<侍魂・月華編グランドプロローグ>
・博士の研究室
アクジ「そういえば博士、またなにか分かったことがあるのか」
ブラウン「うむアクジ君、実はかのグッドマンの居所についての手がかりをつかんだのだが」
アクジ「グッドマンといえば、WARESの幹部って奴か」
ブラウン「うむ、正確に言えば未だ時空の狭間に閉じ込められているのだが、その手掛かりの反応が二つの時代にて確認されたのだ。
一つは江戸時代中期、もう一つは江戸時代最後期、いわゆる幕末期だな」
アクジ「そこを調べろってことだな」
ブラウン「その時代は荒くれの侍やら志士がひしめいている。十分に気を付けてくれ」
アクジ「それについても十分用心しなきゃな。そういえば先にグッドマンと闘ったことがある奴がいたな。一度話を聞いてみるか」
ブラウン「そういえば先の大会にてハンゾウ君が出場していたな。おお、噂をすれば」
ハンゾウ「お呼びがかかると思い参り申した。たしかにこれらの時代も危ういものでござるが、そこでも先の大会に出場した歴々もおりますゆえ、彼らの力を得れば」
アクジ「ともかく、行ってみれば何かが分かるかもしれないからな」
アクジ、タイムマシンに乗り込み向かう時代を選択する。
しととさむらいのおたわむれ(サムライスピリッツ編)
・江戸時代を選択しサムライスピリッツの世界へと移行する。
・捜査開始、街道
アクジ「ここが江戸時代か、のどかとは聞いてたが街の喧騒には変わりないかな」
そこでアクジに誰何の声がかけられる。
「おいそこの者、何やらあやしげな風体だが何者だ」
アクジ「いきなりご挨拶だな、ってこの時代の役人ってやつか。俺はただ人探しをしてるんだが」
「いずれにしてもこの街を騒がすならば容赦はせん、神妙に縛につけい」
同心の号令で岡っ引き連中に囲まれるアクジ。その時何者かが割って入る。
「あいやしばらく、この者はわしのゆかりの者、ひとまずはこの狂死郎が、あ預かろうかのおう!」
同心「なんと千両どのゆかりの者か、ううむそれならば致し方がないな。まあくれぐれも騒ぎを起こすでないぞ」
と同心たちは去っていく。
アクジ「おかげで助かったな。ところで千両やら狂死郎とかいったが、あんたは何者だ」
狂死郎「うむう、あらためて名乗るに、我が名は千両狂死郎。ここらでは名の知れた歌舞伎者よぉ」
アクジ「そうか歌舞伎役者か。だがどうして俺たちを助けたんだ」
狂死郎「かつてお主らも“ばとるころしあむ”で闘った覇王丸とゆかりの者と見た。それゆえに助けたは不服かのう」
アクジ「いや、本当に助かった。その覇王丸の行方について、あんたは知っているのか」
狂死郎「それなのじゃが、わしとしてもあ奴を探しておるところじゃ。それについては公儀隠密もひそかに調べているのじゃがのう・・・・・」
アクジ「・・・うん、何者だ」
狂死郎「ほおう、噂をすればじゃのう」
どこからか声が響いてくる。
「流石は英傑どのといったところか、それに初代殿もおられるのはまた重畳」
ハンゾウ「というとお主はこの時代の半蔵どのでござるかな」
半蔵「左様、アクジ殿とやら、お主を見込み覇王丸らの捜索に力を貸してもらいたい。まずは柳生どのを訪ねられよ、幾分力を貸してもらえるであろう」
アクジのもとに何やらの手形らしき木片が渡される。
アクジ「これでさっきのように怪しまれずに済むわけか」
半蔵「されど用心なされよ、覇王丸たちを追う刺客も数多居る。お主らならば間違いはないと思うがくれぐれも気を付けられよ」
・江戸、柳生屋敷
屋敷に入るや隻眼の侍が待ち構えていた。
アクジ「あんたが柳生さんか、俺は西村アクジ。しがない若者だ」
柳生「おおお主がアクジ殿か、覇王丸らの行方を知りたいと申すが、あ奴らの行方の手がかりは教えてやってもよい。まずは上がるがいい」
屋敷内で今まで調べた絵地図を広げる。
ルル「なんとも下手な絵じゃが、これが日本地図かのう」
柳生「左様、何せ古い地図ゆえの。まあだいたいの手がかりとなろう。赤く記した丸印を見るがいい。九州の島原、陸奥の恐山、そして京じゃの」
アクジ「手がかりは三か所か。あるいはすべてを選ぶのも手かもしれない」
柳生「わしもそうだが、お主の手助けをする者もあれば、行く手を阻むものもある。それらを見極めて後、目当ての者ともめぐり会えよう」
アクジ「わかったよ、とりあえず当たってみるとしよう」
・アクジ、一旦柳生屋敷を出て行き先を選択する。
アクジ「さて、まずはどこから当たろうか」
<九州、島原編>
・捜査開始
アクジ「ここが江戸時代の九州か、たしかに江戸とは少し趣が違うな」
ルル「さて早々に覇王丸とやらを見つけ出して力になってもらおうかの」
そこに飛脚が現れる。
飛脚「おっとあんたがアクジさんかい。柳生様から言伝があって、覇王丸さんは今島原の原城跡に赴いてるって話だぜ」
アクジ「俺たちもその原城とやらに行けばいいんだな」
飛脚「だがその先にはあんたを阻もうという奴やら、覇王丸さんを付け狙う奴やらが立ちはだかっているんだ。
つまりはそいつらにも対しなきゃならない。まあそのためには、ある人たちの力も借りなきゃならないが」
アクジ「まずはその力になる人とやらに会わねばならないか」
飛脚「ああ、まずは肥前あたりに右京さんがいるから、彼を訪ねてみるといいさ」
アクジ「ああ、わかったよ」
・肥前
アクジ「ここに右京って人がいるのか、うん、何だこの侍たちは」
侍「・・・覇王丸を追う者よ、我らが刃に、陥るがいい・・・・・」
アクジ「こいつらは刺客ってところか、ここはやるしかないな」
・バトル開始、対侍たち
・バトル勝利後
侍「ううむ、拙者たちは何をしていたのだ」
