この記事は2005年に発売された
TALES OF THE ABYSSの純粋な続編として
編者なりに構想を練り、形にした作品です。
原作から数年後、成長したアニスを主人公に、人類全体の存亡と存在意義をかけ戦い抜く
アニスの姿を通じ、人類や世界の生まれてきた意味を見出すストーリーを
お楽しみください。
第1章:聖獣の森の少女 |
アニス=タトリン |
第1章補足:正悟師サフィールの憂鬱 |
ある程度の任務と依頼をこなしていく中、ダアト郊外にある孤児院を訪れた。ここは先の戦乱や災害で親を失った子供たちを預かり育成していく施設である。かくいうアニスも時折仕事の報酬等をここに寄付していたのだ。今回もそのために訪れたのだが。 |
第2章:辺境の地の少女 |
引き続き仕事を探そうとマルクト帝都を訪れるも、ピオニー皇帝は不在で彼に成り代わり皇后が対応する。 |
第3章:連れ去られた子爵閣下 |
ルーク子爵閣下捕わる、凶報はオールドラント全土に伝わる。それを受けてキムラスカ・マルクト両国は対策本部を設立し、天空からの光の正体の分析に躍起になる。 |
第4章:戻ってきたあの男 |
ルーク救出のための先遣隊として派遣されることとなったアニス。事態を受け、今や子爵夫人としてバチカルの王宮務めとなったティアが駆け付けてきた。彼女にはルークとの新たな命を宿していたのだ。そんなティアをアニスは気遣おうとするも逆にはげまされたりもする。彼女の強さをかみしめつつアニスは再び旅立っていく。 一方でルークとヴァンは穏やかに旧交を暖めるかのごとく状況を語り合う。 |
第5章:天と地の邂逅 |
コロニーに到着し交戦するアニスたち。しかしその様子はコロニー中枢に察知されていた。神官アティルトに事情を尋ねる一人の高貴そうな少年。心配ないと半ば強引になだめるアティルトに、つまらなさそうにうなづきつつ少年は部屋を後にする。その後で改めて侵入者を排除するよう指示するアティルトだったが。 |
第6章:偽りの理想郷 |
ユリアシティにたどり着いた一同は、待ち構えたジェイドに“クローン”による自身が調べ上げた地上の再生計画とその根幹の宇宙保存計画について告げられる。 その時だった、キムラスカ、マルクト両国から天空から不穏な動きがもたらされるとの知らせが届く。彼らが本格的に軍勢を差し向け、アビス制圧のために乗り出したとヴァンが告げる。こうして一触即発の事態も差し迫ってきた。 一方で天空城では、周辺空域の異常を告げられつつ、中枢の神官アティルトが封じられたアッシャーの思念に問われる。あくまで天空人の支配にこだわるのかと問う彼女に、それが天空の意志と応えるアティルト。その上で本来の目的地たるユリアシティのオリジナル・フォニム増幅装置を手に入れれば万事うまくいくとも断ずる。 |
終章:永遠の歌声 |
かつて王国と帝国が相争った平原にて、両国の連合軍と舞い降りてきた天界軍と対峙していた。しかしいざ激突すれば双方に甚大な被害が出ることは必定なだけに、連合軍を指揮していたガイとナタリアが、対する天界軍もそれぞれの司令官にアッシャーの思念が、現状維持でそのまま待機を命じ、にらみ合いを交えた一種の均衡状態に突入していた。 また一方、キムラスカ城にては今まさにティアに子供が産まれんとしていた。天空は不穏な雲が渦を巻き、街じゅういたるところに突風や雷鳴が鳴り響き、まさに天変地異の中心となりつつある。 コロニー中枢ではアティルト兵の大群と対峙していたルークたち、先にいくつかの路が開け、その先にアティルトがいるのだ。そこで目の前の雑魚は自分たちに任せろとディストと少年がしんがりを務め先へ向かわんとするルーク、ジェイド、ヴァン。 そしてユリアシティでも、アニスもまた修行の最終段階へと差し掛かる際に、子供たちの声を聞き、その渦の中心へと吸い込まれていく。 そしてキムラスカ城では、ティアが無事双子の赤ん坊を出産し、それに呼応するかのごとく上空の暗雲も晴れていった。 |
エピローグ |
あれから数か月後 そしてアニスは、覚醒した力を封印し、新たな生活を始める地上の民と、地上に移住を希望する天空の民を中心に、何でも屋の活動を再開する。 |