ADKうぉ~ず!
西村アクジ編(その2)

『おれだってもえてみるさ』(キングオブファイターズ編・表)

<プロローグ>

アクジ「さてここがエサカシティか」
真吾「ああ、アクジ君、勝男くん、待ってました」
勝男「このたび案内役を買って出てくれた真吾くんっす」
真吾「今回の件について少し説明しますけど、WARESというのがこの街にも介入してきて面倒なことになっているっす。
   みなさんもそれにあたってるみたいすから、ひとつ手伝ってほしいっす」

アクジ「そういうことなら構わないが、まずどこへ行けばいい」
真吾「まずは草薙邸に行きましょう。大方の事情を教えてくれますから」

・草薙邸
柴舟「おお、よく来てくれたのう。詳しい話はブラウン博士から聞いておるぞ。WARESの件で来たなら二、三頼まれてはくれぬかのう」
アクジ「まあ、そのつもりで来たけどな。あまり面倒じゃないものならいいけど」
ハイデルン「期待に添えるかは分からぬが。今回の争乱について、
     首謀者の名はドミナ。先の大会を主催したグッドマンの腹心で、その実力はそれ以上と目される。
     その彼女がかつてもう一つの争乱を首謀した、レオポルド=ゲーニッツの腹違いの妹。
     ジェミニィ=ゲーニッツとコンタクトを取り、そのまま配下としたのだ」

アクジ「そのゲーニッツって奴、妹はともかく青い衣と蛇の目の奴じゃないのか」
柴舟「お見通しか、流石はアクジ君じゃ」
アクジ「とにかくそちらの要員って奴の手掛かりを教えてくれればありがたいが」
ハイデルン「うむ、早速手配しよう」
柴舟「この件もわしらだけで十分じゃが、仲間は多い方がいいからの」
ハイデルン「我々も極力協力しよう」
アクジ「ああ、俺も俺なりがんばるよ」
と、草薙邸を後にするアクジ。外にはラルフとクラークが待ち構えていた。
ラルフ「よう坊や、お前がワールドヒーローズの候補生ってのか」
アクジ「まあ、それに近いけどな」
クラーク「大佐、あと彼は聖霊庁の使徒でもあるんですよ」
アクジ「聖霊庁、いつの間にそんなご大層な称号もらったんだ」
ルル「ワシが申請したんじゃよ。あちらじゃ魔女も聖女もおんなじもんだからのう」
アクジ「ルルお前、また勝手なことを」
ラルフ「とにかくだ、今さっき教官に京たちの居所を聞き出しただろう」
クラーク「そんな君を見込んで一つ依頼をしたい。俺たちの部隊に所属するレオナって奴がいるんだ。今ゴタゴタがあって、今行方がわからない」
アクジ「そいつを俺に探せってことか」
ラルフ「俺たちも出来る限り力貸すからよ、よろしく頼む」
アクジ「なんとか、やってみるさ」

<草薙京編>

・捜査開始
アクジ「まずは草薙京からだな、さて真吾さん、奴が立ち寄りそうな場所はどこだ」
真吾「そんな犯罪者みたいに言わないでよアクジ君、草薙さんが立ち寄る場所は近所のゲーセンと行きつけの食堂っス。
   今修行から帰ってきたっていうから・・・・・」

真吾の視界を紅い人影が横切る。
勝男「どうしました真吾くん」
真吾「まさか、これって八神さん、草薙さんとゆかりの人でいつも草薙さんをつけ狙っているんですよ」
勝男「そいつはまずいっすね、あの人より早く草薙さんを見付けないと」
真吾「八神さん相手だったら俺も心もとないっスから、二階堂さんと大門さんも頼りましょう。でもあの人も最近忙しいから」
アクジ「手がかりはあるのか」
勝男「とにかくまずは指定された場所で聞き込みましょう」

・移動場所、ゲーセンと食堂が追加される。

・近所のゲーセン
女性「あら真吾くん、今日はお稽古はお休みなの」
真吾「ええまあ、この人はユキさんっていって、草薙さんの彼女っス」
ルル「おおええおなごじゃのう、早速身ぐるみをはいで調べ上げねば、ぐえっ・・・・・!」
アクジ「少し黙ってろ、ユキさんとかいったな、草薙京のゆくえは知らないか、その仲間の二人についてでもいいけど」
ユキ「あいにく京については私も知りたいけど、そういえば紅丸さんだったら近くのブティックに足を運んでたわ。
   でもあの人、近くでナンパした女の人と一緒だから」

アクジ「女と一緒か、ちょっと分かりやすいな」
・移動場所、ブティックが追加される。

・ブティック前、パーティキャラに女性キャラがいる場合
紅丸「ハーイお嬢さん、俺に何か用かい、と言いたいが、やはりお前が絡んでたか。ここは一勝負しなきゃな」

・バトル開始、対紅丸
・仕合後
紅丸「やるねえ、ここはお前の助けになってやるぜ。早速京を探しに行こうぜ」

・食堂
店長「京くんねえ、最近来てないなあ。そういえばチームメイトの大門さんが最近柔道部の調子が良くないって悩んでたから、
   そういえばあんた、柔道の関係者と応援団の関係者に心当たりはないか」

アクジ「柔道と応援団か、心当たりといっても、ないでもないか」
・移動場所、学校が追加される。

・学校の体育館、パーティキャラにリョウコ、まほがいる場合。
リョウコ「お久しぶりです、大門先生」
まほ「どーも、大門さんを応援に来ました」
大門「うむ、ワシの応援に来るとは光栄だが、目的は他にもあるだろう」
アクジ「やはりバレてたか」
大門「ここはお主の力を見てみたい、付き合っていただけるか」

・バトル開始、対大門
・仕合後
大門「うむ、見事、ワシも京を探すため力となろう」

・以後、紅丸、大門とともに4エリアを移動し、二人が京と庵を見かけた情報を入手後、残り指定エリアを移動するうちに対峙している京と庵に出くわす。
京「相変わらずしつけえ野郎だぜ、まあとっとと終わらせようか」
庵「貴様の死をもってな、楽に死ねるとは思うなよ」
そこにアクジが割って入る。
アクジ「お取込み中申し訳ないが、あんたが草薙京か、悪いが親父さんとハイデルンさんのご依頼だ。入れと一緒についてきてもらうぜ」
京「なんだお前、今忙しいんだ。用を済ませてからにしな」
アクジ「だったらこいつを倒すのを手伝ってやろうか」
京「そう来ると思ったぜ、俺一人で十分だが、まあお節介は受けてやるぜ。火傷だけには気を付けろよ」
庵「ふん、邪魔をするならまとめて片付けてやろう」

・バトル開始、対庵
・仕合後
庵「このままでは終わらんぞおぉぉぉ!」
京「何とか、片付いたな」
アクジ「ともかくあんたのお遊びにここまで付き合ったんだ、今度こそ力貸してもらおうか」
京「ああ、分かってるよ」

・草薙京、仲間になる


<麻宮アテナ編>

・捜査開始
アクジ「さて真吾さん、確か近日中にエサカホールでコンサートっていったよな」
真吾「ここにはサイコソルジャーチームも一堂に会していますから」
アクジ「そうだな、早速赴いてみよう」

・移動場所、エサカホールが追加される。

・エサカホール
真吾「ここがアテナさんがコンサートを開く会場っす」
アクジ「まずはここで落ち合えばいいんだな」
そこに拳崇が現れる。
拳崇「おいお前、アテナを狙ってるのはまさかお前やな」
真吾「あっ拳崇君、それは違うっす。アクジ君は・・・・・」
アクジ「いや、ここは面倒くさいが、ファイターらしく闘って分かってもらうことにするさ」

・バトル開始、対拳崇
・仕合後
拳崇「いや、参ったわ、この堂々とした闘いぶりは、あんたただ者やないな」
そこに鎮が現れる。
鎮「それもそうじゃ、彼は精霊庁の使徒にしてワールドヒーローズ候補生じゃからのう」
拳崇「それじゃ御大層な人なんやなあ」
アクジ「いや、そんなに大物ってことじゃないんだがな」
鎮「いろいろとお主の噂は聞いてたからのう、アテナの協力が欲しいなら一つ頼まれてはくれんか」
アクジ「頼みか、そいつはやぶさかじゃないが」
鎮「実はの、コンサートとは別に恒例のお茶会を開く予定なんじゃ。そのため必要なものを包(パオ)、桃子、薫の三人にお使いを頼んだんじゃが、
  ちょっと時間がかかって連絡が取れないんじゃ。アテナも心配で探しに行っているんじゃが」

アクジ「その三人を探してお茶会の準備を手伝えばいいだろう、まあ、何とかやってみるさ」

ひとまずホールを後にするアクジだが、
アクジ「一応引き受けてみたんだが、闇雲に探してもらちが明かないな」
ルル「何らかの匂いがあればのう」
アクジ「匂い、か・・・・・」

・移動場所、ティーショップ、パティスリー、インテリアショップが追加される。

・エサカホール(2回目以降)
拳崇※「今、桃子ちゃんが来たんやけど、すぐに行っちゃったんやけどなあ」

・ティーショップ
店長「包くんですか、まだいらしていないのですが。さっきアテナさんが訪ねていらしたんですが」
店員※「たった今、桃子さんがいらしたのですが・・・・・」
・包がいる場合
店長「いらっしゃいませ、ご予約のお茶はこちらです」
包「はい、ありがとうございます」

・パティスリー
店長「桃子さんですか、今お茶会のお菓子を作っていまして、できるまで場を外しているのですが」

・2回目以降・桃子がいない場合
店長「ああ、今しがた桃子さんがいらしたのですが、まだできていないというのでまた外されました」

・桃子がいる場合
店長「ああ桃子さん、たった今お茶菓子が出来上がりました。これをどうぞ」
桃子「はい、ありがとうございます」

・インテリアショップ
店内では薫が佇んでいた
アクジ「あんたが薫って人か、さしあたりあんたと連れてくるよう言いつけられたんだが」
薫「あっ、拳崇くんが言っていた人はあなたですね、ティーセットを買ったのですが、ちょっと重くて一休みしていたんですが」
アクジ「しょうがないな、これくらいなら俺が持っていってやるよ」
薫「はい、ありがとうございます」
薫、アクジに合流する。
・インテリアショップ(2回目以降)
店長「たった今、桃子さんがいらしたのですが」

