不屈の古武術使い
藤堂竜白

龍虎2・ストーリーモード

ベースストーリー・オープニング

 かつては日本古来に伝わる藤堂流古武術を継承しその技を磨いてきたが、若き頃タクマに敗れたのを機にタクマを追って渡米。
そこで数多くの格闘技の要素を取り入れ、さらなる技の発展を積み重ねてきた。
 しかし先のユリ=サカザキ事件にてタクマの息子であるリョウに敗れ、その行方をくらましていたが。
 知られざる彼の物語が今明かされる。


リョウ=サカザキ

藤堂「久しぶりじゃな、タクマと仕合う前に改めてお主と腕試しじゃ」
リョウ「ああ、あんたも腕を上げたはずだからな、こいつも楽しみだぜ」

「お主の力もこんなものではなかろう、次までもっと精進するがいい」


ロバート=ガルシア

藤堂「お主も腕を上げたようじゃ、ここでその技を楽しむと使用かのう」
ロバート「古武道のおっちゃんか、片手間やがあんたとの手合わせも悪くないな」

「手心は無用と言ったはずじゃ、お主の拳、こんなものでもなかろう」


ユリ=サカザキ

藤堂「やはりお主も拳の道に入ったか、タクマの娘の力、ここで見てやるわい」
ユリ「うん、おじさんにかなわないと今後ついていけないから、でもお手柔らかにね」

「うむ、結構やるではないか、ひとまずお主とはここまでじゃがな」


キング

藤堂「お主確かとこぞの用心棒か、ならばその脚技、全力でお相手しよう」
キング「やはりあんたも来たか、面倒だけどあんたと仕合うのも悪くないね」

「多少はきいた蹴りじゃ、じゃがここで耐えねばわしの武も立たないからのう」


如月影二

藤堂「お主忍者であったか、しかし若造に後れをとる藤堂ではないわ」
影二「確かにどこかで聞いた名だ、しかし貴殿に阻まれるいわれはさらさらなし」

「こんな程度の忍術で極限流を討ち敗らんとは、まだまだ修行が足りんわい」


テムジン

藤堂「うむ、珍妙な髪形ながら結構な面構え、お主どこぞの武道家かのう」
テムジン「あんたもひとかどの達人さんダス、ワシのモンゴル相撲、受けてみるダスか」

「これほどの武術を楽しめたとは、まだまだ世界は広いってとこじゃのう」


ジャック=ターナー

藤堂「お主のようなデカブツほど、わしの武術を試すにふさわしいわい」
ジャック「ケッ、ぶっ飛ばされても知らねえぜ、おっさんよお」

「確かに骨身に染みた技ばっかりじゃわい、しかしいなせばわけなかったわい」


ミッキー=ロジャース

藤堂「ほう、頭を刈ってすっかりいい面構えじゃわい、その気概は買いたいのう」
ミッキー「俺のボクシングにも武道の心が必要かもな、ちょっと手合わせお願いするぜ」

「ううむ、着実な攻めほど効くものじゃのう、これぞ真のボクシングじゃわい」


ジョン=クローリー

藤堂「軍人だったら実戦の格闘技か、果たしてわしの武術も通じるかのう」
ジョン「あんたもカラテ殿に匹敵する達人のはずだ、その業の冴え見せてもらおうか」

「お主もまた闘うのみではないようだ、常に心を研くもまたよしかな


藤堂竜白

藤堂(プレイヤー)「永い鍛錬なってこその我が武術、そうそう真似られぬわい」
藤堂(CPU)「このわしの業、ただの真似ではないことは、お主も承知のはずじゃ」

「もとがわしなだけに多少てこずったわい、これで少しは強くなれたかのう」


李白龍(第7回戦)

藤堂「かのタクマとも手合わせした李どのに、まずはお手合わせせねばのう」
リー「むう、儂ではなく師匠の方じゃが、ひとまずぬしももんでやろうぞい」

「李どのにとってはこの藤堂も若造か、しからばまた手合わせして下され」


タクマ=サカザキ(第8回戦)

藤堂「ついにこの時を待ったぞ、今こそお主と決着をつける時だ」
タクマ「ふふ、ぬしも今までの鍛錬、すべてをこのわしにぶつけてみるがよい」

「お主ら極限流と同じく、我が藤堂流もさらなる精進を心がけねばな」


Mr.BIG(第9回戦)

勝ち残った藤堂の前に黒服の男たちが近づいてくる。

「優勝おめでとうございます」
藤堂「うむ、お主らは」
「我々のボスがあんたに会いたがっている、ご同行願いましょうか」
藤堂「うむ、そうか、わかった」
とあるビルの地下駐車場内、そこにBIGが待ち構えていた。
BIG「ほう、てっきり尻尾を巻いて逃げだしたかと思ったぞ」
藤堂「何を言うか、敵に後ろを見せるほどわしも落ちぶれてはいないわい」
BIG「しかしそのまま逃げた方が良かったかもしれないぞ、まあ、じきに分かるだろうがな」

アンコンプリート(条件未達成時・そのままゲーム終了)

※エンディング参照


ギース=ハワード(第10回戦)

・仕合前

 BIGを退けた藤堂のもとに、1台のリムジンが近づいてきた。
「藤堂竜白様、コミッショナーがお待ちです。ご同行お願い致します」
藤堂「うむ、これからが本番と言ったところか」
 アップタウンのとあるビルの一室に連れられた藤堂。
「藤堂竜白さまをお連れ致しました」
ギース「ようこそミスター藤堂、お初にお目にかかる」
藤堂「うむ、お主が今まで糸を引いておったんじゃな」
ギース「そんなところだ、わたしの名はギース=ハワード、この大会の主催者と言った方が分かり易いか。
    かつてわたしが対した日本武術、その一端を拝見したくこの場に招いたのだが」
藤堂「うむ、こうなってしまえば引き下がれぬな。なれば我が武術の神髄、とくと思い知るがいい」

・仕合後

ギース「うむ、やはり確かなる武を感じるか」
藤堂「うむ、お主の業は確かに日本武術に通じているな、一体どういうことだ」
ギース「察しがいいな、しかし未だ爪が甘いのも事実だが」
「ギース様、こちらへ」
藤堂「ふぬう、逃げるのか」
ギース「ひとまず我が武を完成しなければな。その時こそ貴殿の武を敗ってみせよう」
藤堂「あのような奴には負けられぬな、わしも修行が足りぬわい」


エンディング

 とある酒場で酒に溺れている藤堂がいた。そんな様をみかねてマスターが声をかける。
「ミスター、そろそろ店の方も、それにあまりお酒が過ぎれば・・・・・」
藤堂「・・・わ、わしは、あの男に勝つために、そしてわが武術を極めんと、今までがんばって、きたんじゃ・・・・・。
   しかし、奴の、息子にまでも、勝てんとは・・・わしは、もっと、強い、はず、なんじゃ・・・・・」
 すっかり酔いつぶれた藤堂の傍らには、一通の招待状が置かれていた。

(スタッフロールへ)