心優しき無敵の龍
リョウ=サカザキ

龍虎1 ストーリーモード

ベースストーリー・オープニング
極限流空手の師範タクマ=サカザキの息子として幼いころから鍛えられるも、ある日サウスタウンギャング(STG)によるタクマ襲撃事件を機に
ストリートファイターとしての生を余儀なくされる。そして十数年後、またしてもSTGによって、妹のユリが誘拐される。
怒りに燃える彼はロバートとともにサウスタウンへと乗り込んでゆく。

STAGE1:KARUTA

・仕合前
藤堂「うむ、来おったな」

リョウ「あんたなら何かを知ってると思ってやってきた」
藤堂「うむ、ならばお前のその拳で聞くがいい」

・仕合後
負け「この程度なら話にならぬ。出直してくるのだな」

勝ち「娘の居場所はわしにも分からぬ。ブラックキャッツのジャックなら何かを知ってるはずだ」

・移動デモ
リョウ「ユリ、必ず助け出してやる」


STAGE2:MAX BAR

・仕合前
リョウ「やはりここにいたか、ジャック」

ジャック「来やがったな、いい機会だ、ここらで決着をつけてやるぜ」

・仕合後
負け「いつでも来な、何度でもぶちのめしてやるぜ」

勝ち「畜生、俺らにもメンツがある、女子供にゃ手ぇ出さねえ、チャイナタウンのリー爺さんなら何か知ってるかもな」

・移動デモ
リョウ「何てタフな奴だ、もっと技に磨きをかけなければ」


STAGE2後

とある一室、そこにユリがとらわれていた。
ユリ「きっとお兄ちゃんたちが助けに来る。いい気になっていられるのも今のうちよ」

 そんなユリに棒らしきものが突きつけられる。
「ふっふっふ、そいつはどうかな、端っからそれが目的なのだからな」
ユリ「どういうこと?」
「この街のいたる所に、俺の子飼いの格闘家たちがいる。奴らと戦ううちに体力を消耗し、乗り込んできたところをこの俺が倒すって寸法だ」
ユリ(何てこと、でも、お兄ちゃんたちなら、大丈夫、きっと・・・・・)


STAGE3:CHINA TOWN

・仕合前
リー「ひょひょひょ、ようやく来たようじゃな」

リョウ「何者だ」
リー「かつてぬしの父タクマと手合わせしたことがあるリー=ガクスウ、儂はその愛弟子のリー=パイロンぢゃ」
リョウ「ということは、まさか、あんたが?」
リー「タクマの息子よ、ぬしの妹御の居所が知りたくば儂と勝負せい!」

・仕合後
負け「ひょひょひょ、若いのにだらしがないのう」

勝ち「流石ぢゃのう、タクマの息子よ、ぬしの妹御はラ・モールというレストランのバウンサー、キングとやらが知っておるぞ」

・移動デモ
リョウ「組織の用心棒、キングか、相手にとって不足はないな」


STAGE4:L’AMOR

・仕合前
キング「お待ちしておりました」

リョウ「お前がキングか、って、お前、女なのか・・・・・?」
キング「フン、女だと思って甘く見てると痛い目にあうよ」

・仕合後
負け「これで終わりかい、案外だらしがないんだねえ」

勝ち「悔しいけど私の負けさ、ああ、確かにあんたの妹をさらったのは私らさ、詳しいことはダウンタウンのミッキーが知っているよ」

・移動デモ
リョウ「ユリ、もうすぐだ・・・・・」


STAGE5:DOWN TOWN

・仕合前
ミッキー「とうとう来やがったか、どうやらキングの奴、しくじったな」

リョウ「ミッキーだな、俺が何故ここに来たか、判っているな」
ミッキー「なら、俺を倒してから聞くんだな」

・仕合後
負け「二度とそのツラ見せんなよ」

勝ち「港のどこかにいるって聞いてる、空母で教官やってるジョンが居所を知ってる、悪いがそれしか言えねえ」

・移動デモ
リョウ「武器を持った奴が相手なら、覇王翔吼拳を使わざるをえない」


STAGE6:GUARDIAN

・仕合前
ジョン「ついにここまで来たか、どうやらこの稼業もここらで潮時か、さあこい、叩き潰してやる」

・仕合後
負け「ま、こんなもんだろう」

勝ち「工場跡にあいつがいる。直に聞き出すんだな」

・移動デモ
リョウ「組織のボスか、やはり奴が関与しているってことか」


STAGE6後

ユリがとらわれている一室の大きな扉が開く。
ユリ「あ、あなたは」
キング「出な、ここらで潮時だよ」
 ユリの縄を解くキング。
ユリ「でも、何で・・・・・?」
キング「わけはあと、とりあえずは港はずれの道場跡に行くんだね」
ユリ「あ、うん・・・・・」
 外へ出ようとするするユリにキングは話しかける。
キング「・・・あ、それから、あんたも極限流習ってるなら半端じゃだめだ。どうせなら極めないとね」

