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キャプテン・キッド編(その4)

<侍魂・月華編グランドプロローグ>

博士の研究室

キッド「そういや博士、またなんか分かったことがあるのかーい」
ブラウン「うむキッド君、実はかのグッドマンの居所についての手がかりをつかんだのだが」
キッド「グッドマンといやあ、WARESの幹部じゃなーい」
ブラウン「うむ、正確に言えば未だ時空の狭間に閉じ込められているのだが、その手掛かりの反応が二つの時代にて確認されたのだ。
    一つは江戸時代中期、もう一つは江戸時代最後期、いわゆる幕末期だな」

キッド「そこを調べろってのかーい」
ブラウン「その時代は荒くれの侍やら志士がひしめいている。十分に気を付けてくれ」
キッド「それは用心しなきゃいけねえぜえ。そういや先にグッドマンの奴と闘ったことがある奴がいるから。一度話を聞いてみようぜえ」
ブラウン「そういえば先の大会にてハンゾウ君が出場していたな。おお、噂をすれば」
ハンゾウ「お呼びがかかると思い参り申した。たしかにこれらの時代も危ういものでござるが、そこでも先の大会に出場した歴々もおりますゆえ、彼らの力を得れば」
キッド「行きゃ何かが分かるかもしれねえぜえ」
キッド、タイムマシンに乗り込み向かう時代を選択する。


『サムライとの喧嘩祭りだぜえ』(サムライスピリッツ編)

・江戸時代を選択しサムライスピリッツの世界へと移行する。

・捜査開始、街道
「ここが江戸時代かーい、のどかとは聞いたが街の喧騒には変わりないぜえ」
そこでキッドに誰何の声がかけられる。
「おいそこの者、何やらあやしげな風体だが何者だ」
キッド「いきなりご挨拶じゃなーい、あんたら時代の役人の人かーい。今人探しをしてるんだけどなあ」
「いずれにしてもこの街を騒がすならば容赦はせん、神妙に縛につけい」
同心の号令で岡っ引き連中に囲まれるキッド。その時何者かが割って入る。
「あいやしばらく、この者はわしのゆかりの者、ひとまずはこの狂死郎が、あ預かろうかのおう!」
同心「なんと千両どののゆかりの者か、ううむそれならば致し方がないな。まあくれぐれも騒ぎを起こすでないぞ」
と同心たちは去っていく。
キッド「やけにあっさり収まったぜえ、あんた千両、狂死郎っていうのかーい、だがあんた何者なのかーい」
狂死郎「うむう、あらためて名乗るに、我が名は千両狂死郎。ここらでは名の知れた歌舞伎者よぉ」
キッド「歌舞伎役者ってところかーい、何で助けたのかーい」
狂死郎「かつてお主らも“ばとるころしあむ”で闘った覇王丸とゆかりの者と見た。それゆえに助けたは不服かのう」
キッド「ちょっと物足りなかったが助かったぜえ。その覇王丸って奴の行方知ってるのかーい」
狂死郎「それなのじゃが、わしとしてもあ奴を探しておるところじゃ。それについては公儀隠密もひそかに調べているのじゃがのう・・・・・」
キッド「そいつは何者だーい」
狂死郎「ほおう、噂をすればじゃのう」
どこからか声が響いてくる。
「流石は英傑どのといったところか、それに初代殿もおられるのはまた重畳」
ハンゾウ「というとお主はこの時代の半蔵どのでござるかな」
半蔵「左様、キッド船長とやら、お主を見込み覇王丸らの捜索に力を貸してもらいたい。まずは柳生どのを訪ねられよ、幾分力を貸してもらえるであろう」
キッドのもとに何やらの手形らしき木片が渡される。
キッド「こいつでさっきのように怪しまれずに済むのかーい」
半蔵「されど用心なされよ、覇王丸たちを追う刺客も数多居る。お主らならば間違いはないと思うがくれぐれも気を付けられよ」

・江戸、柳生屋敷
屋敷に入るや隻眼の侍が待ち構えていた。
キッド「あんたが柳生さんかーい、俺はヒーローズにして海賊の、キャプテン・キッド様だぜえ」
柳生「おおお主がキッド殿か、覇王丸らの行方を知りたいと申すが、あ奴らの行方の手がかりは教えてやってもよい。まずは上がるがいい」
屋敷内で今まで調べた絵地図を広げる。
キッド「ちょっと変な形じゃなーい、でも日本の地図じゃなーい」
柳生「左様、何せ古い地図ゆえの。まあだいたいの手がかりとなろう。赤く記した丸印を見るがいい。九州の島原、陸奥の恐山、そして京じゃの」

キッド「そいつが手がかりかーい。まあすべて選んでいくのも手かもしれないぜえ」
柳生「わしもそうだが、お主の手助けをする者もあれば、行く手を阻むものもある。それらを見極めて後、目当ての者ともめぐり会えよう」
キッド「ああ、とりあえず行ってみるのもいいんじゃなーい」