・包編
・ゆーまが仲間にいる場合(場所任意)
アクジ「ところで何か感じないか」
ゆーま「はい、それらしい匂いは感じます」
アクジ「ならそこに向かっていこう」
・ゆーまの指定した場所に到着後
アクジ「あの黄色い服に帽子、お前さんが包か、俺はアクジ。鎮老師の言いつけで君を迎えに来た」
包「えっ、僕を迎えに来たの。ならお茶を買わなきゃ」
アクジ「なら俺たちと行こう、いつまでも迷子のままじゃしょうがないからな」
包「はい、お願いします」
包、アクジと合流する。

・桃子編
先述の※のメッセージ四か所を聞き出してから、桃子の行動には一定のパターンがあって、プレイヤーの動きに合わせて桃子も移動する。
桃子の行動を読んで次の移動場所に移動すれば。桃子と合流できる。

桃子「あれ、あたしに何か用」
アクジ「俺はアクジ、アテナの力を借りたい。とりあえず一緒に来てもらおうか」
桃子「うん、ちょうどお茶菓子もできてる頃だし、ここはお願いするね」
桃子、アクジと合流する。

・包、桃子、薫の全員と合流後
アクジ「さてお茶会の用具は一通りそろったから、そろそろホールに戻るか」
「はーい」
エサカホールに戻ると、アテナが二人の女に絡まれていた。
アテナ「あなた方はマチュアさんとバイスさん、いったい何をするんですか」
マチュア「悪いけどあなたに動かれては今後面倒なのよ」
バイス「ここはあたしたちについてきてもらうよ、おとなしくしな」
そこに拳崇と鎮が駆けつけてくる。
鎮「むう、なんじゃなんじゃ!?
拳崇「ああっ、あいつら、アテナさらおうとするんか。そうはさせるか」
アクジ「ここは致し方ないな。ここは俺が一肌脱ぐか」
バイス「おまえが精霊庁の使徒かい」
マチュア「ここは好都合ね、あなたにもついてきてもらうわよ」
アクジ「たしかに結構強そうだな、まあ何とかできるかな」
拳崇「アクジ君、ここは俺らも」
アクジ「いや、俺たちだけで十分だ」

・バトル開始、対マチュア、バイス
・仕合後
マチュア「流石に手強いわね」
バイス「くっ、覚えておいで」
マチュアとバイス、去っていく。
アテナ「ありがとうございます。私一人じゃどうなることかと思いましたが」
アクジ「いいさ、こういうのはお互い様だ」
ルル「さあて邪魔者がいなくなったところでお楽しみの・・・・・」
アクジ「お前は黙ってろ、ていうかアテナさん、これから力を貸してもらいたいが」
アテナ「はい、喜んで」
・アテナ、仲間になる。


<レオナ・ちづる編>

・捜査開始、草薙邸
アクジ「さてハイデルンさん、たしかあんたの所のレオナって人について変わったことはないか」
ハイデルン「うむ、あいつらも困ったものだ、かといって君には関係ないとはいえぬからな。可能な限り教えることにしよう。
     彼女はとある事件でわたしが引き取り、ひとまず強き心を鍛えんと育て上げた。
     ところが彼女に流れる血が暴走をはじめ、行方をくらませたのだ」

柴舟「その血というのが、お主が先に対したマチュアとバイスのオロチ一族という」
ハイデルン「柴舟どの」
柴舟「まあ、これについてはわしらも力を貸したい。そういえばちづるちゃんが力を貸してくれるはずじゃがのう」
アクジ「なんだそのちづるってのは」
柴舟「うむ、神楽ちづるというての、我らの束ねとしてこの世界の闇キ力を抑えるを使命としたのだが、
   最近彼女も体調を崩し杜にこもってしまったのじゃ」

アクジ「大丈夫なのか」
京「もう持ち直してもいいころだ、迎えに行ってもいいだろう親父」
柴舟「そうさのう、とりあえず神楽の杜への路は教えよう」
アクジ「ああ、すまないな」
ルル「迎えついでに彼女も堕としちまおうぜ、お高い人ほど堕としがいが、ぐえっ!」
京「あんまりいじめんなよ、まあちづるは怒ると怖いからな、そう易々堕とせねえぜ」
アクジ「まあともかく行ってみよう」
・神楽の杜に移動可能になる。

・神楽の杜
アクジ「ずいぶん入ったが、これが神楽の杜なのか」
雛子「ようこそいらっしゃいました、あいにく神楽さんはお出かけ中です」
京「おい、お出かけっていったいどこ行ったんだ」
雛子「何か大事なことを伝えたいと言ってましたが、詳しいことは申しておりませんでした」
京「そいつはどういうことだ」
そんな折、真吾の携帯が鳴る。
真吾「あれ、ラルフさんからだ、一体何の用だろう」
アクジ「ていうか、あんた携帯持っていないのか」
京「ああ、いろいろ面倒臭いからよ」
ラルフ「おい坊や、レオナの居場所が分かったぜ、今公園でたたずんでいる。お前たちもすぐに駆け付けてくれ」
真吾「どうしましょう草薙さん、神楽さんとも連絡が取れないし」
京「仕方ねえな、ここはレオナの方を何とかしよう。
・公園に移動可能になる

・公園
アクジ「さて、どこにレオナって人がいるんだ」
ラルフ「おい、遅えじゃねえか、今しがた離れちまった。今クラークが追ってるところだ」
京「しょうがねえ、俺たちも追っていくか」
ラルフ「俺たちも手分けして探すから、連絡は取れるようにしてくれ」

・以降、移動可能な場所を移動し、ラルフ、クラークの連絡を受けそこに移動する。

・ラルフ、クラークの連絡を受けつつ街をひと通り回ったら、ラルフ、クラークイベントそれぞれが選択可能になる。

・ラルフイベント
移動先に手傷を負いうずくまるラルフの姿があった。
アクジ「おい大丈夫かラルフさん」

ラルフ「くっ、俺としたことがしくじったぜ。しかしあの青い服の奴、やはりあいつは」
京「ゲーニッツの妹ってやつか。こいつもなんとかしねえとな」

・クラークイベント
移動先に手傷を負いうずくまるクラークの姿があった。

アクジ「クラークさん、あんたもやられたのか」
クラーク「少し油断したな、しかしそう遠くは行っていない。そういえば神楽が彼女たちを追っている。今ならまだ間に合うかもな」
アテナ「すぐに追いかけましょう」

・公園
公園ではちづると暴走したレオナが対峙していた。
ちづる「レオナさん、どうか鎮まって、あなたも自分の血に負けないはずよ」
レオナ「ウ、ウ、ウ・・・・・」
京「おい、大丈夫かちづる」
アテナ「ちづるさん、私たちも手を貸しますから早くレオナさんを」
アクジ「まあ、少し手荒になるなら何とかなるな」

・バトル開始、対暴走レオナ
・仕合後
レオナ「う、私は、一体」
京「おい大丈夫かレオナ、まったくオロチの奴らは性懲りもなく悪さしやがるぜ」
ちづる「もう大丈夫でしょう。ですがオロチの脅威はまだ残っています」
アテナ「やはり、近付いてくる。冥いけど、どこか澄んでいる気が」
突然、一陣の突風が周りを吹き荒れていく。そこには青い衣を着た一人の少女が立っていた。
アクジ「やはり来たな、青い衣の奴、ジェミニィ=ゲーニッツって奴か」
ちづる「噂には聞いたけど、やはり来たのね、ゲーニッツの妹」
ジェミニィ「初めまして、と言うべきですね。私がジェミニィ。皆さまが対峙したレオポルド=ゲーニッツの妹です。
     それはそうと何かと我々のことを調べているようですね、ワールドヒーローズ候補にして精霊庁の使徒、西村アクジさん」

アクジ「そんなところだな、やはりあんたとは闘わなきゃいけないのか」
ジェミニィ「無論そのつもりですが、しかし草薙京さんと神楽ちづるさん、あなた方にもご因縁があるようで、この場でこれらを祓うのもいいようですね」
ちづる「そうね、ここはあなたの力だけでも」
その時、ジェミニィの携帯が鳴る。
ジェミニィ「・・・失礼、ドミナさんですね。はい、今ここに参ると、分かりました・・・・・」
アクジ「一体何が起きるというんだ」
ジェミニィ「今、八神庵さんがこちらに参っているようです。どうやら自らのお力を制しきれずにいるようですが」
ちづる「何ですって!」
京「やれやれ、また暴走か、ざまあねえな」
そこに庵が現れる。

庵「く、うおぉぉぉぉ!」
ジェミニィ「こうなってしまったら致し方ありませんね。せいぜい頑張ってくださいみなさん」
と言ってジェミニィはひとまず姿を消す。
京「くそっ、ふざけやがって」
アクジ「いろいろめんどくさいが、何とかこいつを鎮めなきゃいけないな」
ちづる「そうね、それではお願いします、私たちもなるべく力をお貸ししますから」

・バトル開始、対暴走庵
・仕合後
庵「ぐおぉぉぉ!!
庵が倒されたと同時に、ジェミニィが再び姿を現す。
アクジ「ちょっとてこずったな。これであんたと闘えるな」
ジェミニィ「そうですね、私もゲーニッツの妹として誇り高く闘いたく思います」
ちづる「気を付けて、おそらく兄と同じの能力だから」
京「少々手荒になるが、覚悟しな」

・バトル開始、対ジェミニィ=ゲーニッツ
・仕合後
ジェミニィ「さすがですね、ですが、私も・・・・・」
ちづる「いえ、ここはあなたの力を封じて・・・・・」
その時、巨大な機械が舞い降りる。
アクジ「な、何だこりゃ」
ブラウン(通信)「アクジ君、こいつはドミナのユニットだ、あのWARES幹部の」
アクジ「なんだって、まさかこいつが」
ドミナ(通信)「みなさま初めまして、ご紹介にあずかりましたWARRS幹部ドミナという者です。
   いずれみなさまとは対することがありましょうが、今は彼女を迎えに参りました。それではごきげんよう」

