草薙京
アムリタ「ここで貴方に合うのが運命なら、それを指し示すのはいかなるものでしょう」
京「どうやらあんたも面倒な奴のようだな、退けるにしても少し骨が折れそうだな」
アムリタ「貴方もただ闘争を愉しむ方ではなさそうです、なればそれなり対しましょう」
京「やっぱりあんたも煩わしそうな女のようだ、それでも退屈しないで済むようだな」
「宿命といい運命というもの、川の流れなれば乗るか抗うかは総て貴方の意志からです」
アムリタ「拳も炎も総ては貴方の意志、義しきか否かもさしたる問題ではありますまい」
京「それでも目的も持ちてえからよ、誰の意思でもない俺自身の生き方ってものだな」
八神庵
アムリタ「貴方も流れに逆らうふりをしてたゆたう方、常に飢えを求めているようです」
庵「お前も命がいらないきらいのようだな、ならば望み通りに楽にしてやろうか」
アムリタ「真に貴方が望むもの、ひとまずは推して知り得るところをあたりましょうや」
庵「このまさぐるような物言いが気に入らん、今すぐにその口を開けなくしてくれよう」
「こういった子供の如き戯れなら遊びがいもありましょう、付き合う余地もあります」
アムリタ「貴方にとってはお遊び程度、弄する価値も求めるまでもありますまい」
庵「殺す価値もないとは分かっていた、どいつもこいつも俺を苛立たせるしか能がない」
K’
アムリタ「作られた力とはいえ貴方の強さは真たりえますか、その存在価値はいかに」
K’「俺の力は誰にもはかられねえ、お前も関わるなら火傷だけじゃすまされねえぜ」
アムリタ「はたして貴方の炎は貴方自身を護られるか、この仕合で試してみますか」
K’「甘く見るな、俺の運命は俺自身のものだ、誰にもそれは異を唱えさせねえぜ」
「さしあたり運命は貴方を護りましたか、それでも貴方の炎は貴方を許しませんか」
アムリタ「運命を切り拓くのは拳か炎か、あるいは貴方自身の意志につきますかしら」
K’「別に俺だけの運命じゃねえよ、今はいろんなものを背負っちまってるからな」
アッシュ=クリムゾン
アムリタ「己が存在価値のため貴方も現れたとならば、事態は動き出したといえます」
アッシュ「僕の存在はきっかけにすぎないけど、面白くなるのには変わりないよね」
アムリタ「さしあたっては退屈しのぎになりましょうが、貴方の存在も見逃せません」
アッシュ「あくまで僕の力がお望みかい、いずれ君とのお遊びで一時を過ごそうかな」
「存在の有無はまず問題ではありません、むしろこの場をいかに立つべきかにつきます」
アムリタ「この仕合でも何かを求めんとしますが、その手の先に何があるのですか」
アッシュ「それがわからないから楽しみも増すといえるんだ、そうは思わないかい」
二階堂紅丸
アムリタ「貴方の中の友情と野心、いずれかも秘めたまま貴方は闘い続けるのですか」
紅丸「これが俺という男の辛いところさ、あんたが誰に差し向けられたかは知らねえが」
アムリタ「さしあたり迷いはなさそうです、せめて私との仕合で測ってはいかがですか」
紅丸「そうさせてもらうさ、俺が俺であるためとあいつらと付き合っていくためにな」
「己を抑えつつも人の縁を守るは只ならぬこと、これも貴方の強さなれば尚更でしょう」
アムリタ「仕合うごとに轟く電光、その信念の業が人の縁を守るものと感じ入ります」
紅丸「どうせならあんたのことも守りたいんだが、いや今は闘って守るしかないな」
大門五郎
アムリタ「まさに大地に根差す太樹、それが動き出してこそ大いなる力を得るのですか」
大門「ううむこの姿は目に毒だ、しかしながらワシも武道家として臆していられんな」
アムリタ「金剛心にして不動心、それを備える貴方ならば私に惑う暇もないはずですよ」
大門「いずれ武道を語るのならば、まずは貴女とも武道家として仕合わねばならぬ」
「ただ伐り倒すことで勝ちにはならず、上りつめ空に到れば自ずと勝ちを得られますか」
アムリタ「いかに動かず勝つは易からぬもの、ひとまずは貴方はそれで闘い抜きますか」
大門「無駄に動かぬのもかえって疲れる、貴女がいう不動の勝利の境地はやはり難しい」
矢吹真吾
