無双エムブレム・暗黒竜編ストーリーその4
(MAP16〜MAP20)


MAP16:マムクートプリンセス
(ラーマン寺院の戦い)

(アリティア連合軍VSラーマン警護兵)
勝利条件:チキの撃破
敗北条件:プレイヤーの敗走・バヌトゥの敗走(プレイヤーにいる場合は除外)

オープニング

カシミア大橋での激しい戦いののち、マルスたちはついにラーマン神殿へと足を踏み入れた。
そこには数多くの宝物と大賢者ガトーが言った星と光のオーブが眠っていた。そしてその奥には神殿を守護する女神が鎮座しているという。

インターミッション

ジェイガン「王子、このラーマン神殿にはご注意ください。この神殿には財宝を守るための罠や仕掛け、さらには恐ろしい力をもった女神がおり、
      略奪をはたらこうとする者は全て焼き殺されるといいます」
マルス「うん、たしかに聖域をおかすことはつらいところがあるね。でもここにはどうしても欲しいものがある」
ガトー「・・・マルスよ、このラーマン神殿はすでにガーネフの手先が巣食う場となっておる。それらを乗り越えた先に星と光、
    そしてそなたたちの新たなる力があるだろう。さあ、恐れずに行くがいい」


・戦闘開始

ガーネフ「チキよ、はるか昔に滅び去った偉大なるナーガの王女よ、この神聖なるラーマンの神殿をおかそうとする者は、
     お前の力をもって全て焼きつくすのだ。バヌトゥからはぐれたそなたをメディウスの手から救いだしてやった恩を決して忘れるでないぞ」

チキ「・・・・・」

・ミッション発生「3分以内に盗賊を100人撃破せよ」

・ミッション発生「1分以内に100コンボを達成せよ」

・ミッション発生「自動弓を破壊せよ」

備考:このMAPの基本コンセプトは『宝探し』ということで以上のミッションを例示している。

・ミッションをそれぞれクリアしたとき、あるいは回廊の隅の器械をいくつか破壊したときに各部屋の扉が開き、
 その中の宝箱に入っているアイテムを入手する。

・最奥部の玉座に近づく。

チキ「私に、近付かないて・・・・・」

・バヌトゥがチキに近づく。

バヌトゥ(マムクート)「おお、チキよ、何ということだ、ガーネフによからぬ術をかけられたか」
バヌトゥ(ドラゴン)「チキよ、わたしだ、ううむ、どうやらガーネフによからぬ術をかけられたか」

・チキと戦闘

チキ(☆登場)神竜に変化し咆吠するのみで特にメッセージなし。
チキ(☆撃破)「ああ、ようやく楽になってきました・・・・・」
(倒れた後、元のチキの姿に戻る)

・チキ撃破後

バヌトゥ「うむ、ようやく鎮まったか」
マルス「この女の子が、あのドラゴンだなんて」
バヌトゥ「この子こそ我ら竜族の王女、そしてこの戦の切札となるのだ」

・MAPクリア


インターミッション

マルス「傷の方は大したことはなさそうですね、ダメージもすっかり回復しているようです」
バヌトゥ「ふむ、ガーネフめに操られていたのじゃ。おお、ようやく目を覚ますようじゃの」
チキ「・・・うーん、あっ、おじいちゃま、ここはどこ、それに、なにがあったの?」
バヌトゥ「おお、気がついたか、よかった、大丈夫かの?」
チキ「うん、私、なんか、こわい・・・ずっと、こわい夢を見ていたみたい」
バヌトゥ「すまなかったのう、お前をこんな目にあわせてしまって。だが、もう心配ないぞ。これからはずっと側におるからの」
チキ「うん、約束よ、おじいちゃま。ひとりぼっちはもう絶対イヤだからね」

マルス「大丈夫だよ、これからはずっと僕たちと一緒だ」
チキ「うれしい、ありがとう、おにいちゃん」
マルス「お、おにいちゃん・・・・・」
チキ「うん、おにいちゃんって呼んじゃ、だめ・・・・・」
マルス「あ、いや、別にいいけど・・・・・」
チキ「ありがとう、マルスのおにいちゃん」
バヌトゥ「ほっほ、やはりなつかれておりますな」

(重要アイテム『古びた指輪』を入手時)

ジュリアン「この古びた指輪をちょっと気になって拾ったけど、少し調べてくれないか」
マリク「ええ、いいですけど、えーと、裏に何か書かれていますね『アーシェラへ、愛を込めて、エッツェル』・・・まさか」
ジュリアン「うん、どこかで聞いた名前だな。持ち主に届けられればいいんだけどなあ」


・クリア後MAP17:ブラックナイツ・カミュが追加

・フリーバトルとしてラーマン寺院の戦いが選択可能

・チキがプレイヤーキャラクターとして使用可能。

MAP17:ブラックナイツ・カミュ
(グルニア城下の戦い)