と、機械はジェミニィを連れ去っていく。
京「待ちやがれ、って流石に逃げ足も速いな。それに八神も行っちまったか」
ちづる「こうなってしまったら致し方ありません。西村アクジさん、ですね。こうなれば私も手を貸しましょう」
アクジ「そうか、すまないな」
レオナ「・・・待って、ここは、私も・・・・・」
京「レオナ、もういいのか」
レオナ「ええ、ハイデルンに許可をもらってから。あとミスター柴舟にも力添えをもらって」
京「親父に力添えって、大丈夫なのか」
ちづる「大丈夫でしょう。先生を通じて“彼女”の力を借りればレオナさんも」
アクジ「まあ、期待させてもらおうか」

・レオナ、神楽ちづる仲間になる


『もうひとつのほのおとちから』(キングオブファイターズ編・裏)

<プロローグ>

アクジ「エサカシティにもこのような裏町があるのか。いかにも何か出そうだな」
不良「おうおう兄ちゃん、この町に入るならちょっと顔貸しな」
アクジ「やれやれ」

・アクジ、不良たちを退ける。
不良「ひいいいい、命ばかりはお助けを」
アクジ「そっちからかかっておいて勝手なことを言うなよ、情報によればここで何やらの取引があるっていうから赴いてきたんだ」
不良「へ、へえ、港の倉庫で行われるって情報でさあ」
と言って不良は立ち去っていく。
アクジ「あ、おい、待て、ってまあいいか、その港にいけば何か分かるか」

・港倉庫に移動可能になる。

・港倉庫

アクジ「何か騒がしいな、ってこれは・・・・・」
「さあ、命知らずの挑戦者の、誇りをかけた大決戦だ。今日はどんなつわものが出てくるか!?
アクジ「さしあたりそこから情報をって、うん・・・・・
係員らしき男たちがアクジに近付いてくる。
係員「あんたが精霊庁の使徒さんか、いやはやあんたのような御仁が参加されるとは光栄だな」
アクジ「ちょっと待て、俺は別に参加するって、まさか」
ルル「手続きは済ませたから、心置きなく暴れてこいや」
アクジ「ルルお前、また勝手なことを」
係員「いや、対戦の手配は任せてくれ。初めは肩慣らし程度で、徐々に手ごたえある奴を用意するから。
   ああそれから、今勝ち抜いているのはすらりと背の高い女と腕っ節のいい奴の二人で、それがまた結構強いんだ。
   あとあの二人ならあんたにとって有益な情報が得られるかもな」

アクジ「ああ、そうか、分かった。出ればいいだろう」
係員「そうこなくっちゃ」

・闘技場においてチンピラとのバトル開始

・数人ほど撃破後
アクジ「こんなものだな、しかしまだ先は長いか」
係員「もうちょっとだな、あと4、5回ほど勝ち抜けば決勝のリングに立てるぜ」
ルル「さあシモベよ、さっさと倒していじくり回して、ぎえっ!」
アクジ「黙ってろと言ってるだろ、あちらもつわものっぽいから甘くは見れないんだよ」

・その後もチンピラとの対戦があり、さらに数回勝ち抜かなければならない。

・決勝戦前
係員「いやあ大将、結構な闘いっぷりでしたよ。いよいよ決勝戦ですが、ここまで来たらお相手をお選びになれますよ」
アクジ「そうか、それなら遠慮なく選ばせてもらおうか」

・プレイヤー、対戦相手を選択可能。

・すらりと長身の女を選択時
すらりと長身の女「坊やが最後のお相手かい、私はフォクシー。せいぜい派手に踊ってもらおうか」

・バトル開始、対フォクシー

・仕合後
フォクシー「くっ、ここまでやれるとは思ってもみなかったよ、流石は精霊庁の使徒か」
アクジ「さて、あんたが知っている情報ってやつを教えてもらおうか」
フォクシー「そいつは教えるわけにはいかないね、ましてあいつらと関わりがある奴が相手ならね」
アクジ「あいつらって、やはり傭兵の司令官か」
フォクシー、鳴る携帯を取り連絡を受ける。
フォクシー「ああ、ダイアナか、何、サリーの居所が分かったって。分かった、今そちらに行く」
フォクシー、そのまま去っていく。
アクジ「消えたか、まあいいや、そのサリーってやつを探せば手がかりが得られるか」
・以降エサカシティ裏町の施設の数カ所に移動可能となりK’編(その2)に移行。

・腕っ節のいい男を選択時
腕っ節のいい男「おう、お前が最後のお相手か、俺はシェンウー、この仕合せいぜい楽しませてくれよ」

・バトル開始、対シェンウー

・仕合後
シェンウー「かーっ、まさかここまでやれるとはしてやられたぜ。そういや何らかの情報が欲しいって言ったな、
     実は俺もある男の手がかりを探しているんだがよ」

アクジ「ある男って、いったいどういうことだ」
シェンウー「ああ、そいつは俺自身もはっきりわかんねえんだが、どこか頭に引っ掛かってな、
     そこで腕に覚えのある奴らが集まるこの闘技場に行けば手がかりが得られると思ったんだ」

アクジ「その男がカギを握っているんだな」
シェンウー「俺も力を貸してえが、まだまだ調べてえものがあるからな、何か分かったらお前にも教えてやるよ、じゃあな」
シェンウー、そのまま去っていく。
アクジ「やれやれ、ふりだしに戻ったな。まあいいか、他を調べていこうか」
・以降エサカシティ裏町の施設の数カ所に移動可能となりアッシュ編(その2)シナリオに移行。

・闘技大会後
主催者「優勝おめでとうございます。そういえばアクジさんのお探しになるものの情報については、
    わたしどもでもお力添えをいたしましょう。まずは目ぼしい場所などをお教えいたします」

・なお、選択しなかったもう一方のパートは、進行状況により攻略が可能になる。


<K’編その2>捜査開始

アクジ「さてサリーって奴を探さなきゃいけないが、主催者の話によれば、ネスツって組織のユニットっていうけれど、
    まずはハイデルンさんに聞いても機密だか何だかっていって教えてくれそうにもないから、やっぱ頼らなきゃいけないか」

ルル「おうさ、このルル様に任せておけや、我がシモベよ」
ルルが端末で精霊庁にアクセスする。
ルル「おう、分かったぜ、ネスツってのはかつてルガールって奴に仕えたDr.イグニスが開いた軍事組織で、クローンを中心に世界中を荒らしまわっている組織じゃ。
   ちなみに先に対したフォクシーって奴もそこの幹部さんだ」

アクジ「いずれそれについて詳しく調べなきゃいけないな」

<アッシュ編その2>捜査開始

アクジ「さてシェンウーって奴が探している男か、なんかぼんやりしすぎて分かりづらいが、うん、ブラウン博士からの通信か」
ブラウン「おおアクジ君、ここ最近の時空の乱れを調べてみたんだが、最近になって時空のはざまに引っかかっていた物影が姿を消した。
     おそらくはこの現代に舞い戻ったみたいだ。実はその影は以前現代にいくらかの干渉をしてきたのだが、何らかの形で退けられ、今に至ったわけだ」

アクジ「時空の歪みか、なんかややこしいことになりそうだな」

・草薙邸(共通パターン)
柴舟「おお戻ったか、しかしハイデルン殿なら基地に戻ったぞ。何やら調べものがあるというからな、何か分かったらお主たちにも教えると言ってるぞ」
アクジ「そうか、それならゆっくり待つとしようか」

・酒場(共通パターン)
マスター「おう、ここはガキの来るところじゃ、ってあんた使徒さんかい、酒は売れないが腹の足しになるものなら、あと情報も少々ありますぜ」
アクジ「なにか有益な情報はないのか」
マスター「はい、青い服の女と暗い服の男てのがこの界隈で何やら調べているっていう噂で、あと立ち寄りそうな場所の目星はつけています。その位置については・・・・・」
アクジ「まあこんなところだな、差し当たってはありがとう、だな」
マスター「へい、毎度」

・洋館と廃アパートに移動可能となる。

・廃アパート
アクジ「廃アパートといってもそうそうさびれちゃいないようだ。潜伏先にはもってこいだが」
勝男「調べてみたところ、誰かが住んでいた跡がありますね。あとイヤな気がしましてすぐに戻ったんですが」
アクジ「ああ、あとは俺が調べるさ」

・アクジ、アパート内に潜入する。
アクジ「うん、中は結構落ち着いているな。たしかに食料等は用意してあるが、何だこの手紙は、英語だな、Dear.Seraって・・・・・」
突然、ムチの一閃が手紙を切り裂く。
アクジ「誰だ、って逃げ足が早いな。これも手がかりになるのか」

・洋館
アクジ「洋館か、そう易々とは入れないか。おいルル、中に入って調べてこい」
ルル「おいおい、ワシはオバケとニンジンが嫌いなのを知っているはずだ、って行きゃいいだろ行きゃ」
・ルルが洋館に入ってしばらくたった後。
ルル「おう、調べてみたがたしかに誰かが住み込んでみたみたいだぜ。あと中から鍵を開けてきたぜ」
アクジ「これで中に入って調べられるな」

・アクジ、洋館内に潜入する。
アクジ「たしかに生活の跡があるな。うん、ティーセットか、いい趣味しているな。あとこの包みは、丸薬か、たしか、竜丸、か・・・・・」
突然、カードらしきものが一閃し、薬の包みごと壁に打ち付ける。
アクジ「誰だ、って逃げ足が早いな。まさかあれの持ち主ってやつか」
ルル「おーいシモベよ、その竜丸って奴は不老長寿の妙薬といういわくつきの妙薬なんだぜ」
アクジ「ますます怪しいな、ひとまずは追いかけなきゃいけないか」