アムリタ「見た目普通の方ながら、普通ならざる運気なら見極める必要もありですね」
真吾「ちょっとヘンなお姉さんだな、いやいや見た目に惑わされちゃ負けだからなあ」
アムリタ「まずは己に負けぬようですね、なれば仕合にて貴方を図らせていただきます」
真吾「そう言って迫ってくるのか、でも俺も格闘家のはしくれだから逃げちゃダメだな」
「多少気負いましたか、ですが根性とやら以上の意気込みも楽しむことができました」
アムリタ「ここぞで活躍する方と見受けましたが、やはりそれなりの活躍でしたね」
真吾「期待されるとかえって緊張しちゃうな、多少は踊らされるのもしょうがないなあ」
レオナ
アムリタ「陰の末裔ながら闘いに身を寄せる貴女も、その闘いの先を見据えていますか」
レオナ「それは私にも分からない、でも今はあなたと仕合った先にあるものと信じたい」
アムリタ「やはり闘いの先を求めているのですね、なれば見極めさせていただきます」
レオナ「誰であろうと私は負けない、たとえあなたの陰がいかなるものであろうとも」
「運命を受け入れるも抗うも貴女の意志なら、この負けですら乗り越えていくのですね」
アムリタ「闘いの中でも流れのままに、その中でも機をつかむ貴女こそ輝きますか」
レオナ「たしかにままならぬこともあるけれど、勝てない闘いはしないだけだから」
麻宮アテナ
アムリタ「貴女の舞台に立たせて頂きますが、これも大いなる流れにたったまでのこと」
アテナ「あなたがどのような人かは分かりませんが、不穏の陰ならまずは祓うのみです」
アムリタ「たまには他人の舞台で踊るのもいいものです、ともに踊る方にもよりますが」
アテナ「そうむざむざと踊らされまれんよ、私もこれで闘い抜いてきたのですから」
「たしかにここの舞台は貴女のもの、されど最後まで流れを掴められるかはまた別の話」
アムリタ「さしあたりは競う踊りも悪くありません、人によっては興もさめましたか」
アテナ「なんというか少し独特な踊りだから、でもちょっと引き込まれそうでした」
神楽ちづる
アムリタ「貴女も守るのみと見受けましたが、つとめて打って出る方のようですね」
ちづる「今は自分しか頼れる人もいませんから、そういうあなたはどう出るのですか」
アムリタ「私も少し見極めることにします、貴女がた血族も強きものの一つですから」
ちづる「あなたの陰も気になりますが、今は直前の仕合をただ切り抜けるのみです」
「貴女にも理解しているはずです、貴女が想う使命以上の大局の訪れが近いものだと」
アムリタ「踊らされる方には苦しいところですが、これも大局への流れに至る路と」
ちづる「せめて自分たちの舞いに力を尽くしたいけれど、この後ろめたさは何かしら」
四条雛子
アムリタ「何やら私に興味をお持ちでしょうが、仕合を望むならは吝かにあらずですが」
雛子「これほどのお体付きなら、あなたも我が相撲部にお付き合い頂けますでしょうか」
アムリタ「なるほと貴女の相撲と私の秘儀、まずはお互いを競うことが前提でしようが」
雛子「あなたとは結構な取り組みができるようです、今から楽しみになってきました」
「体と体の戯れは一時の愉しみと成しますが、それだけに帰するも惜しむべきですか」
アムリタ「組みの威勢にて仕合を決めるも、面白きことなれど穏やかならぬ心根もまた」
雛子「全力で取り組んだ方が気持ちいいですよ、その後でちゃんこを振る舞いますから」
クーラ=ダイアモンド
アムリタ「貴女も創られた力のようです、その凍てつかせる力に心を感じますが」
クーラ「闘うのはいいけど、あたしも凍らせるだけじゃダメだと思っているけれどね」
アムリタ「貴女も闘いの先を見据えんとしますか、少しお節介の余地もありますね」
クーラ「いろいろとめんどくさそうだけどね、あなたと闘うんだったら仕方ないな」
「凍てついた中での情熱、それこそが私をして闘いに駆り立て凍気を超えたのです」
アムリタ「こうまでも冷めるとは思いましたが。たしかにある程度は収められましたね」
クーラ「あまりアツいのはキライだからね、でもお姉さんもその恰好で寒くないのかな」
エリザベート=ブランドルジュ