アクジ「どうやら何者かに操られていたみたいだな」
侍「うむ面目ない、そこの道場にて右京どのがおられるはずだ。では拙者らはこれにて」
アクジ「さてせわしないな、ところでこの道場だな」
・道場内
右京「貴殿が、アクジ殿か、わたしの力を、借りたいと申すのであれば」
ルル「ううむなんだか体調が悪そうじゃのう」
右京「いや、お気遣いは無用、覇王丸に用があるなら今すぐに、といきたいが、
実はわたし自身、肥後にどうしても求めたいものがある。そのついでならばお力を・・・・・」
アクジ「たしかに俺も急ぎの用だが、ここは付き合ってみよう」
右京「うむ、かたじけない」
・右京、一時仲間になる
・肥後・阿蘇山
アクジ「肥後といえば阿蘇山か、そこに求めるものがあるんだな」
右京「やはり、ここにあったが、これも求めるものではない。しかしご足労をかけた・・・・・」
右京、咳き込んだ後でうずくまる。
アクジ「お、おい、大丈夫か」
右京「・・・いや、大事ない、いつものこと・・・・・」
ルル「これもただならぬ事態じゃのう、しかしこの花はかなりの霊薬じゃ、もしかすればこれを煎じて飲ませれば」
ラスプ「そういうことならばこのわたしが煎じてしんぜよう。ほれ、にぎにぎにぎ」
ラスプーチンが煎じた薬で落ち着いた右京。
右京「かたじけない、このあたりに琉球の娘の噂が流れていて、おそらくは彼女も覇王丸の行方を求めているだろう」
アクジ「そうだな、ここも少し危うくなってきたから、麓に下りていこう」
・肥後、熊本城
ふもとの街にて、弓使いの少女と魔族の刺客が対峙していた。
刺客「ケケッ、お主が噂の妖滅士ケ、このワシを不知火幻庵と知って付け狙っているのケ」
弓使い「貴方があやかしに連なるなら、そして世に災いをもたらすなら、貴方を狩らなければならない」
幻庵「お主にワシが狩れるのケ、そんなヘナチョコな矢でワシを射抜くつもりケ」
弓使い「やってみせるわ、私も妖滅士、真鏡名ミナの名にかけて、世を乱せしあやかしよ、我が弓にて幽世に帰せ」
アクジ「どうやらあの女の子がその琉球の娘ってことか、対してる奴はかなりの手練れみたいだ」
ルル「これもなかなかのナイスバディ、是非ともお付き合いがしたいのう」
アクジ「とりあえず助けに行こうか」
アクジ、ミナに割って入る。
アクジ「だいぶ手間取っているようだな、ここは俺が加勢してやろう」
ミナ「え、あなたは、誰?」
幻庵「ケケッ、何じゃお主は」
アクジ「俺は西村アクジ、腕の覚えがあるしがない若者ってところだ」
アクジ、ミナの味方になる。
・バトル開始、対幻庵
・バトル勝利後
幻庵「ケケッ、おのれアクジとやら、この怨み必ず晴らしちゃるケ」
幻庵、去っていく。
アクジ「これで一安心だ、そういや右京さんがあんたの噂をしていたが、覇王丸って人について何か知ってるか」
ミナ「それは、私が聞きたいわ」
ルル「ふむふむ、此処にいるケモノの子が、まず長崎に手がかりがあるかもしれないと言ってるがのう」
ミナ「そうなのチャンプル、たしかに長崎にも妖気を感じるけれど」
アクジ「どうだミナさん、ここから先は俺たちと一緒に来てくれないか」
ミナ「そうね、チャンプルもなついているみたいだから」
アクジ「それから右京さん、やはり具合が悪そうだな、少し休養を取った方がいいんじゃないか」
右京「面目ない、ひとまずそうさせていただく」
右京、パーティから抜け、ミナが参入する。
アクジ「さて今度は長崎だな」
・長崎、出島
アクジ「さてと、ここで覇王丸の手がかりがあるというけれど」
そこにゴロツキ風の男が現れる。
「へへっ旦那、あんた結構身なりがいいんじゃねえか、どうだい、ここは一手打たないかい」
アクジ「要するに博打か、あまり気が進まないな、っておい、ルル、お前何ついて行ってんだ」
ルル「ここでいい情報があるかもしれんから、行ってみる価値があるかもしれんぞ」
アクジ「ウソつけ、どうせ一獲千金を狙ってんだろ、俺たちにそんな余裕は・・・・・」
ミナ「でも、その先に妖気があるから、もしかして」
アクジ「しょうがないな」
・賭場
「さあ張った張った、丁半どちらを選んで一儲けだ」
アクジ「なるほどな、いくらかのかけ札を受け取って博打を打つのか。これはただじゃ出られないな」
さいころの目から丁(偶数)、半(奇数)をかける。
数回の遊戯の後でまわりの博徒が動き回る後、数回の負けの後で、
ルル「どうやらワシらの賭けの後でさいころに細工をしておるな、それっ!」
ルルの超能力で賭け台が翻され、底には細工のチンピラが紛れ込んでいた。
アクジ「どうやら俺たちもカモにしようとしたな、おおかたこのミナも目当てか。それも見え透いたイカサマで」
「チッ、ばれたからにゃ仕方がねえ、ここは大人しく身ぐるみはぎ取らせてもらうぜ」
「前もって武器は取り上げたからな、無駄な抵抗はやめときな」
アクジ「武器ってのはこれのことか」
アクジ、武器の天使剣を召喚し、チンピラと対峙する。
・バトル開始、対チンピラ
・バトル勝利後
「ひいい、俺たちも悪気があってやったんじゃねえ。とあるお人があんたを足止めするよ頼まれたんだ」
アクジ「そいつは一体誰なんだ、あ、いや言わなくていい。どうせ覇王丸に関係があるだろ」
「まあ、まあな、いずれにしても今あの人も島原に向かってるんだ。今ならまだ間に合うぜ。もっとも関所通らなきゃいけねえから。その手形が欲しけりゃ別の賭場当たってくれ」
アクジ「別の賭場ね、まあ当たってみる価値はあるかもな」
その後で出島界隈でチンピラと対峙し、退けた後で賭場の場所を見つける。そこでの賭けに勝って手形を手に入れるのだ。
・関所