・洋館、廃アパートのイベント終了後
アクジ「さてやみくもに探してもらちが明かないか、とりあえず表町も含めて情報を聞き出さないとな」

・以降エサカシティの表町、裏町にて情報を入手し、怪しい人物の居所を聞き出すに至る。

・鞭使いの情報
「そういえば街中のチンピラをムチの一閃でやっつけた姉ちゃんがいたな、子供っぽいところもあるけど結構強い姉ちゃんだったよ、それらしいのが空地にいるって噂だぜ」

・カード使いの情報
「そういえば年のいった爺さんがいたな、やけにカード使いがうまい爺さんだったよ。
 さっき近づこうとしたらカードを投げて渡したんだ。あんた宛らしく詳しいことは港倉庫に来られたしってさ」

・裏町の空地
ゆず「サリー君のこと調べているのはあなたね、あたしも協力してもいいけど、ここはこのウーと仕合って実力を見せてほしいの」

・バトル開始、対サイバーウー

・勝利後
アクジ「ふう、ロボットだけあって流石に手強かったな」

ゆず「さすが精霊庁の使徒さんね。実はあたしのおじさんがネスツに捕らわれていろいろ働かされているの。今はミスティさんたちに守られてるけど今後どうなるか分からないから」
アクジ「力貸せっていうのか、まあ奴の手がかりとなれば分かることだが」
ゆず「あたしもいろいろ調べたけどちょっと手間取っちゃってね、あなたが力になれば何かと助かるわ・・・・・」

突然、謎の重力波が発生し、ゆずが黒装束の男に引き込まれる。
アクジ「今度は一体何なん!?
黒装束の男「いろいろ嗅ぎまわりすぎたようだな、今我々のことを知られては今後の計画に支障をきたす。悪いが彼女は預からせてもらう」
アクジ「お前もネスツの幹部ってやつか」
男「いかにも、俺は作戦指揮ユニットのゼロ。我が兄弟K’を追っているようだが、これ以上お前たちにうろつかれては面倒だな」
アクジ「まさか、Wearsのドミナって奴とつるんでいるのか」
ゼロ「さあどうかな、いずれにしてもここでお前にも大人しくしてもらう。まずはこいつらが相手だ」
ゼロの周りに数人の京が現れる。
アクジ「何だこりゃ、京さんが何人も」
京「こいつは何の冗談だ」
ゼロ「ふふふ、地球意志の抑えとなる一族の一人、草薙京の能力をコピーしたこの分身たち、まずはお前たちの愉しみとなるだろう。さあ、楽しむがいい」
京「くっ、ふざけやがって」
アクジ「何とか倒すしかないな」

・バトル開始、対クローン京群

・勝利後
アクジ「何とか退けられたが、どうもいい気分じゃないな」
京「ああ、ゆずって娘もさらわれっきりになっちまった」
ハイデルン(通信)「こちらハイデルン。こちらに巻島ゆず嬢がコンタクトを取った報せが入ったと聞くが」
アクジ「ああ、しかし申し訳ないんだが」
ハイデルン「やはり連れ去られたか。やむをえん、君たちは引き続き調査を続行したまえ。我々も逐次情報を伝える」
アクジ「結局こき使われるか、こいつは致し方ないな」

・裏町の港倉庫
まりん「あなたも“存在しない男”のこと調べてるの、あんまり顔を突っ込んでほしくはないけど致し方ないわ。ここはあたしと仕合ってもらうわよ」

・バトル開始、対まりん

・勝利後
アクジ「なるほどな、あんたも忍者かあるいは殺し屋か」
まりん「一応エージェントのタマゴなのよ。まあどれはともかく、あなたが追っている人は同じく“存在しない男”についてデュオロンと一緒に調べているの。
    それはとある集団と関わりがあるというからあたしもそれについて調べているってことなの」

アクジ「まあそれはそうと、その“存在しない男”ってのは一体何なんだ。たとえば時空の干渉で現代なり現世なりに存在できなくなった奴なのか」
まりん「実はあたしもその記憶についてどこか引っかかるところがあってね。あなたの言う通りこれも時空の干渉が関係しているかも、うぐっ・・・・・!」
突然、背中から刃らしきものが発生し、まりんの脇腹をかすめる。
アクジ「今度は一体何なん!?
倒れ伏すまりんの背後に長身の男が現れる。
男「どうやらお前らは知りすぎたようだな、ともかく一度しくじったが今度はそうはいかん。あのドミナとやらのおかげで数千年のブランクが一気に縮んだのだ。
  ひとまずお前たちが邪魔者となるか、ならばこいつらが相手をしてやろう」
合図とともに数人の京が現れる。
アクジ「何だこりゃ、京さんが何人も」
京「こいつは何の冗談だ」

男「ふふふ、我らの妨げとなりし一族で最強の士の能力をまねたこ奴らなら、着実に始末してくれるだろう。さらばだ、命知らずの愚か者ども」
京「くっ、ふざけやがって」
アクジ「何とか倒すしかないな」

・バトル開始、対KUSANAGI群

・勝利後
アクジ「何とか退けられたが、どうもいい気分じゃないな」
京「ああ、まりんって奴ももどっか行っちまった」
ハイデルン(通信)「こちらハイデルン。こちらにエージェントのまりんがコンタクトを取った報せが入ったと聞くが」
アクジ「ああ、すぐにどっか行っちまったんだ」
ハイデルン「うむ、せわしない娘だ。やむをえん、君たちは引き続き調査を続行したまえ。我々も逐次情報を伝える」
アクジ「結局こき使われるか、こいつは致し方ないな」


<K’編(その3)>

・草薙邸
京「どうでもいいがよ、何で俺ん家で作戦会議を始めるんだ」
柴舟「そうぞんざいに扱うものでもないぞ京、たしかに今ハイデルン殿とコンタクトを取っているのはわしじゃからな」
ちづる「及ばすながら私たちも力を尽くさなければなりません」
レオナ「あなたたちには恩義があるから、もちろんハイデルンからの指令もあるけれど」
アクジ「とにかくだ、まずはゆずの行方を探らなきゃいけないな、まずは目ぼしい場所を探し出すとしようか」

・空地
空地には一人の蒼い髪の少女が立っていた。
アクジ「なんだこの涼しさは、あの娘がなにか手がかりを握っているのかな」
少女「あなたが噂の使徒さんね、お願いがあるけれど、あたしもサリー探すの手伝いたいからあなたたちの仲間に入ってもいい」
ルル「おおもちろん大歓迎じゃよ、じゃがこの衣装は少しダサいからワシがコーディネートして・・・・・」
アクジ「ともかくあんたはネスツの一員じゃないのか、いったいどこへおびき出すつもりだ」
少女「うん、これもダイアナの指示なんだけどね、先のゼロの暴走とその上の陰謀を防ぐためにあなたの力が必要なの。もちろんサリーの力もね」
アクジ「とにかくだ、あんたについていくしかないだろうな」
少女「ありがとう、それからあたしはクーラ。とりあえずマキシマのところへ行ってみよう」
アクジ「マシキマ、博士のこと、じゃないのか」
クーラ「博士に助けてもらって今あたしたちの仲間になっているの。落ち合う場所は追って連絡するっているから」
アクジ「やれやれ、また捜さなきゃいけないのか」

・酒場
マスター「ああ、使徒の旦那、たった今大柄な人から言伝がありまして、今追われている身で落ち合う場所は追って連絡するとのことです」
アクジ「追われているのか。こいつは面倒だな」

・以後、各地を回り、手がかりを探すとともに、ブラウン、柴舟、ハイデルンから情報を入手して捜査を進める。

・大通り
アクジたちの目の前に長身の女が姿を現す。
クーラ「ああ、ダイアナ」
アクジ「あんたもネスツの一員ってやつか」
ダイアナ「ええ、この前はフォクシーがお世話になったわね、私はダイアナ。フォクシーと同じくネスツの作戦指揮ユニットよ」
アクジ「ユニット、なんだか機械みたいだな」
ダイアナ「あながち間違ってはいないわね。でも私たちもそれなり自分たちの存在価値を探っているつもりよ」
アクジ「それはそうと、マキシマって奴の居所は分かるのか」
ダイアナ「今は私たちも追われている身だからね、詳しいことは教えられないわ。いずれ貴方のもとに訪れることは確かなことだけれど」
と、ダイアナは姿を消す。
アクジ「また待たなきゃいけないってことか、だけどそう遠くはないってことか」

・ディスコスタジオ跡
ルル「おお、これぞ古き良きバブルの面影が、うむ、何じゃこの殺気は」
アクジ「こいつはやはり罠か」
京「たしかにイヤな罠だな」
クーラ「そうだね、罠だったら切り抜けなきゃ。もちろんあたしも力貸すよ」
・この時点でクーラ、仲間になる。
・まず数人のクローン京と対戦する。

・クローン京を撃破後、軽い雰囲気の女が現れる。
クーラ「やはりアンヘル、あなたが出てきたんだね」
アンヘル「これも上からに指示でしてね、悪いけど大人しくしてもらいやすぜ」
アクジ「ちょっと、手ごわそうだな」

・バトル開始、対アンヘル
・バトル勝利後
アンヘル「うー、こいつはしてやられちまったぜえ」
アクジ「思わぬ邪魔が入ったが、マキシマって奴はどこにいるんだ」
「それを教えるわけにはいかんな」
アクジ「うっ、また新手か」
アンヘル「おっ、サリーちゃんのお出ましかい」
「その呼び方は好かんな、さておきあとは俺に任せるがいい。ようこそ招かれざる来訪者よ、我が名はクリザリッド。ネスツの戦闘指揮ユニットと見知り置いてもらおう」
アクジ「ようやく本命のお出ましってところか」
「それは、どうかしら」
アンヘル「むうう、ようやく来たわねお邪魔虫」
レオナ「その声は、ウィップ」
アクジ「こちらの味方ってところか」
ウィップ「それもどうかしら、でも彼らを退けなきゃいけないことは変わりはないわ」
アクジ「まず力を貸してもらおうか」
ウィップ「あなたが望むなら、ね」
アクジ「ともかくここからが本番か。お前たちの目的は一体何なんだ」
クリザリッド「それについては教えてもいいか、我がネスツの戦闘ユニット、K’及びドナー・セーラが組織のコントロールを抜け出奔した。
     我々はそれらを確保しなければならない。しかしお前たちがそのその一つアンチK’を確保してくれた。そしてそこにいる今ウィップと名乗る女、彼女こそが、セーラ」