アムリタ「この場で陽の方と見合わせることになるも、大局への流れによるものですか」
エリザ「たしかにそうかもしれません、なれば貴女は陰の者といえるのではないですか」
アムリタ「それもどうでしょう、お互いの存在価値のために仕合うもいいでしょうが」
エリザ「存在価値ならば私も退けない理由もあります、ここは受けて立ちましょう」
「陽も陰も己の存在価値のため闘い合う、これも流れのままならある意味尊きものです」
アムリタ「この仕合も相手の意志に乏しきものでした、これもままならぬことでしたか」
エリザ「己の信念も求めるならそれなり対せます、これも心当たりもありましょうが」
チャン・コーハン
アムリタ「ご息女と同じく貴方にも縁がありますか、その強力以上の強さやいかに」
チャン「ヤンジャが言ってたインド女だな、こういうのは苦手だからやりにくいな」
アムリタ「さしもの私も彼女以上に苦戦は免れませんから、最初から参りましょう」
チャン「こういう物言いが気にかかるんだよな、とにかく俺も切り抜かせてもらうぜ」
「強力も振るえども後に残るは自己満足、まだ彼女の方が力の理を理解していました」
アムリタ「力を振るうに後ろめたさも感じますか、求めるものが何かがまた然り」
チャン「たしかに物足りねえんだよな、はたして俺もこのままでいいのかなってな」
チョイ・ボンゲ
アムリタ「見たところ刺客のようですが、どこか卑屈なる面も感じられますがいかに」
チョイ「むむむあなたの出で立ちも侮れないでヤンス、さぞ名のある人でヤンスね」
アムリタ「名乗るまでもありませんが、私との仕合にて明日を切り拓いてはいかがです」
チョイ「そういうことなら遠慮なくでヤンス、でも切りにくそうな素肌でヤンスねえ」
「刃を立てるに及び腰でしたか、斬るにしろ飛び立つにしろまずは踏み込んでみては」
アムリタ「お互いの舞いを活かすため、貴方の仕手に少し力を添えられましたのですが」
チョイ「最近は人の好意が有り難いでヤンス、たとえ利用されても悔いはないでヤンス」
バイス
アムリタ「陰の眷属の方なら人ならぬ力と申しましょうが、まずは強力のみなのですね」
バイス「いちいち気に障る女だねえ、何ならその強力でひねり潰してもいいけどね」
アムリタ「ひねるのはかまいませんが、私もひとかどの体は心得ているつもりですが」
バイス「まず掴みどころは心得てるよ、油程度じゃ抜けられるとは思わないことだね」
「陰とはいえ力業のみでは知れています、ともあれひとまず闘いがいもありましたが」
アムリタ「時には機を掴むも手ですか、ことに刹那の対峙に動く時はまた然りですね」
バイス「あれこれ考えるのも嫌いでね、掴んて落とすのが一番性に合ってるんだよね」
七枷社
アムリタ「大地の強さと申すべきところ、すこし心もとなきところもありしょうか」
社「その大地を揺るがすつもりかいお嬢さん、誰のさしがねかは問わねえがいい度胸だ」
アムリタ「むしろそれこそが大地の意志だと、それが何を意味するかは理解しえますか」
社「つべこべとうるさい女だな、俺の力は誰にも止められねえことを分らせてやるぜ」
「力を誇るものこそその力に裏切られることもあります、これもまた運命のなせる業」
アムリタ「山も大地も動けし刻もあり、その時こそが大いなる力の体現といえましょう」
社「分かってるじゃねえか、大地を揺るがす俺の力をいずれお目にかかせてやるぜ」
クリス
アムリタ「たしかに運命の中心に貴方が居ますれば、私との邂逅もまた然りですね」
クリス「あまり小難しい話は好きじゃないけど、要はあなたと仕合えばいいんだね」
アムリタ「果たしてどこまでがあなたの真実と言えますか、この場で分かりましょう」
クリス「ちょっと面倒くさいな、あまり首を突っ込みすぎると怪我だけでは済まないよ」
「未だ真実に到れませんか、ですがいつまでも切り抜けられるわけでもありますまい」
アムリタ「この仕合も運命に到れませんか、たしかに勝ち負けなど些細なことです」
クリス「今死ぬわけじゃないから騒ぐ必要はないよ、でも怖いのはこれからだからね」
シュンエイ
アムリタ「現世に有らざる力を用いますか、その力をもって貴方は何を求めますか」