(アリティア連合軍VSグルニア黒騎士団)
勝利条件:カミュの撃破
敗北条件:プレイヤー(マルス)の敗走、ニーナの敗走、本陣の陥落

オープニング

 マルスたち同盟軍はついにドルーア連合軍の一角、グルニアの王都へと兵を進めた。
 そのグルニア王都を守護するのはかつてアカネイア攻略の総指揮をとった名将カミュ、人々は畏敬を込めブラックナイツ・カミュと呼んだ。
しかしアカネイア陥落の後はグルニア本国へと呼びもどされ、もっぱら本国への守備を受け持つようになった。
 マルスたちもこの強敵との激闘を予感した。そんな折、ニーナが重い口を開く。それはマルスたちに衝撃を与えるものであった。

インターミッション

ニーナ「マルス王子、ここグルニアについて、あなたにぜひ聞いてもらいたいことがあるのです。
    グルニアの黒騎士団を率いるカミユ将軍のことは存じていますね」

マルス「はい、おそらくこの先を守るはやはり・・・・・」
ニーナ「3年前、アカネイアは彼の部隊によって占領され、私も彼らに捕らわれてしまいました。
    ドルーアはアカネイア王家の血を根絶やしにするため。ただ一人生き残った私をも殺すつもりだったのです。
    でもカミユはそのメディウスの意に反し、まだ幼かった私を守ってくれました。
    当然怒ったディウスが自らの兵を差し向けたことを知って、私をオレルアンへ逃がしてくれたのです」

マルス「そんなことがあったんですか」
ニーナ「だからあれだけ多くの戦果をあげながら、ドルーア本国ににらまれたのか今まで前線には立たれずにいたと思います。
    私もはじめは彼を恨んだこともありましたが、今では彼の気持ちが分かるような気がしてどうしても憎み切れないでいるのです。
    マルス、できれば彼とは戦ってほしくない。彼に、もう一度会いたいのです・・・・・」

マルス「わかりました、わたしも何とかお力添えをいたしましょう」


・戦闘開始

マルス「なんだって、ニーナ様が前線に立たれただって」
「はい、我々の制止を振り切りそのまま・・・・・」
ハーディン「いずれにせよ連れ戻さねばならない、しかしどうも嫌な予感がする。面倒なことにならねばよいが」

カミュ「そうか、ニーナ王女が、いずれ確保しなければならぬが、くれぐれも累を及ぼしてはならぬ」
「は、ははっ!」

・ニーナは北東本陣から南東部まで進軍する。

・プレイヤー、ニーナに近づく。

マルス「は、はあ、ニ、ニーナ様、いきなり本陣を飛び出すなんて、いったいどうしたんですか」
ニーナ「ああ、マルス、やはりここグルニアを守るはカミュと聞き、いてもたってもいられずに」
ハーディン「ううむ、やはりな、王女は昔からかなり無茶なことをやらかすと兄上から聞いた。まあ戻れと申されてもそうそう聞くものではないな。
      マルス王子、ご足労をおかけするが、そなたが直接王女を護ってもらいたい」

マルス「はい、分かりました」

・以後、ニーナがプレイヤーについていく形となる。

カミュ「・・・ニーナ王女の確保に失敗したか、いや、まあいい」
「将軍、北部の部隊が攻撃を仕掛けました」
カミュ「何、まだ命令は出していないぞ、クッ、致し方ない、右翼に出撃命令を出せ」

・ベルフたち北部の攻撃隊、攻撃を開始する。同時に東部と北部の橋が下りる。

・南西の右翼部隊も味方本陣に向かって進軍する。

マルス「本陣が攻撃を受けている。何としても守らなければ」

ロレンス「さてと、ここまで進んだからにはわたしも向かわねばならぬな」
カミュ「ロレンス将軍、今までご迷惑をおかけした」
ロレンス「いや、貴公のお気持ちは今でも分かり申す。これはわたしの武人としての最後のご奉公。
     されど貴公は滅びゆく国に殉じることもなかろう、貴公は生きられよ、生きて武人としての責務を全うされよ、しからば、御免」

・ロレンス、左翼部隊を率いて進軍する。

・ベルフと戦闘

ベルフ(登場)「我が騎士道、見ていただきます」
ベルフ(敗走)「これは、自分の無力が呪わしい」

・ロベルトと戦闘

ロベルト(登場)「我、今こそ祖国の礎とならん」
ロベルト(敗走)「また、生き恥をさらさねばならぬのか」

・ライデンと戦闘

ライデン(登場)「あなたも、名のある戦士と見受けました」
ライデン(敗走)「大義あるあなた方が、うらやましい」

・シーダがプレイヤーにいるときロレンスに近づく(アニメーション)。

シーダ「ロレンス将軍ですね、私はタリスのシーダです。あなたのことは父からきいておりました」
ロレンス「おお、シーダ姫か、お美しくなられましたな、あなたの父上には、昔お世話になりました」
シーダ「将軍、あなたはグルニアがドルーアに味方することは反対だったはずです。どうして、おとめになられなかったのですか」
ロレンス「うむ、ルイ陛下はご存じのとおりとても病弱なお方、そのせいだったのでしょうか、
     