ウィップ「・・・! ええ、今はそれだけで十分よ。今はあなたを、倒す。ただそれだけよ」
アクジ(何やら訳ありだな、自分のこと、認めていないのか、いや、余計な詮索は無用だってことか、今は)

・バトル開始、対クリザリッド
・勝利後
クリザリッド「負けた、この俺が・・・・・」
ゼロの声「ご苦労だったな」
クリザリッド「いや、出力さえキープしなければ、まだ戦闘は続行できるはず」
ゼロの声「いや、この場はここまでとしよう。K’本人はやがて彼らのもとに現れるからな。いずれにせよお前の役目は終わった、さらばだ、我が兄弟よ」
クリザリッド「いや、俺は、オレ、ハ・・・・・」
クリザリッド、そのまま動きを止め、炎に包まれて消滅する。
アクジ「まさかこいつもクローン、だったのか」
ウィップ「・・・これ以上、言わないで。それにもう、この件には、関わらないで」
そのまま背中を向けてウィップは去っていく。
クーラ「・・・セーラ・・・・・」
アクジ「ああ、おそらく泣いてたな」
クーラ「・・・うん、あ、ちょっと待って、今マキシマから連絡があって、今ウーの修理とゆずちゃんの救助にかかってるって言ってるよ」
レオナ「そういえば、ゼロが言ってたわね、いずれサリー、いえK’も姿を現すと」
アクジ「ああ、それらを含めてもう少し調べてみるか」


<アッシュ編(その3)>

・草薙邸
京「どうでもいいがよ、何で俺ん家で作戦会議を始めるんだ」
柴舟「そうぞんざいに扱うものでもないぞ京、たしかに今ハイデルン殿とコンタクトを取っているのはわしじゃからな」
ちづる「及ばすながら私たちも力を尽くさなければなりません」
レオナ「あなたたちには恩義があるから、もちろんハイデルンからの指令もあるけれど」
アクジ「とにかくだ、まずはまりんともう一度会わなきゃいけないな、まずは目ぼしい場所を探し出すとしようか」

・空地
空地には一人の女性が立っていた。
アクジ「何やらだならぬ雰囲気だな、あんたもまりんや“存在しない男”と関係が」
女性「流石は精霊庁の使徒、と言いたいけれど、これ以上顔を突っ込んでほしくはないわ」
ルル「おいおい、このお嬢さん殺る気満々じゃねーか」
アクジ「かかる火の粉は払うのみだ、とにかくやってみよう」

・バトル開始、対謎の女性
・勝利、あるいは数ターン経過後
アクジ「ふう、流石に手強いな」
女性「なかなかの実力ね、でもこの場は手を引きなさい、これはあなたたちの想像をはるかに超えるものなのよ」
と、女性は去っていく。
アクジ「光の鞭か、先の連中と関係が、いや、あるいは、か」
ルル「いずれにしてもあのねーちゃん、このままにしておくわけにはいかねえぜ」
アクジ「ともかくまた一から出直しだな」

・酒場
マスター「ああ、使徒の旦那、今しがたオズワルドさんが旦那へと言伝がありまして、面倒ごとを片付けてからお会いすると言ってましたよ」
アクジ「面倒ごとか、そのオズワルドという奴も追われているのか」

・以後、各地を回り、手がかりを探すとともに、ブラウン、柴舟、ハイデルンから情報を入手して捜査を進める。

・大通り
アクジたちの目の前に漆黒の男が姿を現す。
ルル「何やらただならぬ雰囲気じゃな」
アクジ「あんたは何者だ」
男「俺は、堕隴(デュオロン)、お前たちに忠告をしに罷り越した」
アクジ「忠告、やはり“存在しない男”についてか」
デュオロン「そうだ、お前たちも気付いていようか、かつて“奴”とは行動を共にしていた。
     ところが奴の存在がある事件を境に記憶が抜け落ちた如くに消えうせたのだ。俺もその手がかりを追ってここまで来たのだ」

アクジ「つまりはオズワルドたちと同じなのか」
デュオロン「俺の知り得ることはそれだけだ。後はお前たちで調べ挙げるがいい」
と、デュオロンは姿を消す。
アクジ「また探さなきゃいけないってことか、でももう一息ってところだな」

・古びた教会
ルル「ふむう、こういった雰囲気は懐かしくも心細いのう」
アクジ「む、何者だ」
京「まさかお前は、いや」
「ふん、やはりドミナの言ったとおりだ、さっきから我々のことを嗅ぎまわってる奴らがいるってのはお前たちだよな」
京「ドミナ、やはりここでも手を回していたのか」
アクジ「ひとまずははっきりしたな。そういえばこいつに見覚えがありそうな物言いだな」
京「いや、どこかで見たような奴だが、まだ思い出せねえ」
優男「てめえらが知る必要なんてねえんだよ、なぜならこの俺が皆殺しにするんだからな」
アクジ「そう言われてやられる義理もないな。面倒な殺気だが、やるしかないな」
老紳士「お待ちなさい、ここはわたしも御助勢しましょうか」
アクジ「というと、あんたがオズワルドって人か」
オズワルド「いかにも、彼らはブラウン博士がいう“遥けし彼の地に出ずるものたち”目の前にいるのはその一人の紫苑。
     彼もまたひとかどの士、ここはわたしも微力を尽くしましょう」

紫苑「ケッ、てめえらが何人かかってこようが同じことなんだよ。とっとと片付けてやるぜ」
・オズワルド、仲間になる。

・バトル開始、対紫苑
・バトル勝利後
紫苑「何だと、この俺が、負けたのか」
アクジ「あまり調子に乗るとこういったことになるからな、お前もまた“存在しない男”に関係があるというのか」
京「今少し思い出しそうだが、お前らの目的、やはりあれと関係あるのか」
「それヲ、教えるわけにハいかぬナ」
紫苑「うっ、無界、なのか」
紫苑の背後に漆黒の男が現れる。
ルル「何じゃ、この人間とも石像ともつかぬ奴は」
京「こいつがもう一つの地球意志、いや、まさか」
ちづる「ええ、ようやく私たちの失われた記憶が呼び起こされんとしているわ。京、アクジさん、彼もまた私たちのもう一つの敵の一人よ」
無界「お前たちモ、力あるものダ、我らノのぞみヲ絶った憎き者、アッシュ。奴が甦るナラ叩ク。それを阻まんナラ、お前たちヲ倒さねバ、ナラナイ・・・・・」
アクジ「こいつは今までの奴とは違いそうだ、でもやらなきゃいけないのか」
ちづる「出来る限りの力は尽くしましょう」
オズワルド「これもかなりのワイルドカード、だがこれもまたよしです」

・バトル開始、対無界
・バトル勝利後
無界「これガ、お前たちノ可能性カ」
アクジ「たしかに手強かったが、それだけじゃないだろう」
紫苑「どうした無界、手加減とはあんたらしくねえ」
無界「イヤ、ガイアに愛されタオロチ、対して忌み嫌われタ我ラ、そして可能性ヲ秘めた人間たち。ひとまずハ引き下がるトしよウ」
紫苑「ケッ、仕方ねえ」
無界、紫苑と共に去っていく。
アクジ「とりあえず追い払っただけだが、やっぱヤバい奴らと関わりがあったな」
ルル「そういや、あの蒼いねーちゃんとの関わりも調べねばな、我がシモベよ」
オズワルド「エリザベートさんのことですね。たしかに彼女も彼と深い関わりがありますが。
     そういえばデュオロンさんから連絡がありました。今まりんさんがシェンウーさんとともに彼らを調べていますと」

ちづる「そうですね、彼らとともに“存在しない男”アッシュの手がかりとなれば」
アクジ「ああ、それらを含めてもう少し調べてみるか」


<K’編(その4)>

・捜査開始(草薙邸)
柴舟「おおアクジ君、ちょうどブラウン博士から通信機を借りてな、これでハイデルン殿と連絡が取れるはずだ」
アクジ「ああ、とりあえず連絡を取ってみるか」
ハイデルン「うむ、Mr.アクジか、大方の確認のために聞くが、K’とネスツについてのことか」
アクジ「そんなところだな、あとウィップって奴についてもあんたも知ってるきらいがあるだろうから、それについても聞いてみたい」
ハイデルン「うむ、いずれも機密事項だが、出来うる限りは情報を提供しよう。そもそもネスツはかねてからマークしていた秘密結社で、
     その活動が活発化した前後で“彼女”を保護し、以降我が部隊で引き取り、調査のために彼女は動いているのだが」

アクジ「ここまで聞いた以上は俺も力尽くさなければいけないな。まずは彼女とコンタクト取ってみるか。放っておけないところもあるから」
ハイデルン「うむ、頼んだぞ」
アクジ「果たして、どこに潜んでいるのやらだな」

・家を出たアクジをクーラが待ち構えていた。
クーラ「大変、アクジ、今マキシマからネスツがこのエサカシティを攻撃するって知らされたの」
アクジ「なんだと!」
クーラ「詳しい話は“博士”から聞いて」

キャンディー「うむ、今ネスツの要塞がエサカ上空に近付きつつあって、その後にエサカシティをゼロキャノンで吹き飛ばす算段だ。
     その破壊力はかつてのサウスタウンの廃港を丸々吹き飛ばす威力だ。このエサカシティもひとたまりもない。何としても阻止しなければならない」

アクジ「ああ、大変なことになってるのは分かるからな、こちらも何とか手を打ってみるさ」
クーラ「まずマキシマと連絡を取ろう、今酒場にいるみたいだから」

・酒場
マスター「旦那、今あちらに旦那に話をしたいという方がおられますが」
アクジ「ああ、あんたがマキシマか。今この街が大変なことになってるんだ。まずあんたたちの力になりたいが」
マキシマ「ああ、それなんだが、今K’が要塞に乗り込んでいってな。ダイアナとフォクシーが引き止めるために追っていったんだ」
アクジ「俺たちも追わなきゃな。ああでもウィップの件もあるからな」
マキシマ「ああ、彼女も連れていかなきゃいかない。あいつを説得できるのは彼女だからな」
アクジ「すまないがウィップを探すため力貸してくれないか」
マキシマ「もとよりそのつもりだ。彼女とは常に連絡はつけているつもりだから」