役人(手形未入手)「ここは島原に通じる関所である。そこに関わりのある者、あるいは手形を持つ者以外は通ることまかりならぬ」
役人(手形入手後)「ここは島原に通じる関所である。うむ、手形を持っておるな。ならば通ってよし。くれぐれも騒ぎは起こすでないぞ」
・島原城への路
島原城に向かう先に、物々しい侍が立ち塞がっていた。
「ふん、何者かがあ奴を追っていると聞いたが、貴様ごとき優男だとはな」
アクジ「優男とは誉め言葉と取ってもいいかな、だがいずれにしてもあんたが邪魔をすることに変わりはないかな」
「あ奴を殺す前、貴様を血祭りにするのも悪くはないか、我が名は牙神幻十郎。覚悟する間も与える間もなく殺してくれよう」
・バトル開始、対牙神幻十郎
・バトル勝利後
アクジ「たしかに殺気はバカにはできなかったな。それなり手強そうだったがやはりこんなものかな」
幻十郎「クッ、阿呆が・・・・・」
ルル「まだまだ殺る気まんまんそうじゃのう、こういう奴は付き合いきれぬわい」
ミナ「ええ、これ以上は時間の無駄ね」
アクジ「そうだな、一刻も早く覇王丸に会わなきゃいけないからな」
幻十郎「やつは、俺の獲物だ・・・・・」
アクジ「それならなおのこと、急がなけりゃいけないな。それじゃ俺たちはここで失礼するぜ」
幻十郎「うう、阿呆がァ・・・・・」
・島原城
アクジ「ここが島原城か」
ミナ「ええ、かつてここで伴天連の反乱があってかつては城ごと滅ぼされたというけれど」
アクジ「ああ“島原の乱”だな。たしかにこれほど大がかりな城が建てられたとはな。ともかく入ってみよう」
アクジたち、城に入っていき、そこには謎の将に対峙する侍がいた。
侍「お前さんが天草とやらか、いかに黄泉返ったかは知らねえが、世に災いを成すのは見逃せないな」
天草「我、腐りきった夜を清めるため、現世に黄泉返りたり、すべての衆愚に死と恐怖の罰を与えんがために」
アクジ「これで世に災いを成すならやはり見逃せないな。ところで、あんたが覇王丸さんか。行きずりの縁で恐縮だが、ここはあんたに加勢しよう」
覇王丸「そいつは有り難いな、ところでお前さんもまた出来そうだ。いずれその実力を見極めてえが、まずは目の前の禍に向かわねえとな」
天草「面白い、鎮められるものなら鎮めてみせるがいい」
・バトル開始、対天草
・バトル勝利後
天草「まだぞ、この穢れきった世を清めるまでは、我は、必ずや、また黄泉返って、くれよう・・・・・」
天草、暗黒の気を発して、残されたのは若き忍の姿だった。そこに半蔵が現れる。
半蔵「おお、真蔵よ、ようやく天草の呪縛より解き放たれたか」
ルル「しかしその若人、魂はここにあらずじゃな、むぐっ!」
アクジ「余計なことは言うな」
半蔵「いや、気遣いは感謝すれど案ずるに及ばぬ。今は任務を優先すれど息子よ、必ずやお前の心を取り戻してくれよう。ならばこれにて失礼、とうっ!」
半蔵、息子の真蔵を抱えつつ飛び去っていく。
ミナ「いずれあの人も一緒に戦っていくのね、本当の魔を祓うために」
覇王丸「しかし今はこちらの敵とやらにあたるとしようか。ところでお前さん“うえあず”とやらを追っていると見たな」
アクジ「ああ、そのWARESのドミナ並びにグッドマンの野望を食い止めなきゃいけないんだ」
覇王丸「そのために俺たちの力を借りなきゃいけねえなら吝かじゃねえぜ。こうなりゃ地獄の底まで付き合ってやるぜ」
・覇王丸、仲間になる。
島原編クリア
<奥州・恐山編>
・捜査開始
アクジ「東北地方の奥州か、この時代では少しさびれている感もしているか。うん、誰だ」
アクジの目の前に一人の仙人風の老人が現れる。
老人「儂が誰かは今はよかろうが、そなたの行く手を示さんとまかり越したる者だが」
ルル「なんか胡散臭そうなジジイじゃのう」
老人「信じるも信じぬもそなたらの勝手、なれど進めれば大いなるものを得るを申しておこうかの、西方の聖霊どの」
ルル「うっ、見抜いたなお主」
アクジ「まあともかくだ、次はどこ行こうかを教えればそれに越したことはないが」
老人「そうことじゃの、まずは出羽の麓にある若者をたずねてみなさい。そこで其方らの力になるものの情報を得ることとなろう。
そのため彼の女(もの)をそなた等によこそう。これ、つなみ」
と、仙人の呼び掛けに応じ一人の女が現れる。
つなみ「はい、お師さま」
老人「この者はつなみと言ってな、かつて儂が世話になったものの遠縁じゃ。必ずやそなたらの力ともなろう」
ルル「おうおう、これぞまさしくナイスバディ。しかし人とは違うゆえ、早速調べてしんぜよ、うげっ!」
つなみに近付くルル。しかし手に持った盾らしきもののへりでルルの頭を小突く。
老人「ほっほ、うかつに近付けばすぐこれで払われるからのう」
つなみ「ですが少しやりすぎましたわ」
アクジ「まあこいつにはいいクスリになったろ。とはいえ仲間といっても甘く見れないのは確かだが。ここはあんたを信じて先を進むことにしよう」
つなみ「はい、私は松島亀仙のつなみ。よろしくお願いいたしますわ」
アクジ「ああ、こちらこそ」
・つなみ、仲間になる。
・出羽地方
麓の村にて、鍛冶屋を営んでいる若者の情報を聞き出し、新しい行き先を探したり、途中太めの盗賊相手にバトルを繰り広げたりと、
やがては村はずれの鍛冶屋へと移動可能になる。
・村はずれの鍛冶屋
つなみ「ここがお師さまが言っていた人の鍛冶屋ですわ」
アクジ「ん、なんか変なのが家に入っていたな」
家の中から巨大な生き物らしきものが、ある若者を連れ出していく。
若者「な、何をするんだ、一体僕に何の用があるというんだ」
「うるせえな、おめえをさらえばたんまりと金がもらえるんだぜ」
