伝説のアクロバットクロー
李白龍(リー・パイロン)

龍虎2・ストーリーモード


ベースストーリー・オープニング

 サウスタウンのチャイナタウンにて、漢方医兼拳法家として長年街を守っていた彼も、
昨年の事件以来極限流を陰ながら見守っていた。
 今回開催された大会を受け、自らの修行の集大成として参加を決意するのだが。


リョウ=サカザキ

リー「タクマの息子よ、今回も儂のスピードについてこれるかのう」
リョウ「リー爺さんも気が若いな、ともかく鍛えてもらおうかな」

「更に鍛錬したようぢゃな、この調子でタクマを超えるのぢゃ」


ロバート=ガルシア

リー「お主も久しぶりぢゃのう、腕の方はなまっておらんかのう」
ロバート「サルのじっちゃんかいな、無理のしすぎは体にドクやで」

「そうそうなまってはおらんようぢゃのう、若いのはこうでなくてはのう」


ユリ=サカザキ

リー「お主も修行を始めたかのう、ぢゃがこの儂についてこれるかのう」
ユリ「そういうことなら鍛えてもらおうかな、お手柔らかにねお爺ちゃん」

「これは結構な素質ぢゃな、あとはコツコツと修行ぢゃて、ひょひょ」


キング

リー「やはりぬしは女であったか、せいぜい引っ掻かれないようにの、ひょひょ」
キング「リー爺さんも元気だね、あんたも私の蹴りについてこれるかい」

「結構しびれた蹴りぢゃったわい、やはり若い娘と遊ぶのはいいのう」


テムジン

リー「一見すっとぼけた奴ぢゃのう、しかし仕合ならば手加減は出来んぞい」
テムジン「お年寄りとはいえ出来る人ダスね、いっちょお手合わせお願いするダス」

「こいつは気に入ったわい、地味ぢゃが着実なる強さぢゃからのう」


ジャック=ターナー

リー「でかい図体ぢゃのう、せいぜいツメの餌食にならんようにな」
ジャック「ただのひっかきじゃあ俺は倒せねえぜ、覚悟しな爺さん」

「やっぱりパワーよりスピードぢゃ、その足りない頭でも理解出来たかのう」


リー・パイロン

リー(プレイヤー)「こいつは驚いたわい、よもや儂自身と闘おうとはのう」
リー(CPU)「ツメの鋭さで勝負は決まる、ということかのう」

「己を知るにはいい闘いぢゃった、儂もまだまだ極まらぬのう」


ミッキー=ロジャース

リー「ぬしも真のボクサー足り得るか、いっちょ試してやろうかのう」
ミッキー「爺さん相手じゃスパーリング程度じゃ済まされねえな、まあやってやるぜ」

「ふむう、ぬしのボクシングも武術についていけたか、こちらも結構響いたわい」


ジョン=クローリー

リー「軍人上がりのぬしの実力、この儂も甘くは見れんわい」
ジョン「しかしそちらも実戦だ、甘く見たならただでは済まんからな」

「やはりカンは衰えておらんの、お互い闘いの醍醐味は捨てられぬのう」


藤堂竜白

リー「ほうぬしか、まだまだ居座っておったか、やはり辛抱強いのう」
藤堂「この大会はよい好機だ、この藤堂も名を上げるチャンスにござる」

「大した執念ぢゃったのう、しかしそれのみがぬしの力ではあるまいて」


如月影ニ(第7回戦)

リー「ぬしであったか、極限流をつけ狙う忍者というのは、その強さは本物かいのう」
影二「御老は中国拳法か、ならば我が忍術、試させてもらおう」

「ぬしは己の業に溺れておるのう、若造は常に精進するがよいぞい」


タクマ=サカザキ(第8回戦)

リー「久しぶりぢゃのう、タクマ殿」
タクマ「おお、白龍どのも参加なされたか」
リー「うむ、これまでの集大成と思うてな、まあ師匠には及ばぬと思うが、手合わせ頼みますぞい」
タクマ「いや、我らが若い者の指針として恥じぬ仕合を致しましょうぞ」

「後は若いものに任せて、我らはじっくりと修行もいいかもしれませぬの」


Mr.BIG(第9回戦)

・仕合前

 勝ち残ったリーの前に黒服の男たちが近づいてくる。
「優勝おめでとうございます」
リー「ひょ、ぬしらはよもや」
「とりあえずボスの言いつけであんたを迎えに来たんだ、ついていってもらうぜ」
 とあるビルの地下駐車場内、そこにBIGが待ち構えていた。
BIG「久しぶりだな、リー爺さん」
リー「やはりぬしか、儂の刹那の攻め、ぬしに見切れるかな」
BIG「ふん、それは聞くだけ野暮というものだ、ま、少しの間おとなしくしてもらおうかな」

・アンコンプリート(条件未達成時・そのままゲーム終了)

 倒れ伏すBIGを足元にたたずむリー。
「こうしてリー・パイロンはMr.はBIGを倒し、最強武闘会・KING OF FIGHTERSを制した。
 しかしその後、リーはいずこかへと姿を消した。
 それから数日後、チャイナタウンのとある薬屋にて一人の好々爺がいつもと変わらず薬を安価で売っていた」
リー「街のことは若い者に任せて、このまま穏やかな日々が続けばいいのう」
「はたして、その言葉通り、リーに安息の日々は訪れるだろうか?」


ギース=ハワード(第10回戦)

・仕合前

 BIGを退けたリーのもと、1台のリムジンが近づいてきた。
「お待たせ致しました、リー・パイロン様。コミッショナーがお待ちです。ご同行お願い致します」
リー「ひょ、さぞやうまいものを馳走してくれるのかのう」
 アップタウンのとあるビルの一室に連れられたリー。
「リー・パイロン様をお連れ致しました」
ギース「ようこそ、リー先生、お会いできて光栄だよ」
リー「ぬしがコミッショナーとやらか、儂をどうするつもりぢゃのう」
ギース「わたしはギース=ハワード。あなたの中国拳法と漢方薬学に興味がありましてね、こうしてご招待したわけだが」
リー「ほう、やはりそう来たか、なれば直接教えてしんぜよう」
ギース「ふふ、今からが楽しみですな」

・仕合後

リー「どうぢゃ、儂の拳法思い知ったかのう」
ギース「ふふ、老いてなお盛んはあれとまた同じ、甘く見ていたよ」
リー「ひょー何ぢゃ、逃げるのか」
ギース「ひとまずわたしも出直しだ、再びお手合わせをしたいものですな」
リー「まったく、えらい者に目を付けられたのう」


エンディング

 自室にて研究に没頭するリーの後ろ姿
リー「この大会で最後の闘いと思うたが、儂もまだまだやれるもんぢゃのう。
   まあくたばるまで精進というのも悪くはないかものう」
 研究を切り上げ、席を立つリーの後ろ姿、そして部屋を後にする。
リー「さてと、ひとまず新しい薬作りにいそしんでるがの、さて、薬の効き目、誰に試そうかのう」
 残された机の上には、猿の面が置かれていた。

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