・以降マキシマの導きに従ってウィップの居所を追う。

・途中クローン京たちの妨害を退けてようやくウィップのもとへとたどり着く。

・ウィップ発見
ウィップを取り囲むクローン京と倒したはずのクリザリッド
ウィップ「くっ、サリー。やはり行かせてはくれないのね」
アクジ「おい、大丈夫か」
マキシマ「やはりあいつも量産化されていたか」
アクジ「ここは退けるしかないか」
ウィップ「あなたの手は、借りないわ」
マキシマ「そう水臭いことを言うな。あれが発動すれば被害もサウスタウンの比じゃないんだ」
ウィップ「それも、分かっているわ」
レオナ「なら決まりね、私たちも加勢します」
・ウィップ、仲間になる。

・バトル開始、対クローン京、クリザリッド・ダッシュ
・バトル勝利後
アクジ「なんとか片付いたな」
マキシマ「ああ、たった今ゆずのお嬢から連絡があったが、今K’が奴らの要塞に乗り込んでいて、ダイアナたちと合わせて足止めしているが。それも永く持たないだろう」
京「一刻も早くいかなくちゃな、さてどうしたものか」
アクジ「博士が何とかしてくれるだろう。とりあえず行ってみるか」

・草薙邸
京「何だこりゃ、これが博士のやつなのか」
アクジ「博士のタイムマシンだ。これで空間移動して要塞までひとっとびだ」
ブラウン「うむ、ゆず君の通信から居場所が割り出せた。これから突っ込むぞ」

・ネスツ要塞シャトル発着ドック。
クーラ「ああ、ダイアナ、フォクシー、それにゆずちゃん」
ゆず「あたしを助けようとして怪我をしたの」
ダイアナ「面目ないわね、勝手知ったる要塞と思っていたけど」
フォクシー「あれほどの物量とは知らず、このざまさ」
マキシマ「とんだ災難だったな」
ダイアナ「ええ、これしきの傷なら、うっ、ここまできて身体が、動かないなんて」
ゆず「大丈夫二人とも、こんな時ウーさえあれば」
マキシマ「ああ、ウーは俺が修理した。それから二人とも後ろに下がって手当てを受けてくれ。後のことは俺たちが何とかする」
フォクシー「ああ、すまないな」
ゆず「これであたしも十分戦えるね。それじゃ早くサリー君を助けに行こう」
・ゆずとサイバー・ウー、仲間になる。

・要塞司令室
そこにはゼロとK’が対峙していた。
ゼロ「よくぞここまでもがいたものだなクリザリッド。だがお前がいくらあがいたところでこのネスツ、そしてこの俺は揺るぎはしない」
アクジ「そいつは、どうかな」
K’「・・・お前らは・・・・・」
京「お前ともいろいろあったが、共通の敵と対するんだ。力貸してもいいがな」
ウィップ「サリー、もう私は、あの時のように逃げない。戦ってみせるわ」
ゼロ「お前もこの俺を止めんとするのか、いいだろう、やってみるがいい」
マキシマ「そういうわけだ、ここは派手にやろうぜ、相棒」
K’「まったく、みんなお節介な奴だぜ」

・バトル開始、対ゼロ
・バトル勝利後
ゼロ「ふふ、この俺も焼きが回ったか、我が兄弟よ、これが俺の存在価値の限界だ。だがお前は彼に会う運命にある。行って確かめていくのだな。己が運命を」
ゼロ、去っていく。
K’「勝手なこと、言いやがって」
アクジ「ともかく、奴以上の強敵がいるってことだろ。こうなったら最後まで行ってみるさ」
司令室の壁が開き、そこに隠し部屋が現れる。

・司令室内、玉座の間
隠し部屋の奥まった部分に、座していた老人と傍らの青年がいた。
青年「ようこそ、我が愛しきモルモットたちよ、わたしはネスツ総指揮ユニット、イグニス」
アクジ「あんたがネスツのボスってところか」
イグニス「・・・ありていに言えばな、父上はかつてあの男に仕え、きたるべき復活のために力を注いだ。
    その際に自らの研究のためにその命を捧げ、わたしを、そして彼らを生み出した。それがK’とウィップ、いやクリザリッドとセーラ。
    その二人から生み出された、ゼロとクリザリッド・ダッシュ。そしてダイアナとフォクシー、そして、クーラ・・・・・」

ウィップ「・・・やめて、もう充分よ」
クーラ「セーラ・・・・・」
イグニス「もちろんお前たちには感謝しているよ。すべてはわたしのために働いてくれたのだからな」

マキシマ「そのために多くのものを犠牲にしてか、その物言いはドクターそのものだな」
イグニス、傍らのドクターに手をかけ、ドクターは塵となって消え去る。
イグニス「もはやネスツなど不要だ。今こそ君たちを倒し、わたしが新世界の神として君臨する。さあ、今こそ真のセレモニーだ」
K’「そうてめえの思惑に乗ってたまるか」
ウィップ「貴方だけは、絶対に許さない」
アクジ「そうだな、人を利用するだけ最後にゴミのように捨てる。俺が一番嫌いなタイプの人間だ」
マキシマ「いずれにしても年貢の納め時だ、今こそ貴様を倒し、少しは世の中をマシにしてみせるぜ」

・バトル開始・対イグニス
・バトル勝利後
イグニス「わ、わたしが敗れたというのか」
アクジ「業は派手だったが、所詮は力押しだ。そんな奴に俺たちが負けてやる義理はないってことだ」
イグニス「黙れ、ダマレ、世界がこのわたしを望まぬというならば、世界そのものを破壊し作り替えてくれよう。このゼロドライブ、さえあれば・・・・・」
イグニス、中枢のゼロドライブを発動させんとするが、力の暴走により弾き飛ばされ姿を消す。
アクジ「自分でも制御できない力か、これも哀れだな」
京「おい、ここもヤバいんじゃないのか」
K’「ああ、もうここには用はない」
ウィップ「ええ、ひとまずは脱出しましょう」

アクジたち、要塞を脱出し、その直後、要塞も崩壊する。

・K’編エピローグ:エサカシティ広場
K’「これで、終わったな、しかし・・・・・」

ウィップ「ええ、過去を失い、命を弄ばれ、人としての生を奪われた、私たち。すべては、あの男の欲望のために、兵器として造り出された」
マキシマ「だが俺たちは、ただ死ぬために生まれてきたんじゃない、そうだろ、三人とも」
フォクシー「ああ、私たちも忘れちゃ困るな」
ダイアナ「まだ調子は戻らないけど、傷が癒え次第、巻島博士の救出に力を注ぎましょう」
ゆず「お願いね、あなたたちの分まであたしが頑張るから」
マキシマ「イグニスが斃れてもネスツの残党もまだ残っているからな。しかしあまり無理しないでくれよ」
ハイデルン(通信)「ご苦労だったな、これで世界を脅かす存在の一つは消えたということだ。
     さてここから先は取引だが、君たちは当面我々の保護に入ってもらうとして、それ以外はある程度自由の身だが、どうかな、クリザリッド」

K’「その名前はやめろよ、今はK’でいいさ。まああまり面倒なことは押し付けてくれるなよ」
ハイデルン(通信)「ならば決まりだな。また連絡するときがあるだろう。その時まで元気でいてくれ」
マキシマ「まあ、乗り掛かった舟ってやつだな」
アクジ「まあ、後のことは俺たちも力になるさ」
クーラ「まだ戦いは続くけど、これでみんな自由になるのね、サリー」
K’「それもやめろよ。ともかく、俺たちの戦いも、これからだ」

・K’、マキシマが仲間になる。

K’編クリア


<アッシュ編(その4)>

・捜査開始(草薙邸)

柴舟「おおアクジ君、ちょうどブラウン博士から通信機を借りてな、そういえばお主に連絡したいことがあると言ってたが」
アクジ「ああ、俺も聞いてみたいことがあるんだ」
アクジ、ブラウン博士と連絡を取る。
ブラウン「おおアクジ君、前々から調べておいたいわゆる“存在しない男”についてだが」
アクジ「ああ、その“存在しない男”についてか、たしか“アッシュ”という名前だったか、そいつがどうして“存在しない男”と呼ばれたのかが分かるのか」
ブラウン「そもそもこの世界の裏面で暗躍する、いわゆる地球意思の体現を司るものたち。彼らがどのような方法かは知らないが現代に転移して暗躍していたのだ。
     それを一人の青年が身をていして食い止めて“彼ら”を時空の彼方へと叩き落としたのだ」

アクジ「それをWARESのドミナが現世に甦らせた」
ブラウン「そういうところだよ、これが事実なら、そのアッシュとやらも“存在しない男”から“存在しなおした男”ということになるかな。まあともかくも」
アクジ「彼とコンタクトを取らなきゃいけないか」
ブラウン「わたしももう少し調べてみるよ。何か分かったらすぐに知らせるよ」

・家を出たアクジをシェンウーが待ち構えていた。
アクジ「やあ、あんたか。また何か用があるのか」
シェン「ここらで“存在しない男”のアッシュを探すのに、力貸してもいいと思ってな、お前らもだいぶ活躍してるようだから、ここは一肌脱いでやるぜ」
アクジ「そいつはありがたいな、しかしあんただけじゃやはり心もとないんだが」
シェン「そいつも分かってるぜ、今デュオロンとまりんがエリザベートを説得に当たってるんだ。俺たちも合流していこうぜ」
・シェンウー、仲間になる

・ちづるの懸念
ちづる「ちょっといいかしら、京、アクジ君」
京「なんだちづる、そういやさっきから落ち着かねえ様子だが」
ちづる「ええ、いましがたマキ姉さんの“声”を聞いたの」
アクジ「マキ・・・・・?」
京「ちづるの双子の姉さんだ。幼い頃事故で亡くなったんだが、今でもちづるに“声”をかけてるってことなんだ」
ちづる「さっきブラウン博士が手がかりをつかんでるって言ったけど、それは彼らも周知していることなのよ。私たちに力を貸すのを彼らが阻むのはたやすかったけど、
    それを姉さんが護ってきたの。でも先ほど姉さんが話しかけて、その力も弱まっているから急いでほしいと言っていたわ」