つなみ「なんと、彼をさらって身の代を得ようとするとは、なんとも不埒」
アクジ「ここは助けなきゃいけないな」
「グヒィ、何だおめえは、このアースクエイク様にたてつこうたあとんだマヌケ野郎だぜ」
つなみ「さて愚かなのはどちらですか、たしかにその巨体ならば倒しがいもありすわね」
アクジ「まったくだ、その巨体なら、とはいえ身のこなしはある方だが、それ以外なら脅威とはいえないな」
「おやぶーん」
アース「おうおめえら、さては子分たちを倒したのはおめえらだな。だったらブチのめしてやるぜ」
・まずはアースクエイクの子分たちと対戦、その後でアースクエイクとのバトルに移行。
・バトル開始、対アースクエイク
・バトル勝利後
アース「グヒィ、おぼえてやがれ」
子分たち「おぼえてやがれー」
ルル「ふふ、口ほどにもない奴」
つなみ「貴方は何もしていないでしょう」
アクジ「ところでおい、大丈夫か」
若者「はい、なんとか」
アクジ「ところであんたが何やらの情報を知っていると聞いたが」
つなみ「ええ、よろしいでしょうか、彼は私の知己たる女(ひと)がお世話になっている人で、あまたの侍の方の武具を鍛えたことで名を上げた方です」
アクジ「それであのデカブツがあんたをさらっていこうと」
若者「申し訳ございません。ここ最近の異変を知って本来なら“彼女”もあなた方のお仲間といきたいところですが、やはり別のお役目があるといって」
つなみ「今は幽(かくり)・・・いえ別の場所に赴いているというのですか」
アクジ「まあそれはそうと、ここの凶事の手がかりを知りたいんだが」
若者「はい、そのことに対してははるか北、蝦夷のカムイコタンにて手がかりがあると聞きましたが」
アクジ「蝦夷、ああ、北海ど、いやともかくその北に行けばいいんだな」
若者「申し訳ありません、対してお役に立てなくて」
アクジ「いや、先に進めれば今はいいんだ。あんたもこれから気を付けろよ」
・行き先に蝦夷地が加わり、移動可能となる。
・蝦夷地の港
アクジ「蝦夷だけあっていくらか広いからな。さてカムイコタンはどこにあるか」
役人「待たれい、お主らはそのカムイコタンに向かわんとするか」
アクジ「というとそこに行くに何か手続きがあるのか」
役人「いや、先刻江戸から報せがあってな。お主らに協力せよとのことだ。なれば拙者からも一言。
この町にて情報を得てより各地を回り、コタンへと向かわれよ。それからあと一つ」
アクジ「あと一つか、そいつが肝心だな」
役人「うむ、ここのところ夜な夜な道行く侍を襲う人影がいてな、それを討ち取ってもらいたい」
アクジ「また面倒なことだな。いやともかく引き受けよう」
役人「おお、かたじけない」
・港町
町人「カムイコタンねえ、あそこは森の中の村だからな。そういえばコタンから逃げ延びた人がかくまわれたというから、その人に聞けば何かわかるかもな」
街中の人にコタンの村人のことを聞き出し、その村人のもとにたどり着く必要がある。
・少女がかくまわれている家
少女「ああ、あなたがナコルルを助けてくれるのですね。ナコルルは妹のリムルルと一緒にこの村と大自然のために闘っていましたが、
もっと強大な魔の者に囚われています。そうかナコルルを助けて下さい。次の村までは私がご案内いたします」
・次の村に移動可能となる
・次の村
村に入るや、村人が駆けつけてきた。
村人「ああ、そこの方、何やら腕の立つ方とお見受けして我々を助けて下さい」
アクジ「何か困ったことがあるのか、というか奥の方が騒がしいが」
村人「はい、この村に妖怪が攻めてきて、畑の作物や牛やトリなどを食い荒らして回ってるんです」
アクジ「そいつは大変だな。コタンへの途中だが、こいつらを片付けてもいいだろう」
村人「ああ、ありがとうございます」
アクジ「まず手始めにあの家だな」
つなみ「これも先に聞いた人影と関係ありましょうか、調べている価値もありですわ」
・手始めの家
手始めの訪れた家に、何やら巨大な妖怪が現れる。
アクジ「何だこりゃ、たしかにバカでかいバケモノだ」
妖怪「うう、はら、へった・・・・・」
ルル「なんじゃこいつ、たらふく食ったような図体でまだ腹いっぱいになってないのか」
アクジ「そういう問題じゃないだろ、ともかくこいつをやっつけないとな」
・バトル開始・対妖怪腐れ外道
・バトル勝利後
外道「はら、へったぁ・・・・・」
ルル「迷わず成仏してくれい」
アクジ「それはそうと、あの妖怪はあれだけじゃないだろ」
村人「はい、あと何軒かあれと同じ妖怪が。それからコタンから逃げ延びたという若いお方がこの村で傷を癒しておりましたが、こたびの妖怪騒ぎで怪我を押して」
アクジ「いずれにしても助けなきゃいけないか」
つなみ「お次はどちらまで行けばよろしくって」
村人「はい、こちらです」
・と、家々の巣食う腐れ外道を退治して回り、やがて村長の家に向かう。
・村長の家
数体の腐れ外道と対峙する、槍を持った若者。
若者「くっ、流石に手強いか、こんなところで、ナコルル・・・・・」
そこにアクジたちが現れる。
アクジ「あんたもナコルルのお仲間か、不躾ながら俺たちが力を貸そう」
少女「この人たちはナコルルを助けようとはるばる江戸までやってきたのよ」
若者「そうだったのか、すまない」
つなみ「彼らも先に戦った妖怪と同じですわね。これも手分けしてかかれれば」
アクジ「ともかく、やってみるさ」
・バトル開始、対外道群
・バトル勝利後
ルル「よっしゃあ、みんなやっつけたどー」
アクジ「ところであんたは大丈夫か」
若者「ええ、少し無理をしましたが」
村長「ありがとうございました、あなたがたは引き続き休んでいてください。それから剣士さま、