シュン「誰にも負けない、いや自分に負けない力だな、まずはあんたに勝たなきゃな」
アムリタ「その先に貴方の真理があるならば、私が指し示すまでもないのでしょうが」
シュン「そこまで分かりゃあとは進むのみだ、迷っているだけじゃらちもあかないから」
「異形の力なれば呑まれるは必定と思いましたが、それなりに使っていたようですか」
アムリタ「力は使ってこそ価値もありましょうが、それに見合う業も背負えましょうか」
シュン「たしかに重い業かもしれないな、だが背負ってもそうそう重荷に感じないな」
明天君
アムリタ「未だ夢見心地の中恐縮なのですが、そろそろ私とも仕合って頂けますか」
明天君「なにこの大胆なお姉さん、おかげで僕も目覚めちゃって調子狂っちゃうなあ」
アムリタ「眠拳の極意は目覚めてからにありてすが、今こそそれを見極めましょうや」
明天君「見かけによらず容赦もなさそうだね、僕もここで陥るわけにもいかないからね」
「貴方も私に夢見を感じましたか、ですが純粋なる夢見なら今少し深めねばなりません」
アムリタ「私を通じてはなんですが、貴方がたの夢見ははたして純粋なるものですか」
明天君「僕はともかくこのお姉さんを甘く見たら、天国どころか地獄行きかもね」
イスラ
アムリタ「己が力を認識する為ですか、その体現が貴女の意志ならば見極めるもまた」
イスラ「何なんだあんたは、でもアマンダを試すならあんたのその身でかかってきな」
アムリタ「ひとまずは使いこなせますか、それでこその力あるものの資質でしょうか」
イスラ「いちいち突っかかる奴だね、どんな業使おうともアマンダの敵じゃないね」
「理力も力なれば己が手足のごとく、ともにあらんことをまずは理解して下さいまし」
アムリタ「力に呑まれるのみなら、まずは貴方がたが己が力の理に気付かぬものです」
イスラ「つまりあたしらを舐めてかかっただけだね、負けてからの言い訳も見苦しいよ」
ドロレス
アムリタ「貴女も大地を嗜む方なら、ひとまずは戯れるも悪くはないようですね」
ドロレス「おそらくは私を虜にするつもりかしら、もっともそれも面白そうだけど」
アムリタ「たしかに闘争のみなら無粋でしょうから、一時の身を預けるもいいでしょう」
ドロレス「今は遊ぶ暇もないけれど、お互い来たる時にはいまだ至らないだろうから」
「泥に戯れようとも決して陥ることなかれ、これこそ聖泥術の極意ではありませんか」
アムリタ「ひとまずは身を委ねてもよろしいかしら、闘争の憂さも晴れましょうから」
ドロレス「こうもうずもれれば煩わしいけれど、無様に倒れるよりはまだマシなのね」
ククリ
アムリタ「成程砂を嗜む方なら、私としても砂塵を耐えればなんとかなりましょうや」
ククリ「そのそそる艶姿で俺様を弄するか貴様、しかし砂粒にまみれるもまた悪くない」
アムリタ「砂塵となればやはり甘く見られませんが、切り抜けられぬこともありません」
ククリ「ならその肉体の隅々を砂で覆いつくして、見事な砂人形としてさらしてやろう」
「砂上の楼閣と称しましょうが、実を伴わぬ業はやはり身を包むには至りませんか」
アムリタ「魂をも浄化するには大河の流れも砂塵の揺蕩いも、代わりはないのですが」
ククリ「いっそ埋もれれば同じことだな、無様な負け犬は見るにも耐えないからな」
クローネン
アムリタ「肉体を改めれば強くなるとも限りませんが、ここは私で試してみましょうか」
クローネン「てめえみてえな腐れ女風情に勿体ねえが、お望みならお見舞いしてやるぜ」
アムリタ「力に迷っているきらいならば、いっそ私にぶつければ吹っ切れましょうか」
クローネン「どこまでもバカにしやがって、こうなりゃご自慢の体ごとブチ砕いてやる」
「力に溺れるものはみな同じです、貴方の業は力業とも申せず打ち敗るも容易きもの」
アムリタ「力業のみに頼るも無粋ながら、ここぞに備えてならば都合もよろしいかと」
クローネン「いい気なもんだぜ、どうせここぞとやらでてめえだけいい目見るんだろ」
シルヴィ=ポーラ・ポーラ
アムリタ「貴女の中の電気の力ですか、私の身に落とせるならば本物といえましょうが」