京「そいつは大変だな」
アクジ「まったくだ、しかしまた面倒ごとに巻き込まれそうだ。ともかく今の仕事にあたろうか」
オズワルド「まずまりんさんのもとに参りましょう。裏町の酒場にいるとか」

・途中KUSANAGIたちの妨害を退け、目的地にたどり着く。

・酒場:まりん合流
オズワルド「待っていましたかまりんさん」
まりん「うん、大体のことは調べていたけど、エリザベートに大体の事情を話したら飛び出したっきり」
シェン「どういうことだ、あの姐ちゃんが奴と一番関係があるって聞いたんだが」
まりん「今デュオロンがエリザを追っているけど、ここは急いだほうがいいんじゃない」
アクジ「そうだな、だんだんとイヤな気がピリピリしてるぜ」

・大通り:デュオロン合流
シェン「おい、そこにいるのはデュオロンじゃねえか」
アクジ「うずくまってるが、まさかやられたのか」
デュオロン「いや、大丈夫だ、少してこずったがな」
オズワルド「それはそうとエリザベートさんはどうしました、今の様子と何やら関係ありそうな気もしますが」
デュオロン「面目ないな、“彼の地のもの”らが現れて襲いかかってきた。何とか退けたがエリザベートが“奴ら”を追っていって」
シェン「なんてこった、それじゃあ振出しに戻ったんじゃねえか」
アクジ「いや、まだ追い付けるはずだ、見ろ」
・KUSANAGIたちを率いる一人の女性が現れる。
女性「初めまして、私は貴方がたがいう“遥けし彼の地のもの”の一人、牡丹。ここで貴方がたに行かれては何かと面倒。少し遊んでもらうわよ」

・バトル開始、対KUSANAGI
・バトル勝利後
アクジ「何とか倒せたな、数に頼った分手こずったが」
京「あの女も姿をくらましたぜ」
ちづる「待って京、何やら胸騒ぎがするわ、どうやらあっちの方角みたい。
アクジ「よし、急ぐとしようか」

・地下闘技場:エリザベート合流
アクジ「やはりここにいたか、この様子だと追っていた奴を取り逃がしたみたいだな」
エリザ「あなたたちは」
アクジ「こうなったら乗り掛かった舟だ、一緒にアッシュや彼の地のものに当たろうぜ」
エリザ「あなたたちの手は借りない、と言いたいけれど」
アクジ「あんただけじゃ心もとないだろう、奴らの居場所に到る路は博士が握ってるはずだ」
その時、巨大な機械が闘技場内に現れる。
ブラウン「おおアクジ君、待たせたね」
アクジ「どうやら間に合ったみたいだな」
ブラウン「うむ、分析の結果彼らは時空の裂け目に隠れ住んでいた。これもドミナの手によるのは言うまでもない」
アクジ「それじゃあ、乗り込もうぜ、あんたたちの真実ってやつのためにな」
エリザ「・・・ええ・・・・・」

・時空の裂け目、刻隔ての扉
アクジ「これが時空の裂け目ってやつなのか」
ブラウン「うむ、正直今までヒヤッとしたよ。彼らのことを調べていた知り合いが変死を遂げたこともあってね、おそらくは彼らの仕業であることに間違いはなかった」
ちづる「それで姉さんの護りを受けて今に至ったわけですか」
ブラウン「そういうことになるがね、ちょうどこのタイムマシンを動かしたのと同じ時に、彼女の意識が消えたのだが」
アクジ「おそらくあそこにいるかもしれないな」
ちづる「ともかく急ぎましょう」
“扉”に立つ一同、そこには仮面を付けた巫女風の女性が立っていた。
ちづる「これはまさか、マキ姉さん」
京「どういうことだ、マキは幼い頃に死んだって話じゃないか」
アクジ「あの仮面があやしいな」
そこに禍忌の声が響く。
禍忌「よく来たな、愚かな人間ども、ここにいるのはたしかに八咫の巫女、神楽マキだ。そこにいるブラウンとかいう老いぼれがいろいろ嗅ぎまわるのを手助けしたようだが。
   その実は貴様らをおびき寄せるためだ。そう、かつては先の闘いにおいて我らの現世の降臨を阻まれた。その礼として・・・・・」

アクジ「マキさんを利用して俺たちを倒そうとするんだな。こうなったらやるしかない」
ちづる「気を付けて、今のマキ姉さんは神楽の業のすべてを解放しているから」
京「手加減なしってところか、そいつも望むところだぜ」

・バトル開始、対神楽マキ
・バトル勝利後
ちづる「姉さん!」

マキ「見事です、ちづる、京、そして精霊庁の使徒西村アクジさん。そしてちづる、私の残りの力をあなたに託しましょう。それをもって大いなる邪悪を封じるのです」
・マキ、消えていく。
ちづる「姉さん・・・・・」
アクジ「これは本当に感謝しなければな。さてと、いつまでも横目で見ちゃいられないだろう。とっとと姿を見せな」
禍忌「ふふ、たしかに面白い見世物だった。せめてあの女だけでも始末せんとした牡丹の力で我が手駒にしたが」
ちづる「なんてことを」
京「こいつは許せねえな」
禍忌「なんとでも言うがいい、所詮は悪あがきだ、あの方も忌まわしき時空の扉から這い出てくるだろう。だがその前の露払いとしてわたし直々に貴様らを始末してくれよう。
   さあ、血反吐を吐いて悶え死ね」

・バトル開始、対禍忌
・バトル勝利後
禍忌「何ということだ、貴様らの力がここまでとは」
禍忌、光の塊となって姿を消す。
「ふふ、ご苦労だったな、禍忌」
アクジ「今度は何者なんだ」
「禍忌から聞いていなかったのか、我こそはお前たちがいう“遥けし彼の地のもの”の束ね、斎忌だ。彼が時を稼いだおかげで俺もこうして“扉”を開けることができた。
 あとは現世に這い出して世界を我が物にするだけだ」

「そうは、いかないよ、斎忌」
斎忌「貴様、アッシュ。やはりお前も這い出してきたか」
エリザ「アッシュ」
アッシュ「心配かけてごめん、ベティ、それにヤマトのみんな。ここにきて僕自身の“存在”とともに本当の使命に目覚めた気がするんだ」
アクジ「あいつを倒して時空の扉を再び閉めるんだろう。それだったら一時でも俺たちに力を貸してくれるだろうな」
アッシュ「ふふ、もちろんさ。さあ、面倒ごとは早めに済ませよう」
斎忌「さあ、どうかな、お前たちにはこ奴が相手となる」
・斎忌の手から闇の波動が繰り出され、それがもう一人のアッシュの姿となる。

アクジ「これは、どういうことだ」
アッシュ「これこそが僕の影、いや、僕らの一族に連なる忌まわしき血の螺旋って奴なのさ」

・アッシュ、仲間になる

・バトル開始、対血の螺旋に狂うアッシュ
・バトル勝利後
倒れた敵が妖気となってアッシュに取り込まれる。
アッシュ「お帰り、もう一人の僕、そしてようこそ、光の中に」
アクジ「うん、あんたの炎も少し澄んできたか」
エリザ「これで、本当のあなたに戻ってきたのね」
アッシュ「もちろんさ、ベティ。さあ、後は君一人さ、斎忌」
斎忌「のぼせ上るな、もともとは俺一人でよかったのだ。すべてにおいて忌み嫌われ、連綿と受け継がれた憎悪。今こそ思い知らせてやろう」
アクジ「そうか、それならその憎悪って奴とともに暗い闇に叩き返してやろう」

・バトル開始、対斎忌
・バトル勝利後:アッシュ編エピローグ
斎忌「これで、勝ったと、思うな、闇がある限り、我らは、滅びぬ。いずれは、また・・・・・」
アクジ「やれやれ、これで終わったか」
アッシュ「そうだね、僕に闇の血がある限り、いつ彼らが甦ってくるかもわからない」
ちづる「それもあなたたち自身の意思の力次第」
エリザ「そうね、あなたたちヤマトの者と同じように、闇の力を制してきた」
京「まあ、世の平穏のために力を振るってきたわけだ」
アクジ「その意志の力がある限り、まずは大丈夫ってわけだが。いや、まだドミナの件もあったな」
アッシュ「これからは僕も力になるから大丈夫だよ、うふふ」
アクジ「まあ、あてにしないで力を借りようかな」

アッシュ編クリア

・京、K’、アッシュ編すべてをクリアした場合、アーデルハイド編が選択可能になる。


<アーデルハイド編>

・プロローグ:ブラウン博士からの通信
アクジ「おっ、博士からの通信か、今度は一体何の用だ」
ブラウン「うむアクジ君、実はハイデルン氏から連絡があって、ある調査を依頼されたのだが」
アクジ「また調査か、今度は何の用なんだ」
ブラウン「これはハイデルン氏独自の要件なのだが、とある兄妹を前から調査をしていて、その行方が最近になってその音信が不通となってきたのだ」
アクジ「それで俺たちに協力を求めてきたのか」
ブラウン「そういうことだね、詳しくは資料をおくるから、まずは目を通してくれたまえ」
アクジ「ああ、分かった」

・ハイデルンからの資料
「ブラウン博士からの資料を読みますか」の選択に「はい」を選ぶと表示される。その後もキャンプ画面でも表示がされる。

ハイデルン『おはようアクジ君、早速だが今回の調査の依頼を受けてまずは感謝する。その調査というのは。かつて我が部隊と対立した武器密売組織“R”、
     その代表であるルガール=バーンシュタインの子供と目される。アーデルハイドとローザライン。
     ルガール討伐後に彼ら兄妹そのルガールの後継者として監視をしていたのだが、最近になってその行方が知れずとなった。
     そこで君たちに調査の協力を求めることになった。