巨大なドルーアの力に恐れをなし、今の事態に陥った次第なのです」

シーダ「将軍、ドルーアのねらいはマムクートによって人間を支配することにあるのです。
    グルニアのためにも、そして世界の罪なき人々のためにも、ドルーアの野望を打ちくだかねばなりません。
    そのためにどうか、将軍にも私たちを助けてほしいのです」

ロレンス「うむ、やはりな、わたしも亡き王の忠義で戦ってきたが、ここらが潮時だろう。
     わかりましたシーダ姫、国を裏切るはつらいが、あなた方にお味方いたしましょう」

・シーダがプレイヤーにいないときにロレンスと戦闘(☆:アニメーション付き)

ロレンス(☆登場)「時代がそなたたちを必要としているならば、見極めて差し上げよう」

・ロレンス撃破後

マルス「ロレンス将軍ですね、アリティアのマルスです。このような形で将軍をお迎えすることは心苦しく思います」
ロレンス「いや、敗残の身なればあえてお見苦しい様は見せられませぬ」
マルス「将軍、非礼を承知でお願いします。確かに将軍もグルニアの武将です。そのグルニアがドルーアの、メディウスの言いなりになるのを
    黙って見ていることはできないはずです。ドルーアの圧政からグルニアを救うためにも、力をお貸し下さい」

ロレンス「お優しいですな、王子、しかしその優しさを強さに代えておられる。
     分かり申したマルス王子、国を裏切るはつらいが、あなた方にお味方いたしましょう」

・ニーナ、マルスが敵本陣近くに接近(アニメーション)

マルス「カミユ将軍、できればあなたとは戦いたくない。あなたにはこの戦いの無意味さがおわかりでしょう。
    ニーナ様もあなたにお会いすることを望んでおられます。
どうか今までのことは忘れて剣をおさめてください」

カミユ「マルス王子・・・もうおそすぎるのだ。わが祖国グルニアがドルーアの野望に加担した以上、
    わたしも栄光あるグルニア騎士団の一人として最後まで戦う義務がある。

    わたしは君にとっても父上のかたき、ここはいさぎよく剣をあわせてみようではないか」

ニーナ「待ってカミユ、お願いです、あなたとマルス王子が戦うなんて、私にはたえられません。
    どうか、お願いです、私たちに、いえ、私に力をかしてください」

カミユ「すまない、ニーナ、できることならわたしもそうしたいのだ。しかし、わたしには滅亡近い祖国をうらぎることなどできない。
    ニーナ、短い間だったけれどたのしかった。さらばだ、どうかしあわせになってほしい」

・カミユと戦闘(☆:アニメーション付き)

カミユ(☆登場)「君たちの力、ここに見極めさせてもらおう」
カミユ(☆撃破)「ニーナ、我が愛しき人、さらば・・・・・」

・カミユ撃破後(ミッションクリア時のみ)

マルス「ニーナ様、僕は、あなたとの約束を、果たすことが・・・・・」
ニーナ「いえ、マルス・・・あなたにも、苦しい思いをさせてしまいました。
    ごめんなさい、本当は・・・私にはわかっていたのです。あなたにエムブレムを託した時から、こうなることは・・・・・。
    エムブレムの威光によって世界が救われたとき、その代償として、最も愛する者を失うという。

    それがエムブレムにまつわる悲しい伝説・・・アルテミスのさだめなのです」

・MAPクリア


インターミッション

ジェイガン「これでグルニアも落ちましたな」
マルス「うん、次のマケドニアも苦しい戦いになりそうだ。それにそこを指揮するのはミシェイル王、やはりミネルバ王女と戦わせるのは・・・・・」
ミネルバ「いえ、ここは是非とも私に先陣を切らせて下さい。そもそも我がマケドニアがドルーアに加担したのは
     兄ミシェイルが父を手に掛けたことから始まったこと。ぜひとも私の手でこの禍根を摘み取らせてください」

マルス「・・・ですか・・・・・」
ミネルバ「それにミシェイルもひとかどの武人。私と同じく当たるにしても堂々と潰しにかかるでしょう。
     ですが、それ以上にこの国の末を決める一戦を他者に任すなど考えられない。
     マケドニアの過ちはマケドニア人自身の手で正してこそ意味があります」

マルス「・・・わかりました、ですが、決してご無理をなさらないように」


・クリア後MAP18:天空の騎士・ミシェイルが追加

・フリーバトルとしてグルニア城下の戦いが選択可能

・説得、討伐後でロレンスがプレイヤーキャラクターとして使用可能

・ミッション成功でニーナがプレイヤーキャラクターとして使用可能

MAP18:天空の騎士・ミシェイル
(マケドニア城下の戦い)