ユリ「うん、その時にまた手合わせしてくれるかな」
キング「ああ、いつでもおいで」


STAGE7:FACTORY

・仕合前
BIG「よく来たな、リョウ=サカザキ」

リョウ「やはりお前か、BIG。ユリはどこにいる?」
BIG「さあな、今ごろ天国の階段を上り始めてるんじゃないのか」
リョウ「貴様・・・・・!」
BIG「いずれにしてもお前も終わりだ。さあ、来るがいい」

・仕合後
負け「勝負あったな、ここで一生眠ってろ」

勝ち:
 倒れ付すBIG、忌々しげにリョウを見上げる。

BIG「クッ、いつもながら貴様は俺の邪魔をしてくれる」
リョウ「さあ、おとなしく教えてもらおう、ユリは、どこだ!?
BIG「ここには、いない」
 と、そばに吊るしてあるチェーンに手をかける。
リョウ「何・・・・・!」
 つかまったチェーンに吊り上げられて脱出するBIG。
BIG「港はずれの道場跡に行くんだな、そこにお前が一番会いたがっている奴がいる」
リョウ「くっ、だが今はそこに向かうしかないか」


FINAL STAGE:KARATE GYM

・仕合前
Mr.カラテ「来たか・・・・・」

リョウ「ユリは・・・いや、今の俺は、あんたに勝たなければならない」
Mr.カラテ「ならば、お前のすべての力をこめてかかってこい!」

・仕合後・エンディング
負け「どうした、お前の力はそんなものではないはずだぞ」

勝ち:
Mr.カラテ「・・・見事だ、さあ、渾身の力をこめた最後の一撃を叩き込むがいい」

リョウ「・・・・・」
 そんな時、ユリが駆けつけてきた
ユリ「やめて、お兄ちゃん!」
リョウ「ユリ、お前、無事だったのか」
ロバート「ユリちゃん」
ユリ「(息を切らせながら)うん、あたしは、大丈夫。そ、その人は、その人は、あたしたちの・・・・・」
 天狗の面を外し正体を明かすタクマ。
タクマ「もういい、ユリ」
リョウ「やはり、親父だったのか」
ロバート「せやけど、何で師匠はBIGの奴なんかと」
リョウ「おい、ロバート」
タクマ「うむ、ここまでのいきさつを含めてすべてを話そう。
    わしは母さんを死に追いやった者たちを探すべくサウスタウンへと乗り込んでいった。その手がかりをつかんでいくうちに
    事件の黒幕があのSTG幹部の一人だったことが分かった。だが、それに立ち向かうにしても組織はあまりに強大だった。
    そこでわしは素性を隠し酒場の用心棒などをつとめつつ、機をうかがってきた。
    そのうちに若手幹部の一人がわしに近づき自らの配下に加えようとした。もちろん、わしはそれを断った。
    だがそのうちに奴と敵対したBIGによって・・・・・」

リョウ「そのBIGが、ユリをさらって、親父を脅迫したってことか」
ロバート「わいらに対する切り札ってことかいな、ほんま汚いやっちゃ」
ユリ「お兄ちゃん・・・・・」
リョウ「分かってるさ、親父もユリも無事だったんだ。それでいいじゃないか。それに俺自身、自分の未熟を思い知った。
    改めて自らを鍛えなければならない。ひとまずは戻ってきてくれるかな、親父」

タクマ「うむ、それにしても、強くなったものだ、リョウ」

こうして、リョウとロバートはユリを無事救出し、Mr.BIGの野望を食いとめることが出来た。しかし・・・・・、

ビルのオフィス内、高級なデスクを背に窓の方を向いて座している長髪の男の後姿。
「BIGの奴、しくじったな。まあ、それでこそ好都合だが。それにしても、極限流、リョウとロバートか、なかなかに興味深いものだ・・・・・」

TO BE CONTINUED
ART OF FIGHTING 2