コタンへはあの山を越えての所。わたしどもはめったに踏み入れないのですが」
少女「申し訳ありません。私も一緒に行きたいのですが、彼の手当てをしなければ」
つなみ「まあ大丈夫ですわ。あそこを覆う妖気を感じます。おそらくはお役人が言っていた人影というのはおそらくは」
アクジ「いずれコタンへは行かなくちゃいけないしな」
若者「くれぐれもお気をつけて」
・カムイコタンに移動可能になる。
・カムイコタン
ルル「ずいぶんさびれた村じゃのう、もう村人はいないんじゃないのか」
つなみ「この妖気、だんだん近づいていますわ。もう私たちの、足元・・・・・!?」
アクジたちの足元から人影が現れ、すかさずアクジたちもこの場から飛び退く。それと同じく別の人影がその影に攻撃を加えんとする。
アクジ「危ないところだったが、しかし今度はいったい何者だ」
人影は一匹の犬を連れた忍者へと姿を現す。
忍者「ああ、俺はガルフォードというしがないニンジャさ。君たちもナコルルを助けんとするなら俺が力を貸そう。
それからこの陰の正体は人呼んで“首斬り破沙羅”。噂に聞いている魔界の刺客ってところさ」
アクジ「道行く侍たちが人影にやられたっていうけど、こういうことなのか」
つなみ「それはそうと、ナコルルはどこにいるのですか」
破沙羅「ああ、彼女のことは“あの人”のもとに連れていったよ。さらなる“力”を得るためにね」
ガルフォード「いずれにしてもお前を倒してナコルルの行方をつかまなきゃいけない」
つなみ「なんとしても勝たせてもらいますわ」
アクジ「悪いがやらせてもらおう」
・バトル開始、対首斬り破沙羅
・バトル勝利後
破沙羅「すばらしい悪夢だぁ」
ルル「おお、破沙羅とやらを倒して、この村の暗雲も晴れていったぞよ」
そこに老夫婦が家から出てくる。
老人「おおこの村を救ってありがとうございます」
ガルフォード「ナコルルのお爺さんとお婆さんだ。それで、ナコルルの行方について何か知ってることはありませんか」
老人「はあ、急に何やらの影がナコルルを覆い、我らも村ごと闇に覆われて身動きが取れずにいたのですが」
老婆「その後で妹のリムルルと若いのが村を出てナコルルを助けようとしたのですが」
老人「そういえばその影の行方について、その邪気が南の霊山に向かっているのを見ました」
つなみ「その後で村ごと封じられたというわけですの」
ガルフォード「まあまあお嬢さん。ここから南の霊山といえば奥羽の恐山のことだろう。これも半蔵さんから聞いたことだけど」
つなみ「まさか、出羽や松島の近くじゃありませんこと」
アクジ「ともかくだ、そこに行けばナコルルのもとに行けるんだ。行って助けてやろう」
老人「頼みましたぞ、みなさまにカムイの加護があらんことを」
ガルフォード「よし、行くぞ、恐山へ」
・ガルフォード、仲間になる。
・恐山に移動可能となる
・奥州、恐山
アクジ「たしかに恐山、今でも霊場として知られているが、こうしてみるとイヤな気が感じられるな」
ルル「おいおいシモベよ、こいつはマズそうだから近付かない方がいいんじゃないか」
アクジ「今さら何を言うんだ、ここまで来たらさっさとナコルルを倒しておさらばだ」
ガルフォード「そのまえにここに巣食う魔物の束ねを倒していこう」
つなみ「そうですわね、我が村の近くとは、私としても不覚ですわ」
ガルフォード「魔物の結界で巧妙に隠されたんだ。俺たちがいろいろ調べ回ったから奴が出てきたってところだな」
アクジ「ともかく行ってみよう」
・恐山への路は陰の侍やら腐れ外道、謎のケモノやらが道を阻み、それを切り抜けなければならない。
・恐山頂上
謎の社を前に、高台に立つアクジたち。
アクジ「あの社に魔物の根源があるのか」
ガルフォード「あそこにナコルルもとらわれているんだ」
つなみ「なんとしても鎮めなければいけませんわ」
謎の社から不気味な声が響く。
「ラキキラ無理無理キキッ、ンキキラッ、喰ってやろう!!!!」
アクジ「あいつが魔の根源ってやつか、ともかく行ってみよう」
と、アクジたちが乗り込んでいく。
・魔の社
社に乗り込んだアクジたち、そこには巫女らしき女と奥の水晶にナコルルが閉じ込められていた。
アクジ「お前が魔の根源か」
巫女「ほう、なかなかの覇気をしておるわ。その器にはもったいない極上の魂じゃ。
ごらん、憎悪に満ち満ちた暗闇を。
ごらん、絶望があふれ出す暗黒を。
ごらん、永遠に続く争いの世界を。
汝らの望むものはありはしない。下衆な肉の器など散ってしまえ」
アクジ「ずいぶんな言い草だが、やはりこいつも操り人形だな、それでも手強そうだけどやってみるか」
・バトル開始、対羅将神ミヅキ
・バトル勝利後
ミヅキ「ンキキラッ、あり得ぬ、厭わしや恨めしや、口惜しや、
忌まわしき下衆め、我が純潔を汚しおって、
我が主、闇キ皇、あんぶろじあ様、お許しを・・・・・」
ミヅキ、真の社とともに消滅し、アクジたちは林の中に立っていた。足元には倒れているナコルルがいた。
アクジ「なんとか倒したが、ナコルルは、無事なのか」
ガルフォード「大丈夫か、ナコルル、しっかりしろ」
ナコルルを抱き寄せるガルフォード。
ナコルル「・・・うーん、ああ、ガルフォードさん、それにつなみさんも。みなさんが助けてくれたんですね」
ルル「あったりめえよ、我が名は大天使ルル。そしてこちらに控えるは我がしもべアクジ・・・・・」
アクジ「引っ込んでろ、あんたがナコルルか、わけあってあんたの力になりたい」
ナコルル「アクジさんですね、私はナコルル。カムイコタンの巫女です」