(アリティア連合軍VSマケドニア竜騎士団)
勝利条件:ミシェイルの撃破
敗北条件:プレイヤー(マルス)の敗走・本陣の陥落

オープニング

ミネルバとマリアの祖国マケドニアは、飛竜の産地として知られる平和で豊かな王国であった。
しかし、野心にもえる王子ミシェイルは妹達の反対を押し切り、ドルーアの野望に加担した。
彼が率いるマケドニアの竜騎士団は、多くの国に攻撃を加え人々を恐怖に陥れた。
そして今、空を覆うばかりの大軍を擁してマルス達に最後の戦いを挑もうとしている。

インターミッション

マリア「お姉さま、本当に、ミシェイル兄さまと戦われるおつもりなのですか?」
ミネルバ「すまないマリア、でも分かってほしい。このマケドニアはドルーアに加担し多くの人々を苦しめてしまった。
     けれど私とてミシェイル一人に罪を押し付けるつもりはない。残りの人生は剣を捨て、この荒廃した世界の復興にささげたいと思う」
マリア「分かりました、そのときは、私もお姉さまとともに働きたく思います」
ミネルバ「・・・優しいな、そなたは・・・・・」

ミシェイル「・・・ガトー司祭か、もうすぐ同盟軍が来てここもじき戦場になる。いまからでもいずこへと落ち伸びられるがよかろう」
ガトー「・・・いや、わしはやらねばならぬことがあるからのう。しかし、ミシェイルよ、そなたも愚かじゃな」
ミシェイル「・・・また、その話か・・・・・」
ガトー「そなたとミネルバ、ふたりが力を合わせれば、マケドニアはいずれアカネイアをもしのぐ大国になれたであろうに。
    それが、ガーネフにそそのかされ、つまらぬ野望に取りつかれたばかりに・・・・・」
ミシェイル「それも、すんだことだ。だが、俺は、まだ負けたわけではない。このマケドニア王家の至宝『アイオテの盾』の誇りにかけ、
      そして未だアカネイアなんぞに忠義を尽くすあの小僧、アリティアのマルスだけは必ずこの手で仕とめてみせる。
      それが、俺の、マケドニア王としての意地だ」
ガトー「そうか、ならばもう何も言うまい。己が業を自ら清算するか・・・・・」
ガトー、姿を消す。
ミシェイル「・・・まさに愚かか、それもいいだろう。しかしガトーよ、俺は運命などに縛られるつもりはない。
      俺は王として、武人として、そして人として己の生きるように生きるのみだ」


・戦闘開始

ミシェイル「よくぞここまでたどり着いたものだ、だが我らもまだ負けたわけではない。我がマケドニア竜騎士団の真の力、今こそ見せてやろう。
      第一陣、オーダイン将軍率いる騎馬隊に出撃命令を出せ」
オーダイン「ようやく出番が来たか、出撃だ、アリティアの小童どもにマケドニア騎士の誇りを教えてやれ」
ミシェイル「そういえば、南部を守るはフロスト卿か、あの老人、祖国のためといって無理をする」

・オーダイン、北東より出撃する。

ミシェイル「さて、今まで仕官を断ってきた貴様が、どういう風の吹き回しだ」
ウォレン「あんたの風がどのように吹くのか、それを見届けたい」
ミシェイル「ならば勝手にするがいい、だが、死ぬなよ」
ウォレン「・・・うむ・・・・・」

・ウォレン、北西より出撃する。

・フロストと戦闘

フロスト(登場)「わしも祖国のため、意地をはらせていただく」
フロスト(敗走)「すまぬ、やはり家族のことが心配じゃ」

・ミネルバがプレイヤーにいる場合にオーダインに近づく

ミネルバ「オーダイン将軍、やはり貴公と戦わなければならぬか」
オーダイン「姫様、よもやこのような形で再びお会い致すとは。この上はそれがしもマケドニアの武人として戦うのみです」

・オーダインと戦闘

オーダイン(登場)「ここから先通りたくば、それがしの刃を潜り抜けるがよい」
オーダイン(撃破)「申し訳ございませぬ、ミシェイル様、オズモンド陛下・・・・・」

・カチュアがプレイヤーにいる場合にウォレンに近づく。

カチュア「ウォレン、何故今になって、あなたが」
ウォレン「俺の生き方は風そのものさ、その吹いた先がたまたまお前たちだった」

・ミネルバがプレイヤーにいる場合にウォレンに近づく。

ウォレン「本当にミシェイルと戦うつもりなのか、ミネルバ」
ミネルバ「これも我が業を流すため、貴殿にはそれを見届けていただこう」

・ウォレンと戦闘(☆:アニメーション付き)

ウォレン(☆登場)「見せてもらおうか、あんたの風を」
ウォレン(☆敗走)「風は、今の俺には吹かなかったか」

・オーダイン、ウォレン両名撃破後、城の外壁門が開門する。

・プレイヤー、外壁門を通過する(アニメーション)