ポーラ「そう言うなら見事落としましょう、下手したらよけられるから狙っていくです」
アムリタ「電光の矢ならば私も挑んでいけましょう、見事貫くことができましょうか」
ポーラ「あなたもポーラを見通すつもりですか、だったらポーラも本気出すですよ」
「天地を貫くことが電光の極意なれば、貴女の力もそこに至るも遠からぬことでしょう」
アムリタ「電光こそ天の怒りなれば、それを怖れる時にこそ貴方がたの負けなのです」
ポーラ「ポーラたちを怒らせると怖いですよ、でもお姉さんはそれ以上と思うです」
ミアン
アムリタ「貴女の舞いにも惹かれるものがあれば、この場手合わせを申し込めますか」
ミアン「そういう貴女も、まずは私と舞いを競ってより仕合うなら受けて立ちましょう」
アムリタ「貴女と私の流れの中で、新たなる流れを生み出せれば重畳といえましょうや」
ミアン「その新たな流れが何をもたらすか、今はただ互いの舞いを対するのみかな」
「今少しの舞いで新たな流れももたらされます、そこから乗るものも見いだせれば」
アムリタ「浄も不浄も流れのままに成せれば、それこそ大いなる力となり得るのです」
ミアン「たしかに流れを生み出せれば、しかしその流れから貴女は何を望むというのか」
ネルソン
アムリタ「たしかに機械の腕、なれば貴方のものにせんなら真の力足り得るのですが」
ネルソン「今度はあんたがお相手か、たしかに迷っている今の俺にはうってつけかもな」
アムリタ「力を持て余しているならば、その力の理を見出すのはやはり貴方自身ですが」
ネルソン「ともかくも今はしっかり暴れたい、あんたなら最後まで付き合ってくれるか」
「これこそ貴方の真の強さなら、振るう拳も無駄か否かはやはり貴方次第となります」
アムリタ「振るう拳がただの暴力にとどまるか、今の貴方がたの身が語っておりますか」
ネルソン「見境なく暴れて負ければこうなるな、それからの言い訳もみっともねえぜ」
ガンイル
アムリタ「彼らテコンドーの原点たる貴方、まずはその極意を拝見させて頂きましょう」
ガンイル「それまたそそるお嬢さんだな、ただわしもこうまではついてこれるかのう」
アムリタ「貴方ほどの方が惑うとも思えませんが、是非その蹴りをぶつけて頂きます」
ガンイル「迷うままで負けるのもみっともないからな、遠慮なく闘わせてもらうぞ」
「ひとまずの老獪さなら拝見頂きました、その上の奥義は未だ見えないものでしょうか」
アムリタ「真の武なら基本こそ大事といいましょうが、なるほどこれもまた極意ですか」
ガンイル「わしとて派手に立ち回りたいがの、お前さんの派手さには遠く及ばないで」
ザナドゥ
アムリタ「たしかに無頼なる強さを誇っておりますが、あの方に比べれば今一つですか」
ザナドゥ「そう言いつつも我に気があるのもまだ事実、なれば最後まで付き合うもよし」
アムリタ「たしかに巡り会えれば最後まで、こちらもお付き合いいたしましょうや」
ザナドゥ「お前ならば我との仕合も最後まで付き合えるか、じっくり楽しむとしようか」
「たしかにその強力に相応しき仕合でしたが、あの方の闘争に比べ物足りないのです」
アムリタ「ひとたび蛮力が振るえればあとは闘争の荒野、これも望む所なのですが」
ザナドゥ「いずれ力に押されれば大人しくなろう、その上で優しくねじ込めれればのう」
ルオン
アムリタ「貴女の脚業なら舞いにも通じますが、あるいは仕手にて勝負致しますか」
ルオン「どちらにしてもあなたとは避けては通れないようね、さてどう出ましょうか」
アムリタ「一時の戯れも大いなる流れの揺蕩いになりましょう、それに身を任せれば」
ルオン「いずれ楽しまなきゃ損ね、こちらの体術の方が上手そうだからお手柔らかにね」
「女のみを競うも闘争にも通じますが、それが無粋と感じてこそ貴女の闘いでしょうか」
アムリタ「今一度の女の華なら、己が命を賭けても入り込まん覚悟もありましょうや」
ルオン「うかつに近寄れば怪我しちゃうけれど、それなり覚悟もあってきたかしら」
ナジュド
アムリタ「理力を嗜む貴女もこの闘いの場を選ぶなら、そこに求むるものはいかに」