ガルフォード「ナコルル、彼もまたWARESと戦っているんだ。奴らはこの時代にも悪の手を伸ばしている。そいつを退けなければならないんだ」
ナコルル「はい、私でよければ、お力になりましょう」
アクジ「ひとまずはめでたしだな。一時はどうなるかと思ったが」
つなみ「さて、次に参りましょう」
・ナコルル、仲間になる。
奥州・恐山編クリア
<京都編>
・捜査開始
アクジ「さて京都まで向かったが、江戸に比べればこじんまりとしているな」
飛脚「都にはミカド様や公家さまがおられるからな。ひとまず所司代に行ってみてくれ」
・京都所司代
アクジ「さてと、ここにも役人がいるが、何か情報がないのか」
ルル「それよりもお茶はないのか」
役人「何者だ、おお柳生どのが言われた来訪者はお主か。まずこの京の問題を説明いたそう」
アクジ「ここでも問題があるのか」
役人「うむ、この京には昨今凶賊がはびこっていてな、それと同じく何やらを追っている、ちょうど貴殿と同じ年ごろの童子も出回っているのだ」
アクジ「凶賊に童子か」
役人「それとこれは不確定な情報なのだが、北の辺より訪れた童女が現れたと聞くが、今やどうしていることやら」
アクジ「それも調べろっていうのか」
役人「うむ、我らもいろいろ調べているのだが、禁裏を中心に何かと騒いでいるからな。我ら所司代としては波風を立てるわけにはいかぬのだ」
アクジ「まあ、何とかやってみるさ」
役人「おお、かたじけない」
アクジ「さてと、いつまでお茶を飲んでる、さっさと行くぞ」
ルル「うーん、せわしないのう」
・京界隈
アクジ「さてと、手がかりは童子と童女か、闇雲に探してもらちが明かないからな」
ルル「さてどうするのじゃシモベよ、情報といえばどこかの酒場でいっちょひっかけて」
アクジ「いや、ここは無難に茶店に行っているか」
ルル「なんじゃ、つまらんのう」
・茶店
主「おいでやす、何か要りようでしょうか。あと飛脚さんのお言いつけでお探しの方の情報ならその手掛かりをお教えしましょうか」
アクジ「それなら童子か童女かやらがどこにいるのかが知っているのか」
主「ええ、それなんですがね、まずお若い人が、ここの他にどこかおいしいものがあるかと聞かれまして、さしあたり八つ橋を教えましたがね。
あと幼いお嬢さんはお姉さんを探してこちらまで参りまして、まだ近くにおられると思いますので、めぼしいところをお教えいたしましょうか」
ルル「なんか投げやりじゃのう」
アクジ「だがこんなもんだろう、すまない、邪魔をした」
主「はい、お気を付けて」
アクジ「とりあえずは先に渡された地図があるから、まずは八つ橋が近そうだな」
・八つ橋
八つ橋の界隈にて侍たちと対峙する少年がいた。
「おう、我らに対して無礼千万、それなりに覚悟があろうな」
少年「乱暴なふるまいをしたのはあなた方の方ですよ」
「何を、この小童が」
ルル「ふむふむ、大の大人が小僧っ子を囲んで因縁を付けんか」
アクジ「まさかあれが童子とやらか。なら助けなければいけないか」
アクジ、童子と侍たちの間に割って入る。
アクジ「ちょっと待った。こいつには俺も用があるんだ。ここは俺に預けてくれないか」
「な、なんだ貴様は、我らの邪魔をするなら分かっているな」
アクジ「やれやれ、手荒な真似はしたくないが、ここはやるしかないか」
少年「あの、僕に関わると面倒なことに」
ルル「まあここはシモベに任せて、大船に乗っていくがよいぞ」
・バトル開始、対侍たち。
・バトル勝利後
侍「おのれ、おぼえておれ」
アクジ「なんとか収まったか、しかし大丈夫か」
少年「ありがとうございます。でもどうして僕を助けたんですか」
アクジ「やはり間違いないな、飛脚から渡された人相書きに描かれたのはあんたか」
少年「ああ、たしかに僕の顔だ。やはり僕の力を頼りにするのですね。あともう一枚の人相はナコルルの妹のリムルルですね」
アクジ「やはりそうか、ここは俺たちも力を貸そう。あんたの目的もあるだろうが、さしあたりはな」
少年「はい、お願いします。あと僕の名は緋雨閑丸です」
アクジ「俺は西村アクジだ、よろしく頼む」
・京極
アクジ「さてここが京の繁華街だな、このあたりにリムルルの行方が分かるというんだが」
そこに一人の女の子が現れる。
女の子「あなたが若様が言ってた人ですね、ひょっとしてリムルルを探しているんでしょ」
アクジ「というとあんたは何者だ」
女の子「はい、あたしは夕顔という、慶寅さまの恋人の一人です。あなたも侍に並ぶ英傑のお一人と見てお頼みしたいことがあります」
アクジ「頼みとは、やはりリムルルと関係があるのか」
夕顔「はい、実は若さまが今は西の日輪國にいます。そのリムルルという人を追ってのことで、そこには領主の兇國さまもおられ、
今幕府に対して謀反の疑いもささやかれ不穏な空気にあふれております。みなさまもいずれはそこに参られることがあることでしょうが、
そこに立ち入るにはそれなりの手続きも必要といいます。そこで慶寅さまから國に入るための手形を託されましたが。まずはあたしが持っているこの割符を」
アクジ、夕顔に手形の割符を渡される。
アクジ「ああ、その割符ってのは他にいくらかあるんだな」
夕顔「はい、他の姉さんたちが持っていて、今この界隈で留まっています。そこに赴ければ割符を下さるんですが」
アクジ「その前に用を済ませろっていうんだな」
夕顔「はい、今この界隈は何やら不穏な空気であふれています。ここは比較的安全なのですが、いつ追手が来るかもわかりません。
あたしもさしあたり所司代に赴きますので姉さんたちも割符ついでに連れてってくださいますか」
アクジ「ああ、分かったよ」
夕顔「それじゃあ、お気をつけて」
と、夕顔は去っていく。