ミシェイル「マルスよ、良くぞここまで戦い抜いた。だがあえて聞こう、貴様は何ゆえに戦うのだ、
      アカネイアに忠義を尽くすためか、あるいは先祖の誇りのためか」
マルス「そんな、そんなことのためだけに、僕は、戦ったんじゃない。ただ、この大地に住む人々を、救いたいためだ。
    それよりもミシェイル王子、あなたの方こそ何ゆえにドルーアなどに加担したのか」
ミシェイル「この大陸は、今まさに英雄を欲しているのだ。お前には分からぬか、マルスよ、ガーネフを倒し、メディウスを滅ぼした後、
      この大陸に平和が訪れるとも限らぬぞ。それよりももっと大いなる災いが降りかかってくるやもしれぬ。
      例えば西のバレンシア、東のユグドラルと、このアカネイアを狙わんとする国々は数多い。
      それら内外の敵を制し、この大陸に再びの安寧を取り戻すための英雄が必要なのだ。
      その英雄が貴様か、俺か、今ここで確かめようではないか」

・ジュリアンがプレイヤーにいる場合にミシェイルに近づく。

ミシェイル「ほう、いい面構えだ、貴様の名は」
ジュリアン「お、俺は、コソ泥ジュリアンだ」
ミシェイル「ふふ、ならばこのミシェイルの剣を潜り抜けてみるがいい」

・パオラ、カチュア、エストがプレイヤーにいる場合にミシェイルに近づく。

※「ああ、ミシェイル様・・・・・」
ミシェイル「やはり俺の前に立ったか、ならばお前たちの忠義、この俺の前で堂々と貫いてみせよ」
(※:上記の3人が同時にいる場合はパオラ>カチュア>エストの順でのセリフとなる)

・ミネルバがプレイヤーにいる場合にミシェイルに近づく

ミネルバ「兄上・・・・・」
ミシェイル「ミネルバか、国を裏切り、この俺に刃を向けるか、いや、もはやそのようなことなどどうでもよいか。
      そう、すべては傲慢なるアカネイアを滅ぼすためにおこしたこと。そのためにいかなることも利用するつもりだったのだ」
ミネルバ「だからそのために父上をも、それこそガーネフの思惑だと気付かぬ兄上ではないはず」
ミシェイル「だからこそ父上はあえて我が手にかかったのだ。ふふ、いかに愚劣な戦いも、いずれ終幕も来る。
      ならば我等兄妹、せめて盛大に幕を下ろそうではないか」
ミネルバ「ミシェイル・・・・・」

・ミシェイルと戦闘

ミシェイル(☆登場)「さあ、誇るがいい、このミシェイルと戦えることを」
ミシェイル(☆撃破)「わが夢、破れたか、許せ、マケドニアの民よ・・・・・」

・ミシェイル撃破後

ミネルバ「マルス王子、本陣が落ちたとあれば敵も総崩れのはずです」
マルス「そうですね、これ以上の混乱がないよう、全軍に徹底させます」

・星と光のオーブを未入手の場合

ガトー「マルスよ、今一度星と光のオーブを見つけ出すのじゃ。いずこかにそれらを見出す術が記されているはすじゃ」

・MAPクリア


インターミッション(星と光のオーブを入手時)

ジェイガン「マルス様、ガトー司祭が参られました」
ガトー「よく来たな、マルスよ、それでは約束通り、ガーネフのマフーを打ち破る術を授けよう。星と光のオーブをここへ・・・・・」
マルス「・・・! これは、光り輝く魔道書?」
ガトー「これこそが大いなる闇を打ち払う星の光、スターライト・エクスプロージョンじゃ」
マルス「これで、ガーネフに打ち勝ち、そしてファルシオンを取り戻せるのですね」
ガトー「うむ、それからガーネフの居所についてだが、おそらくはカダインの遥か北、マーモトードの砂漠にあるテーベの神殿にいよう」
ジェイガン「何と、ドルーアを目の前にしてまた遠回りですか」
マルス「ジェイガン、ファルシオンと姉上を取り戻すためには、どんなに辛くとも行かなければならない。
    それはこの戦いで斃れていった人々に報いることでもあるんだ」
ガトー「うむ、それし今はテーベへと赴く刻にあらず。されど今度はわしが導いてしんぜよう、
    今までわしもエリスを護るために力を注いでいたが、ようやく間に合った。
    今こそこの戦乱の元凶が一つ、今や魔王と名乗りしガーネフを打ち倒すのじゃ」
マルス「はい、ありがとうございます。待っているがいい、ガーネフ、お前などにこの美しい世界を決して自由にさせるものか」


・星と光のオーブを入手時にクリア後MAP19:悪の司祭ガーネフが追加

・フリーバトルとしてマケドニア城下の戦いが選択可能

MAP19:悪の司祭ガーネフ
(テーベ砂漠の戦い)