ナジュド「貴女も闇キ者の眷属なら、とはいえ体術と仕手のみならいかに対するか」
アムリタ「貴女と私、せっかくの邂逅です、己が使命ならば楽しむもまた趣といえます」
ナジュド「己が享楽に私を巻き込まんか、しかし貴女の言も理なればあえて乗るも手か」
「力ある貴女なれば理に溺れるもまたさだめ、それをいかに乗り切れるかが肝要です」
アムリタ「貴方がたが怖れるは力か理か、いずれにしても仕合う前に決まりしものです」
ナジュド「闘わずに越したことはない、我が理力を怖れるのみならやはりもどかしいが」
ハイン
アムリタ「人の生はたしかにチェスの駒の如くならば、貴方か手にしてるものはいかに」
ハイン「すべてを手にしているわけではありませんが、あなたもまた我が盤上ですよ」
アムリタ「なればいかに身を運びましょうか、これもまた楽しむべきことでしょうや」
ハイン「なればいかに舞えるかが勝負を決めますか、ひとまずは勝ちも見えてきました」
「まずは駒運び通りに乗れられましたが、そこからの手ならば私もお見通しでしたよ」
アムリタ「駒を揃えての仕合ならそうなきものなれば、いかに運べるかが肝要ですか」
ハイン「わたしとしては駒を揃いきっての仕合こそが望みでしたが、これもなかなか」
アントノフ
アムリタ「人の器ならば貴方も甘く見られませんが、あえて試させていただきましょう」
アントノフ「それならこの俺の器とやらをはかってもらおう、なんならお前さんの身で」
アムリタ「この場はあえて受けるがいいでしょうが、いえ命そのものも賭けましょうや」
アントノフ「たしかにあんたの底力も感じられそうだ、それこそが楽しみであるがな」
「徒に力を振るうは不本意なれども、純粋なる力のぶつけ合いなら真の闘争足り得ます」
アムリタ「単なる力自慢ではこの場に立つこと適いませんが、この組みようもいかが」
アントノフ「やはり俺の思った通りだ、お前さんの仕手とやらも純粋なる格闘技だな」
ハイデルン
アムリタ「この闘いの場を把握せんとしますか、はたして貴方の思惑に進みましょうや」
ハイデルン「総てを把握するのも難しいが、君の企てこそ進めているのではないかね」
アムリタ「私も流れを掴まんとするに過ぎませんが、その帰結をまず顕しましょうや」
ハイデルン「いずれにしても君たちの思惑通りにさせるわけには、やはりいかないかな」
「武力と知略の融合と申せましょうが、我が秘儀と通じる仕儀ならば対し易きものです」
アムリタ「戦術よりも仕手よりも、何より人の意志が勝敗を分け得るものでしょうや」
ハイデルン「意志なき闘いほど無力なものはない、こればかりは賛同しえるものだな」
草薙柴舟
アムリタ「闘いに年季ありと申しましょうが、はたして私が挑むに値うかが肝要です」
柴舟「結構なお嬢さんだがそれだけ油断ないわい、わしの方こそ試してもらおうかの」
アムリタ「伝説ともうたわれた貴方がたの拳、我が秘儀にて試させていただきます」
柴舟「いずれ甘くかかれば呑み込まれるゆえな、わしも久しぶり本気出させてもらおう」
「これこそ闘いの年季といえましょう、これこそ大河の流れにも挑むに値しましょうや」
アムリタ「いずれ闘いながらも生涯を送るも、運命のままなら案ずるに及ばぬでしょう」
柴舟「ひとまずはあやつも放ってはおけぬからの、まだまだ一肌脱げるもんだわい」
アーデルハイド=バーンシュタイン
アムリタ「かの力を受け継いでいるとのお噂ですが、その力もて余しているようですね」
アデル「いくらか見抜いているようだが、はたしてあなたはわたしを導くか、惑わすか」
アムリタ「それも貴方の御心次第、ひいては私との仕合にて路筋も定まりましようが」
アデル「いずれにせよ進むしかないようだ、それでわたしの運命が決まるならばな」
「これが貴方の運命なれば、その流れに乗せらるるままでいかに進むかが肝要でしょう」
アムリタ「力に流さるるようで、貴方がたが己が力に溺れて倒れたままに過ぎませんが」
アデル「過ぎたる力は己を滅ぼすのみだが、定まった力で倒れるならまだ幸せな方だ」
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