ルル「なんだかせわしなかったのう」
アクジ「つまりはこの京極も今危ない奴らがひしめいてるってことだな。なるべく片付けろっていうからこれも骨が折れるな」
ルル「それにしてもその慶寅とやら、何人も恋人がいるとはのう、一人ばかしワシにも分けてくれんかのう」
アクジ「今さら何言ってんだ、しかしリムルルはともかく慶寅のもとに行くためにその恋人ってのも会わなければいけないな」
閑丸「あと実は、その慶寅さんは、将軍様の兄上様で、半ば幕府の隠密で動いているんですよ」
アクジ「なるほどな、それなりに慎重に当たらなきゃいけないな」
・以後、京極各地に移動箇所が発生し、そこに向かうことができる。
・宿屋
アクジ「何やらにぎやかな処だが、ここに何かあるかな」
(入手イベント)
主人「いらっしゃいまし、はい白百合様からのかんざしは当宿でお預かりしております。こちらがその缶刺しにございますが」
アクジ「ああ、ここは責任をもって届けるよ」
(出会いイベント)
女性「あら、あなたが英傑さんね、夕顔から話は聞いたけど、私は朝顔、若様の女の一人よ」
アクジ「やはりここにいたか、不躾で悪いが西国への手形を・・・・・」
朝顔「それだけど、急いで駆け込んだから疲れちゃった。一息付けるためにお茶菓子を持ってきてくれないかしら」
アクジ「お茶菓子か、そいつは吝かじゃないが」
ルル「ワシらを使い走りにするとはええ度胸やのう」
アクジ「ここでケンカを売ってどうする、お茶菓子なら何とかするからちょっと待ってろよ」
朝顔「あら、ありがとうね」
(お茶菓子入手後)
朝顔「あらありがとう、これで一安心、あと所司代までお願いね」
アクジ「さああ、夕顔たちも待ってるからな」
(所司代到着)
朝顔「ありがとうね、これがお約束の割符ね、あとほかの子もお願いね」
アクジ、手形の割符を渡される。
・河原の茶屋
(入手イベント)
アクジ「ここにもお茶屋があるのか、しかしここもお茶菓子があると聞いてるから盛況だな」
主「おいでやす、ここのお茶菓子は所司代の方々もご贔屓にしておりますよ。お茶菓子がお入り用ならいかがでしょうか。ああ、お代はお役人様から頂いておりますゆえ」
アクジ「ああ、有り難くもらっておくか」
(出会いイベント)
女性「あなたが件の英傑さんね、私は椿、ちょっと力を貸してほしいんだけど。贔屓にしているお寺でお花をもらってくれないかしら」
アクジ「お花だな、ひと手間だがやってみるか」
(お花入手後)
アクジ「花ってのはこいつでいいか」
椿「あら、ありがとうね。まずはこの割符ね、さあ、行きましょうか」
(所司代到着)
椿「おかげで助かったわ、お礼にこの割符ね、それにあとの子たちもお願いね」
アクジ、手形の割符を渡される。
・花のお寺
(入手イベント)
和尚「ようこそお越しいただきました、慶寅さまゆかりのお方ですね。お花ならば今しがた愚僧が用意いたしました」
アクジ「すまないな、これで用も済ませられるか」
(出会いイベント)
女性「あら英傑さん、私のことをお探しかしら、私は牡丹です。割符の件も聞いているかしら。でもその前に、着物屋さんから反物をもらってもらえないかしら」
ルル「まったく、またお使いか」
アクジ「いいから引っ込んでろ、いやこっちのことだ、反物なら着物屋だな、ちょっと待っててくれ」
(反物入手後)
牡丹「ありがとうございます、あと所司代まで連れて行ってくださいますね」
アクジ「ああ、分かっている」
(所司代到着)
牡丹「おかげで助かりました、それではほかの子によしなに」
アクジ、手形の割符を渡される。
・着物屋
(入手イベント)
店主「おいでやす、牡丹様が注文なされた反物ならばこちらに」
アクジ「うん、すまないな」
(出会いイベント)
女性「あら英傑さん、私は白百合です。これから割符と所司代まで連れて行って欲しいんですけど、
その前に宿屋でかんざしを忘れていって。それを取りにいけないかしら」
アクジ「まあ、ここは任されようか」
(かんざし入手後)
アクジ「かんざしってのはこれでいいのか」
白百合「ああ、ありがとうございます、これで一安心、あとは所司代までの足取りですね」
アクジ「そうだな、しっかりついていってほしいな」
(所司代到着)
白百合「ありがとうございますわ、これはお礼の割符です」
アクジ、手形の割符を渡される。
・1回目の襲撃(一人目確保後)
突如、一見ヒョロ長の男が現れる。
「少しいいかい兄ちゃん」
アクジ「なんだ藪から棒に、しかし何やら胡散臭そうな面持ちだがもしかして」
「察しがいいなあ兄ちゃん、あっしは待ち伏せの一八という者でさあ。不躾でなんだけどここで大人しくしてもらいますぜ」
・バトル開始、対一八
・バトル勝利後
一八「くーっ、やはり強いなあ兄ちゃん、ここはいっちょ出直しでさあ」
アクジ「ちょっと手こずったな、さてと、次行こうか」
・2回目の襲撃(三人目確保後)
突如、いかつい男が落ちてきた。
アクジ「いきなり降ってくるのか、いったい何者なんだ」
「おうよ、俺様の弟分が世話になったなあ。俺は不意討ちの五七ってもんだ。こっから先は通さねえぜ」
・バトル開始、対五七
・バトル勝利後
五七「畜生、おぼえてやがれ」
アクジ「凶賊といってもこんなものか、ちょっと足止めを喰らったが」
・五人目確保後の所司代
アクジ「あと残るは一人か、うん、何者だ」
突如、一人の女性が現れる。
女性「結構な腕前だけど流石は英傑さんね、私は駆け足の二四(ふよ)よ、最後の一人の撫子さんは街はずれの道場で預かっているわよ」
と言って、二四は去っていく。
アクジ「最後の最後で凶賊に捕まったか、面倒だが助けるしかないか」