(アリティア連合軍VSガーネフ軍)
勝利条件:ガーネフの撃破
敗北条件:プレイヤー(マルス)の敗走、マリクまたはリンダの敗走

オープニング

ガーネフの居所をつかんだマルス達は、大賢者ガトーの導きによって、カダイン砂漠の遥か北、古代都市テーベに運ばれた。
かつては高度な文明を誇ったと思われるその街も今は死に絶え、動くものすらない。
その中央にそびえるテーベの神殿、そこに暗黒司祭ガーネフが、
さらわれた姉エリスと奪われた神剣ファルシオンとともにいるという。

インターミッション

「ガーネフ様、南の砂漠に何やら人影らしきものが」
ガーネフ「これは、おそらくはマルスの軍か、ガトーめ、ここまで導きおったな」
エリス「とうとう来たのですね、マルス。ガーネフ、もはやあなたの命運も尽きたようですね」
ガーネフ「さて、それはどうかな、この砂漠そのものがわしの城も同然、わしが張り巡らせた幾重の罠で翻弄し、最後にはあの小僧を捻り潰してくれる。
     エリスよ、お前はそのざまをここでゆっくりと見ているがいい」

マルス「これがスターライト・エクスプロージョン・・・・・」
マリク「この神々しい光、エクスカリバーやオーラの輝きも色あせてしまうほどですね」
リンダ「でも、この魔法もやはり使う者を選ぶのですね、だれかがそれを用いてガーネフのマフーを打ち破らなければいけませんね」
マルス「その資質を持つ者はマリクとリンダの二人か。いずれにしてもガーネフを倒すために・・・・・」
マリク「エリス様を救うために・・・・・」
リンダ「お父様の仇を討つために・・・・・」
マルス「そしてファルシオンを取り戻すために、さて、どっちを選ぼうか」

(選択によってマリクかリンダを選ぶ、選ばれたキャラはそのマップにてプレイヤーとしての選択が除外される)

マルス「それでは、このスターライトを中心にテーベを攻略する。各自、戦闘態勢にかかってくれ」


・戦闘開始

マルス「あれに見えるのがテーベの神殿、あそこにガーネフがいるのか」
 マルスの脳裏に突然謎の声が聞こえる。
「・・・マルス王子よ、よくぞここまで来た」
マルス「誰だ! その声は、まさかガーネフ!?
ガーネフ「いかにも、わしがガーネフだ、ガトーと同じ念話で語りかけておる。わしもお前が来るのを待っておったぞ。
     かわいそうだがこの世界を我がものとするために、お前には消えてもらわねばならぬ。
     そもそもメディウスは始めから怖れてはおらぬ。わが手にファルシオンとマフー、そしてエリスがあり限り、わしに逆らうことは出来ぬからな。
     さあ、我がしもべたちよ、この身の程知らずの小僧どもを葬り去ってしまえ」

・砂漠南部に竜巻が発生し、術者を倒せば消滅する。

・砂漠東部に熱風が発生じ、術者を倒せば消滅する。

・砂漠北部の全砦を制圧すれば神殿の扉が開く。

ジェイガン「神殿の扉が開きました。いよいよガーネフのお出ましですな」
マルス「いよいよか、全軍突入する。スターライトの準備は」
 マリク「準備完了です」
 リンダ「いつでも繰り出せます」

・神殿の回廊内に火の玉が降り注ぐ。

・神殿の要所ごとにガーネフとガーネフの分身が出現。

「伝令、神殿のいたる所にガーネフらしき姿を確認」
「ひ、火の球が降ってきます」

ガーネフ「ふははは、マルスよ、よくぞここまでたどり着いた。さあ、わしの分身と戦え。そしてわしの恐ろしさを味わいながら死んでいくがよい」
マルス「何をっ、みんな、落ち着いて対処すればどうってことはない。最上段まで持ちこたえればこっちのものだ」

・マリクあるいはリンダが最上段に到達し、スターライトの詠唱を始める。

ガーネフ「くう、あやつめ、いったい何を始める気だ。者ども、奴らを始末せよ」

・最上段に増援が出現、それとともに未討伐の分身も召喚される。

マルス「くっ、何としても詠唱が終わるまで持ちこたえるんだ」

・詠唱が完了しスターライトの魔法が発動する。そのスターライトの光にガーネフもひるんでしまう。

ガーネフ「ぐう、これはまさにスターライト、ぬかったわ、だがわしも負けたわけではない」

・スターライト発動後、本物のガーネフに攻撃を加えることが可能となる。
(以後、敗北条件に術者として選択されたキャラの敗走が除外される)

・ガーネフと戦闘(☆:アニメーション付き)

ガーネフ(☆登場)「我が闇の洗礼、今こそ受けるがよい」
ガーネフ(☆撃破)「これで、終わったわけではないぞ・・・・・」
(倒れ伏す際、黒い気が立ちこめつつ姿を消す)