・キッド、一旦柳生屋敷を出て行き先を選択する。
キッド「さてどこから行ってみようかーい」


<九州、島原編>

・捜査開始

キッド「ここが江戸時代の九州かーい、たしかに江戸とは少し趣が違うなあ。早々に覇王丸見つけ出して力になってもらわなきゃじゃなーい」
そこに飛脚が現れる。
飛脚「おっとあんたがキッド船長かい。柳生様から言伝があって、覇王丸さんは今島原の原城跡に赴いてるって話だぜ」
キッド「俺たちもその原城とやらに行けばいいのかーい」
飛脚「だがその先にはあんたを阻もうという奴やら、覇王丸さんを付け狙う奴やらが立ちはだかっているんだ。つまりはそいつらにも対しなきゃならない。
   まあそのためには、ある人たちの力も借りなきゃならないが」

キッド「まずその力になるって奴に会わなきゃいけねえなあ」
飛脚「ああ、まずは肥前あたりに右京さんがいるから、彼を訪ねてみるといいさ」
キッド「ああ、わかったぜえ」

・肥前
キッド「ここに右京ってのがいるのかーい、おっ、なんだあこの侍たちはあ」
侍「・・・覇王丸を追う者よ、我らが刃に、陥るがいい・・・・・」
キッド「やるってのかーい、この喧嘩買ってみようぜえ」

・バトル開始、対侍たち

・バトル勝利後
侍「ううむ、拙者たちは何をしていたのだ」
キッド「ようやく正気戻しなのかーい」
侍「うむ面目ない、そこの道場にて右京どのがおられるはずだ。では拙者らはこれにて」
キッド「ちょっとせわしねえなあ、そういやこの道場かーい」

道場内
右京「貴殿が、キッド船長か、わたしの力を、借りたいと申すのであれば」
キッド「ヘーイ、ちょっと体調悪そうじゃなーい」
右京「いや、お気遣いは無用、覇王丸に用があるなら今すぐに、といきたいが、
   実はわたし自身、肥後にどうしても求めたいものがある。そのついでならばお力を・・・・・」

キッド「俺としちゃ急いでるがなあ、いっちょ付き合ってやろうじゃなーい」
右京「うむ、かたじけない」

・右京、一時仲間になる

・肥後・阿蘇山
キッド「肥後といえば阿蘇山かーい、そこに何があるのかーい」
右京「やはり、ここにあったが、これも求めるものではない。しかしご足労をかけた・・・・・」
右京、咳き込んだ後でうずくまる。
キッド「おおっと、大丈夫かーい」
右京「・・・いや、大事ない、いつものこと・・・・・」
キッド「こいつは一大事だぜえ、だがこの花どっかで見たじゃなーい、まさかクスリにになるのかーい」
ラスプ「そういうことならばこのわたしが煎じてしんぜよう。ほれ、にぎにぎにぎ」
ラスプーチンが煎じた薬で落ち着いた右京。
右京「かたじけない、このあたりに琉球の娘の噂が流れていて、おそらくは彼女も覇王丸の行方を求めているだろう」
キッド「ちょっと危うくなりそうになってきたからなあ、麓に下りてみようぜえ」

・肥後、熊本城
ふもとの街にて、弓使いの少女と魔族の刺客が対峙していた。
刺客「ケケッ、お主が噂の妖滅士ケ、このワシを不知火幻庵と知って付け狙っているのケ」
弓使い「貴方があやかしに連なるなら、そして世に災いをもたらすなら、貴方を狩らなければならない」
幻庵「お主にワシが狩れるのケ、そんなヘナチョコな矢でワシを射抜くつもりケ」
弓使い「やってみせるわ、私も妖滅士、真鏡名ミナの名にかけて、世を乱せしあやかしよ、我が弓にて幽世に帰せ」
キッド「とうやらあのお嬢さんが琉球の娘さんじゃなーい、ちょっと付き合い難そうな可愛子ちゃんだが。
    それに相手の奴は手強そうだから、とにかく助けてみようぜえ」

キッド、ミナに割って入る。
キッド「ヘイ、だいぶ手間取っているんじゃなーい、ここは俺様が手を貸そうぜえ」
ミナ「え、あなたは、誰?」
幻庵「ケケッ、何じゃお主は」
キッド「俺様はキャプテン・キッド、ここらじゃ名のある海賊だぜえ」
キッド、ミナの味方になる。

・バトル開始、対幻庵

・バトル勝利後
幻庵「ケケッ、おのれキッドとやら、この怨み必ず晴らしちゃるケ」
幻庵、去っていく。
キッド「これで一安心じゃなーい、そういや右京さんがあんたの噂してたから、覇王丸のこと何か知ってるのかーい」
ミナ「それは、私が聞きたいわ」
キッド「そういやあんたのペットがどっかを指しているみてえだが、そこに手がかりがあるんじゃなーい」
ミナ「チャンプルはペットじゃないわ、でもそこは長崎を指しているのね、たしかにあの方向に妖気を感じるけれど」
キッド「まあどうかな嬢ちゃん、こっから先は俺たちと一緒に来てもいいんじゃなーい」
ミナ「それは・・・でもチャンプルもなついているみたいだから」
キッド「それから右京さん、やはり具合が悪そうだから、少し休養を取った方がいいんじゃなーい」
右京「面目ない、ひとまずそうさせていただく」
右京、パーティから抜け、ミナが参入する。
キッド「さて今度は長崎だぜえ」

TO BE CONTINUED