・街はずれの道場
道場にたどり着いたアクジ、同情内には女性、撫子がとらわれていた。
アクジ「おい、大丈夫か」
撫子「ああ、あなたが英傑さんですね。私が撫子です、しかし・・・・・」
二四「はいはいその前に私たちの用を済ませてくれないかしら」
五七「さっきはずいぶん世話になったなあ」
一八「三人そろったからにはもう負けないでやんすよ」
アクジ「三人がかりなら俺に勝てると思ったのか」
ルル「まとめて血祭りにしてやるぜ、特にそこのお嬢さんはしゃぶりつくしてやるわい」
アクジ「そいつはやめろ、ともかくかかってこい」
・バトル開始、対三人組
・バトル勝利後
一八「また負けたでやんす」
五七「やっぱ強すぎるね」
二四「ごめんなさい親分」
アクジ「親分、また誰かいるのか」
道場の壁がブチ破られ、そこから一人のいかつい男が現れる。
男「がーっはっはっは、子分がずいぶん世話になったなあ。おめえが求めている割符はここにあるぜ」
アクジ「こいつが最後の割符か」
男「あいにくおめえに日輪國に行かせるわけにはいかねえんでな、ここで大人しくしてもらうぜえ」
アクジ「なら腕ずくでも返させてもらうか」
男「面白え、この鬼と呼ばれた萬三九六さまに喧嘩を売ろうってのか。それなら骨も残らずブチ砕いてやるぜ」
・バトル開始、対萬三九六
・バトル勝利後
三九六「ぬおっ、この俺が敗れただとお」
アクジ「やっぱり馬鹿力だけで中身がないようだな、こんなもので俺を倒そうってのか」
三九六「ぐうう、これから夜道には気い付けろよ、おぼえてろ」
三人「おやぶ~ん」
三九六たち、ブチ破った壁から去っていく。
アクジ「これで一安心だな、うん、どうした閑丸」
閑丸「あの人は、鬼じゃ、なかった。でもどこか、近くに、鬼が、いる・・・・・」
閑丸、その場で倒れる。
アクジ「おい大丈夫か閑丸、いやその前に」
撫子の縄を解いてから、閑丸を介抱しつつ所司代へと向かう。
・三九六撃破後の所司代
役人「いやはやご苦労でござったな英傑どの、これで凶賊の件はひと段落、しかしあと一つ、この童子は鬼が何やらと申しておられたが」
アクジ「何か心当たりがあるのか」
役人「これはあくまでも噂、というより過去に幾度か起こったことでもござるが、この界隈で腕に覚えのある剣士が立て続けに斬られるという事件が起こってな」
アクジ「そいつが鬼って奴なのか」
役人「ありていに言えば、しかしアクジ殿、よもやそれにあたらんとするのかな」
アクジ「ここは乗り掛かった舟だ。何とかやってみよう」
役人「ううむ、ここまで来れば止める理由もござらぬが、ともかくご武運を」
アクジ、所司代を出ようとすると、閑丸が駆けつける。
閑丸「待って下さいアクジさん」
アクジ「おい閑丸、もう大丈夫か」
閑丸「はい、少しめまいがしましたが、その鬼について心当たり、というか頭の中に浮かんだ場所は、どこか古いお寺らしき場所が浮かんでいました」
アクジ「ともかくそこに行けば鬼に会えるんだな」
ルル「なんかちょっとイヤな予感がするが、ともかく片付けようぞシモベよ」
そこに撫子以下恋人たちが駆け付ける。
撫子「アクジさん、いよいよ参られるのですか」
アクジ「ああ、あんたたちには面倒をかけたな」
撫子「そういえば最後の割符をここに」
アクジ、撫子から最後の割符を渡される。
アクジ「これで割符が全部そろったわけだな」
6つの割符から日輪の手形が完成する。
アクジ「これで準備は整ったか」
ルル「名残惜しいが行くとしようかのう」
撫子「皆さまもお気を付けて」
「お気を付けて」
・街はずれの廃寺に移動可能となる。
・街はずれの廃寺
アクジ「この中に鬼とやらがいるんだな」
境内の奥まったところに、一人の侍が座していて、アクジたちに気が付き、すっくと立ち上がる。
「・・・よくぞ来た、などと揚言はすまい、我が名は、壬無月斬紅郎。剛の者よ、己が兵秘奥極意全てをもって闘うがよい」
アクジ「これが、鬼とやらか、なるほどたしかに強力な気迫だ」
閑丸「これが、僕の中に響く鬼なのか、でも今こそ、その鬼に、そして僕の中の・・・・・」
・バトル開始、対斬紅郎(1回目)
・バトル勝利後
斬紅郎「我は鬼、そして我は災い、今こそ、鬼とならん・・・・・」
アクジ「前にもまして気を高めたかなら俺も命をかけなきゃいけないな」
閑丸「そして僕も、自分の中の鬼を解き放たなきゃいけない」
・バトル開始、対斬紅郎(2回目)
・バトル勝利後
斬紅郎「強きものよ、己が目にこの姿、しかと焼き付けるがいい・・・・・」
斬紅郎、刀を天に掲げ、落雷を受けつつ倒れ伏す」
斬紅郎「災いを退けしものよ、巨大なる念に呑み込まれ、真の瞳を失う恐ろしさ、その愚かなる末裔を見るがよい、
真の敵は己の中にあり。一片の曇りも無く、我が道を征くことが何と難しいか・・・よくぞ我を討った・・・感謝する・・・・・」
アクジ「これで、終わったな、うん、どうした閑丸」
閑丸「・・・・・」
アクジ「・・・おい!」
閑丸「・・・ああ、ご免なさい、なんだかこの人の中に、僕と同じものを見たような気がして」
アクジ「つまりこいつとお前さんが同じだってことか」
閑丸「はい、おそらくは・・・・・」
アクジ「これもお節介だが強くなって自分を見失ったら意味がないってことさ」
閑丸「はい、そうですね」
アクジ「ともかく先は長いから、ゆっくりと考えながら行くのもいいさ」
閑丸「はい・・・・・」
・この時点で九州編をクリアした場合、プレイヤー、日輪國編に移行可能。
TO BE CONTINUED
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