・ガーネフ撃破後

マルス「ついに、ついにガーネフを倒した。これでファルシオンも、そして・・・・・」
ジェイガン「マルス様、塔の最上部にエリス様を発見いたしました。それに残存の敵兵もまさにガーネフの魔力が解かれ、次々と降伏していきます。
      おお、この手に握られしはまさしくファルシオン、ついに取り戻されましたか」
マルス「うん、ようやく取り戻せたよ。してジェイガン、姉上は」
ジェイガン「ははっ、こちらの方へ」

・MAPクリア


インターミッション

エリス「マルス、会いたかった、こんなに立派になって、お父様もきっと喜んでいることでしょう」
マルス「姉上、ガーネフに連れ去られたと聞き、心配をしておりましたがよくぞご無事で、
    3年の間お待たせをしてしまい、本当に申し訳ございませんでした」
エリス「いえ、詫びなければならないのは私の方です。あなたを守るためとはいえ、結果的にはあなたにつらい思いばかりをさせてしまったのですから」
マルス「はい、それを切り抜けられたのは我がアリティアの騎士たち、そして僕たちに力を貸してくれた数多くの仲間たちのおかげなのです」
ガトー「・・・マルスよ、よくぞガーネフを倒し、ファルシオンとエリスを取り戻した。
    さて、そろそろマケドニアへと戻る時が来た。直ちに皆を集めるがよい」


・クリア後MAP20:選ばれし者たちが追加

・フリーバトルとしてテーベ神殿の戦いが選択可能

・エリスが護衛キャラとして選択可能

MAP20:選ばれし者たち
(ドルーア城下の戦い)

(アリティア連合軍VSドルーア軍)
勝利条件:メディウスの撃破
敗北条件:プレイヤー(マルス)の敗走、ガトーの敗走、チキの敗走
(なお、プレイヤーにいる場合はそれぞれ除外される)

オープニング

ドルーア
神秘のベールに包まれたマムクートの王国。
全ては、暗黒地竜メディウスがこの国に復活したことから始まった。
アカネイア大陸は、永い戦乱によって荒れ果て、その中で、多くの悲しい物語が、生まれては消えていった。
しかし、時は流れ、マムクートの世界支配を夢見たメディウスの野望も、今、潰えようとしている。
そして、マルスたちの長い旅も、ようやく終わろうとしているのだった。

インターミッション

マルス「して姉上、ガーネフは何故姉上をさらっていたのですか」
エリス「ガーネフはメディウスの完全復活のためのいけにえとして私を生かしておいたのです。
    それはすなわち、メディウスはいまだ復活にはいたっておらぬということです」
マルス「そうだったのですか、それではメディウスさえ討てれば」
ガトー「うむ、じゃがもともとドルーア城はかつてアンリがメディウスを倒した際に彼奴を封印するために建てられたいわば棺みたいなもの。
    だがいまや彼の地は彼奴の魔力で充満しておる。限定的ではあるがそこならば彼奴の本性も現わせるであろう。くれぐれも油断はならぬ。
    さて、この度はこのわしも力を貸そう、これ以上傍観をするはやはり非礼。このわしとてメディウスは敵うべくもないが、いくらか路を開けよう」

・ガトーがプレイヤーキャラとして使用可能


・戦闘開始

ガトー「マルスよ、よくぞここまでがんばった。お前こそ真の勇者と言えよう。
    わしは はるか昔愚かな人間達に愛想をつかしこの世との関わりを断った
    だが、お前を見ているうちに人間もまだ捨てたものではないと思うてのう。
    ここまで来れば後は一息、さあ、まいるがよい、神によって選ばれしアリティアの光の王子よ。
    地の底からよみがえったメディウスめを再び永遠の闇の中に葬り去るのだ」

メディウス「よもやガトーの導きを得るとはな、だがつけあがるなよ、人間ども、いかにファルシオンがあろうともお前たちには屈したりはせぬ。
      さあ来るがいい、我が城の我が玉座に、そのときこそこのメディウスの本当の力を見せてくれよう」

・プレイヤー、北部の敵を退け、北東部に進出すると敵の増援が出現する。

ガトー「ううむ、メディウスめ、これほどの増援を繰り出すとは、押し返せばよし、さもなくばやむを得ぬ、南東の祭壇に向かうがよい」

・プレイヤー、南東の祭壇に到達(アニメーション)

ガトー「ようやくたどり着いたか、それでは、始めようかの、むうんっ!」

 祭壇にチキが召喚され、そのチキの身体が光りだし巨大な竜へと姿を変える。

チキ「同胞(はらから)よ、争ってはいけません。あなたがたの敵は、どこにもいません」

 チキから発せられた光にドラゴンの大半がうろたえつつマムクートに戻り去っていく。

マルス(チキに近づきながら)「・・・チキ、本当に、チキなのか・・・・・」
チキ(頭をマルスに近づかせながら)「・・・はい、マルス様、これが私の、本当の姿。
  ですが、この姿は今はあとわずか、真にお力になるは大いなる封印がなされた後なのです・・・・・」