     これは君も周知のことだが、かつてルガールもオロチ一族とは縁があり、それが故に身を滅ぼした。
     しかしこれも噂にしかないが近日復活をするとの情報もある。それらを含めての調査の依頼だ。
     なお当方からはレオナとウィップを調査要員として派遣しよう。成功を祈る」

アクジ「結構面倒なことになりそうだな。退屈よりはましだが」
そこにレオナ、ウィップが現れる。
レオナ「あと、ルガールが斃れても未だ“R”は活動を続けていて、それに対しハイデルンも対応を続けているわ」
ウィップ「詳しいことは“R”の総括部門のヒメーネとアヤという女性がカギを握っているのよ」
そこにメイド風の一人の少女が現れる。
少女「お初にお目にかかります。レオナ様、ウィップ様、そして精霊庁の使徒、西村アクジ様。私はアイラと申します」
アクジ「あんたもルガールの関係者ということか。一体何の用なんだ」
アイラ「はい、実はアクジ様にお願いがあって参った次第です。本来当機関“R”を総括すべきアーデルハイド様、ローザライン様が音信不通となり、
    当方としてもその対処に追われておりまして、アクジ様のご協力を仰ぎたい次第です」

レオナ「ずいぶんと虫のいい話ね」
ウィップ「司令もかつて言っていたけれど、彼らを含めてあなたたちはいわば“敵”。その“敵”が私たちに力を貸せというからには」
アクジ「まあ手掛かりを得るならそれでもいいかもな。こっちもそれなり対処すればいいからな」
アイラ「ありがとうございます。情報関連に関しましては逐次お送り致しますので。それではここで失礼いたします」
アイラ、突然降り立った赤いショートヘアの女につかまり、ヘリで飛び去っていく。
レオナ「あれは“R”のエージェント、ヒメーネ」
ウィップ「あくまでこき使おうというのね、気に食わないわ」
アクジ「まあいいさ、ここは奴らより先にあの二人を探し出してひっ捕まえればいいからな」
レオナ「ええ、分かっているわ」
ちづる「少しいいかしら、アクジ君」
アクジ「ああ、そういやオロチってやつと関係があるといったよな」
ちづる「ルガールの子供たちについては私も知るところとなったけれど、それならば彼らにもオロチの者たちが関与しているというから、
    彼らの動向を探ればおのずと手がかりも見つかるかもしれないわね」

アクジ「そうだな、これまた気が進まないがやってみよう」

・その後、紅丸たち日本チーム、拳崇たちサイコソルジャーチーム、そしてラルフ、クラークから居所の情報を聞き出してからオロチ一族の面々と対峙する。

・マチュア、バイスの居所の情報を入手後、マチュア、バイスと対面
バイス「またあんたたちかい」
マチュア「今度はあなたたちの邪魔はさせないわ。彼ら兄妹は大切な要員なのだから」
レオナ「そうね、ルガールと同じくオロチの力を利用しているからにはひとまずの監視も必要だから。まして彼ら自身、あの子の遺伝子を・・・・・」
バイス「そこまで知られちゃただでは返せないねお嬢ちゃん」
マチュア「ましてあなたはあの男の娘、今度こそ私たちの力になってもらうわよ、レオンヒルト=ガイデル」
レオナ「それはやめて、私はレオナ。それ以上でもそれ以下でもない」
アクジ「そうだな、血の力だか何だか知らないが、力で人を締め付ける奴は許しちゃ置けない。その根性を叩き直してやろうか」

バイス「はん、やれるもんならやってみな、使徒だか何だか知らないが返り討ちにしてやるさ」

・バトル開始、対マチュア、バイス
・バトル勝利後
マチュア「やはり、一筋縄ではいかなかったわね」
バイス「まあいいさ、こちらも彼の居所を割り出せれば」

・シェルミーの居所の情報を入手後、シェルミーと対面
シェルミー「はあい、ごきげんよう、今かと待ちかねていたわよ」
アクジ「そういってもちょっとはしびれを切らしていたようだな」
シェルミー「まあね、あの二人のことは私たちも気にかけていたから、今更あの人たちに勝手なことをしてもらわれちゃあこっちも困るのよね・・・・・」
シェルミー、額に手をかざし、少し不敵な表情(?)になる。
シェルミー「・・・もちろん、あなたたちにも邪魔をされるのもね」
アクジ「どうやら本性を現したってところだな」
シェルミー「さあどうかしら、たしかに先の闘いでは力を分けて闘っていて、その後それの合一は少し手間取っているのもたしか。
     ともかく、できる限り足止めさせてもらうわよ」

・バトル開始、対シェルミー
・バトル勝利後
シェルミー「ほんと、楽しかったわよ」

・マチュア&バイス、シェルミー勝利後、社の居所の情報を入手可能となる。

・社の居所の情報を入手後、社と対面
とある青年と対峙する社
社「やっと会えたな、アーデルハイド。いくらお前がもがいたところでオロチの血はには逃れられないってことだ」
アデル「そう、だからこそ君たちの言いなりになるわけにはいかない。もちろん妹のこともだ。わたしはともかく、ローズもまた父上の器とするわけにはいかない」
社「それはどうかな、もうそっちの段取りは済ませているところだからな。たとえばネスツの秘密基地に保管してあったクリスのこともある」
アデル「クリスが、たしかに我々が生み出されたのは彼のおかげだ、君たちがオロチの力を求める限りは、彼を目覚めさせるにはいかないのだ」
社「それも時間の問題てやつだ。あの二人も手を尽くしているところだが、こっちも一つ手を加えてやってるぜ」
アデル「まさか、彼女のことか」
社「そこまで分かってれば結構だ。ちょうどお邪魔虫もしゃしゃり出てきたところだ。ここはまとめて片付けてやるぜ」
アクジたちプレイヤーも現れ、アデルに合流する。
アクジ「あんたがアデルって奴か」
レオナ「ええ、アーデルハイド=バーンシュタイン。かのルガールの息子と目される人」
アデル「君たちはハイデルン氏の、そして君はたしか精霊庁の使徒の」
アクジ「西村アクジだ、それはそうと、どちらと闘えばいい、というか、あの大きいのとは闘わなきゃいけないが、アデルの方はどうする」
ウィップ「彼の方は間違いがなければ、保護をしてもいいけれど」
レオナ「そうね、彼は完全にルガールの支配を受けていないわ」
アデル「フッ、それはどうかな。ともかく君たちまでとは闘いたくはないのも事実」
アクジ「かといって三つどもえにもつれ込むわけにもいかないだろう。ということなら俺たちとあんたとで組んでもいいかもしれない」
アデル「うむ、それも面白いかもしれないな」
社「どっちにしても同じことだな、何人かかろうが俺の敵じゃあねえってことだ。力の合一が成された今の俺には、お前らが何人かかってこようが敵じゃあねえ。
  さあ、どっからでもかかってきな」

・この時点でアデルがサポートキャラとしてバトルに参加する
・バトル開始、対社
・バトル勝利後
社「くそっ、この俺が手こずっちまった」
レオナ「あなたもゲーニッツ同様、人の力を侮り過ぎた」
社「どうかな、俺も少し手加減したつもりだ。もちろんあのゲーニッツも、シェルミーも同様だ。そしてあれの封印も解かれれば」
そこに手負いのヒメーネとアヤが現れる。
社「あとはあいつらから詳しいことを聞き出すんだな、また会おうぜ」
と、社は去っていく。
アデル「ヒメーネ、アヤ、いったいどうしたのだ」
ヒメーネ「アデル様、申し訳ありません。アイラが敵の手に」
アヤ「おそらく、アイラに流れていたオロチの血を頼りに、ジェミニィが直々に迎え入れて、そしてローズ様までも」
アデル「そうだ、彼らがローズを元に父上の力、そしてオロチそのものを再び利用せんとしている」
アクジ「あいつまたとんでもないことをしようとしているな」
レオナ「もちろん、その裏にはドミナの影があるわ。それらをまとめて彼女の野望は叩かなればいけない」
アクジ「さてそのドミナだが、彼女の野望ってのはそれだけじゃないのも確かだな」
ちづる「そうね、ユキさんの件にとらわれてかかれなかったのもあるけど、それらの事情はこの後からでも検討をしなければいけません」
アクジ「というわけで、俺たちは次の調査をしなきゃいけない。あんたが良ければ力を貸してもらいたいが」
アデル「もちろん、そのつもりだ。このわたしも生まれながらに父の業を背負う運命だ。その重荷に比べれば君との助力は軽いもの、喜んで力を貸そう」
アクジ「そうこなくっちゃな」

・アーデルハイド、仲間になる。

・エピローグ:封印の間のネスツ保管室
封印の間にはジェミニィとドミナ、その間の少女アイラ、そして彼女たちの向かいにはカプセルで眠っているクリスがいた。
ジェミニィ「しかし私がこの子を引き入れている間に、部屋ごとここに運んでくるなんてすごいのね」
ドミナ「我がWARESの技術力をもってすれば容易いことです。そんなことより準備はいいですね」
アイラ「はい・・・・・」
アイラ、メイド服を脱ぎアンダーウェア姿になり傍らのカプセルに入る。
ドミナ「先にオロチを似せてミズチを創り出しましたが、たしかに戦闘力は申し分なかったのですがいかんせん耐久力に問題がありました。
    やはり媒体となるクリスの肉体的な強化を図らなければなりません。本来ユキの血が必要だったのですがガードが固いため、
    まずはクリスと同郷の彼女、アイラの血を代用としました」

ジェミニィ「でも大丈夫かしら、彼女の血だけで」
ドミナ「なんの、やっていることは普通の輸血と何ら変わりはありません。彼女から血を取り出してクリスに与え、その代りにアイラには造血剤等で回復させる。
    その繰り返しなのです。しかしそれも時間はかかりません」

ジェミニィ「時間ね、でもその時間は私たちの時間、それともあなた自身の時間」
ドミナ「その両方です。今や異界にたゆたうているあの方を呼び戻し、そしてあの方の正義を成就させる。それこそが我が理想なのです」
ジェミニィ「ふふ、結構楽しそうね」
ドミナ「ともかくこれからが勝負の時です」

TO BE CONTINUED