩＧが介入したが、君がそれを退けた。全てはわたしの目論見どおりになったというわけだ。
　　　　そこで最後の仕上げというわけで、ここまでご足労してもらったというわけだ」
ユリ「うん、あたしに用があるのはわかるけど、やっぱりあなたはあのハゲ男と同じだから・・・・・」
ギース「それは残念だ、だがせめて、このわたしの遊びにはお付き合いしてもらおうか」

・仕合後

ユリ「は、はは、何だ、たいしたことないじゃない」
ギース「フッ、なかなかに元気なお嬢さんだな、だが確かにお前を甘く見ていたのは事実、ここは一旦引き下がることにしよう」
ユリ「えっ、どこに行くの、きゃっ、い、一体、何!?」
「ギース様、こちらへ」
ギース「いずれこの借りは返さねばならぬ、さらばだ」
ユリ「逃げちゃった、でも本当に手ごわかったなあ」

エンディング

　大会の後、早速トレーニングを再開するユリ。

ユリ「今回なんとか勝ったけど、やっぱり強い人はいっぱいいるからね、うかうかしているとまた追いつかれちゃうからなあ」
　そこにユリの友達の女の子たちが近づいてくる。
ユリ「あれ、みんなどうしたの」
「ユリが大会に出てるっていうから、今まで応援したんだけど、まさか優勝したなんてね」
「ユリさんすごいです、かっこよくて私、尊敬しちゃいます」
「でも私たちも格闘技、始めてみようかな、そうすればユリみたいに強くなれるかもね」
ユリ「え、そう、だったらみんなも極限流習ってみない。修行はちょっときついけど、基本ならあたしが教えてあげるから」
　こうして話の花が咲くユリたちをリョウとロバートが傍らで見やる。
ロバート「まさか、ユリちゃんみたいな娘が増えるんかいな」
リョウ「まあ、道場の運営にも役立つだろう。俺も出来るだけバックアップしとくか」

（スタッフロールへ）