 頭をすり寄せつつチキは光に包まれ元の姿に戻り、マルスの胸で眠っている。

ガトー「少し力を使わせてしまったのう。これで残るは今やメディウスのしもべとなり果てた魔竜族のものどもと
    一部操られている兵士のみじゃ。さあ、行くがよい」
(なお、ここから先、ガトーとチキの敗走が除外される)

・プレイヤー、城門前に近づきゼムセルと戦闘

ゼムセル(登場)「竜族の誇りにかけ、ここから先、お前たちを通したりはせぬ」
ゼムセル(撃破)「お、おのれ、メディウス様、お許しを・・・・・」

・プレイヤー、ドルーア城に突入する。

ガトー「うむ、やはり己の封印を逆手に取ったか。四隅の祭壇を解放し、メディウスの居る封印の間の扉を開くのじゃ」

・プレイヤー、城の四隅の守護頭を倒すと中央の封印の間が開く。

・プレイヤー、封印の間へと突入すると扉が閉門し、異なる空間へと召喚される。その空間にはメディウスが鎮座している。

・メディウスと戦闘(☆:アニメーション付き)

メディウス(☆登場)「わしの眠りを覚ます愚かなる人間どもよ・・・・・」
(玉座から立ち上がり差しのべた両手から地竜石を現し、そこから発せられる光より地竜へと姿を変える)
     「地獄の炎に焼かれて、苦しみながら朽ち果てるがよい」
メディウス(☆撃破)咆哮をあげてそのまま崩れ落ちるように倒れ伏す。

・メディウス撃破後(全戦士未加入)

ガトー「マルスよ、よくぞメディウスを打ち倒した。しかしそなたの運命は未だ見えぬ。今一度心に当たるすべての運命を集めここに舞い戻るがよかろう」

・メディウス撃破(全戦士加入)

メディウス「このわしが、人間ごときに・・・・・。だが心せよ、アリティアの王子、アンリの末裔よ、
      いつの日か、人の心に再び悪が芽生えしとき、我が分身は現われるであろう。
      心せよ、闇は、光ある限り、永遠に消えはしないのだと・・・・・」

・MAPクリア


・クリア後フリーバトルとしてドルーア城の戦いが選択可能。

・全プレイヤーキャラ(隠しキャラ含む)護衛キャラ加入でエンディングムービーが流れた後で第二部に移行可能。


第1部エンディングムービー・シーダとともに

「暗黒竜メディウスの消滅と共に、ドルーア帝国は再び闇へと消え去った。
永きにわたったアカネイアの戦乱も、ここにようやく終わりの時を迎える。
暗黒におおわれていた大地にも再び光がよみがえり、そして、マルスの長い旅も、今、ようやく終わろうとしている」

 暗雲が晴れ、光が差し込んだ城のバルコニーにたたずむマルス。そこにシーダが近寄ってくる。

シーダ「マルスさま、ようやく、終わりましたね」
マルス「うん、やっとこの日が来たね。長かった・・・・・」
シーダ「その、マルスさまは、これからどうなさるのです?」
マルス「僕は、アリティアに帰るつもりだ。戦乱に荒れ果てた大地を一日でも早く立て直さないと」
シーダ「・・・そうですか、タリスには、戻られないのですね・・・・・」
マルス「いや、そんなことはないよ。まずは君の父上にご報告に行くつもりだから、タリスには戻るよ」
シーダ「わ、私が言っているのは、そういうことでは・・・いえ、なんでもありません。失礼します・・・・・」

 と、シーダはこの場から離れる。

マルス「どうしたんだろう、シーダ・・・・・」

 そんな時、ニーナが入れ替わりで近づいてくる。

ニーナ「ふふ、マルスったら、あなたはいちばん大事なことを忘れているのですね」
マルス「あ、あの、何が、ですか」
ニーナ「あなたは勇者なのだから逃げてはいけません。はやくシーダにあなたの気持ちを言っておあげなさい」
マルス「え、ニーナ様、わたしは、何も・・・。あ、いえ、わかりました」

 と、ニーナに一礼をし、バルコニーを後にする。

 回廊でたたずんでいるシーダにマルスが呼びかける。

マルス「シーダ・・・・・」
シーダ「・・・あっ、は、はい!!」
マルス「さっき言い忘れたけれど、ことが終わったら、僕と、一緒にアリティアに来てほしいんだ。その旨をモスディン陛下にご報告をして、
    お許しを得たいと思うんだ。もちろん、君がよければ、だけど」
シーダ「は、はい、よろこんで・・・・・」

 手を取り合うマルスとシーダ。その握った手のアップから光があふれだしてくる。

「こうして、後に暗黒戦争と呼ばれた壮絶な戦いは、ドルーア帝国の滅亡とともにここに終結した。これは、その戦いの記録である。
 この戦いに参加した多くの勇者たちは戦いの後に、あるものは故郷へ帰り、あるものは新たなる旅立ちへと向かっていった」

「そして、時は流れて・・・・・」